The Last of Us(ラスト・オブ・アス) レビュー
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013/06/20 |
価格 | 5,980円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 (?) | |
タイトル概要 | ■ ジャンル:サバイバルアクション ■ プレイ人数:1人(オンライン:2〜8人) |
スコアボード
ユーザーレビュー
ソート(デフォルト:ALL)
616人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 5pt | 4pt | 3pt |
89pt
GOOD!
※ネタバレをしないよう心がけてレビューしています。
◯オリジナリティ(独自性)/4点
基盤となる世界観は「ウイルスによって荒廃した世界を生き延びる」というサバイバル系、ホラー系としては王道的な世界です。
『サバイバルホラー・アクションアドベンチャー・TPS』に分類されます。
PS3、Xbox360世代となりこのようなジャンルのゲームは幾つかありますが、
今作は「プレイする映画」と言われ、そのストーリーはこれまでのどのゲームとも当てはまらないと思います。
物語だけに対する評価では5点ですが、ゲーム性も含めると4点といった感じです。
◯グラフィックス(ムービー、キャラクター)/5点
「アンチャーテッド」に代表するノーティドッグのグラフィッククオリティは今作も健在です。
「綺麗さ」で言えばプレイ中もムービー中も文句なく綺麗で数々の場面作りにはこだわりが感じられます。
これまでのノーティドッグ作品でも十分すぎるほどの綺麗さでしたので大きな進化はないですが、
フェイスモーション(表情)はかなり進化していると思います。
前述した「プレイする映画」の通り、本物の人間が演じる映画のようにリアルな表情が、
声優の演技力も相まってキャラクター達の感情を痛いほど読み取らせてくれます。
この綺麗さはキャラクターへの感情移入を容易にし、より物語を楽しむ要因になっています。
◯サウンド(音楽、効果音)/5点
本編中、様々な演出がありますがその際の音楽は的確に感情の起伏を現していて、
この物語をより印象深いものにしています。
感染者や人間と戦闘を繰り広げている時以外の場面では音楽はなく環境音のみで、
鳥の鳴き声や風や水の音で雰囲気作りは徹底されています。
そしてベストな場所でベストな音楽が流れだす、といった感じです。
余談になりますが予約特典でサウンドトラックがあるのですが、
プレイするまでは「あってもなくても」という感覚だったのが、
プレイしているうちにサウンドトラックがあって良かったと凄く思いました。
◯熱中度(ゲーム性、やり込み)/4点
上記の通りの演出力で「本当にその世界にいる」という錯覚を覚え、世界観に熱中できました。
ゲームとしてはスキルポイントで自分を強化したり、部品を拾いそれで銃を改造したり、
本を拾って装備を強化したりと成長要素は楽しいです。もちろん二週目への引き継ぎもできます。
ステルスアクションなので発見されずに敵を全滅させた時の達成感もあり、
「発見されない=アイテムを無駄にしない」ということは生き延びるためには欠かせないことなので、
戦い方を工夫する楽しみがあります。特に感染者に見つからないように進行するドキドキ感は中々です。
◯快適さ(操作性、難易度)/4点
インターフェースや操作性はシンプルでわかりやすい方だと思います。
慣れは個人差ですがチュートリアルもしっかりあるので快適にプレイできました。
難易度設定は4段階ありますが、最初のうちは「死んで覚える」ということが多いと思います。
なので一番簡単な難易度を選んでも死ぬときは死にますが、チェックポイントはかなり細かく設置されており、
死亡によるペナルティは「ちょっと前に戻される」程度です。
ちなみに最高難易度は相当な歯ごたえです。
そしてなにより快適なのがプレイ中にロードがないことです。
毎回ゲームを起動する際の少し長めのロードを一回してしまえば、
オープニングからエンディングまでプレイしてもロードは一切なしです。
もしロードが入ったらそれはPS3の読み込み不良、つまり軽い故障ということです。
◯マルチプレイ/3点
面白いです。本編の要素をうまくマルチプレイに反映させていると思います。
最大4vs4と少なめですが、ワンマンプレイではなくチームプレイを要求される作りになっていて、
うまく味方と連携できたり、敵にステルスアクションを決められるととても楽しいです。
◯その他GOODな点
一度見たムービーはいつでも見ることができます。映画を巻き戻す感覚ですが地味にうれしい点です。
またコンセプトアートのギャラリーがあり、この世界を好きになれた人には見応えのある要素だと思います。
BAD/REQUEST
◯オリジナリティ(独自性)/マイナス1点
前述しましたがゲーム的なオリジナリティとしては、デッドアイランドやバイオハザード(1.2.3)と似ていると思います。
むしろこのゲームが好きな方には「とてもオススメ」と言え、BADであるかどうか微妙ですが・・・。
◯熱中度(ゲーム性、やり込み)/マイナス1点
ゲーム性の部分で減点要素が幾つかありました。
しかしストーリーには熱中したので悩みましたが相殺して結局マイナス1点に。
・「味方は敵に見つからない」
敵は主人公を発見していない限り、敵の視界にいくら味方が入ろうと戦闘にはなりません。
・「敵の持っていた銃が、敵を倒した瞬間に消える」
直前まで銃をドンパチしていた敵が絶命した瞬間、手に持っていた銃はどこかへ消えてしまいます。
これらの要素によって丁度いい難易度になっていることは重々承知ですが、違和感は拭えません。
・「コレクターアイテムが何度も取れてしまう」
一周目をクリアして獲り逃したアイテムを二週目で回収しようとすると、
取ったはずのコレクターアイテムも復活しています。
プレイしていて「これ前に取ったっけ?初めてだっけ?」というのが何度もあり、
一周ですべてを取る必要がある仕様ではないものの、少々やきもきします。
◯快適さ(操作性、難易度)/マイナス1点
・「場面ごとに調節される移動スピード」
演出上仕方がないですが、どの場面でも探索を怠らない自分にとっては結構辛い点でした。
戦闘パートがあるMAPでは全力疾走できるのですが、戦闘に入る前だったり探索のみのMAPでは最大でも小走り止まりで、
探索に時間がかかることが多かった印象です。
・「MAPの形状でわかってしまう今後の展開」
プレイしてすぐに気づいてしまったのですが、戦闘があるMAPは身を隠せる壁が多く設置されていたり、敵を欺くレンガや空きビンが多かったりと、
敵が現れる前に「あっここで戦うんだな」と察してしまいます。
◯マルチプレイ/マイナス2点
まず説明不足です。マルチプレイの要素をまとめた物は説明書にはなく、
マルチプレイのみの操作や要素はロード画面の間だけしか説明されず、
最初のうちは混乱しっぱなしでした。チームプレイが要求されるゲームだけあってとても残念です。
現在は2つのプレイモードがありますが、そのどちらもが人間同士の銃や火器での戦闘で、
感染者の要素は今のところなく、押し寄せる感染者をみんなで協力して倒すといったマルチプレイを期待していたので少し残念です。
(DLCの存在もあるので今後のアップデートに期待しています。)
COMMENT
※難易度中級で一周目クリア(アイテム収集率80%弱で20時間程)
【満足感(総評)/4.7点】
正直なところ発売前から海外のレビューでは大々的に評価され、ハードルはかなり上がっていました。
自分もかなり高得点を付けたかも知れませんが、そんな自分でも発売前の評価点は過大な評価だったと思います。
と、言うのもプレイし終わって久々に「レビューが書きたい」と思った作品で、
エンディングを見た直後の勢いで感情的に書けば「100点満点中120点だ」と書いてしまいそうでした。
なので海外の評価には酷く同感で納得な反面、「冷静にレビューしよう」と思いました。
でもこの得点になってしまったのは「プレイする映画」だからなのか、
ストーリーという前提があれば、少々のゲーム性の粗は無視できてしまうのかどうか。
わかりませんが、映画を観ている感覚で言えばこれ程のゲームはそうありません。とても良い作品でした。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 4pt | 5pt | 5pt | 3pt | 3pt |
89pt
GOOD!
現行機最高クラスの圧倒的なグラフィックで、特に窓から漏れる日差しや太陽で照りつく建造物など、「光」の描写は驚異的。この点においてはアンチャーテッドシリーズを凌駕する素晴らしい出来だった。崩壊した都市やそこに生い茂るたくさんの木々、キャラクターの細かく作られた表情など思わず見とれてしまうほど美しかった。
ゲーム全体を通して四季があるので、季節によって非常にキレイな映像を体験できる。
アンチャーテッドのように戦闘はオマケ扱いなのかとおもったらそんなことはなく、何も考えずに突っ込んだらまず死亡するバランス、噛み付かれたら即死のクリッカーの存在などがあって考えながら戦う必要がある。
常に物資が不足しているので、地形・所持品・周りに落ちているアイテムなどから戦術を組み立てていくのが面白かった。
基本的には隠れて敵を伺い、チャンスがあったら背後から即死攻撃といった具合で、ステルスメインの戦いはサイレンを思い出した。かなり緊張感がある作りなので初代バイオハザードとも似ているかもしれない。
主人公の能力を上げたり、素材を集めてナイフや火炎瓶を作ったりなどのサバイバル要素が良かった。一本道だが開けたマップもあって、いろいろ探索するのが楽しい。日誌やメモ帳などを見つけた際にジョエルがその内容に対して自分の意見をいうのが面白い。
各キャラのモーションが非常に作りこまれており、例えば格闘攻撃を仕掛けた際に周りにある壁などによってアクションが変化したり、エリーがその辺に座って足をブラブラさせていたりと細かい部分にも力が入っている。
ハリウッド映画顔負けの素晴らしい完成度のストーリーで、最初はお互いビジネスライクな感じだったジョエルとエリーが旅をしていくうちに徐々に絆を深めていく描写や絶望的な状況の中で生き抜く人間の葛藤、生きるか死ぬかの非常にハードな世界観と色々と考えさせられる人間ドラマが繰り広げられる。おかげでとても熱中できやめ時が見つからなかった。
特にゲーム開始直後の冒頭10分ほどのオープニングは完璧。まさかいきなり涙を流しそうになるとは思わなかった。一気にゲームの世界に引き込まれて行く。
また詳しくは伏せるが研究所についてからの怒涛の展開はとても熱い。ジョエルとエリーの絆にグッと来た。
一度ゲームを開始してからはロードがなく、コンティニューがとても早いので、難易度故に死亡回数は多いもののそれほど苦痛にはならなかった。
BAD/REQUEST
人間との戦闘が少し多すぎる。感染者との戦いは面白いが、人間相手だとありふれたただのTPSになってしまう。また終盤になるとステルスせずに激しい銃撃戦が多くなるのも残念。
AIの出来がお粗末。味方が感染者の目の前をダッシュで通り抜ける、進路の妨げになるなど改善の余地あり。敵も同じ場所を行ったり来たりと不可解な動作が見られた。ただ、パートナーは敵に発見されないようなので、自分さえ気をつけていれば問題なくステルスプレイ出来る。
パートナーに「隠れろ」や「待て」など指示出来ればよかったと思う。
ゲーム全体が若干単調なように感じられる。一本道で戦闘もやや地味なせいだと考えられる。
プレイしている時に一回だけバグに遭遇し、カメラの位置がおかしなことになった。チェックポイントから再スタートしたら元に戻った。
エンディングは若干消化不良であっさりしすぎている気がするが、このくらいの方がこのゲームには合っているかもしれない。
COMMENT
中級でクリア。オンラインは未プレイ。
発表当時から期待しており、あまり楽しめなかったらどうしようかと心配していたが期待以上の出来だった。アンチャーテッドがグラフィック、演出は素晴らしかったもののプレイ部分に関してはやや味気ない作りだったのに対してラストオブアスはどちらにも力が入っているように思える。
日本版は残虐描写が規制されているようだが感染者は欠損し内蔵も飛び出る。ジョエルは死亡時に目をえぐられたり動脈を引きずり出されたりとなかなか頑張っていたと思う。
ゴア表現が苦手な人もオプションでオフにできるので問題なくプレイできる。
大作映画を見ているかのような圧倒的な迫力と凄まじい没入感で一気にエンディングまでたどり着いた。人は選ぶもののゲーム史に残る傑作には違いないと思う。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 2pt |
89pt
GOOD!
約14時間プレイ、クリア済み。これほど素晴らしいゲームをやったのはいつぶりだろうと思うほどクオリティの高い作品でした。ゲームソフトというより、作品ですね、本当に。
◆グラフィックス
非常に綺麗です。ムービーの映像においては間違いなく最高レベルだと感じました。これほどまでにPS3の能力を生かしたゲームを見たことはありません。
廃墟と化した街、木々が生い茂る森など、空気感が伝わってきそうな程です。
そして何よりも特筆すべきは、登場人物たちの「表情」です。私はこれに心底驚きました。ゲームもついに人の表情まで表現できるところにきたのかと。もちろん、こうした試みは他のゲームでも見られますが、完成度がケタ違いです。本当に微妙な感情の変化まで伝わってきます。ゲームの中の人物がこれほどまでに心に訴えかけてくるとは。これについては是非実際にプレイして感じて欲しいです。
◆サウンド
基本的にマップ内でプレイ中にBGMはあまり流れません。BGMではなく、その場所の雰囲気、リアルな空気感を演出している音響と言ったほうがいいでしょう。距離の違いや、壁を隔てていることによる声の聞こえ方がリアルタイムで変化し、まるでそこにいるかのような錯覚を覚えます。
ちなみに、作中流れる音楽もとてもクオリティが高く、雰囲気のあるもので、個人的に気に入りました。
◆満足感
ゲームを終えた後の満足度は大きいです。名作映画を観た後のような充足感とともに、ゲームが終わってしまうことによるとてつもない虚無感に襲われました。少なくとも本編におけるボリューム不足を感じることはないでしょう。
◆快適さ
ゲームにつきものであるはずのロード時間というものが、プレイ中ほとんどありません。ゲーム開始時のロード以外はノンストップでプレイできます。これにより、待たされるイライラは皆無ですし、同時に止め時が見つからないので困るレベルです。
また、操作に関してもプレイ中気になることはありませんでしたし、ボタンの配置などよく考えられていると思います。
◆脚本・演出
これは本当にゲームなのだろうかというくらい、よく練られた脚本です。物語を伝える媒体として、ゲームが小説や映画のようになり得ると感じられたのはこれが初めてです。いい意味で映画のようなゲームだと言うことができます。
演出に関しては、本当にプレイヤーを飽きさせない、ニクいものです。考える暇もなく物語へと引きずり込まれていきます。かといって、アンチャーテッドの時のようにド派手な演出ではなく、よりリアルで、シリアスさも兼ね備えた静の演出といえます。こんな表現もできるとは、ノーティさんには恐れ入りました。
BAD/REQUEST
◆バグ
本編をやっていて、一度だけフリーズが発生しました。そのほかには不調はありませんでした。自分の場合は5〜6時間ぶっ通しでやっていたからかもしれませんが(笑)。再起動すると問題なく動きました。
また、稀にストーリー進行に関わるようなバグが発生することもあるようです。素晴らしいゲームだけに、バグで評価が下がるのは悲しいですね。非常にもったいないです。
◆熱中度
本編一週目をプレイしているときの熱中度はすごいです。ですが、一度クリアしてもう一度やるかと言われるとしんどいものがあります。一応、引き継ぎプレイや収集品の類はあるのですが、本編がなかなか長いですし、最強武器のようなものもありません。まあもともとガンガンやりこむタイプのゲームではないですし、そこまで求める必要もない程に本編の出来がいいのですが。
私は未プレイですが、マルチも楽しめる人ならこの限りではないでしょう。
◆自由度
ストーリー重視のゲームであるため、基本的に一本道です。自由に探索することはできますが、マップ(見えない壁)外にはいけませんし、なにか物語に関わるような選択をするということはありません。そういう意味では自由度は低いでしょう。
COMMENT
久しぶりにゲームを買おうと古本屋に立ち寄り、ふと手にしたゲームがこれでした。まさかここまで衝撃を受ける作品だとは想像もつきませんでしたが。
ゲームの設定としては謎の菌類?に侵され、理性を失った(元)人間がはびこる荒廃した世界で、主人公たちが生き抜いていくという、よくあるゾンビサバイバルゲーの類です。この手のゲームは無数にありますし、またかよ感は否めないと思います。
しかし、そんな先入観のせいでこのゲームをプレイしないのは本当にもったいない!このゲームにおいて、ゾンビとはあくまで「設定」であり、物語を形作る背景にすぎないのです。真の魅力はこの世界で生きる人達の人間臭い、しかし美しいドラマにあります。
クリアしたあと、いままで感じたことのない気持ちになることでしょう。
とても良作だと思います。質の高いゲームをしたいと思っている方、これをやらない手はありません。
いいゲームをしたなぁ、ありがとうとエンディングを観ながら思いました。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 5pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 3pt |
90pt
GOOD!
The Last Of Usの最高難易度サバイバルをクリアしたので、レビューする(ネタバレなし)。
こんなに先が気になるゲームはなかった。文字通り睡眠を削って最後までぶっ通しでプレイしてしまった。とにかくこのゲームの面白さの根源は没入感にある。秩序を失った世界でゾンビと無法者が徘徊するなか少女を生きたまま送り届ける緊張のストーリー、10分に一度は入れられる手に汗握る演出、圧倒的迫力のカメラワークとロード時間が皆無であること。これがシリアスな世界からプレーヤーを覚めさせない。
このゲームの世界に入り込むには主人公と少女を好きになることが欠かせない。それを容易にしてくれるのがプレイアブルの状態で入る登場人物達の会話だろう。その密度たるや一分間の内にキャラクターが口を開かないことはないほどで、景色の美しさや、惨劇の痕跡、拾ったメモ等にいたるまで、状況に応じたコメントを各々の視点から感想を言ってくれる。主人公はこの世界で多くの惨劇を見てきた経験からか、超合理的な性格であり、ときおり主人公の選択に疑問を持つシーンもあるが、それはまるで、もし自分ならよりよい選択をとれるのかと問われたようでもあり、私は主人公の人間臭さに好感を持った。
演出の面においては製作元であるノーティドッグがアンチャーテッドシリーズの頃から、プレイする映画というキャッチフレーズを冠したゲームを作り続けていることから、非の打ち所がないものになっている。操作できないイベントシーンの内容の濃さもさることながら、プレイアブル中の演出が凄まじい。例をあげれば、主人公がトラップに引っかかり宙吊りになるところや、エレベーターのワイヤーが切れ一気に地下まで落ちるシーン等、急に演出が入り、一瞬でゲームプレイに戻されるため、劇的な展開の変化の間も気を抜けない。これは一度プレイ動画を見てほしい。
そもそも躍動感のあるモーションと、よく動く迫力のカメラワークのお陰で、ゲームプレイ自体が非常に映画的だった。普段の探索時は通常のTPSになっているが、それでも二人で協力して壁を登るために、主人公がわずかに助走をつけるシーンなど、主人公の動きに合わせて手ブレを入れてくるため、まるでドキュメンタリーのような臨場感がある。
特筆すべきは戦闘時のカメラワークだろう。主人公が銃を構えている時、全力疾走をしている時、打撃攻撃時、敵に掴まれた時、敵を掴んだ時と、とにかくストレスの無いように、要所でアップを多用してくる。この迫力は本当にすごい。特に、銃を構えるモーションなんてゲーム中で死ぬほど繰り返すわけで、全力疾走で迫り来るゾンビ相手にショットガンを構えてひきつける時の、ドアップで迫り来るゾンビを見るゾクゾク感は筆舌に尽くしがたい。
戦闘システムは単純だがよく練られている。できることはそれほど多くはない。銃で応戦するか、打撃攻撃で応戦するか、落ちているビンかレンガを投げるか、障害物に隠れるか、走るか。これくらいしかやることはない。そこにリロードであったり、障害物から障害物へ隠れて敵を欺いたり、という部分をアクセントにしている。ゲームデザイン上、銃弾は数がすくなく、打撃武器もすぐに潰れるため、高難易度では単純に同じ武器で戦い続けることはできず、戦闘中もエリア内のアイテムを拾い即座に武器にする臨機応変な対応が求められ、それが戦闘の面白さに繋がっている。
敵は感染者と人間の二種類。基本的に囲まれると成す術なくやられるため常に緊張感があり、その面で慣れるまでは難しい。感染者は主人公を発見すると一直線で向かってくる上、第二段階まで症状が進んだ感染者に掴まれると即死するため、全力疾走で逃げ回りながらの、所持する武器と感染者の物量の戦いになる。対して、人間の場合は連携を取りながら物陰に隠れて銃で主人公を追い詰めるため、囲まれないよう物陰から物陰へ移動しながらの攻撃が基本戦略となる。単純で爽快感のある感染者との戦闘と、動きまわって翻弄する人間相手の戦闘があり、後半になるほど人間との戦闘が多くを占め、アクセントとして間に感染者との戦闘が入るようになる。
圧倒的なグラフィックで作りこまれた世界は、圧倒的な没入感に繋がり、その作りこみたるや、文章やセリフで語らずとも、その世界の日常をプレーヤーに理解させる説得力があるほどだ。あらゆるオブジェクトはその場であった惨劇や、そこで生活していた人たちの極限状態を語ってくれている。主人公たちの旅は一年間にも及ぶため、美しいグラフィックで四季を見事に表現してくれる。そのためボリュームも非常に多くシチュエーションも多岐に渡る。下水道から田舎町、大都会や森、雪山に学校等、制作陣が思い浮かぶ限り全て網羅したと言っていい。
アドベンチャーゲームとして、これ以上ないゲームであり、探索の面白さだけでなく、世界観の緻密さ、ストーリーの出来栄えに至るまで非の打ち所がない。特にエンディングに関しては、誰も明確な答えを出せないなか、主人公と少女の葛藤が伝わる心に残るもので、この作品によく合っていたように思う。
BAD/REQUEST
残念な点として、残虐表現のカットについて、頭部損失がなくなっているがこれは単純に迫力だけでなく、確実に死んだという見た目の分かりやすさにも繋がっている。そもそも一度作ったものを敢えて日本向けに修正すんな。なんのためのZ指定だ。と非常にもったいないように感じた。要所要所で主人公の動きが徒歩に制限される点については、演出優先のため一周目は気にならないが、2周目以降はとばせてもいいんじゃないかと思った。その他操作性のもっさり感については、その操作性を前提としたゲームバランスのため問題は感じなかった。一本道ゲーであるという批判があるが、一本道ゲーじゃないゲームってどれだけあるのか。この様なタイプのゲームにしては戦闘するかしないか、どう攻めるかをプレーヤーが考える余地の多いゲームだろう。さらに一本道ではあるが、探索出来るマップは広く閉塞感もなかったため、非常に的外れな批判だと思う。FableやFallout、The Elder Scrollsシリーズとくらべていたとするとそれはプレイするゲームを間違っていると言わざるを得ない。
COMMENT
このゲームは没入感が命だが、そこから無理やり覚まされる点として、主人公の死亡時が挙げられる。即直前からリスタートするとは言え、一度中断することに変わりはなく、没入を阻害する唯一の要素なので、初回プレイ時は没入感優先で中級もしくは初級でプレイすることをオススメする。ストーリーと演出が面白いので、難易度が低くても十分楽しめるだろう。2周目以降に難易度を上げてプレイすることで、戦闘の奥深さを楽しめばいい。
最後に、The Last Of Usはグラフィックの進歩が目覚ましい昨今のゲームについて、それが間違っていないことを一つの形で示した。まるで映画のようだが、それは確かにゲームであり、他の媒体で味わえない没入感を提供してくれる。ここにリアルなゲームの存在意義がある。オリジナリティの欠片もないが、ここまで見事に既存の要素を昇華しきったアドベンチャーゲームは他にないだろう。プレイ中迷えばヒントを提示してくれ、ロードを廃し、すべてのプレイにおいてストレスを感じない設計からも、相当苦労して調整したことが伺える。コアゲーマーもそうだが、ライトゲーマーにこそプレイして貰いたい。忘れかけていた、ゲームは面白いという感覚を思い出させてくれる一本だった。
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- 2015/02/20:レビュー募集を開始しました!
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DEAD OR ALIVE 5 Last Round
GOD EATER 2 RAGE BURST
テラリア
[PS3ソフト]
DEAD OR ALIVE 5 Last Round
- 2015/02/20更新 (2015/02/19投稿分まで掲載)
- [PS4ソフト]
バイオハザード HDリマスター
[PS3ソフト]
テイルズ オブ ゼスティリア
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ドラゴンボール レイジングブラスト2
- 2015/02/18更新 (2015/02/17投稿分まで掲載)
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ドラゴンボール ゼノバース
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ファークライ4
ロード オブ ザ フォールン
Thief(シーフ)
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Rainbow Moon
- 2015/02/16更新 (2015/02/15投稿分まで掲載)
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AKIBA’S TRIP2(アキバズトリップ2)
[PS3ソフト]
ドラゴンボール ゼノバース
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テイルズ オブ ゼスティリア
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トゥルー・クライム ~ニューヨークシティ~
- 2015/02/14更新 (2015/02/13投稿分まで掲載)
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ドラゴンボール ゼノバース
テイルズ オブ ゼスティリア
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ロード オブ ザ フォールン
戦国無双4-II
[PS3ソフト]
戦国無双4-II
Rewrite
- 2015/02/13更新 (2015/02/12投稿分まで掲載)
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ドラゴンボール ゼノバース
[PS3ソフト]
悪魔城ドラキュラ Lords of Shadow 2
憂世ノ志士
- 2015/02/12更新 (2015/02/11投稿分まで掲載)
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ドラゴンエイジ:インクイジション
Destiny(デスティニー)
- 2015/02/11更新 (2015/02/10投稿分まで掲載)
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ファークライ4
- 2015/02/09更新 (2015/02/08投稿分まで掲載)
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テイルズ オブ ゼスティリア(2件)
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ブラックマトリクスII
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テイルズ オブ ゼスティリア(2件)
- 2015/02/07更新 (2015/02/06投稿分まで掲載)
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ワールドサッカー ウイニングイレブン 2015
サイコブレイク
ニード・フォー・スピード ライバルズ
[PS3ソフト]
テイルズ オブ ゼスティリア(2件)
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ドラゴンボール ゼノバース
[PS3ソフト]
ドラゴンボール ゼノバース
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テイルズ オブ ゼスティリア
- 2015/02/04更新 (2015/02/03投稿分まで掲載)
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アサシン クリードIII
- 2015/02/02更新 (2015/02/01投稿分まで掲載)
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テイルズ オブ ゼスティリア
- 2015/02/01更新 (2015/01/31投稿分まで掲載)
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DRIVECLUB
[PS3ソフト]
ブレイドストーム 百年戦争&ナイトメア
テイルズ オブ ゼスティリア(2件)
GOOD!
グラフィックスに関しては文句無しで、wiiU含め現行機最高峰でしょう。その映像の美麗さもさることながら、デザインセンスも凄まじく、まるで一枚の絵画のような光景についつい立ち止まり、魅入ってしまう事もしばしば。
また、物語の内容や、それを盛り上げる演出も非常に素晴らしい。特に主人公のジュエルとエリーの絆が深まっていく過程の描き方には感動させられました。そしてその愛情も、けして安易な美談として描かれる事なく、極限状態において正義とは何かを常にユーザーに問いかけるような壮絶な展開にグイグイ引き込まれていきました。後半はもう、明日の仕事を忘れて朝までぶっ通しでプレイしてしまい、リアルの方で痛い思いをしました。
BAD/REQUEST
ガンガン進もうとすると、難易度はかなり高いです。その為、道中ではしっかりマップを隅々まで探索し、武器や回復薬を作る為の資材集めに奔走しなければなりません。それが段々作業か感がでてきてしまつのは少し残念なポイントでした。一周目はそれもそこまで苦にならなかったものの、二週目以降のプレイではそれが億劫で面白さが半減しています。この面白さで繰り返しプレイできたとしたら、個人的には神ゲー中の神ゲーでした。
マルチの方は、最初からおまけだろうなと思ってたいして期待はしていませんでしたが、それを裏切られる事はありませんでした。申し訳程度にシミュレーション要素のようなものがついていますが、実際やる事はシンプルな対戦ルールの撃ち合いのみで、その縛りプレイを促すようなものとしてか機能しておらず、この程度ではむしろ邪魔なのでいらないかなぁというのが正直な感想。まぁこのネガティブな要素を十二分にカヴァーできるほど、シングルの出来が良かったので問題ありませんが。
せっかくだから、もう少しラストオブアスらしい要素を取り入れたゾンビモードのマルチが追加されればバケる可能性はあるかもしれません。その辺は追加コンテンツに期待ですね。
またこれはBADに書く事かどうかは微妙なところですが、ホラーゲーム、ゾンビゲームを期待している方にとっては物足りないかもしれません。もちろんおどろおどろしい雰囲気は上手く表現されていると思いますが、あくまでこれは生き残った人々の、それぞれの正義や思想に焦点を当てたゲームだと思います。なので、ゾンビは出てきますが、ホラーゲームでもゾンビゲームでもありません。戦う事になる敵も、恐らくゾンビより人間の方が圧倒的に多く、そして手強いです。ゾンビは生き残った人々の壮絶な物語をより際立たせる為の脇役でしかありません。
COMMENT
とにかくシングルモードの出来はここ数年間で最高の面白さと感動でした。現行機最後の大作を飾るに相応しい、素晴らしいゲームです。もちろんこの他にも、単純にゲームとしてのやり込み要素や爽快さなどで楽しめる作品はPS3にもwiiUにも360にも沢山あります。しかし、せっかくPS3をもっているのなら、そして多少のエグい表現なら我慢できる方であれば、絶対にプレイして後悔のない作品だと思います。良い映画をみた後の様に、単に遊びの体験だけにとどまらず、深く考えさせられる作品でした。