METAL GEAR RISING REVENGEANCE(メタルギアライジングリベンジェンス) レビュー(評価)

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METAL GEAR RISING REVENGEANCE(メタルギアライジングリベンジェンス) レビュー

発売元	コナミデジタルエンタテインメント（オフィシャルサイト）
発売日	2013/02/21
価格	6,980円（税込）
レーティング	【Ｄ】17才以上対象暴力 (CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：アクション ■ プレイ人数：1人 ■ プレミアムパッケージ版：9,980円【METAL GEAR RISING REVENGEANCE SPECIAL EDITION】 ■ 発売日：2013/12/06 ■ 価格：2,480円通常版にDLCを同梱した廉価版です。

スコアボード

METAL GEAR RISING REVENGEANCE(メタルギアライジングリベンジェンス)評価ランク

中央値: 61
難易度: 2.82
レビュー数: 33

スコアチャート

METAL GEAR RISING REVENGEANCE(メタルギアライジングリベンジェンス)レビューチャート

METAL GEAR RISING REVENGEANCE(メタルギアライジングリベンジェンス) 購入する

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【60点以上】
54.5%
【標準偏差】
17.62

ユーザーレビュー

ソート（デフォルト：ALL）

　632人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	3pt	4pt	3pt	2pt	4pt

総合点
65pt

GOOD!

・原作のMGSシリーズにはない、斬新な新要素が目白押し。一撃必殺で敵の動力源を抜き取って自分のエネルギーを補充する『斬奪』、特定の物を切り刻める『自由切断』、周囲の敵やアイテムをサーチする『オーグメントモード』が新鮮。銃弾を弾きながら障害物を手軽に乗り越えたり壁を駆け上がったりできる『ニンジャラン』により、移動が軽快。敵の攻撃を弾く『シノギカウンター → チャンスアタック → 斬奪』や、ノーアラートのまま敵を背後から一撃で仕留める『ニンジャキル』など、特殊アクションのモーションが華麗で、爽快感もなかなか。
・空中コンボに持ち込める『かち上げ』、浮遊する敵を追尾する『雷刃落とし』、高威力の『電光石火』、無敵技の『攻防一体』など、使いこなすと有用な技も多く習得していき、難度の高いステージもやり込める。各種サブウェポンも使い所がそれぞれあり、攻略の幅を広げてくれる。
・リスタートが軽快。チェックポイント以降のプレイ内容を全てクリアできるので、セーブファイルをロードする必要がない。Ｓランク獲得を狙う際はリプレイ性の高いゲーム性になるので、この仕様は非常に嬉しい。
・VRミッションは遣り甲斐のあるものばかり。(2、3、凶悪過ぎる難易度にもげんなりしたが)
・ボス戦のBGMがいい。クライマックスでボーカルが入る演出は、なかなか盛り上がる。
・DLCx3も、それぞれ良かった。01はVRミッション、02は剣豪サムを使った豪快なミッション、03はLQ-84i(ウルフ)を使ったニンジャキルミッション。本編とはまた違ったやり込み甲斐のある内容。

BAD/REQUEST

・本作を台無しにしている大問題が、カメラ視点の仕様。本作は、カメラと壁で雷電を挟み込もうとするお節介仕様があるため、壁が近いと思うように視点を回転できなかったり、逆に唐突に視界が回転することもある。壁際での戦闘の機会も多いので、この理不尽なカメラの挙動にたびたび手を焼かされる。また、『斬奪』を決めるとズーム視点で決めポーズをとって一定時間カメラ操作を受け付けなくなるため、たびたび周囲の状況が分からなくなる。敵集団に『シノギ』と『斬奪』をガンガン仕掛けて立ち回りたいのに、斬奪を決める度に敵の位置を把握し直すのが一苦労で、集団戦のテンポが非常に悪い。Ｓランク狙いだと、雑魚敵集団は比較的安全なスライディング斬奪ばかりになりがち。
・視界の悪さを利用した攻撃で難易度を上げるのはホントに勘弁して欲しい。視界外の敵の対処は、成否が運要素に大きく左右されてしまう。
・R2ボタンで敵をロックオン可能なものの、追尾性が貧弱な上に狙い通りの敵をなかなかロックしてくれない。視界内に敵が居なければ、視界の外の敵(特に背後の敵)もどんどんロックできるようにして欲しかった。
・無線。既に視聴済みの台詞だった場合、ワンボタンで丸ごと飛ばせるようにして欲しかった。
・ニンジャキルを決めると、評価が逆に落ちてSランクが取れない謎仕様。唯一メタルギアシリーズらしいステルス要素なのだし、それなりにテクニカルな突破方法なのだから、Sランク評価可能であって欲しかった。
・移動や攻撃モーションを取っている最中に、メニューが開けない。装備をとっさに変更したい時など煩わしい。あと、ボス戦の開幕時の数秒間、メニューが開けずロックも機能しないのが何気に煩わしい。
・ラスボス戦。もう少しアドバイスが欲しかった。攻略情報なしだと、瓦投げや自動回復場面で詰まる。
・MGSシリーズの悪しき伝統だが、エンディングのスタッフロールが飛ばせない。２周目以降はスキップできてしかるべきでは？周回プレイで毎回付き合わされて、非常に印象悪い。あと、QTE(特にボタン連打)が面倒。いろいろなゲームでQTEが採用されてるけど、何がいいのかさっぱり分からない。

COMMENT

・DLCも含め、トロフィーコンプ済。全体的にやり応えのある課題でしたが、かなり難しいものがあります。VRミッションで1stクリアに数時間かかったステージが幾つか。あと、モンスーン戦、DLC2のLastBoss戦を最高難易度ノーダメージ突破ってのが相当な鬼畜レベル...。モンスーンは、高難易度で高威力になるシノギカウンターを如何に当てるか、DLC2のボスは、怒り状態にしたばかりのBossを如何に瞬殺できるかが攻略の鍵。
・従来のMGSシリーズは全てプレイ済み。従来作のステルス要素はほとんど無くなってしまい、立ちはだかる敵を『斬奪』で華麗に仕留めていくアクションゲーになっています。こういった進化もありだと思いますが、攻略の選択肢を広げる意味でやって欲しかった。本作のステルス要素も決して悪いものではないので、これをもっと攻略に生かせるようにできなかったのでしょうか...。
・カメラワークの悪さは、本当にどうにかして欲しかった。敵集団に対峙した際、斬奪後に討ち漏らした敵に背後をとられ、ひぃひぃ逃げ回りながらカメラがなかなか回らない...。そんな状況が往々で、バトルのテンポが悪く、折角の爽快感が台無し。『斬奪』中にカメラを回せるようにするとか、アナログスティックを押し込んで視界を雷電の向きに向き直せるようにするとか、何かあと一工夫入れるだけで印象はかなり良くなったんじゃないかと思います。
・オプションでカメラ回転スピードを上げることが出来るので、プレイの際は是非、水平方向の回転速度を最速にしましょう。カメラ関係の不満は多少は改善されるはず...。
・従来のMGSに比べるとですが、ストーリーは大分見劣りしているように感じます。雷電とサムの対立は掘り下げが浅過ぎて消化不良感が残るし、MGSシリーズでは恒例だった、味方から裏切り者が出るとかの大きなサプライズも本作はありません。
ラスボスの荒唐無稽っぷりは気に入ってはいるのですが。
・アクションゲームとしては攻略のし甲斐があって充分楽しめましたが、傑作レベルに至る何かがいろいろ欠けているといった感じ。

プレイ時間：100時間以上(クリア済)
カンガルーさん(レビュアー情報) [2013/09/08 掲載]

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　459人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	2pt	4pt	4pt	4pt	2pt	3pt

総合点
69pt

GOOD!

・MGSの世界観と雷電というキャラクターの魅力
・自由切断を主にしたアクション性
・シノギと呼ばれる防御方法
・カスタマイズ・アイテム収集要素

BAD/REQUEST

・グラフィックが荒い
　本作は製作発表後に開発会社が移行されゲームエンジンや脚本等かなりの部分が
　変更されたので移行前の開発映像等を見て期待していた分ガッカリした。

・ストーリーが退屈
　前述したとおり脚本にも手が加えられたようでMGS4の後の話になっている
　のですが自分の中ではMGSの世界はMGS4で完結していたのでその後の世界を
　描くという事自体に嫌悪感があるのですがそのストーリーがまたクドくて退屈でした

・操作性に不備あり
　激しいアクションを演出する為なのかカメラ（視点）とキャラクターが近くて見づらく
　視点外からの攻撃でダメージを受ける事が多かったです
　加えてキャラの移動や操作感は大雑把な印象です

COMMENT

やはり雷電というキャラクターが魅力のゲームです。
アクションも自由切断やシノギというシステムは魅力的で成功していると思います。
体験版をやり込んでいたのですが全体としてみるとかなり大味なゲームでした。
グラフィックと脚本は褒められません。
プラチナに寄りすぎた部分がメタルギアシリーズとしては失敗していると感じました。
もしこれがFOXENGINEを使い脚本を改定して操作性が改善されれば完全無欠の最高の一本になっただろうなと本当に惜しいと感じました。
それにしても雷電のデザインが最高なのでしばらくはプレイします。

プレイ時間：05時間以上15時間未満(クリア済)
esjiqさん(レビュアー情報) [2013/02/24 掲載]

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　506人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	4pt	2pt	3pt	3pt	2pt

総合点
61pt

GOOD!

○アクション性
シノギというアクションは他のアクションゲームに例を見ない、ガードボタンを使わずに相手の攻撃をガードする、わかりやすく言えば相手の攻撃を自分の攻撃で相殺する、というイメージに近いものですが、今作の刀を使ったアクションに非常にマッチしていて、とても完成度の高いものだったと思います。刀がキィん
また自由切断も、すぱすぱと切れて爽快感がありました。

○演出
どのムービーを見ても、雷電かっこいい！という言葉がぴたりとあてはまるハリウッドスターにひけをとらない演出の数々は圧巻の一言でした。まさにＭＧＳのダークヒーローといった感じで、映画を見ているかのようでした。

○サウンド
ボスとの戦闘中のサウンドは、戦闘が激しくなってくるにつれて、曲も盛り上がりを見せ、クライマックスになると、ボーカルが入るというものでしたが、コントローラーを持った手が震えるくらい恰好よかったです。そのおかげで、ボスとの戦闘が非常に白熱したものになっていると思います。

BAD/REQUEST

○ボリューム
他の方の言われてるように、今作は圧倒的にボリュームが少ないと思います。
一周するのに５〜７時間で終わってしまいます。ストーリーも良いとは程遠く終盤にいろいろな要素を詰め込んだ感じがします。

○サムについて
序盤からこれ見よがしに登場してくるサム。こいつはいったいどれほど強いのかと物語を進めてきたのにもかかわらず、サムとの戦いになってみれば、攻撃も単調で、他のボスの方が強いのではないかと感じてしまいました。そのせいかストーリー全体に少しあっさりした印象を受けました。

○アクション性
雷電一人を操作するだけなので、次第に雷電の攻撃アクションに飽きがきてしまいます・・・

COMMENT

ＭＧＳを一度でもプレイをしたことのある人なら、「雷電、かっこいい〜！」と思ったことがあるかと思いますが（事実私もその一人ですｗ）、その雷電を今作は自分で操れます。その爽快感は本当に素晴らしいもので、コーエーの無双シリーズに代表される爽快感に防御の戦略性を加えたような印象を受けました。
ＢＡＤに挙げたように、ボリュームがもう少しあればもっといいゲームになったのではないかと思います。
悪い意味であっさりしており、端的に言うと、雷電かっこいい！ってなるように仕向ける演出の凝ったゲームだと感じました。
私は、飽き性なのでこういうゲームは何時間も続けられないのですが、たしかに何時間も楽しめる可能性を秘めていると思います。
ＲＰＧが好きな私にはちょっと合わなかったのかもしれません・・・
アクションが好きな方にはぜひお勧めしたいゲームです。

プレイ時間：05時間以上15時間未満(クリア済)
からすさん [2013/03/21 掲載]

このレビューはオススメ？　

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　501人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
5pt	5pt	5pt	5pt	4pt	4pt	4pt

総合点
90pt

GOOD!

■カッコイイ
とにかく全体的に雰囲気がカッコイイゲームです。SF映画や派手なアクションが好きな人ならそれだけで楽しめるゲームです。映像も非常に鮮明で美しいです。
■爽快感
バッタバッタと敵を切り刻むのは非常に楽しいです。それでいて”戦い方”も配慮されており力技だけ進めるアクションゲームではありません。なれるまでは難しく感じますが慣れてしまえばアクションゲームが苦手な人でもできると思います。斬撃システムなんかもいいですね。強いボスと戦う時もちゃんと攻略法があってゴリ押し戦闘ではなくそれなりの緊張感があります。
■ムービーシーン
メタルギアシリーズということもありムービーシーンは少なくありません。ですが本当に退屈しないでみれます。ド派手な演出が毎回のようにありむしろ楽しみなくらい。思わずおおおと声を上げてしまうようなムービーがいくつもあります。
■音楽
これは本当に最高です。思わずサウンドトラックを購入しました。かっこいい曲がたくさんあります。ひとつひとつのシーンを盛り上げますし、ボス戦なんかでは盛り上がってきた所に合わせてボーカルが入ります。
■難易度
少しだけ難しめにできていて調度良いと思います。アクションゲームが苦手な人だと最初はちょっとつらいけど、これくらいのほうがやりがいがあります。

BAD/REQUEST

■カメラ
他の人がおっしゃっているとおりです。敵がどこにいるかイマイチ掴みづらいです。
■ストーリー
ストーリーがあまり深くないですね。雷電の様々な葛藤や成長は見えるのですが見どころはそれくらいで盛り上がりに欠けます。メタルギアシリーズの真髄はなんといっても心打たれる物語にあるので、それを期待してしまうと、起承転結すべてにパンチがなくなんだかよくわかんないストーリーです。
ラスボスがルックス的にも物語的にもなんでこいつなんだろうと思います笑。あれはあれで個性が強く良いキャラなのですがラスボスはもっと他に選択肢があったのではないかと思います。
■MGSである必要性は低い
もっと過去のメタルギシリーズを使って欲しかったですね。スネークの話も無線で一瞬だけ出てくるだけですし、せっかく”メタルギア”ライジングなんですからもっと過去の話やMGシリーズの話を混ぜて欲しかったですね。

COMMENT

非常に満足です。いろいろな批判はありますが、戦闘システムといいゲームの雰囲気といい、日本のアクションゲーム史には間違いなく名前を刻むゲームでしょう。巷ではいろいろと不満の声もあるようですが、それだけみんな熱中してやりこんでる証拠ですしこのゲームに望むものが高かったってことです笑。私自身、久々にガッツリはまったゲームです。

雷電はもともと好きなキャラでしたので彼のアツい戦いが見れたのはとても楽しめました。
前評判が非常に高いゲームはそれだけでハードルが上がってしまう中で、期待を外さなかったすごいゲームだと思います。

プレイ時間：60時間以上100時間未満(クリア済)
RRさん [2013/05/01 掲載]

このレビューはオススメ？　

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　536人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
2pt	3pt	4pt	0pt	1pt	0pt	3pt

総合点
22pt

GOOD!

○音楽
今までのメタルギアシリーズと比べて、戦闘に特化した今作の雰囲気を見事に盛り上げる役割を果たしていた。シーン毎のBGMの選択は見事であると言える。

○戦闘システム
『斬る』ということを重視したシステムがきちんと機能している。相手を文字通り『切り刻む』ということがこれほど体感できるゲームを、私は他に知らない。

○メタルギアシリーズとしての位置づけ
今まで『隠れて行動する』ということをメインテーマにしていたメタルギアシリーズ。その性質のため、普通のアクションゲームであるような『暴れる』感覚はあまり体験できなかった。
このゲームは、今までのメタルギアシリーズで解消されなかった「あそこでああいうふうに暴れられたらなぁ」と言うようなアクションゲームユーザーの欲求を満たすような役割を果たしたと言えると思う。
そう言った意味で、メタルギアの名を冠したこのような作品が出た意味は大きいと思う。

BAD/REQUEST

○独自性
確かに『切り刻む』ということにかけては他の追随を許さない出来に仕上がっているとは思う。
しかし、その他の『斬る』というアクションにおいては、正直言って他の剣激をメインとするアクションゲームと比べて、なにか特徴的なものがあるとは言えない。むしろ他の分野でのソフトが多い分、焼き増しをしてしまったような感覚を覚える。

○熱中度
ひたすら『斬る』ことを目的としているため「どれだけダメージを受けなかったか」以外にやり込む要素が無いように思える。今までのメタルギアシリーズにあった様々な遊び方ができるという点が、今回は皆無と言っていい。コンボもほぼボタン連打がメインなので、単調な印象を受ける。やり込みが可能な要素がほぼ無いと言える。
そして、次に記述する快適さにも問題があるため、熱中できないという点も見過ごせない。

○快適さ
・まず第一に、ゲームシステムが本格的な３Dアクションゲームであるのに、回避動作が乏しいということが挙げられる。相手の攻撃は「シノギ」と呼ばれる防御で受け止めることができるが、それ以外の相手の攻撃に対処する方法が、通常移動モーションしか用意されていない。
相手を斬るときのアクションはスピード感のある優れたものであるのに対して、防御不可の攻撃に対処する際は、非常に鈍重なスピードでの行動となる。
この落差が、爽快感の欠如にもつながり、また戦闘行動のバリエーションの貧困さにもつながっている。
・随所で登場するQTEも、気持ちをしらけさせる要因となっている。何のために挿入されているのかよくわからないシステムである上、急に出てきて失敗すればダメージ、悪くて即ゲームオーバーというこのシステムは、ストレスの原因となっている。
・そして操作の不確実性。本作の特徴の一つである『斬撃モード』であるが、スティックで入力した場合、これがその通りの行動を行ってくれない。その入力と行動のズレを認識し上手く使えるようになるまで、多くの時間を要する。
この『斬撃モード』はゲームシステム全体の中でも重要なものであるのに、このような欠陥があるのは、アクションゲームとして大きな問題である。
・カメラワークも、ここぞという時に悪くなる。
特にステルス性が要求される場面で、カメラがあらぬ方向へ右往左往し、結果的に敵の行動が認識できなくなるという状況が生じる。
戦闘中であってもカメラワークの悪さは健在で、そのために受けなくても良かったような攻撃を受けてしまうこともしばしば。

○敵の行動
これは快適さにも直結する問題であるが、敵との純粋な接近戦を楽しめる機会がすくない。敵と刃を交わし、接近戦を行っている最中に、画面外から突然遠距離攻撃が行われることが多々ある。
プレイヤー側にも一応遠距離武器は存在するが、あくまで補助的なものであり、1回のステージ中に何度も使えるものではない。
そのためこのような画面外からの攻撃によって、敵との接近戦が中断されてしまうということが、ほぼすべての戦闘でありえる。
ボス戦においても同様で、ボスキャラ以外の横槍が入るというパターンが半分を占めている。
このような要素は、攻撃に一連の流れを作るコンボの意味を薄くしていると言える。
その結果「隙を見てちょこちょこ斬る」という、爽快感とは程遠いプレイが要求されることもしばしば存在する。

○ストーリー
前半は比較的今までのメタルギアシリーズを踏襲した流れだと思えたが、終盤、特に最終ステージでの展開が、全く別のゲームのように感じられるほど突飛なものとなっている。
そう言った意味で一貫性のない展開である。

○コンセプト
戦闘を重点的に追求したゲームかと思いきや、ところどころステルス性を要求される場面が存在する。
力押しで進めることはできるが、それゆえになおさら、ステルス行動の意味がわからなくなっている。
とりあえずバレないようにゲームを進めて、いざバレてしまったらとにかく切り伏せる。
一体どこに主軸を置いているのか、わからなくなるような状況が少なからず存在する。