FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13) レビュー(評価)

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FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13) レビュー

発売元	スクウェア・エニックス（オフィシャルサイト）
発売日	2009/12/17
価格	9,240円（税込）
レーティング	【Ｂ】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon(廉価版)
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：ロールプレイングゲーム【廉価版】 ■ 発売日：2011/07/21 ■ 価格：3,990円

スコアボード

中央値: 60
難易度: 3.10
レビュー数: 450

スコアチャート

FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13)レビューチャート

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90-100

【60点以上】
51.1%
【標準偏差】
21.8

ユーザーレビュー

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　563人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	4pt	4pt	1pt	0pt	2pt	2pt

総合点
32pt

GOOD!

HDMIケーブルを使っていれば、もちろんグラフィックは綺麗なんですが、他のゲームと比べて特にいいとは思いませんでした。しかし、グラフィックはこのゲームで最も良いものの一つだと思います。

音楽も良かったと思います。今までのシリーズにはない雰囲気のものもあり、楽しめました。特に、塔を望む断崖の曲は神秘的で雄大な風景と共に、しばらくとどまって楽しめるものでした。

戦闘システムはＭＰをなくしたことで「たたかう」と同じように魔法をガンガン使うことができます。「たたかう」と「魔法」は、チェーンゲージの増加量や減るスピードに違いがあるので、上手く使いわけて敵を早くブレイク状態にすれば、戦闘が有利になる・・かも。改良の余地はあると思いますが、面白いアイデアだと思いました。

BAD/REQUEST

グラフィックや音楽、戦闘でも気になるところはありますが、他の悪いところと比べたら些細なことです。まず、台詞についてですが、これまでのシリーズにも寒い台詞やシーンはありましたが、今作はかなり多いです。かっこいい台詞を言おう言おうとして、滑っている感じです。

例えば「忘れ物を取りに行くか」って台詞で終わるムービーがあるんですが、もうこの台詞が滑っているんです。「も〜、下手やなぁ・・」ですよ。気にならなかった人も、ちょっと考えてみたら全然上手くないはずです。
「たとえ幻でも追い続けよう」なんて論外でしょう。私が小学生だったころ同じ学校に通っていた生徒の一家が、両親のこれが原因で、ある日突然どこかへ行ってしまったことを思い出します。なぜ、こんな台詞を言わせたんでしょう？？

特に、ライトニングとファングは、かっこいい台詞を言うキャラのはずなのに、それが災いして滑りまくっています。上記の「忘れ物を〜」のように、上手く例えられなくて滑っているタイプの台詞や、勢い余り変なことを言って滑ってしまったというタイプの台詞など、これでもかというほどあります。
それから「現実」と書いて「リアル」と読ませるのはいいんですが、場合によるので扱いには細心の注意が必要だと思います。「リアル（現実）がつらいの？」という使い方はアウトです。脱プンしそうでした。

全体的に小滑りから大滑りまで、入り混じって大寒波になっているという印象です。私はムービー中ほとんど舌出しっぱなしでした。一番ひどいのは間違いなくスノウなんですが、その名前や専属の召喚獣がこのキャラクターの本質をよく表しています。
少なくともヒーローごっこをする年齢ではないと思いますが、まったく具体性のない、あれも守るこれも守るという、幼い台詞やリアクションが徹底しているかのように目立ちます。せめて彼の過去を作って描いてやれば、少しはフォローできたかもしれませんが、それもなく痛々しい筋金入りのアイスマンになっていました。

ほぼムービーの度に大なり小なり滑っています。上手い台詞を言わせられないのなら、もっと普通でよかったと思います。なぜ、これらの台詞にＯＫが出たのか？強い疑問を感じます。

台詞のせいで感情移入しにくいかもしれませんが、ストーリー自体はわかりやすいと思います。ただ、ゲーム開始以前のストーリーは基本的にムービーで進行するんですが、数が多い上、ばらばらに紹介されるので少し混乱するかもしれません。
しかし、キャラクターが何を思い行動するのかっていう部分が突然変化したり、能無しの政治家みたいに決意表明だけで具体策が何もなかったりするので、渋い顔になる人多いと思います。

深刻な口調で「私は飼われていた・・」とぶつぶつ言い始めたかと思うと（芝居が仰々しいので薄気味悪い）突然「やめるぞ！」と言い出したり、突然、仲間と対立するキャラがいるんですが、なぜその理由で仲間に対して戦闘態勢をとるのか理解できず、唖然です。しかしその直後の戦闘後、何がきっかけだったのかすっかりご機嫌になっているので、ますますわけがわかりません。

ちょっと前にテレビで『バガボンド』の井上雄彦さんのドキュメンタリーを見たんですが、そこで井上さんは「ストーリーには興味ないんです。それよりキャラクターがちゃんと生きていることが大事で、それができていれば彼らがストーリーを作っていくんです。」という感じの話をされていました。
『ＦＦ１３』のキャラクターは、ちゃんと生きて行動しているとは思えません。むしろ作者の都合に振り回されていると思います。ストーリー重視のわりには、つじつま合わせは二の次三の次のような印象です。

作者が「変」なことを変と感じていないから、全編に違和感が蔓延しているんでしょう。だから、薄っぺらくてリアリティがないと、多くの人が感じているんだと思います。

なぜ、１０ｍはありそうな暴走する球体を見て「あれに乗ろうぜ！」（←スノウマン☆）って発想になる？「実はあれに乗れる」と言わせられるキャラがいるじゃないですか。

なぜ、コクーン内部の全体構造を見せないの？皆さん当然見れるもんだと思っていたはずですよ。人によって違う構造を想像しているはずです。別にわからなくても困らないですが、ちゃんと見せるべきです。

ゲーム中の台詞や、ゲーム内のテキストを見ると「数百年前に下界の侵攻があって以来、市民は下界を極度に恐れている」という記述が序盤からよく出てきますが、いくら下界の脅威を語られていたとはいえ、数百年前に起きた歴史上の事件の再来を、大多数の市民が、それも極度に恐れてるわけないじゃないですか。実感ないはずですよ。私たちは、モンゴルがまた攻めて来るとは思ってないんです。共感できないですよね。

あと、座っている人の頭を銃で撃つと、少し間をおいて銃口の方へ頭が倒れるのは、どういう力が働いた結果なんでしょう？専門家も交えて３分ほど議論したいところです。

こういう、おかしなことが全編に散りばめられているから、クライマックスは当然その集大成になっています。
精神論ばかりで、具体性のない話をたっぷり聞かされた挙句、ラストバトルでは「何してんのこいつら・・？？」ですよ。で、どうなるんだと思って見ていると、何のことはない。力業で、無理やり丸く収められているんです。
これが許されるなら何でもありですね。闇鍋ですよ。豆腐も入っていますが、タワシも入っているんです。他の会社なら「ちゃんとまとめてこい！！！！」と言われるかもしれません。

ゲームとはいえ、特にリアルなグラフィックで物語を描きたいなら、ある程度のリアリティがないと、ちゃんとしたつじつま合わせができてないと、それは「共感できない」につながるはずです。

ＦＦの物語の中核をなす設定、世界観については、いつも面白いことを思いつくなぁと感心していたんですが、ふたを開けるとそうでもないんですよね。ネタをうまく料理しているとは言えず、ふりっぱなしも目立ちます。

敵側にロッシュ、ナバート、レインズという重要人物がいますが、私はこの３人に設けられた設定から、ロッシュ、ナバートの対立はあるだろうなと思っていました。そこに、レインズというキャラがいることから、この３人による三つ巴の争いがあるのかもしれないと想像していたんです。
しかし、この３人は対立どころか会うことすらない。ストーリーの展開に絡めやすい設定にもかかわらず「こういう設定です」以上のものがありません。しかもナバートにほぼ存在意義はありません。少なくとも、３人もしくは２人が会っていれば、もっと面白い展開にいくらでも持っていけたはずですが、こんな使いやすそうなネタを全然上手く使えてないんです。

COMMENT

台詞や演出が子供騙しで寒い上、各種設定も甘く、ネタも使いこなせていない。キャラクターたちは作者の都合に振り回され、エンディングでは特にそれが顕著です。こういうものを普通「いいストーリー」とは言わないはずです。

好みの違いというより、全編に散らばっている「変」なことに違和感を覚えたかどうかで、評価がわかれているんじゃないでしょうか？だから「ストーリーに問題があるのはわかってる。でも好きなんだ」という理由で高く評価しているなら、重大な問題に関して、低評価の人と概ね同じ意見なのかもしれません。

ゲームでムービーが多いというか、長いことも問題（今はまだ）なんです。まだゲーム業界の人に、ムービーでストーリーを見せられる演出力はないと言ってもいい。家庭用ゲーム機でボイス付きムービーが可能になって、まだ日が浅いんです。この作品や『アドベントチルドレン』がいい例だと思います。優れているのは「ムービーのクオリティー」ではなく「ＣＧ技術」なんです。

「こういう画がほしい」と「必然性の確保」が同時に実現できていればムービーに関しては、リアリティがないとか薄っぺらいとか言われることは、もっと少なくなるんでしょうが、例えば、レースしている道の真ん中に主人公たちが突っ込むシーンなんか、必然性が著しく欠けているんです。ただ「こういう画がほしい」だけのムービーなんでしょう。だから「何でこんなことになってんの？」と思うはずです。
コンセプトだけの映像作品集とかでやるべきものを、つじつま合わせもなく物語の中に無理に入れるからおかしなことになっているんです。

私たちは映画も見るんですから、定価一万円近くでこんなムービーをがっつり見せられたら、たまったもんじゃないです。力不足のムービーを量産する前に、もっと長年培ってきた他の業界には真似できない、ゲームならではの部分で勝負するべきでしょう。

せめて、大作と言われるタイトルくらいは「ゲームやってる奴はダサいと思われないものを作ろう」という気概で作ってほしいものです。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
dijeri Qさん [2010/03/04 掲載]

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　527人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
2pt	4pt	2pt	1pt	1pt	2pt	3pt

総合点
33pt

GOOD!

【グラフィック】
色々と言われているようにとても綺麗。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
【ゲームシステム】
?オプティマ(作戦)や改造といった新しい要素が取り込まれている。
→オプティマを変更しないと戦闘が成り立たなくなっている点はボタン連打で戦闘が終了することがなくなっていい。
?戦闘が難易度が難しくなっている。
→フィールドに登場するザコ敵に殺されてしまうこともしばしば。

BAD/REQUEST

【グラフィック】
GOOD!にあげたようにとても綺麗なのだが､キャラクターが綺麗過ぎて気持ち悪い。。。背景が綺麗だからそうせざるを得なかったのだろうか。また､感情を表情で繊細に表現するのがまだ難しいのがよくわかった。もう一言追加するとメカメカにしすぎ。機械だらけでこれまた気持ち悪い。ついでに自然の描画が全然自然に見えない。

【音楽】
全然印象に残らなかった。壮大なオーケストラもなかったように思う。ストーリーがイマイチだからかな。

【ストーリー】
このまま映画にしたらさぞつまらない作品だろうと思う。理由は。。。
?世界観が陳腐
→とりあえずファンタジーじゃない。目的もよくわからず､ストーリーの進み方に違和感を感じる。過去の回想が数回あるのだが､それをもってしても話が繋がらない。というか必要最低限の描写しかないので深いところまで話がわからない。
?キャラクターの人間的成長を感じることがない。(内面の描写が薄っぺらい)
→感情表現が乏しい。喜怒哀楽だけしか考えていなかったのではないか。嫉妬､嫌悪､葛藤､憎悪など人間の暗い感情表現がない。綺麗な画像に合わせて綺麗な人間を綺麗な言葉で表現した感じ。
?キャラクターの性格に多様性がない。
→かっこつけな奴､ナルシストな奴､お調子者な奴､人間不信な奴､謎な奴､計算高い奴､強面な奴。色々な人がいるはずなんだが､登場するのが随分と偏っている。というか登場人物が少ない。
?用語が意味不明
→ファルシ､ルシ､パージ､召還獣､クリスタルなど色々な用語が出てくるが､理解できる説明がない。用語解説には載っているがよくわからない。
?登場人物が少ない。
→主要キャラ以外に登場する人物があまりに少ない。
過去の作品を例に挙げると､?であればセシル+ローザ+カイン+リディア+エッジの最終パーティー以外にヤン+パロム+ポロム+シドといったサブキャラに加え､ゴルベーザ+ルビカンテなどのライバル､ミシディアの長老+ドワーフ族+幻獣などのストーリーを彩る個性的な登場人物がいた。
それと比較するとライバルがいるわけでもなく､確固たる敵がいるわけでもない。壁にぶちあたっても誰かに助言をもらったりして解決することはなく自問自答もしくはパーティー内だけで解決してしまう。人々と協力することもなく､主要キャラだけで世界を動かしてしまう。世界規模のストーリーのはずなのにとても狭く感じてしまう。

【ゲームシステム】
?カメラワークが酷い･･
→フィールドでのカメラ操作がとてもやりにくい。ついでに戦闘中にカメラが勝手に動き過ぎてダメージ表示が読めない。
?1本道すぎる
→フィールドやダンジョンが1本道だし､ストーリーも1本道。寄り道が全然できない。
?ショップがセーブポイントの通販だけ
→これを未来的というのだろうか。笑えない。終盤までショップで買い物しませんでしたが？ショップで買い物をする必要性がないのが残念でならない。武器アクセサリを購入する必要はなく､消費アイテムも拾ったり戦闘で手に入るものだけで問題がない。何がしたいの。

COMMENT

期待していた作品だっただけに残念です。個人的にはRPGは物語なので最も重要なのはストーリーだと思っています。よって「映画や小説にした時に面白いかどうか」というのが自分の評価の基準なのですが､全然面白くないという結論になってしまいました。グラフィックや音楽も評価要素ではありますが､ファミコンやプレステの時代にも名作はありましたし､その時点での優れた技術を用いることは当然である為､ストーリーに勝る評価要素にはならないと考えています。

ただ､戦闘システムなどの新たな試みがなされていることは評価していいと思います。賛否両論あるでしょうが。

でも・・あの召還獣はないわ。。。「我をねじ伏せてみよ」とか言わせてよ。。。無言で出てきて説明も無く戦って無言で従うとか。。。わかんねー。。。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(未クリア)
シンスケさん [2009/12/28 掲載]

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　567人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	4pt	3pt	2pt	2pt	1pt	4pt

総合点
44pt

GOOD!

・グラフィック、演出
そんじょそこらのCG映画レベルを超えている物を良といわずに何とするか
FFの看板ともなっているだけあってかなりの高水準でまとめられている

・戦闘システム
AI戦自体に賛否両論あるが、AI戦闘としては快適なシステムに仕上がっている
作戦を変更するだけで的確な行動を瞬時に展開してくれるため
自分自身で操作しているプレイヤーがお荷物なんて事も・・・

BAD/REQUEST

・戦闘バランス
序盤　戦闘そのもののチュートリアルが続き
中盤　オプティマと各役割の使い方を覚えるためか二人組固定編成を延々と繰り返す様
終盤　戦闘における自由が解き放たれたものの敵が強固すぎて自然と戦いを避けるように
とお世辞にも良い（楽しめる）バランスとはいえない

・MAP
見事なまでの一本道構造でありイベントを追う為だけの代物になってしまっているのは残念極まりない

・キャラクター
全体的に若年層を意識した感が強く「いい大人」層が共感しにくい仕上がりになっている
昨今の若者ドラマに抵抗のある人はまず駄目と見て良い

・ストーリー（の重視傾向）
10のストーリー重視路線を更に加速させたのが本作
話自体の出来はそれ程悪くはないが
システムも全てストーリーありきで構築されているため、進行上での各システムの縛りが多く自由という概念のなさにやきもきさせられる事が多い

また、ストーリーに比重を置きすぎた為、話にのめりこめれば傑作となること間違いなしだが
その逆（のめり込めないor受け付けない）となると全くといっていいほど楽しめなくなるという諸刃の剣になってしまっている

COMMENT

作品単体としては中の上、それなりの出来ではある
が、このシリーズが背負っているブランドの重み、伝統を考慮するといまひとつ物足りないという結論にたどり着く方が多いはず
「FF、二大RPGといった看板がなければここまで話題になる（売れる）ことはなかっただろう」
そう思わざるにはいられない作品になってしまったのは残念で仕方がない

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
どろんさん [2009/12/26 掲載]

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　591人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	4pt	2pt	1pt	3pt	4pt

総合点
49pt

GOOD!

グラフィックは凄い、ムービーから本編に戻っても違和感は抱かないだろう。
ムービーも数多くあり見ごたえはある。
音楽も雰囲気にあってはいる、けど戦闘はもう少し高揚する曲がよかったかな？

戦闘は必ずしも良いとは言い切れないが歯応え有る戦闘です。
ただし快適とは言い難いです、問題点はバッドのところで

セーブ・ロードは早いです、読み込みもほぼ瞬時
ロードで待たされる事はないでしょう。

BAD/REQUEST

多分書くまでも無いと思いますが一本道なマップ
普通のゲームで言う町も存在しません、町中のダンジョンはありますが。
本当に道なりに突き進み敵を倒していけばクリアー出来ます。
道に迷う事はないでしょう、そして寄り道も相当後半まで何もないです。
お蔭さまで世界観が伝わり難く、冒険感もなく、世界がとても狭く感じます。
ですが余りにも予想外の展開だったのでオリジナリティ4点。

チュートリアルの長さ、全13章中9章までチュートリアルです。
お蔭で初期の頃の戦闘はたたかうの連打、本当に面白くありません。

チュートリアルの進行具合に比例して出来る事も増えて
戦闘は面白くなってきます・・・が
敵雑魚ですらブレイクシステム前提でHP設定してある為非常にタフです。
普通のRPGなら切り札はボス向け、雑魚に使えば瞬殺位の体力でしょう。
でもブレイク前提の今回の戦闘は雑魚でも普通に戦うとえらい時間がかかります。
これが勝つも負けるもスムーズに終わる戦闘なら快適さは高得点なのですが・・・

敵が強く味方が即死するほどのダメージを出す事があるのは良いのですが
リーダーが死ぬとゲームオーバーという今作のシステムには合わないと思う。
そして敵が硬いので戦闘後半でも即死の危険があります。
緊張感ある戦闘ではありますが、一戦一戦が長い為疲れてきます。
敵が強いからこそもっと味方の行動をもっと詳細に決めさせて欲しいと思いました。

ムービーが沢山ありますが
どうでもいい所にも随所にムービーがあります。
昔はここぞ！と言う所に挿入してありましたが本当にあちこちあるので
有り難味と言うか演出的に微妙な気が・・・

キャラの育成が自由に行えますが
各キャラに不向きな分野を行うと必要なCPが大きいので
結局ある程度やる人が決められてしまう。
キャラの個性は必要でしょうが他の場所で取ってほしかった。

シナリオ、ゲーム開始直後から造語の嵐です。
意味を知らないと本当に意味不明です。
そして登場人物はプレイヤーを放置して次々と進みます。
人によって受け取り方は違うでしょうが、このシナリオは受け入れられません。

一本道で探索要素の無いマップと戦闘難易度の高さ、面倒さ
誰に売りたいのかよくわかりません、ライト向けのマップ・コア向けの戦闘
この両者が並び立てば素晴らしいのですが私の見る限りでは
コアは序盤のつまらなさで投げ、ライトは後半の戦闘難易度で投げかねません。

COMMENT

もっともっと早く出すべきだった。
売りのグラフィックもPS3が出て数年、他にも綺麗な・凄い作品は数多くあります。
そしてゲーム内容も初期PS3ならば仕方ないですませられる事も多くあったでしょう。
ですが5年と多くの時間をかけ期待超大作が満を持して登場、
そのゲームがこれでは余りに報われない。
これがFFナンバリングでなければ中の下位の評価で終わるのでしょうがね。
熱中度・満足感の低さは期待の裏返し・・・
何だかんだと書きつつ最後までやったのでこの得点ですが
もし途中で投げていたら恐らく0点を付けていたでしょう・・・

シンプルな道、ムービー・シナリオ主体の構成はFF10の正等進化と言えるでしょう。
ただ・・・この道の先に何があるのでしょうか？
私にはこの先はゲームとして袋小路な気がするのですが・・・。
次回作は冒険の出来る「ロールプレイングゲーム」がやりたいです。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
たまさん [2009/12/24 掲載]

このレビューはオススメ？　

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　547人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	4pt	4pt	4pt	5pt	3pt	5pt

総合点
80pt

GOOD!

フルHD化により、あれだけの3Dポリゴン＆ムービーで描かれるイベントは見てて素直に感動しました。
ストーリーはあらかじめ知っていましたが、詳細な設定を注釈で追っていくことで意外と感動出来ました。
まったくロードも無くなったことでフィールドから戦闘画面、コマンド画面に移るのは快適です。
音楽も結構良かったし、特に最初の通常ボスのテーマ(ブレイズエッジ)や終盤における首都エデン(12章)の音楽(動乱のエデン)が印象に残ります。

レビューを見て予想はしていましたが、それを上回る敵とボスの強さ。
終盤の冒険はまさしく地獄でした。ザコとして出現するタイラントやジャガーノート、一介の聖府兵でさえ鬼のように強く
12章のモンスター達に余裕を持って対応できるレベルになったからとラストダンジョンに挑んでみれば
通路に張り付く様に徘徊しているモンスター達が厄介であり、一体、また一体倒すのも死亡遊戯の如く牛歩の歩みで攻略する羽目に陥り
ダゴン、サクリファイス等ほんの雑魚敵さえも補助魔法やデスを使ってきます。
それでも執念を燃やしてやっとの思いでダイスリーに挑めば思いの外初見勝ち出来たと思った次の瞬間ラスボスの前に殆どいい所無く屍をさらし、
結局再度上限近くまでレベル上げてからしてようやくクリアした達成感は従来のゲームではなかなか得られないものでした。
苦戦した記憶は数多かったですが、RPGとしてはなかなか楽しめました。

BAD/REQUEST

敵の突出した強さに、レベル上げすら阻まれることもしばしばありました。
しかもレベル上限にも細かな限界があり、それもゲームの難易度を上げた要因であることに間違いないでしょう。
理不尽な一発死、理不尽なゲームオーバー。レベルが限界に達してもエリア終盤やボスの攻撃に耐えられないことも多かったです。
何度もっと強くなってほしいと感じたことか・・・DQでいう「お前はもう十分強い」・・・なんでしょうか。
私の力不足なんだと思いますが、なかなか先へ進めず自己嫌悪に陥ることがしばしば・・・。
オプティマを使う相手や状況をうまく見極めないと苦労します。
思いのほか頭を使うゲームでした。

たたかうと魔法ばかりでFFでお馴染みの多種多様なアビリティーが無く
ホワイトウィンド、マイティガード、デルタアタックなどお馴染みの青魔法だったのが単なるオプティマになっていたのは物足りなかったです。

最後に一つだけ。
ヴァニラとファングの露出の高さにはややゲンナリしました。
ああいうの要りません。

COMMENT

戦闘がすごく難関だがそれも味わいがあってやりがいがありました。
正直軽いトラウマのようになっているDQ2悪霊の神々の様なゲームでした。
しかしこれだけ難しい辛いと連呼しながら結局クリアまでこぎつけさせるだけの魅力があったのも事実です
むしろ難関として目の前に立ちはだかるからこそ越えてみたいと思ったのかもしれませんが。
なんにせよ非常に楽しんでプレイしたゲームでした。

ただ、いくらキャラが上限レベルでも、敵も半端なく強いので全く強くさせた実感が湧きません。
以上の事をよく考慮した上で購入して下さい。
半端な気持ちでは、途中で挫折します。
サクサク進めるゲームが好きな方は止めといた方がいいです。

我慢強い方、スリルのある戦闘をしたい方、FFを愛している方なら買いです。
それ以外の方や、初めてFFをやってみたいと思う方は、プレステ2のFF10・アーカイブスのFF7,9等の購入をオススメします。