FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13) レビュー
発売元 | スクウェア・エニックス(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009/12/17 |
価格 | 9,240円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象(CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 (?) | |
タイトル概要 | ■ ジャンル:ロールプレイングゲーム 【廉価版】 ■ 発売日:2011/07/21 ■ 価格:3,990円 |
スコアボード
ユーザーレビュー
ソート(デフォルト:ALL)
544人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 5pt | 3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 2pt |
73pt
GOOD!
・オリジナリティ5点
一本道にもほどがある無駄を排したつくりは好感もてます。
よそ見しないでストーリー進行に集中できました。
また、戦闘時、キャラにどの役割をさせるかという戦略システムのオプティマ、
あらかじめセットしたオプティマをリアルタイムに変更しながら戦う戦闘システム。
誰にどの役割をさせるか、6種類セットできる中でどう組むか、
戦闘中どのタイミングで変更するか、常にスリルを感じながら戦えました。
作戦失敗してもリスタートでき、ソフトリセット不要です。
・グラフィックス5点
どこも美麗なのですが、特筆したいのは中盤の広いエリア。
美しい風景・遠近景の中をさまざまな敵が干渉しあいながら闊歩する。
その中を走り抜ける。恐竜に踏み潰されそうになり逃げる。
・熱中度4点
戦闘後に評価が出るのですが、
作戦がうまくいけば★5、失敗すれば★ゼロにもなりえます。
悔しいので雑魚戦でも真面目に取り組んでしまいました。
BAD/REQUEST
・ストーリーが進むごとにTIPSを読む必要があるのですが、
カーソルがいちいち一番上なので面倒でした。
最新のもののうち、一番上に自動であわせてほしい。
・キャラを変えるとオプティマが初期化されてしまう。
固定メンバーにしないためにも保存可能にしてほしかった。
・AIがかけてくれる補助魔法の順序がいまいち。
即死しない敵なら最初にヘイストかけるべき。
また、ディフェンダーを優先してかけるのもどうかと思う。
・2週目引継ぎがないなら、戦闘時もうちょっとアイテムかギルを獲得させてほしい。
在庫数が少なくて途中で使うのが惜しく、クリア近くにならないと改造を楽しめない。
・後半、主役ふたりの影がうすい。
・グランパルス組ふたりの過去の背景をみてみたかった。
・後半、敵側の思惑がわかりにくい。結果、主人公たちの行動指針もよくわからなくなっている。
COMMENT
中古で入手したので、十分楽しめました。
名作にはなりえないですが、傑作ではあると思います。
造語のオンパレードなのは昨今のRPGではよくあることなので、受け入れています。
社会人のため一本道ストーリーだとむしろ助かる。
ミニゲームばっかりのゲームはもういいです。
難易度は2にしていますが、
ボスや強敵は初見でライブラ&被ダメージみてリスタートするのは当たり前と思っていますので、この数値です。
できれば一度も死なずにやりたい、という人には4でしょうか。
パラメータ強化をクリアまでにMAXにすることができないので、
さっさとクリアしてやりこみたい人にはgoodですが、
クリアまでに楽しみたい人にはbadになると思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 5pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt |
82pt
GOOD!
ちなみに、プレイ経験は
正規ナンバリングFFで未プレイは1だけ、11(β〜2年程度)も含めて残りはプレイ済みそのうちクリアせずに投げたのは8だけ(難しかった訳ではなくラスボス前で報われない気持ちになっただけ)。
そんな私のレビューであります。
〆オリジナリティ
背景や敵デザインの量といい、グラフィックの質感といい、一つ二つは余裕で真似できそうな気がしますが、これらを全部まとめて1本のゲームに入れ込んだのは、さすがFFというか、相変わらずとんでもないなスクエニの開発はといいましょうか。
また、ゲーム構成も、良くも悪くも間違いなくFFだと感じられる他のゲームには無い、強烈な自己主張も健在であります。
私にとってFFとはなにか。
「資金と手間暇をとことんつぎ込んでゲーム技術の最先端、一番とがった部分をアピールしてくるゲーム」
PS3の和製ゲームの中では飛び抜けて挑戦的なタイトルだと思います。
〆グラフィック
オープニングの船が滑るように飛んでいく所から、引きつけられました。
ムービー部分際だって素敵。水が奔っていくシーンとか、結晶化するシーンとか、キラキラ系の演出が特に良いなあ。
戦闘の派手さも凄くいいし。
敵の種類の多さとか、キャラの演技の細かさも非常に良かったです。
これだけの最高のグラフィックで、ラグも無ければバグもフリーズもなし。
資料無しで世界構築からのデザインを一から作ったという点で言っても、もう「指輪物語」とかのファンタジー映画作品1本分の手間と殆ど変わらないんじゃないかと思えますね。
〆サウンド
今回もゲーム音楽的な味付けなのに、上品なオーケストラの雰囲気を壊して無くて。ああ、これは凄く良いですね。
特に、戦闘曲やオルバ郷の所の曲がお気に入りです。
おなじみのファンファーレは無かったですが、安っぽくなりそうだし、ストーリー的にもへヴィーな展開なので、戦闘終了時に一々脳天気に鳴らすよりは省いちゃって正解だったかなとも思います。
チョコボのボーカルは、私は結構好きです。偉く可愛いなと思ったんで(笑)
〆熱中度
今回のバトルシステム「単体」はかなり良いと感じました。
というか、コマンドバトルのATBがこんなになるとは誰が想像できましょうや。
ロール(役割)を切り替えるオプティマですが、これはFF11や他のオンラインゲームでいうところの戦闘分担。
盾役【ディフェンダー】が大ダメージ攻撃を引き受けつつ、補助役【ジャマー&エンハンサー】が敵を弱体化&味方強化、、回復役【ヒーラー】が回復してパーティーを崩壊させないように気をつけながら、遊撃手【ブラスター】が敵を崩し(与ダメージが激烈的に跳ね上がる状態=以降ブレイク状態)、ブレイク状態となった目標を主力(アタッカー)が撃滅する。
パーティの2人ないし、3人がこのロールを巧みに切り替えながら相手を殲滅させるまでの戦況を組立てることになります。
オプティマ編成と戦略は非常にやりこみがいがあり、
例えば、
「ブラスター/アタッカー/ブラスター」→「ヒーラー/ヒーラー/ヒーラー」→「アタッカー/アタッカー/ブラスター」
回復無視でブレイクするまで限界まで攻めた後、ブレイクしたら死人も含めて一気に回復、怒濤の反撃で一気に押し切る
「ブラスター/ジャマー/エンハンサー」→「ブラスター/ジャマー/ヒーラー」→「ブラスター/アタッカー/ヒーラー」→「ブラスター/アタッカー/ブラスター」
とりあえず補助を掛けて味方を強化、回復しつつ更に入念に弱体を入れて、継続して回復しつつ各個撃破、戦況が有利に傾いたらブレイクさせつつフィニッシュ
目の前に見えている敵を見ながら、こういったオプティマの連携で攻略の筋道を立てるのが楽しいですね。
どのロールをどういう手順でどのタイミングで切り替えるか最適解を見つけられれば戦闘が楽になり、判らなければ10分経っても戦闘が終わらないよって感じで。ああ、また途中でポーズメニューからリスタート選んでやり直し。個人のステータスやアビリティも重要なのですが、それ以上に戦術・戦略が戦闘結果に大きく左右するシステムです。
リーダーが死ねばゲームオーバーですが、逆に言えばリーダーさえ生きていれば残りのメンバーは見殺しOK。戦闘終了後はクリスタルポイント【CP】もちゃんと100%入るし、フェニックスの尾なしでHPも全快。この部分が死中に活を求めるような乾坤一擲の強攻策が生きる戦略を可能にしていて、従来のFFよりもより熱い戦闘が出来るようになってます。
リーダー以外はFF12と同じくオート戦闘ですが、かなり賢いです。基本的にはライブラ後はお任せ(正直、ほとんどの状況で気に掛けている余裕がないです。信じるしか無いって感じ)ですが、オプティマによってはわざと頭の悪いフリをして掛けるのを後回しにするアビリティがあります。
ヒーラーのエスナ、ジャマーのバイオ、エンハンサーのヘイスト等がそうで、これらを優先的に掛けたい場合はリーダーにする必要があり、☆5の為に何を重視するかでリーダーを変更したり。編成固定、リーダー固定の万能パーティ編成が難しいところも悩ましくて良いです。
逆にディフェンダーは、リーダーでマニュアル操作だととても間に合わない挑発その他のアビリティを迅速かつ的確に捌いてくれる超親切設計。
最初から最後まで雑魚戦もボス戦も、全編タイムアタック★5評価クリア目標の、全力全開バトル。
負けてもペナルティ無しでやり直しができるのも有り難いです。
敵の種類やパーティー構成によって、最適解は悉く違うし、ちょこざいにも敵にもオプティマを駆使してくる奴までいやがるしで、歯ごたえ有りすぎです。
よくぞまあ、こんなの思いついたなあ。
〆快適さ
バグがありません、ロードも最初の読み込みこそありますけど、戦闘の切り替えは殆どノータイム。
エンディングまでフリーズなし。これまでどのゲームもなし得ていない事を普通にあっさりとこなしてるところが、一番凄いと思うんですが。
オブリビオンみたいにこっそりインストールしてるのかと思いきや、そういう痕跡すらありません。
いったい、どうやったらこんなに出来るの? ホントに信じられない。
BAD/REQUEST
〆まごう事なきFFではありますが、もはやRPGとは呼べません。
極悪な難易度、スーパーマ○オの1−1面かと突っ込みたくなるぐらいの、簡単なのにも程があるMAP構成(10章ぐらいまでは二股の分かれ道すらほとんど無かったりする)。怒濤の如く行く手を阻む多種多様な敵。
全体的に見て非常に窮屈な感じのするゲームです。
「RPGの皮を被った怒首領蜂−大往生−」って感じの感想を持ってます。
「MAPが単純な分だけ敵の種類を極端に増やしました」みたいな。
ピンと来ないかもしれませんが、シューティングゲームみたいなゲームステージ構成です。一本道なので、スモークで素通りしない限りは基本的には敵総当たり戦に近い形の戦闘を強いられます。
1章は唯の「たたかう」連打ゲームで済みますが、簡単だと思ったら大間違い。7章あたりから様子が変わり、10章で本性が現れます。
11章でやや開放的な気分が味わえますが、12章〜エンディングまでは更に容赦がなくなります。この辺までくると、もう「怪物(モンスター)」なんて生やさしい表現は適切とは言えず、雑魚ですらもう雑魚と表現できない、HP200万〜300万越えの正に「極殺兵器」と呼んだ方が良いぐらいの代物がドカドカと主人公らの行く手に立ちはだかります。
勝てる気がしない敵を、何が何でも倒さないと先に進めないというのは、とても辛かったです(屍の山を築きながらクリアしました)。
ムキになって攻略情報見ずにクリアしましたが、何度も心が折れそうになりました。FFでここまで辛かったのは3のラストダンジョンぐらいだと思います。クリアまでにボス戦・召還獣戦だけで40回以上は死んで20回以上は途中で諦めてやり直しました。数える気もしませんでしたが、雑魚入れてだと100回以上リスタートしてる気がします。
レベルじゃないので、どのぐらい強くなれば勝てるのか解らないし、そもそも一本道を戻るだけなので、非常になんというか、ステータス上げも精神的にきついです。
シューティングゲームで道草が出来ないのと同じく、闘う面白さに徹底的に特化されているので、育成の面白みとかは全くないです。敵が倒せないと倒せるまで何も出来ません。後回しにして他の事をとか、レベルあがってからまた来ようとか、そういうRPG的な「遠回り&後回し」は11章以外ではまったくやる気が起きないです。
〆必死に最後まで食いついてクリアして初めて本当に「面白かった」と実感できるゲーム
クリアする直前まで私ですら、このゲームの満足度の評価は現在の半分の2が妥当でした。
クリアするまではストーリーの主人公達的にも、ゲームをしてる私自身も救いのないマゾゲーかいなと本気で思ってたんですが、FF3をクリアしたときと同様、終わってみれば辛かったのもみんな良い思い出になるから不思議です(我ながら現金なものです)。
ですが、裏を返せばクリアするまではかなり鬱なゲームだと思います。
確実に人を選びますね。
というか、クリアできた人は全体の70%ぐらいはいるんだろうか。
ゲームは「自分から楽しむ努力をするものだ」と思える人以外は、手を出しても話は分かりにくいわ敵は辛いわで、投げ出す可能性もあります。
キャラの言葉にも重みがあるし、絶望に対する6人6様の受取り方も面白い。とても良いストーリーだと思うしエンディングは感動もしました。
でも逆に言えば、エンディングにたどり着くまではその良さが実感できないので、ちょっと救われないなあと。
〆シナリオもRPGとしては全く適していない
シナリオを誉めておきながら言うのもなんですが、確かに面白いシナリオだと思うけど、RPGとしては確実にそぐわないと思います。
RPGのシナリオは主人公自らが能動的に世界に適応、対応していく事で状況を変化・打破させていくものが好まれるわけです。逆にそうでないものは、RPGにおいては適さないと言えるでしょう。
例えば、歴史物の「項羽と劉邦」を知っているでしょうか。ああいう展開はRPGのシナリオには向きません。
最後には確かに劉邦は項羽に勝ちます。でも、それまではひたすら項羽の後塵を拝み続け、目の上のたんこぶだと何度も殺されかけました。
「項羽と劉邦」がRPGゲームになったとして、項羽相手ではない局地戦ではいくつか勝利を収めて頭角を顕わすものの、項羽に最終決戦で勝つまで、何度も何度も項羽に煮え湯を飲まされ、あげくに殺されかけては逃げ帰るシナリオを絶賛するRPGプレイヤーは居ないと思います。
話としては確かに面白いです。しかし、話として面白ければRPGのシナリオとして何でも通用する、何が何でも通用させようってのは、絶対に違うんじゃないかと思います。
FF13もそうです。最終決戦で勝つまで、ひたすらいじめられては迷走します。これで、最後は面白かったと感想できるのはさすがといえますが、それ以前にこの戦闘システムありきのもっと良いシナリオも用意できた筈では?
私もFF13のシナリオを非常に楽しめたものの絶賛はしませんし、他のRPGでも真似して欲しいなどとは口が裂けても言えません。これがRPGではなく(怒首領蜂−大往生−もそうでしたが)、シューティングゲームだったらばそういう受け取られ方をされる事もなくこういった鬱展開や謎の多い結末も割と受け入れられやすい様な気がします。シナリオ展開的に見てもシューティングゲーム的です。
〆プレイしててかなり疲れる
通常マップのカメラ移動に慣性がついてるのが、非常に使いにくいです。あれ、なんとかならんもんかしら。
戦闘とムービーしかなく、戦闘は全戦闘が一つの例外もなく全力全開タイムアタックというのは、非常に疲れました。今回は、戦闘中どこでも5秒目を閉じるともうパーティ壊滅確定という程シビアですが、3回ほど寝落ち負けしてます(笑)
〆戦闘要員としてのスノウとサッズがかなりいらない子
スノウはディフェンダーが得意なのが結局仇に。ディフェンダーをマニュアルでやらないといけないという時点で、高HPでリーダーにすると死ににくいという利点があっさりと消し飛びました。
サッズはヒーラーが得意ではないために終盤でヘイストを覚えるホープに取って代わられます。
結果、金欠のせいもあって武器の強化は彼ら以外の4人重視で。前述の二人は11章以降は出番なしの永久ベンチウォーマーという事に。
〆オプティマ切り替え時の強制停止
さんざん言われてますが、行動強制キャンセル&3秒強制停止が困りもの。しかも止まってる間も敵の攻撃が受けまくり。
行動強制キャンセルされないor軽減できる状況を選んで切り替える(例えば打ち上げ中とか、行動終了時とか、シーンドライブ中に切り替えるとか)のが基本テクニックですが、もともと止まらずにスムーズに切り替わってくれた方がずっと良かったです。
〆固有必殺アビリティ
ライトニングの必殺アビリティ「シーンドライブ」等、キャラ固有の必殺技を覚えられるのが12章。思いっきり遅すぎます。10章以前で覚えたってよかったじゃないですか。
あれをもっと早く見せていれば、もうちょっとがんばれた人も居たんじゃないかなとも思えます。
威力も最終盤で覚えて積極利用したいのに、ちょっと弱すぎだと思います。
〆武器強化とクリスタリウム
どの辺が一本道なのか。
クリスタリウムの強化リミットが章ごとに設定されている為に、段階的に結局全部埋める事になる点。
強化は初期装備でも強化していけば、無強化の最終武器よりも強くなるために、敵の半端無い強さや資金や資材不足もあって強化の一局集中を余儀なくされます。
あれこれ強化を試しながら自分のベストの一振りを探すなんてことがまず不可能な点。
そういう理由であんまり考えられて作られてない、これだけ手抜きするならレベル制&武器強化無しで良かったんじゃないかというのが正直な印象です。
〆召還獣戦
制限時間内に条件を満たせってのは、普通の戦闘セオリーが全く通用しない分、リスタート地獄でかなり凹みました。
特にヴァニラの召還獣戦は酷かった…。ライブラ情報だけ頼りに、略情報無しのノーヒントで10回以上やりなおしても判らなかったです。
ライブラ情報だけでは全然糸口が掴めずに途方にくれ、理不尽さに心が折れそうになりながらそれでも意地で繰り返して、最後はやけくそで偶然勝てた時はディスクをへし折ってやろうかと本気で思いました。
FFでここまで激しい感情に晒されたのは、2時間掛けてノーセーブでたどり着いたラスボス戦で全滅させられて、「ふざけんな、空の彼方であたしの怒りを思い知れ、このカセットめが!」と激怒したスーパーファミコン版FF3のラストダンジョン以来です。
〆オプティマを覚えてくれない
メンバーチェンジするとオプティマの構成もリセットされちゃいます。
使用頻度の高いオプティマからメンバー構成にあったものを順に並べてくれれば良いだけなので、修正パッチで対応をお願いしたいところです。
COMMENT
〆プレイ環境:PS3(60GB)+松下Viera(TH-26XL70)26インチ+パイオニアサラウンドヘッドホン(SE-DRS3000C)
※1月5日 自分のレビューが気に入らなかったので修正&大幅加筆いたしました。
クリア時間は48時間でした。現在のトロフィ取得率は37%。
最初はどうなることかと思いきや、終わってみれば、意外と満足している自分に自分自身がびっくりしてます(笑)
私はFFが持つ魅力、FFらしさってのは戦闘に集約されているので、戦闘が面白ければとりあえず満足、ストーリーが良ければ更に大満足って人間です。だから、割と行けたんだろうなあと自分でも思いますね。
つまらないと途中で投げてしまった方はご愁傷様です。
ただ、これまででもそうですが、FFが我々ユーザーの意見を次回作に取り入れて作った事は全くなかったので、どんな評価に落ち着こうが、これからも、前情報でワクワクが止まらない様な、とんがったゲームを作って行って欲しいなあと思ってます。
DLCかなにかでしょうか? オマケが有りそうな雰囲気なのでその辺も楽しみにしてます。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 4pt | 3pt | 1pt | 1pt | 3pt | 4pt |
36pt
GOOD!
お家芸の映像。とはいってもプリレンダリングされているムービーパートが主ですが。
ハイエンド機も浸透してきた中、我々ユーザ側の目も肥えてきますが、そんな中でもやはりおお、と思わせるだけの映像クオリティは提供してくれます。
BAD/REQUEST
散々挙げられているでしょうが、それを承知で書きますと
自由度の圧倒的な低さ。完全な一本道シナリオかつ一本道マップであり、お情けで配置されているギミックはキャラ間の寸劇用に配置されている程度のもの。面白みも何もありません。
そして致命的なのが、その自由度の低さを補うはずであった、ドラマのレベルの低さ。
まずこの二点でこのゲーム(と呼ぶべきか判断しかねる)を駄作にしてしまっています。
さらに追い討ちをかけるのが、開発者が自信ありげだった戦闘パート。
蓋を開けてみれば戦略的というものではなく、相手を無駄にタフにして時間のかかる戦闘=高難度を演出しているだけの様に思いました。雑魚戦に嫌気が差したFFは久しぶりです。
オプティマや成長システムも、普通のRPGで当たり前に出来ることをあえて細分化して制限をかけているだけであり、目新しいものは微塵も感じさせませんでした。
あと目についたのがキャラクター挙動の薄っぺらさ。スク・エニほどの大手がいまだに物理演算を使っていないのでしょうか?空中コンボが発動するたびに鼻で笑っちゃいましたよ。空で体操してるみたいで。
ユーザビリティについても色々と不満だらけです。一つ挙げるならカメラワーク。一本道マップなのでカメラの快適さは必要無いと踏んだのでしょうか、操作感が不快になるレベルです。しかも調整も出来ません。
COMMENT
予想以上でした。悪い意味でですが。
それに伴い、近年薄々感じていたスク・エニの開発力の無さ、腐敗っぷりを心底悟りました。
否応にもFFだから〜という神話は崩壊した事を皆さんもお気づきになられるかと。
これを三年間も待ってたあの先生は報われたのでしょうかね。
主要開発者さん達は13という数字を言い訳に退職届でも書いたらいかがでしょうか。この程度じゃ映像業界への転進も厳しいでしょうけど。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 4pt | 4pt | 2pt | 2pt | 3pt | 3pt |
50pt
GOOD!
・グラフィック
アンチャーやアサクリをプレイ済みのためちょっと目が肥えてきましたが、それでも十分綺麗でしっかりと作られていると思います。
・サウンド
個人的には気に入ってます。主題歌の「君がいるから」はもちろんですが、戦闘中のBGMやタイトル画面のメロディも好きです。
・バトルシステム
戦闘中、Lボタンを押して選ぶだけであらかじめ設定したロール編成にすぐに変更できます。これにより、状況に合わせ、どのロールで戦うかといった戦略性のあるバトルが楽しめます。
・ゲームオーバーになっても、戦闘の直前からスタートできる。
・美男美女の集まり
正直これはGOODかBADかわかりませんが、もうこういったキャラはFFの伝統だと私は思ってます。なのでこの路線は続けてほしい・・・かも?
BAD/REQUEST
・自由度の低さ、中盤まで続く一本道
途中まで恐ろしいほど何もできません。せいぜい武器の改造、ショップの利用ぐらいです。雑魚を倒しつつ、少し進んだらムービー。また少し進んでボスを倒し、ムービー。これでひとつの章が終了。序盤からこの繰り返しです。
ある程度進んだらそれなりに自由度も上がってきますが、それまでが苦痛です。
・多々飛び交う造語の嵐
「ルシ」「ファルシ」「パルス」「グラン=パルス」「コクーン」などの言葉がこれでもかってくらい出てきます。はっきりいって、わけが分かんなくなります。なのでプレイ前に言葉の意味だったり、どういった世界なのかということをあらかじめ調べたほうがいいですね。
・キャラのレベルがない
今回はバトルで手に入るCPというポイントを消費して、HPや攻撃力を上げていきます。ですが、やっぱりキャラにレベルがあって、経験値をためてレベルを上げて、キャラを育てていくほうがよかったです。
・敵が強い
・・・というより硬いです。雑魚が雑魚のレベルじゃない。チェーンをつなげて、ブレイクさせないとただの雑魚戦でも結構時間がかかるときがあります。
・プレイヤーキャラがやられるとゲームオーバー
なぜ・・・?仲間は何のために?
・ドライビングモード
召喚獣における新たな試みですが、笑えました^^もはや召喚獣は機械です。
・金がたまりにくい
敵がお金を落とさないため、なかなか貯まりません。なので大変だったのは復活の魔法がない序盤だからこそ必要な「フェニックスの尾」がなかなか買えないです。もうちょっと安ければ・・・
COMMENT
私自身期待が大きすぎたために、実際プレイした時のギャップがひどかったです。心から楽しんでいる自分はそこにはいませんでした。一本道じゃなければもっと楽しめたかもしれません。
FFのナンバリングだからと、過度の期待を持たず、本作をプレイすればそれなりに楽しめると思います。あとはストーリーやムービーが気になる方はぜひやってみてください。
PS3初のFFですし、PS3ユーザーにとってはプレイすべき1本ではあると思います。
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The Order: 1886(3件)
ファークライ4
ドラゴンボール ゼノバース
DEAD OR ALIVE 5 Last Round
- 2015/02/23更新 (2015/02/22投稿分まで掲載)
- [PS4ソフト]
GOD EATER 2 RAGE BURST
- 2015/02/22更新 (2015/02/21投稿分まで掲載)
- [PS4ソフト]
バイオハザード HDリマスター
[PS3ソフト]
DEAD OR ALIVE 5 Last Round
テイルズ オブ ゼスティリア
- 2015/02/21:レビュー募集を開始しました!
- [PS4ソフト]
The Order: 1886
- 2015/02/21更新 (2015/02/20投稿分まで掲載)
- [PS3ソフト]
ミラーズエッジ
- 2015/02/20:レビュー募集を開始しました!
- [PS4ソフト]
DEAD OR ALIVE 5 Last Round
GOD EATER 2 RAGE BURST
テラリア
[PS3ソフト]
DEAD OR ALIVE 5 Last Round
- 2015/02/20更新 (2015/02/19投稿分まで掲載)
- [PS4ソフト]
バイオハザード HDリマスター
[PS3ソフト]
テイルズ オブ ゼスティリア
- 2015/02/19更新 (2015/02/18投稿分まで掲載)
- [PS3ソフト]
ドラゴンボール レイジングブラスト2
- 2015/02/18更新 (2015/02/17投稿分まで掲載)
- [PS3ソフト]
ドラゴンボール ゼノバース
- 2015/02/17更新 (2015/02/16投稿分まで掲載)
- [PS4ソフト]
ファークライ4
ロード オブ ザ フォールン
Thief(シーフ)
[PS3ソフト]
Rainbow Moon
- 2015/02/16更新 (2015/02/15投稿分まで掲載)
- [PS4ソフト]
AKIBA’S TRIP2(アキバズトリップ2)
[PS3ソフト]
ドラゴンボール ゼノバース
- 2015/02/15更新 (2015/02/14投稿分まで掲載)
- [PS3ソフト]
テイルズ オブ ゼスティリア
[PS2ソフト]
トゥルー・クライム ~ニューヨークシティ~
- 2015/02/14更新 (2015/02/13投稿分まで掲載)
- [PS3ソフト]
ドラゴンボール ゼノバース
テイルズ オブ ゼスティリア
- 2015/02/13:レビュー募集を開始しました!
- [PS4ソフト]
ロード オブ ザ フォールン
戦国無双4-II
[PS3ソフト]
戦国無双4-II
Rewrite
- 2015/02/13更新 (2015/02/12投稿分まで掲載)
- [PS4ソフト]
ドラゴンボール ゼノバース
[PS3ソフト]
悪魔城ドラキュラ Lords of Shadow 2
憂世ノ志士
- 2015/02/12更新 (2015/02/11投稿分まで掲載)
- [PS4ソフト]
ドラゴンエイジ:インクイジション
Destiny(デスティニー)
- 2015/02/11更新 (2015/02/10投稿分まで掲載)
- [PS3ソフト]
ファークライ4
- 2015/02/09更新 (2015/02/08投稿分まで掲載)
- [PS3ソフト]
テイルズ オブ ゼスティリア(2件)
[PS2ソフト]
ブラックマトリクスII
- 2015/02/08更新 (2015/02/07投稿分まで掲載)
- [PS3ソフト]
テイルズ オブ ゼスティリア(2件)
- 2015/02/07更新 (2015/02/06投稿分まで掲載)
- [PS4ソフト]
ワールドサッカー ウイニングイレブン 2015
サイコブレイク
ニード・フォー・スピード ライバルズ
[PS3ソフト]
テイルズ オブ ゼスティリア(2件)
- 2015/02/06:レビュー募集を開始しました!
- [PS4ソフト]
ドラゴンボール ゼノバース
[PS3ソフト]
ドラゴンボール ゼノバース
- 2015/02/05更新 (2015/02/04投稿分まで掲載)
- [PS3ソフト]
テイルズ オブ ゼスティリア
- 2015/02/04更新 (2015/02/03投稿分まで掲載)
- [PS3ソフト]
アサシン クリードIII
- 2015/02/02更新 (2015/02/01投稿分まで掲載)
- [PS3ソフト]
テイルズ オブ ゼスティリア
- 2015/02/01更新 (2015/01/31投稿分まで掲載)
- [PS4ソフト]
DRIVECLUB
[PS3ソフト]
ブレイドストーム 百年戦争&ナイトメア
テイルズ オブ ゼスティリア(2件)
GOOD!
FFはPSP版1、2、DS版3、FF7、8、9、10、10−2をやっております。
オリジナリティー→5
特に戦闘ですね。
よくぞFFでここまで思い切った挑戦をしてくれたと思います。
MPがないというのも斬新だし、バトル終了時には全回復、
またリーダー一人しか操作できないということ、そのリーダーが死ぬとゲームオーバーというのも驚きでした。
思わずメガテンかよ!!とつっこんでしまいました(笑)。
グラフィックス→4
非常に美しい。
特にグラン=パルスの大自然は無駄に立ち止まってぐるぐる視界を回してしまいました。
あれほど大小様々なモンスターが全く処理落ちすることなく同時に生き生きと動いているのには感動します。
この辺りの技術力はさすがスクエニという感じです。
キャラの描写もすさまじく綺麗でまるで本物の人間のようです。
バトルで戦っているキャラとムービーのキャラにそう違いがないのがすごい。
ただ綺麗なだけにもうちょっと頑張って欲しいところも……。これは、次のBAD欄で。
あとはあまり評判の良くない召喚獣の変形ですが、私は結構好きでしたね。
特にオーディンは、ライトニングが乗ると白馬の女性騎士って感じがカッコよくてよく使ってました。
サウンド→4
浜渦さんですので、かなり期待していました。
前にDSのシグマハーモニクスをやったので色んな曲の引き出しを持っている方だと感じていましたが、今回もバラエティ豊かな曲となっています。
お得意の壮麗なオーケストラはもちろん、おしゃれで軽快なジャズ、歌の入ったフィールド曲なども素晴らしかった。
バトル曲は通常戦闘、イベントバトルはどれも熱くてカッコよすぎます。
聴いていると自然と「やってやるぜ!」と闘志がわいてきますね。
ただし一部、ちょっとイメージに合わないところもあったので減点1とします。
声優さんはドッジを除いてどのキャラもよくイメージに合っていたと思います。
熱中度→4
なかなかブレイクまで持っていけない硬い敵に辟易しつつ、何だかんだで結構ぶっつづけてやってしまったのはマップがほぼ一本道ということが幸いしていたのかもしれません。
バトルはもうとにかく死にまくってましたが、コレはダメだと思ったらペナルティなしですぐリスタートできるのは良かった。
この作戦はダメか、次はコレだ!と試行錯誤するのはなかなか面白い。
満足感→2
3に近い2というところでしょうか。
世界観とストーリーが満足いきませんでしたので……。
こちらはBADの項目で詳しく書きたいと思います。
快適さ→3
セーブポイントがたくさんあるので据え置き機のゲームにも関わらずかなり好きなときにセーブしやすい。
またバトルの難易度が高いので、一戦ごとに全回復するのもいい。
MPの残りなどを気にせず、毎度全力で戦えるのはいいですね。
難易度→4
バトルシステムが非常にスピーディーで独特ですので、常に緊張感があります。
アクションRPGになれていない方、常時時間が流れているATBが苦手な方にはかなり難しいと思います。
序盤から中盤は2人パーティで進むことが多いため、やれることも少なく全滅をくり返してしまうかもしれません。
終盤もキャラを一人変えるだけで楽に勝てたりするんですが、そこに気付くまでが何度も死ぬ羽目になります。
またお金も非常にたまりにくいため、装備品で弱点補強も難しいところです。
BAD/REQUEST
・グラフィック
本物の人間のようにキャラの見かけがリアルになってくると、
今まで気にならなかった些細なことが逆に目に付くようになってきます。
例えば、オフの日なのにライトニングはどうして軍服のままなの?とか。
服が変わらないならちょっとふざけた感じの武器があっても面白かったのに。
顔の作りこみがすごいのに、指がカクカク四角張ってるシーンがかなり目立ちました。
また、一部キャラの動作が非常にアニメっぽいというかわざとらしい。
これがPSのころのポリゴンキャラなら個性を出しているのだろうと納得もできますが、あのリアルなキャラでやられると見ていていたたまれなくなります。
ステータス画面が使いにくい、見づらい。
開くたびに何故かキャラがちょっと動くんですよね。
動きがあると自然にそっちに視線が流れてしまうのでわずらわしい。
クリスタリウムは何で3D構造だったんでしょうか……。
現在どこまで光っているのかが把握しづらいし、
やたらに枝分かれしているので手前と奥の球が両方光っていると
これからどっちに向かって進めていけばいいのか混乱することがありました。
・世界観、ストーリー
題材はとてもいいのですが、以下のような問題点があるため世界観にリアリティがなく、ストーリーに没入しにくくなっています。
1.世界地図がない
その場その場の地図はありますが、世界地図がないため、自分がどのくらい進んだのかよくわかりません。
距離がわかればどのくらい長い間逃げているからキャラたちはこういう心理状態になっているのか、何故キャラたちはこのルートを選んだのか等プレイヤーにも実感がわくと思うのですが。
私は最後までコクーンが球体の内側に町がくっついているのか、それとも球の中に水平に町が広がっているのか構造が把握できませんでした。
2.システムが世界観と連動していない
何でパルスでもコクーンと同じタイプのセーブポイントがあって通信販売が普通に出来ちゃうんでしょうか?
それもこれも全部黒幕のせいだってことにするにはあまりに強引なような……。
武器改造システムも発売間際にむりやりやりこみ要素の一つとしてねじこんだのかと疑ってしまうほど唐突です。
(買い物画面からすぐに改造画面に飛べない不便さに時間のなさ具合がいっそう増します。)
例えばチュートリアルも兼ねてコクーンのどこかに武器改造マニアの館がある!なんて設定でもあればああこの世界ではそういうのが流行ってるんだなと納得もするのですが。
3.キャラの描写不足
キャラはその世界の住人ですから彼ら彼女らをうまく動かせばストーリーとともに世界観も説明できるはずです。
ところが本作はその世界の設定だけでなく、キャラの背景、感情の流れに至るまで、オートクリップというテキストでほとんど説明されてしまいます。
●●がルシになった理由とか本編で描くべき重要なことまでここに書いてあったときには呆れましたね。
頭では理解できるんだけど、感情がついていかない感じ。
あとは、やたらに台詞で説明したがる感じもしましたね。
劇中、「○○は優しい人だ」というような台詞がありますが、素で「そうだったっけ!?」とつっこんでしまった。
スイッチ操作なんてどうでもいいところを音声つきで凝ったムービーにする前に、もっとキャラの人となりや日常生活が自然にわかるような映像を作ってくださいよ。
そうしたらキャラやあの世界にもっと親近感を抱けたと思うのになあ。
プレイヤーとして思い出も何もない場所を守ろう守ろうと連呼されてもしらけてしまうだけです。
4.台詞回しのわざとらしさ
前述してきたこととも被りますが。
まるでキャラが本物の人間のように見えるようになると台詞のわざとらしさが非常に鼻につきます。
序盤、「現実」と書いて「リアル」と読ませる辺りで早速ドン引きしました。
とりあえずカッコイイ感じの台詞を言わせたかっただけなんでしょうね、場面に全然合ってないです。
ドット絵とかアニメ絵ならまだ許せたんでしょうが、リアル絵だと破壊力抜群ですね……。
台詞を考えた人、もっと自分達の作った映像の力を信じましょうよ。
・ブレイク前提のバトル
ブレイク自体はいいんですけど、それが前提のバトルって敵は固くなりがちでダメージを与えにくいしバトル開始当初は我慢を強いられるので、爽快感には欠けますね。
集団で素早い敵に襲われるともう攻撃してるんだかされてるんだかわからなくなってきます。
鬱陶しいので召喚獣を呼んだとしてもそれほど強くないので一掃にはほど遠いダメージしか与えられないのでこれまた爽快感が薄い。
せっかく強くなったとしても、序盤のマップには戻れないからイマイチ実感がわかないし……。
COMMENT
一本道のシナリオだろうがムービーだらけだろうが村や町に寄れなかろうが、ストーリーが面白ければそれでOKなんですが、今作はそこが一番ダメだったので色んな不満点が目に付いて仕方ありませんでした。
主人公たちと黒幕との会話、あるいはそのごく狭い周辺の世界のことしか描写されていないので、世界観にリアリティと奥行きが感じられない。一つの価値観を押し付けられているようで始終窮屈で息苦しい。
この閉塞感は、キャラの追われている立場に共感してのものではなく、むしろその逆から生まれるものです。
多少遠回りになろうと、プレイヤーにコクーンやパルスがどういう世界なのか実感させる手間は省くべきではなかったのではなかろうか?
で、ストーリーが自分の感覚と合わないからといって別のところで息抜きしようとしても、武器改造はEXPくらいしか違わない種類だけは膨大にある材料をどんどこ入れるだけ、ミッションは魔物をただ狩ってるだけ……。
仕方ないから結局ストーリーを先に進めるしかない。
狭い道に大量にいるから回避できそうで回避できないやたらめったら固い敵にうんざりしながらやっと迎えたラストが、自分達で解決したんだかしないんだか良くわからないカタルシスのないものでした。
クリアすると達成感は確かにあるけど、面白かった!やって良かった!って思ったかどうかというと、うーん……と考えこんでしまう。
ヴェルサスやアギトはどうなっちゃうんだろうとか、FFってこれからどうなるんだろうとか、そもそもRPGって自分にとってどういうものなんだろうとか……とにかく色々考え込まされてしまう不思議なゲームでした。
オススメできる人は、自分なりのこだわりを持たず、いつも新鮮な気持ちでゲームを楽しめるという人、据え置き機で大作RPGはやりたいけど忙しくてやる暇がないという人には良いと思います。
逆にやめた方がいいのは、映像の綺麗さに惹かれたゲーム初心者さんやアクションやATBが慌しくて苦手な人、RPGといったらストーリーと世界観だろ!って人ですね。
20インチ液晶TV、HDMI接続でした。