FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13) レビュー(評価)

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FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13) レビュー

発売元	スクウェア・エニックス（オフィシャルサイト）
発売日	2009/12/17
価格	9,240円（税込）
レーティング	【Ｂ】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon(廉価版)
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：ロールプレイングゲーム【廉価版】 ■ 発売日：2011/07/21 ■ 価格：3,990円

スコアボード

中央値: 60
難易度: 3.10
レビュー数: 450

スコアチャート

FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13)レビューチャート

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【60点以上】
51.1%
【標準偏差】
21.8

ユーザーレビュー

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オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
1pt	3pt	4pt	1pt	1pt	2pt	2pt

総合点
32pt

GOOD!

■音楽
名曲のおかげで長ったらしい戦闘の苦痛がいくらか緩和されました。
チョコボパークでのボーカル曲の歌詞のチープさは賛否が分かれるかと思いますが、
ついつい口づさんでしまいそうです。

■グラフィック
ゲームＣＧという井戸の中では美しい部類かと思いますが、
現在公開中の「アバター」などの映画と比べるとその技術差は天と地ほどあります。

■快適さ
快適さについては難点もありますが、
ロード時間が短かったのはよかったです。

BAD/REQUEST

■ストーリー
キャラの行動原理が支離滅裂で、
パーティーメンバーは行き当たりばったりで合流、分裂し、
イベントムービーありきで適当に話を繋いだようにしか思えません。

肝心のキャラクターも個性に乏しく、薄っぺらで、
その台詞も独りよがりなのでまったく心に響きません。

中盤以降、先が気になるというほどひきつけれられることもありませんでしたし、
エンディングも、カタルシスも意外性もまったく無く、
曲につられて感動する人もいるかな、という程度でした。

■ゲーム性
ほぼ皆無です。
戦闘にいたっては無駄に冗長で苦痛なだけでした。
育成についても自らの好みを反映させられるほどではありません。

■快適さ
ＴＶによっては文字が小さくプレイに支障をきたします。

COMMENT

ＦＦシリーズそのものへの愛があるかどうかで評価は変わりそうですが、
ＣＧゲームとしてのＦＦも今作で一応の結実は果たしたはず。
次回はＣＧクオリティーを維持しながらも
別のベクトルを伸ばしてほしいです。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
banterin200さん(レビュアー情報) [2009/12/28 掲載]

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　500人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
1pt	5pt	2pt	1pt	1pt	2pt	2pt

総合点
32pt

GOOD!

やはりグラフィックですね。美麗なグラフィックのゲームなら昨今そう珍しくありませんが、広い空間での空気感が非常に良いなと感じました。
また、キャラクターの動きなども敵に至るまで細かい仕草が作られており、それらも含めて画面の中にある非現実的な世界にリアリティを生み出していると思いました。
ムービーを除いてもグラフィックだけで思わず「おお…」と思ったゲームは始めてHDのゲームをプレイした時以来のような気がします。

BAD/REQUEST

こちらの方が圧倒的に多いです。

まず、ストーリー。
説明不足も甚だしく、そもそもの世界観の説明やキャラクターの細かい心情の変化などは全部Tipsに丸投げ。
普通にプレイしている時の補足で止めておくのがTipsってものでしょう。話の中核になる事象をそっちに投げておいて”知っている”前提でキャラ同士の会話ばかり見せられても苦痛でしかありません。

そのキャラ同士の会話もひどい。

キャラA：唐突に「何か悩んでます」的な空気を出す。
キャラB：「悩みがあるなら話してみろ。仲間だろ？」
（中略…仲間内で「お悩み相談」が展開）
キャラB「コクーンを守るんだ！今出来る事はそれしかない！」
キャラA「そうだな！やっぱ一人じゃないって素晴らしい！」

これと似たような会話を仲間内6人で入れ替わり立ち代り”何度も”繰り返します。
その上、人が悩んでいるのを偉そうに説いたと思ったらややもせず”それと似たようなレベルの事”で悩み始めてウジウジするとかどうかしてます。

次に、どうしようもない自由度の無さ。
色々な方が言われていると思いますがとにかくプレイヤーが考える余地が戦闘以外では全く無い。
フィールドは終盤の一部を除いて完全に一本道、街が無く大量にあるセーブポイント全てに共通のお店（通販）が設けられており、ステータスも戦闘ごとに全快するためどんな僻地であっても全く緊張感がありません。
更にお店で出来る買い物は戦闘でコンスタントにお金が得られないので収支計算がおぼつかずためらってしまう仕様。ですが、買い物は後述の強化素材の購入以外はしなくても特に困りません。

その強化がまたひどい。
敵やお店などから得られる様々なアイテムを装備にどんどん注ぎ込んでいけば武器の性能が上がります。
要約するとこれだけです。
「何をどういう風に加えればどう変化する」という概念はありません。とにかく数を突っ込めば装備品の数値が上がります（効率よく強化する手順はありますが、これだけの認識でも多少効率が悪いと言うだけで特に支障ありません）

そして、最後の良心たる戦闘。
これもGOODに書いたオプティマとロールがあるおかげでどうにかゲームとして成り立っているという感じ。
その一点を取ってもお粗末で、仲間はとにかく指示したロールに即した行動に徹するだけ。その上いくらやられてもMPの概念が無いため蘇生コストが安く、ただの駒でしかありません。
操作キャラ（リーダー）がやられると即負けにもかかわらず、回復の指示を出した場合”最もHPの減っているキャラ”に対して回復を行います。しかも回復のロールを指示していない場合はアイテムすら使わず誰がやられそうだろうがやられていようがひたすら攻撃を続けます。
更に敵に対して効果が無い行動しか取れないロールの場合はどんな状況であろうと何も行動しないし何も言いません。ただ突っ立っているのみ。

駒と割り切ってしまえばそれなりに遊べるのですが、いかんせん基本的に指示の切り替え以外は○ボタン連打しかやる事が無いのですぐに飽きてきます。
戦闘バランスも大味で、こちらにMPの概念が無いので持久戦に徹してさえしまえば多少アドリブを入れるだけで最後まで行けるのも興醒め。
効率よく倒す事にこだわらなければ”即死級の攻撃を凌ぐ手段があり、リーダーがやられないようにすれば勝てる”という対処で一部イベント戦闘以外は全て済みます。召喚獣も使わない方が安定して戦えるし、演出が煩わしいしで良いとこ無し。
戦闘難度を”難しい”と感じさせる手段として敵の高HPと（主に出会い頭の）瞬間的な猛攻に頼り過ぎで非常に浅いと感じました。

それから、キャラの立ち位置や敵の行動の妨害という概念が戦闘に影響を与えるにも関わらず、それらは（僅かながら期待値を上げる行動はありますが）全て運任せとはお粗末過ぎです。
似たような戦闘をやった事があるとプレイしながら思っていたのですが、10年以上前に出たグ○ンデ○アというゲームで、一昔以上前のゲームなのにあちらの方が数段洗練されているシステムだと感じました。

他にも細かい部分ではまだまだありますがワースト3のみで割愛。

COMMENT

ゲームとして見た場合、「非常によく出来た駄作」と言う感じです。
ですが、私的にはまるっきり受け付けなかったストーリーやキャラクターの好みの度合いによって評価は割と変わるんじゃないかと思います。

ビジュアル面においては紛れも無く最高峰で一見する価値は十分にあると思いますが、それを体感する代価として大きなストレスを得る可能性があります。
せめてゲームとして遊ばせてくれればストーリーやキャラはこのままでも良かったのですが…。
私的なお薦め度合いは「どうしようもなく時間を持て余しているならやってみたらいいんじゃない？」というところです。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
線香さん [2010/01/05 掲載]

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　564人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	4pt	4pt	1pt	0pt	2pt	2pt

総合点
32pt

GOOD!

HDMIケーブルを使っていれば、もちろんグラフィックは綺麗なんですが、他のゲームと比べて特にいいとは思いませんでした。しかし、グラフィックはこのゲームで最も良いものの一つだと思います。

音楽も良かったと思います。今までのシリーズにはない雰囲気のものもあり、楽しめました。特に、塔を望む断崖の曲は神秘的で雄大な風景と共に、しばらくとどまって楽しめるものでした。

戦闘システムはＭＰをなくしたことで「たたかう」と同じように魔法をガンガン使うことができます。「たたかう」と「魔法」は、チェーンゲージの増加量や減るスピードに違いがあるので、上手く使いわけて敵を早くブレイク状態にすれば、戦闘が有利になる・・かも。改良の余地はあると思いますが、面白いアイデアだと思いました。

BAD/REQUEST

グラフィックや音楽、戦闘でも気になるところはありますが、他の悪いところと比べたら些細なことです。まず、台詞についてですが、これまでのシリーズにも寒い台詞やシーンはありましたが、今作はかなり多いです。かっこいい台詞を言おう言おうとして、滑っている感じです。

例えば「忘れ物を取りに行くか」って台詞で終わるムービーがあるんですが、もうこの台詞が滑っているんです。「も〜、下手やなぁ・・」ですよ。気にならなかった人も、ちょっと考えてみたら全然上手くないはずです。
「たとえ幻でも追い続けよう」なんて論外でしょう。私が小学生だったころ同じ学校に通っていた生徒の一家が、両親のこれが原因で、ある日突然どこかへ行ってしまったことを思い出します。なぜ、こんな台詞を言わせたんでしょう？？

特に、ライトニングとファングは、かっこいい台詞を言うキャラのはずなのに、それが災いして滑りまくっています。上記の「忘れ物を〜」のように、上手く例えられなくて滑っているタイプの台詞や、勢い余り変なことを言って滑ってしまったというタイプの台詞など、これでもかというほどあります。
それから「現実」と書いて「リアル」と読ませるのはいいんですが、場合によるので扱いには細心の注意が必要だと思います。「リアル（現実）がつらいの？」という使い方はアウトです。脱プンしそうでした。

全体的に小滑りから大滑りまで、入り混じって大寒波になっているという印象です。私はムービー中ほとんど舌出しっぱなしでした。一番ひどいのは間違いなくスノウなんですが、その名前や専属の召喚獣がこのキャラクターの本質をよく表しています。
少なくともヒーローごっこをする年齢ではないと思いますが、まったく具体性のない、あれも守るこれも守るという、幼い台詞やリアクションが徹底しているかのように目立ちます。せめて彼の過去を作って描いてやれば、少しはフォローできたかもしれませんが、それもなく痛々しい筋金入りのアイスマンになっていました。

ほぼムービーの度に大なり小なり滑っています。上手い台詞を言わせられないのなら、もっと普通でよかったと思います。なぜ、これらの台詞にＯＫが出たのか？強い疑問を感じます。

台詞のせいで感情移入しにくいかもしれませんが、ストーリー自体はわかりやすいと思います。ただ、ゲーム開始以前のストーリーは基本的にムービーで進行するんですが、数が多い上、ばらばらに紹介されるので少し混乱するかもしれません。
しかし、キャラクターが何を思い行動するのかっていう部分が突然変化したり、能無しの政治家みたいに決意表明だけで具体策が何もなかったりするので、渋い顔になる人多いと思います。

深刻な口調で「私は飼われていた・・」とぶつぶつ言い始めたかと思うと（芝居が仰々しいので薄気味悪い）突然「やめるぞ！」と言い出したり、突然、仲間と対立するキャラがいるんですが、なぜその理由で仲間に対して戦闘態勢をとるのか理解できず、唖然です。しかしその直後の戦闘後、何がきっかけだったのかすっかりご機嫌になっているので、ますますわけがわかりません。

ちょっと前にテレビで『バガボンド』の井上雄彦さんのドキュメンタリーを見たんですが、そこで井上さんは「ストーリーには興味ないんです。それよりキャラクターがちゃんと生きていることが大事で、それができていれば彼らがストーリーを作っていくんです。」という感じの話をされていました。
『ＦＦ１３』のキャラクターは、ちゃんと生きて行動しているとは思えません。むしろ作者の都合に振り回されていると思います。ストーリー重視のわりには、つじつま合わせは二の次三の次のような印象です。

作者が「変」なことを変と感じていないから、全編に違和感が蔓延しているんでしょう。だから、薄っぺらくてリアリティがないと、多くの人が感じているんだと思います。

なぜ、１０ｍはありそうな暴走する球体を見て「あれに乗ろうぜ！」（←スノウマン☆）って発想になる？「実はあれに乗れる」と言わせられるキャラがいるじゃないですか。

なぜ、コクーン内部の全体構造を見せないの？皆さん当然見れるもんだと思っていたはずですよ。人によって違う構造を想像しているはずです。別にわからなくても困らないですが、ちゃんと見せるべきです。

ゲーム中の台詞や、ゲーム内のテキストを見ると「数百年前に下界の侵攻があって以来、市民は下界を極度に恐れている」という記述が序盤からよく出てきますが、いくら下界の脅威を語られていたとはいえ、数百年前に起きた歴史上の事件の再来を、大多数の市民が、それも極度に恐れてるわけないじゃないですか。実感ないはずですよ。私たちは、モンゴルがまた攻めて来るとは思ってないんです。共感できないですよね。

あと、座っている人の頭を銃で撃つと、少し間をおいて銃口の方へ頭が倒れるのは、どういう力が働いた結果なんでしょう？専門家も交えて３分ほど議論したいところです。

こういう、おかしなことが全編に散りばめられているから、クライマックスは当然その集大成になっています。
精神論ばかりで、具体性のない話をたっぷり聞かされた挙句、ラストバトルでは「何してんのこいつら・・？？」ですよ。で、どうなるんだと思って見ていると、何のことはない。力業で、無理やり丸く収められているんです。
これが許されるなら何でもありですね。闇鍋ですよ。豆腐も入っていますが、タワシも入っているんです。他の会社なら「ちゃんとまとめてこい！！！！」と言われるかもしれません。

ゲームとはいえ、特にリアルなグラフィックで物語を描きたいなら、ある程度のリアリティがないと、ちゃんとしたつじつま合わせができてないと、それは「共感できない」につながるはずです。

ＦＦの物語の中核をなす設定、世界観については、いつも面白いことを思いつくなぁと感心していたんですが、ふたを開けるとそうでもないんですよね。ネタをうまく料理しているとは言えず、ふりっぱなしも目立ちます。

敵側にロッシュ、ナバート、レインズという重要人物がいますが、私はこの３人に設けられた設定から、ロッシュ、ナバートの対立はあるだろうなと思っていました。そこに、レインズというキャラがいることから、この３人による三つ巴の争いがあるのかもしれないと想像していたんです。
しかし、この３人は対立どころか会うことすらない。ストーリーの展開に絡めやすい設定にもかかわらず「こういう設定です」以上のものがありません。しかもナバートにほぼ存在意義はありません。少なくとも、３人もしくは２人が会っていれば、もっと面白い展開にいくらでも持っていけたはずですが、こんな使いやすそうなネタを全然上手く使えてないんです。

COMMENT

台詞や演出が子供騙しで寒い上、各種設定も甘く、ネタも使いこなせていない。キャラクターたちは作者の都合に振り回され、エンディングでは特にそれが顕著です。こういうものを普通「いいストーリー」とは言わないはずです。

好みの違いというより、全編に散らばっている「変」なことに違和感を覚えたかどうかで、評価がわかれているんじゃないでしょうか？だから「ストーリーに問題があるのはわかってる。でも好きなんだ」という理由で高く評価しているなら、重大な問題に関して、低評価の人と概ね同じ意見なのかもしれません。

ゲームでムービーが多いというか、長いことも問題（今はまだ）なんです。まだゲーム業界の人に、ムービーでストーリーを見せられる演出力はないと言ってもいい。家庭用ゲーム機でボイス付きムービーが可能になって、まだ日が浅いんです。この作品や『アドベントチルドレン』がいい例だと思います。優れているのは「ムービーのクオリティー」ではなく「ＣＧ技術」なんです。

「こういう画がほしい」と「必然性の確保」が同時に実現できていればムービーに関しては、リアリティがないとか薄っぺらいとか言われることは、もっと少なくなるんでしょうが、例えば、レースしている道の真ん中に主人公たちが突っ込むシーンなんか、必然性が著しく欠けているんです。ただ「こういう画がほしい」だけのムービーなんでしょう。だから「何でこんなことになってんの？」と思うはずです。
コンセプトだけの映像作品集とかでやるべきものを、つじつま合わせもなく物語の中に無理に入れるからおかしなことになっているんです。

私たちは映画も見るんですから、定価一万円近くでこんなムービーをがっつり見せられたら、たまったもんじゃないです。力不足のムービーを量産する前に、もっと長年培ってきた他の業界には真似できない、ゲームならではの部分で勝負するべきでしょう。

せめて、大作と言われるタイトルくらいは「ゲームやってる奴はダサいと思われないものを作ろう」という気概で作ってほしいものです。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
dijeri Qさん [2010/03/04 掲載]

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[問題報告]

　578人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	4pt	2pt	1pt	0pt	3pt	2pt

総合点
32pt

GOOD!

【グラフィック】
プリレンダムービーはさすがＦＦといったところ。非常に綺麗です。
ただ実機上の映像は最近の次世代機ゲームの中では「中の上」。
こちらに関しては今までのＦＦのような驚きはありませんでした。
次世代機になってグラフィックの質が上がった反面、粗が今まで以上に顕著に目立つようになったからでしょうか。

【戦闘】
戦闘はスピード感があってなかなか楽しかったです。
最初はとっつきにくいシステムですが、少しずつプレイヤーを慣れさせていく親切なチュートリアルがあるので戸惑うようなことはありませんでした。
最初はゲージを見てるだけで精一杯だったのが、慣れてくると戦闘演出を楽しめるぐらいの余裕が出てきます。
出来ることが徐々に開放されていき、そのタイミングが絶妙なので、プレイヤーが飽きない作りになってます。この辺の巧さはさすが老舗のＲＰＧブランドですね。

【快適さ】
プレイ開始時に２０〜３０秒のロードがありますが、その後のロードをほとんど感じない作りになってます。
インストール無しでこれはすごいと思います。
ただメニュー周りが非常にわかりづらい。
ゴージャスで格好よく作ってるつもりなんでしょうが、とにかく見づらい。
コンフィグメニューですら、最初よく見方がわからなかった。

BAD/REQUEST

【ストーリー】
序盤から造語のオンパレードに加えて、時系列ばらばらの回想シーンを頻繁に挿入してくるので、ストーリーについて行くだけで結構な集中力が求められます。
徐々に謎が明らかになっていく過程を楽しませる手法としてそれ自体は問題ないのでしょうが、如何せんその見せ方が稚拙すぎるため製作者の意図が透けて見えて感情移入どころか不快感すら覚えるレベルです。
これまでのＦＦにも観てるこっちが恥ずかしくなるようなシーンやお寒いノリは多々ありましたが、今回はほぼ１００％そういったノリで埋め尽くされてます。
そして基本のシナリオ自体がプレイヤー置いてけぼりの展開で全く感情移入できないため、それらが通常の１０割増しで酷く感じられます。
そもそもキャラクターの言動が理解の範疇を超えていて一切共感できない。
人間が葛藤するシーンを描きたいがために、葛藤させられるキャラクター達。
作家の思惑が前面にですぎたシーンの連続で非常に萎えます。
「このキャラクターにこういうこと言わせたい、させたい」といった意図が先行しているのか知りませんが、とにかく不自然な言動ばかりとります。
そんなキャラクター達が漫画ちっくな格好しながら実写張りのヴィジュアルでアニメチックな仕草をとるため不自然を通り越して気持ち悪いです。
スノウの前髪どうにかならなかったのか…
加えて「上手いこと言わせよう」みたいなセリフ回しがことごとくすべっていて、これまた不快感を覚えるレベル。
そんな中身の無いシーンを無理やりつなぎ合わせたような虚無なシナリオになってます。ひどいです。
余計なお世話でしょうが、この会社が少し心配になりました。

【満足感】
一本道であることや街、寄り道要素が無いという点は言われるほど気にはなりませんでした。
こういうゲームがあってもいいんじゃないかとは思います。
ただ、ストーリーが良ければ、という条件付ですが。
ストーリーを楽しめない人には逃げ場がないんです。

「一本道上に配置された敵を倒し、○ボタンを押すだけの仕掛けを作動させ前に進む。
規定ポイントに到達。
見たくも無いカットシーンが始まり、じわじわと精神が蝕まれる。
それが終わるとまた敵を排除しながら一本道を進む……」

この繰り返し。

戦闘はそこそこ楽しいが、これだけのためにプレイするほど出来が言い訳でもないし…
先を見たいとも思わないシナリオのためにこの作業を繰り返す意味はなんなんだろう…？
私は一体何を楽しもうとしているのだろう…？
と、ふと冷静に考えてしまった時に心が折れました。

２０年近くＦＦプレイしてきましたが、クリアしないで売ったのはこれが初めてです。

COMMENT

体験版やＰＶに得体の知れない不快感を感じ、思いっきりスルーしていたのですが、あまりの価格暴落っぷりに興味本位でプレイしました。
そして一言、残念でならない。
ある程度覚悟はしていましたが、それを遥かに上回るガッカリ感でした。

ゲームに熱中できるような年齢でもなくなったのだろうかと考えたりもしましたが、デモンズソウルは寝る間を惜しんで楽しんでいたりするので、どうもそれは違うようです。
ＦＦを楽しめる年齢ではなくなったと言うことなのでしょうか。
そもそも今作品は一体どのような層をターゲットにしているのだろう…

満足感を０点にしましたが、クソゲーとは決して呼びたくない。
シナリオ、ディレクションで大きく躓いた作品ですが、膨大な労力が費やされたゲームであることには違いなく、これをクソゲー呼ばわりするのは開発したスタッフの方々に申し訳ない気持ちになってしまいます。
初のＨＤファイナルファンタジーということで開発には多大な苦労があったのでしょう。

ぼろ糞書きましたが、ＦＦは好きなんです。
ＦＦの新ナンバリングがでるというだけで、やはりわくわくしてしまいますから。
製作者の方々、もう少しだけ自己主張を抑えていただいて、もっとユーザー目線で万人の楽しむことの出来るＦＦを作ってください、お願いします。

プレイ時間：15時間以上30時間未満(未クリア)
はらささん [2010/03/23 掲載]

このレビューはオススメ？　

[問題報告]

　568人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
1pt	5pt	2pt	0pt	1pt	3pt	4pt

総合点
31pt

GOOD!

・グラフィック
次世代機のゲームの中でもトップクラスに奇麗。そしてキャラの動きなども滑らかでリアル。プリレンダムービーは凄すぎて見入ってしまうレベルなので５ptをつけました

・ロード時間
とても短く快適でした

BAD/REQUEST

・オリジナリティー
オプティマや召喚獣のドライビングモードなどオリジナリティーがあるように思いますが、オプティマはドラクエの「ガンガンいこうぜ」や「いのちをだいじに」みたいなものだし、ドライビングモードはただ技のコマンドをスティック＋ボタンで入力して暴れるっていうだけです。というかドライビングモードでの戦闘のダサさは異常です。

・戦闘
尋常じゃなくめんどくさい。それに全く楽しくありません。序盤はただの連打ゲー。中盤以降は連打５割、作業５割って感じになってきます。それに敵のＨＰが半端じゃなく高くザコ相手でもかなり時間がかかります。ボス戦はほとんど同じ作業をひたすら繰り返すだけです。
戦闘はほんと苦痛以外の何物でもないです。

・一本道
ムービーと戦闘以外は一本道をひたすらマラソンです。町なんかほとんどないし、ダンジョンもない。本当にＲＰＧなのかと疑いたくなります。

・キャラクター
個人的に全員微妙です。魅力がないです。魅力がないだけでなくどうしようもなくウザイキャラもいます。スノウとヴァニラにはとてもイライラさせられました。

・サウンド
戦闘ＢＧＭはとてもいいのですが、ＦＦなのにファンファーレやメインテーマがないのはどうかと・・・

・難易度
序盤は低いですが中盤以降からとても高くなります。ザコ敵でも適当にやっていたらすぐ死ぬぐらいの難易度になってきます。これは致命的です。ただでさえつまらないのに難易度が高いなんてあのデモンズソウルをはるかに超越したマゾゲーです。

・熱中度
皆無です。ほとんどマラソン、戦闘、ムービーの繰り返しなのですぐやめたくなります。私はきれいなムービーが見たいというだけの理由でやってました

COMMENT

もう本当にひどすぎると思います。
こんなのを５年もかけて製作していたなんてとても信じがたいです。
ＦＦの最新作っていうことでなんとなく買ったんですがお金の無駄でした。
私はゲームの中でも特にＲＰＧが好きでいろんなＲＰＧをプレイしていますが、次世代機のＲＰＧの中だけでもこのＦＦ１３は断トツでつまらなかったです。
２ちゃんねるで「１１章はおもしろい」と言っている方がいましたが、普通の人は１１章に行くまでに挫折すると思います
私は８章で売ることを決断しました

ゲームに楽しさを求めている方はこのゲームを購入するのは控えた方がいいです
このゲームは本当に「ゲームをやらされている感」が半端じゃないので

４２型液晶(ＨＤＭＩ)