FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13) レビュー(評価)

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FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13) レビュー

発売元	スクウェア・エニックス（オフィシャルサイト）
発売日	2009/12/17
価格	9,240円（税込）
レーティング	【Ｂ】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon(廉価版)
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：ロールプレイングゲーム【廉価版】 ■ 発売日：2011/07/21 ■ 価格：3,990円

スコアボード

中央値: 60
難易度: 3.10
レビュー数: 450

スコアチャート

FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13)レビューチャート

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90-100

【60点以上】
51.1%
【標準偏差】
21.8

ユーザーレビュー

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　582人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	2pt	5pt	3pt	4pt	3pt

総合点
75pt

GOOD!

・キャラの役割分担がしっかりしてる
まず褒めるべき点といえばこれ。
今までキャラにバトルの個性があるFFはあんまなかったし、システムと言えば成長すればするほど似たり依ったりになる代物ばかり。
特に12のライセンスは恐ろしく底が浅くキャラに個性を出すのが不可能とも言える欠陥システムだった。
その点、クリスタリウムはキャラの能力差、バトルでの役割分担というのがどの時点においてもしっかり保たれて
これがDQの様な役割分担が好きな身としては評価ポイント。
その弊害としてキャラ性能差というのが結構出ている（編成も限られてくる）のでその辺のバランスはしっかりして欲しかった。

・ストーリー
世界の破壊を別の見方でとらえ、運命に翻弄された若者たちの、ドラマ的な展開に惹かれました。
色々な立場の青年たちが、悩み、悲しみ
苦しんでも立ち上がり、未来の世界のために、自分の出来ることを選び行動していきます。
（もちろん突っ込みどころもありますがね。）
ステレオタイプの物語ではありませんし、エンターテイメントとして十分すぎるほどに楽しめる作りになってます。
ラストもハッピーエンド（？）で安心。

・敵の強さ
ズシリとした難易度に戻った
6以降難易度は下がってきたが、今作はかなり難しい。
戦闘は「命懸け」そのもので、中盤以降は雑魚が雑魚でない。
ストーリーをすすめている時は、バランスが絶妙でかなりの緊迫感、緊張感があってハマリまくりました（というかボスが強すぎた）。
ラストダンジョンは一段と敵の強さが跳ね上がる。ダゴンの群れに初対面でボロクソにされたのは自分だけでないと信じたい
そしてラスボスの強さにも驚愕した。例のキングベヒーモス&犬でのCP稼ぎがなきゃ絶対に勝てなかったと思う。
FFでは4のゼ○ムスの再来かそれ以上の骨太な強さで、DQでもDQ6の真ム○ー以来味わっていないような大激戦。
特に最近は9,10-2,12ととてもボスと言えないような代物が続いて、もう本編で4のような強敵は出されないものと諦めていただけにこの調整の採用は嬉しかった。
なので、熱中度は当然5点で

BAD/REQUEST

・音楽
サガでの浜渦氏が作曲すると聞いて期待していたのですが
13の楽曲にはイマイチ乗れませんでした。何より楽曲の使い回しが多い、オープニングに流れたのと似たフレーズを何度聞いたことか。
これならサガでの伊藤氏に作曲してもらった方が良かった。

・キャラ性能の偏り
上で述べた役割分担の充実の負の側面としてキャラ性能や使用頻度にかなり差が出てしまいました
プレイした大抵の人が感じているでしょうがファングが強過ぎでサッズが弱過ぎです。
（DQに例えれば前者はPS版DQ4のピ○ロの如くで後者はDQ6のテ○ー）
ファングは能力的に非の打ち所がありません。
ダントツの物理攻撃力に豊富な妨害弱体技能にディフェンダーロールも常備。
見てくれも美人ならスタメンに起用しないなど考えられません。
加えてサブのエンハンサーで他キャラが使用できない補助系も覚えます。
あえて彼女の難点を言うならば他キャラの存在が食われると言うところでしょうか。
サッズを見てください。
ヒーラーもメインで出来ないのは補助役として致命的です。
更にはその回復役をも下回る全体的な能力の低さが戦いには向かないと言っています。
技能も彼ならではのものがありません。
このゲームはただでさえ厳しいバランスであることもあり彼のスタメン起用は絶望的かと。
メンバー編成可能になってからはほとんど「ライトニング＋ファング＋ホープ」。

・やりこみ
本編の近作最高ともいえる難易度、内容の濃さに対して裏ボス等のボリューム不足感は否めない
まず「ミッションの敵の大半はラスボスより強い」なんて大嘘もいいとこで
ラスボスを倒せた時点でクリア出来ないミッションなんて10個程度
（開発中にラスダン、ラスボスの難易度を上方修正したのか？ミッションの難易度を下方修正するか削られたのか？後者の可能性も否めない）
しかも討伐対象が被っているミッションもたくさん。
ミッション最後のボスも過去作のデア・リ○ターやヤ○マット程のインパクトはない。寧ろネオチューの方が苦労した。
裏ボスより遥かに強いらしい雑魚青亀はまだ手を付けていないので何とも。

ところでミッションといえば使命を果たせず死骸になったなれのはて
当然ルシになったときの使命が込められている筈でどんなテーマが入っているのだろうとワクワクしていたら
ただ単に12のモブハントの劣化版ともいえる代物、思わず「下の世界の連中ってこんなクダラネエことばっかしてたんかよ」と吹いてしまった。
以上、やりこみ要素の物足りなさで満足感は3点止まり。

COMMENT

正直最近のFFシリーズをはじめとするRPGの簡単さには辟易していた自分にはかなり楽しめた。今作は最近のRPGから見れば難しく見えるかもしれない。
しかしそれが良いのだ。強い敵と戦い惨敗する。その悔しさをバネにしてどうやったらあの敵を倒せるのかといろいろ戦法を考えたり。
そして苦労の末、ついに強敵を倒す。これがたまらなく楽しい。そういう楽しさが今作にはある。
また今作は戦闘のテンポが非常によく個性あるキャラの使い分けなど戦闘の面白さを長い間保たせていてくれて良かった。
CGムービーみたいなものを求めている方には向かないかもしれないがシステム重視の方、ある程度ゲームで苦労したい方には是非ともお薦めできるゲームじゃないかと思う。

あと、システム面が非常にシンプルでチュートリアルも親切なので、実は初心者にもお薦め。ただし難易度は決して低くはない。

プレイ時間：60時間以上100時間未満(クリア済)
スパルタンさん [2010/03/15 掲載]

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　554人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
1pt	4pt	2pt	2pt	1pt	3pt	0pt

総合点
39pt

GOOD!

グラフィック
印象に残ったのはやはりムービーですね
クリスタルの表現やキャラクターの髪、肌の質感など細部まで作りこまれていて
合間に入るスピード感あるムービーも圧倒されました。

召喚獣を召喚する際の演出が派手かつ綺麗で
普段はあまり使うことがありませんが
どの召喚中も見たくてゲージを貯めて使ってました。

個人的な感想ですが声優さんがキャラにあってて良かったです
とくにライトニングは◎

BAD/REQUEST

Goodにあまり書きませんでしたが
やはりグラフィックだけのムービーゲーです

戦闘
非常に出来が悪いです
オプティマによる戦略とか謳ってましたが
考えれば出来ますがやる意味もないほど○連打してるだけで勝てます
戦略性とかほとんどないです

召喚もあいかわらず使う必要性が皆無

ストーリー
これに関しては好みなど入るのであまり書きませんが
個人的には聖府側の人物（ロッシュ・ジルなど）存在感が薄く
主人公達だけで勝手に完結しちゃってる感じが微妙でした

サウンド
ＦＦシリーズ伝統のオープニング曲も無く
印象に残る曲など一切ありませんでした

グラフィック
綺麗なのは綺麗なのですが
キャラクターの手が雑で手抜きだったり
武器に固有のグラフィックはあれどムービーではいつも初期装備の武器グラ
また、ライトニングと特にヴァニラは顔の表情が平面的すぎてちょっと気持ち悪かったです

オリジナリティ
ほとんど無いと思います
成長システムやロールの変更などは
スクエニお得意の別ゲーの使いまわしでＦＦ１４もほぼ似たようなシステムになるみたいですし・・
ここはスクエニの悪い癖が出てると思います
オンラインゲームの要素をコンシューマに取り込んだり
ジャンルやゲーム（タイトル)自体が違うのに似たようなシステムを使いまわしてる為
そのタイトル独自のオリジナルティが皆無

ロールシステムも個性を出すためにある程度キャラ事に覚えれるスキル等分けてありますが
バランスが酷く使い勝手の悪いキャラが結構います
特にサッズは最初はエンハンス系によりそこそこ活躍できますが
後半はほかのきゃらでも使用できるようになり
サッズは後半になると攻撃・魔法がほとんど伸びないのでいらない子になります

基本一本道で後半まで自由度が無い
後半になるとある程度自由に動けますが
武器強化システムもただ単にひたすらギルを集めて素材を買って強化するだけで
なんの面白みも無く延々カメ倒すだけ

ミッションはひたすら課題の敵を倒すだけでやりこみ要素でもなんでもないです

メンバー変更時にいちいち設定してたロールがリセットされるので
非常にめんどくさかったです

COMMENT

液晶37インチ　HDMI端子

おまけとして戦闘がついてるムービーゲーな印象です
12でコンシューマのゲームとしてのＲＰＧの面白さに回帰した感じがあったのですが
また退化してしまったのでがっかりです

もうＦＦシリーズは戦闘をなくしてアドベンチャーとして出すべきではと思うほどです
「ファイナルファンタジー」と言うタイトルだけで
ブランド志向の強い日本では売れ続けてるそんなゲーム

昨今海外RPGが軒並み高評価を受けてる最中
JRPGはどこに向かうのか心配です

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
ぽてとろんぐさん [2010/01/28 掲載]

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　600人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
2pt	5pt	3pt	1pt	1pt	2pt	3pt

総合点
36pt

GOOD!

■グラフィック
グラフィックは間違いなく現状最高峰
イベントムービーと移動中の差が髪質程度しか気にならないような出来
ただ、イベントシーン専用に描かれているムービーの疾走感と表現力は目も見張るものがある

BAD/REQUEST

■キャラクター
美形シリーズ、アフロが個性としてはいいが美形しかいないので絵的に浮きすぎている

■ストーリー
造語で成り立っているため理解し難いところが多々ある
終盤に入る辺りまで状況に対するただのキャラクターの身辺整理のため単調

■システム
オプティマで職を設定してパーティが自動攻撃するため基本的にボタン連打

オプティマ変更の際初回カットインが入るのテンポを悪くしてが非常にストレスが溜まる

パーティーがオプティマで職設定されているが、非常に使いづらい
しかも、支援系にSETしていると一人に全部かけ終わるまで次に回らさないという頭の悪さ
ヘイストだけ欲しい時などは自分で操作するキャラで支援するしかない
職特有で行動が決っているため、全支援をかけた後はオプティマチェンジしない限り効果が切れるまで棒立ちなど戦闘に対する汎用性がほぼない

成長システムはクリスタリウムという、以前スフィア盤に似たシステム
ストーリー道中では成長に上限が入ってるため思うように成長させられない

■戦闘
戦闘評価（目標タイム）によりドロップ判定が良くなるが、実質戦闘のタイムアタックのためじっくりと考える余裕すらない
しかも武器を強化すると目標タイムが短くなるため、１キャラだけ武器を強くしようとするとその後の目標タイムが短くなり戦闘後得るものが極端に減る結果になるキャラ育成を放棄した仕様
如何に早く戦闘を終わらせるかにしか重点が置かれないためじっくり型にはなんの面白みもない

主人公が死ぬとゲームオーバーで蘇生さえできないという理不尽な仕様
道中即死級のダメージを出す雑魚や、ボスによっては攻撃を耐えて勝とうとしても主人公に死の宣告をかけ強制的に時間が制限されるなど戦闘に対する戦略性は殲滅速度以外全て廃棄されている全滅を前提としたよなバランス

致命的なのは狩りをする場がほぼ決っていること
FF13は通常の戦闘ではほぼ儲からないが、強化やアイテムに対して要求される値段が異常に高い
故に稼ごうと思った場合は、特性の箇所、特定の敵を延々と往復する稼ぐための場所で反復するしかない
戦闘に対する楽しみはなく、儲からない上に強い敵は存在すら邪魔なだけ

召喚獣も手に入れたはいいがまず使うことがない
演出時間が長い（一部ｶｯﾄ可能）、操作が数種類に分かれていてめんどくさい、テンポが悪いの理由からタイムロスもあるため正直使った方が邪魔
そして存在がゴテゴテしているだけで乗り物に変形するという安っぽい感じになってしまっていて残念気分

■MAP
中盤に入るまでただの一本道であり冒険心も何もない、探索する楽しみすらない非常に単調な状態
セーブ＞走る＞ムービ＞走る＞数回戦闘＞走る＞セ−ブの繰り返し
この間、数箇所こういうやり方でないと普通にプレイしていては勝てないボスがいたりする
中盤までがオプティマの回し方の基礎応用のチュートリアルのままで終わる
中盤以降、自由度が上がると言えば聞こえは良いが、ただのだだっ広い１枚MAPを走りまわされるだけ
このMAPに入った時点で武器強化など済ませてない場合、当たり前の戦闘すら難しくなる
ロクなものを落とさない強敵に追われ、良レアを持った敵にはまず勝てない
ストーリーを進めるならここも真ん中を突っ切るための一本道

■ミッション
ストーリーとは別の付加要素ではあるが、基本的に雑魚の焼き増しを倒しにMAPの端から端まで走らされるだけの作業
ミッション対象に特定のボス等がほとんどいないため次を求める楽しみもなく、ただ従来の雑魚戦にイベントを付けただけの作業を消化していくことになる
12でヤズマットを見上げた時のような感動はないし、そこに至る楽しみもない
所々完全に詰んだと思うようなバランスブレイカーがいるが、それに対抗しようとする武器を手に入れる金はその頃にはまず貯まっていない

■サウンド
可もなく不可もなく
聞き流して違和感はないが、この曲は！というインパウトもない

COMMENT

■総評
野村特有の「僕の考えた一番かっこいい武器・ガンブレードを操る美形キャラが美形の仲間達とFFの世界を縦横無尽に陵辱する」会社の金を使った壮大な同人ゲー
RPGと冠するにはおこがましいほど探究心の煽らなさ、キャラ育成放棄、武器強化の楽しみ等のゲーム性の欠如が目立つ
そして、最終的なやりこみですら、その準備のために延々と同じ敵を倒すだけになる

FFでRPGじゃないならジャンルは何かと聞かれたら
「美形キャラが亀を殴り倒せるまでを記録した手動じゃないと進まない映像記録」としか言えない

グラフィックが見せたいだけのFF史上稀に見る駄作、もはやゲームである必要すらない
あえてゲームと付けるなら「手動ムービー+ゲーム要素付」
0点でないのはこれ以下を知っているからだけだという話で点変に並ぶに近いソフトになる
ただの野村ファンでゲームが好きな人は買って楽しみながらストーリーを放棄すればよい

このエンジンでFF4を忠実リメイクしてくれたらどれだけ楽しいだろうかと

プレイ時間：60時間以上100時間未満(クリア済)
雛さん [2010/01/05 掲載]

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　547人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
2pt	4pt	4pt	3pt	2pt	4pt	3pt

総合点
59pt

GOOD!

　やっぱ大作RPGの豪華絢爛さ、を味わえることは、一本道だろうが圧倒される面はある。もう、現在の日本の経済状況下のゲーム業界の構造で数年かけて製作される大作RPGというのはFFかMGSぐらいしかないし、もしかしたらこのFF13で最後かもしれない。
　
「GOOD！」の部分としてムービー、ストーリー、キャラクターなど、すでにFF7時代から武器にしている面が挙げられる。
　音楽はここでは批判も多いが、植松・イトケン的なオーケストレーション・ミーツ・ハードロックのわかりやすい壮大さのイメージで挑まず、環境音楽としてのBGMの製作能力の高い浜渦氏の音楽は、FFのイメージと別に単体として評価したい。（FFというソフトに期待されていたものか別にして。）

BAD/REQUEST

　これまでのシリーズ同様、「RPGとしての意味は？」という、コアなゲームファンなら誰でも思ってる部分、例えば自由度の問題などを代表とした新作としてリリースされている以上期待される進化や革新は、これまでにもFF8が、FF9が、FF10が発売されたときに感じた辛さ同様、今作も上記のムービー以外に存在しない。それどころか、シリーズを重ねるごとに悪化さえしている。代表的なのが一本道、というのが揶揄ではなくマップによってはマジでそうであることだ。難易度の高さ、というのはこの一本道の進行に対しての、「一応これでも戦略的に遊べるシステムのRPGですよ、考えないと進めませんよ」という言い訳にしか思えず、このソフトのツボじゃないと思う。

　FF12の、ファンがシリーズに期待していない面の新味（松野氏の戦記的世界観や、ガンビットのシステムなど）を拒否したことの反動とも思える、人気の高かったFF７、９、１０の布陣の鉄板の野村FFではあるが、今作ほどムービー性がゲーム全体で強硬化したものも無く、悪い意味でのシリーズ最大のムービーと感じた。
　そうした演出ばかりに力を入れるほどに、ゲームそのものが「一応これでもRPGなんだ」という言い訳に見えてくる。先の難易度の件に加え、無駄なやりこみ要素。本来ならばやりこむことが前にあって、そこからストーリーと演出が続くべきとも思うが、しかしこれも１０年前からFFに対して思っていたことだし、この１０年間ずっと意識が（FF12以外）変わらず、極論すれば永遠のFF７のリメイクを８からずっとやっているとも言え、シリーズを重ねるごとにこうもムービーの比重が高まるのを見て、ある意味ではゲーム界の不況下（経済的のみならず、想像力の面も。そしてこれを購入することを良しとしたした我々も。）を見とることも可能かもしれない。

COMMENT

　１０年前のFF8ごろから、猛烈な不快感をFFに対して禁じえなくなっており、ゲームに対しての本当の意味の進歩というのを例えば反FFの思いをもった作者たちによる「ガンパレードマーチ」や、現実のアメリカ都市とその気配すら織り込んだ「GTA?」などに求めるようになっていった。

　時代も変わり、当たり前のように「オブリビオン」や「フォールアウト３」などの革新的な、日本のRPG史的に「２度目のウルティマ、ウィザードリィ」と言えるほどの傑作が翻訳されリリースされ、日本市場が縮小する中で拡大する海外市場に活路を見出そうとした、３６０での「J・RPG」の展開と、それらのPS3移植に象徴されるその敗退という近年の流れの中で、かつてのFFに対しての憤りはそうした諸海外の作品群が晴らしてくれたように思う。
　現行の日本のゲーム界も価値基準を海外側に合わせて行っているように映るし、その中で日本特有のゲームのあり方ということでJ・RPG（象徴的な表記だ）は海外に評価されているわけで、ムービーの中を中途に介入するスタイルも「そういうもの」としてされている中で、かなり客観的に近年のFF見れるようになった中で久々にタイムリーな新作に触れてみた。
　
　そして、ここの奇妙な４９点D評価だが、（レビュー書いてる１２月２９日現在）ザッと眺めてみてほとんどが３０点台か８０、９０点台の二つというこの極端な別れた評価は、誰もがFF13に対して正統な評価を下せていないように移る。双方ともに、ヒステリックな印象を受け、これまでの豪華絢爛なRPGらしい、安定した７０点台のA評価みたいな感じが、あっても十分問題ない所があるのに。（いつもの野村FFとしか感じられなかったということだが）
　本レビューでは感情的にならず、なるべく客観的な評価をするようにしたが、こんなに叩くにしろほめるにしろヒステリックになってるのはどうしたことでしょうね・・・・・BADにも書いたように、この賛否両論では絶対にないここの評価をみて、不況を感じる次第です。（スクエニも今年希望退職者を何百人とか募るし）まあ、諸海外が膠着している日本のゲームを相対化するかのように傑作をリリースし、FFが膠着の代表、ということでヤケになりやすいのかも。（しかも本作に限って異様に一本道だったり）

　FF14はもうMMOということが決まっているけど、これからもFFはこんな一本道のままなんだろうか・・・久々の日本RPG・FFは予想より楽しめたけど、何か寂しかった。

（※上記の３６０に関しての記述は、もはや今は日本国内の問題としてどのハードが勝つか、ではなく、今の問題は日本のゲームは海外に通用する商品になれるのか、というのが問題だと思われ、３６０というのを北米マーケットの意味としてとらえたとして、日本のRPGは海外では現段階では通じなかった、という、日本と海外の問題としてここではハードの名前を挙げているのであって、中傷する意図はないです。）

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
KIKIUさん [2009/12/30 掲載]

このレビューはオススメ？　

[問題報告]

　540人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	5pt	3pt	3pt	4pt	3pt	4pt

総合点
69pt

GOOD!

☆グラフィックス
リアリティがすごい。
階段を登る時に、キャラの歩幅が段の高さに調整されていたり
細かいところまでリアリティにこだわっていて、手間隙がかかっていると感じた。

戦闘エフェクトが派手。
何が起こっているかわからないほど派手。
だがＨＰゲージや状態マークが出るので把握に困ることはない。
強いていうなら技名をもう少し大きく出して欲しかった。

☆音楽
戦闘中のＢＧＭが神曲。
サビ的な部分のメロディが素晴らしいが、鳴るまでに３０秒くらいかかるので聴けないことも。
サビ以外は鳴っていることを忘れるほどに空気ですが。

ＳＥもカッコいい。
剣撃音からメニューを開いたときに至るまでカンペキ。

☆戦闘
オプティマシステムはグッド。
瞬時に攻守を切り替えられるのが良い。
通常のRPGの、回復役を一人用意するのが必須な習慣を打ち破ってくれたことに拍手。

オールマイティキャラもおらず、オプティマ数も６個までなため、
組み合わせに悩め、プレイヤーの個性が出る。
まぁ、死にキャラはいますが・・・

ブレイクすると大ダメージを与えられ、かなりの爽快感。
打ち上げてのエリアルレイヴはたまらんです。
反面、ブレイクしないと敵が固く、ブレイクしにくい敵はツラい。
なんとなくディシディアFFのブレイブ攻撃っぽいと思った。

ライブラの解説が丁寧。
敵の行動パターンまで書かれている。
それに合わせて味方ＡＩの行動パターンも変わる。
ＡＩは恐ろしく優秀。
某TOシリーズにも見習っていただきたい。

☆オートクリップ
シナリオや用語解説が丁寧。
オートクリップでしか語られないことも。

BAD/REQUEST

ゲーム中にロード時間は皆無だが、ゲーム開始時に眺めのロードがある。
シナリオが表示されたり工夫されていて良いが、
武器の改造などでセーブ＆ロードを繰り返すときには若干苦痛。
タイトルに戻る機能でなく、データロード機能が欲しかった。

成長システム。
クリスタリウムも武器改造もダメダメ。
結局は一本道でカスタム性はほぼ無し。

ヤリコミ要素。
MISSON受けてモンスターを倒すだけ。
散々一本道歩いた後にこれは無いわ・・・
上記の通り、成長も一本道だし。

チョコボに乗れる条件が結構厳しい。
MISSIONを結構こなす必要があるのだが、普通にプレイしていればまずこなさない。
ストーリー中で乗りたかった。

クリスタリウムの操作性。
最低。
何度操作ミスって元居た位置まで飛ばされたことか・・・
任意の地点に移動できればよかったのに。

COMMENT

どんな層にも不満が残るデキだったと思いました。
・ゲーム性を求めるひとには一本道がツラく
・ムービー好きな人には１１章がツラく
・ゲーム初心者は後半の戦闘がツラく

逆に言えば、意外とみんなの需要を幅広く網羅していると言えなくも無い（厳しいか・・・）
１１章の広大さをプレイ開始１０時間で与えていればかなり評価は違ったのに、勿体無い・・・。

キャラクター成長の幅のなさだけはどうしようもないですが。
アビリティとるにはパラメータも上がるので、低レベルヤリコミも難しそうですね。
タイムアタックは楽しそうだ（ムービーが飛ばせるので）

・序盤、メンバーがバラバラに行動し切り替わる展開
・強力なアビリティほど行動ゲージを多量に消費する戦闘
・メンバーを変えるたびに設定し直しのオプティマ

なんだかＦＦ外伝〜光の4戦士〜を思い出しました。