バイオハザード6 レビュー(評価)

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バイオハザード6 レビュー

発売元	カプコン（オフィシャルサイト）
発売日	2012/10/04
価格	7,990円（税込）
レーティング	【Ｄ】17才以上対象セクシャル暴力犯罪 (CERO について)
ショップ/リンク	セブンネットショッピング／ Amazon
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：サバイバルホラー ■ プレイ人数：1〜2人（オンライン：2〜4人）

スコアボード

中央値: 56
難易度: 2.51
レビュー数: 83

スコアチャート

2.4%

0-9

2.4%

10-19

4.8%

20-29

14.5%

30-39

14.5%

40-49

16.9%

50-59

20.5%

60-69

14.5%

70-79

7.2%

80-89

2.4%

90-100

【60点以上】
44.6%
【標準偏差】
19.14

ユーザーレビュー

ソート（デフォルト：ALL）

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　477人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	2pt	3pt	3pt	3pt	2pt

総合点
62pt

GOOD!

・シナリオを全てクリアすることで初めて全貌がわかるようにした仕様は非常に良かったと思います。1つのシーンでも別の主人公サイドから見ることで、拡張しすぎること無くストーリーを展開できています。
・ボリュームがあります。特にだらだらとプレイしていたわけではないのですが、全てのシナリオをクリアするのに30時間はかかりました。マーセナリーズなどは未プレイであるため、やり込もうと思えばいくらでもやり込めるのではないでしょうか。
・パートナーが前作、前々作のように無能ではない。特に前作では弾を無駄遣いするためだけの存在でしたが、今作ではしっかりと反撃や救助を行ってくれます。パートナーは弾や体力が無限であるため少々強すぎる気もしますが、弾を無駄遣いされたり、勝手に死なれるよりは遥かにマシです。
・格闘は弾薬を使わない上に威力も割合高いため、これまでのバイオシリーズでは重宝されてきました。今作ではフィジカルコンバットゲージ(だったかな？)の導入によって、格闘攻撃を任意で出せる仕様にした上で、使いすぎてゲームが壊れないように上手く調節できていると思います。
・ゾンビが強すぎず、弱すぎない。デッドライジングのようにゾンビが雑魚扱い・・・というほどではないですが、やはりゾンビの範疇を抜けないような体力に調整されている気がしました。

BAD/REQUEST

・QTEが邪魔です。導入すること自体は構わないのですが、ムービー中に限らず、戦闘中でも頻繁に表示されるため、いい加減にしてくれという気持ちになります。
・そもそも、サバイバルホラーじゃない。どこらへんがサバイバルなんでしょうか？サバイバルを感じた部分は弾薬の不足部分のみです。レオン編の序盤のような雰囲気でゲームが進めばサバイバルホラーと言えるかもしれませんが、クリス編やジェイク編はどうなんでしょうか？巨大な化け物とひたすら戦うだけであれば他にいくらでも似たようなゲームがあるはずです。
・ボスの使い回しが多い。顕著なのはレオン編とジェイク編で、バイオ3の追跡者なんて可愛いものです。ストーリーの都合とはいえ、主人公たちの詰めが甘すぎる。一度倒し損ねてる敵なのですから、二度目に倒した時は「ちゃんと死体を確認しろよ！」と突っ込みたくなります。
・中途半端にアクション映画に寄せている。このゲームを買った人はバイオハザードの映画を見たいわけでは無く、バイオハザードというゲームをプレイしたくて買ったはずです。しかも映画風に作り込むなら徹底的にしなければならないのに、潜水艦内の梯子が意味不明な角度に掛けてある、掌紋認証を手袋を嵌めたまま行ったりと、ひと目で分かる矛盾が見えます。
・カメラワークが意味不明。基本的にはTPSの視点で進んでいくのですが、梯子を登るシーンなどで不意に初代バイオのように監視カメラ風の視点になる時が有ります。なぜこんなことをしたのか理解に苦しみます。
・敵から逃げるシーンでやたらとシビアな部分がある。スライディングの操作、タイミングを一回しくじっただけで死ぬのはどうなんでしょうか？プレイヤーを苛立たせるためだけに作られたような脱出シーンがいくつか見受けられます。

COMMENT

バイオ4はバイオハザードでは無いと言われつつ、名作でした。
5は4を改悪したような出来でした。
では、今作はどのような具合かというと、これまでの作品を全て混ぜたような作品に仕上がってます。
いい部分も多少見受けられるのですが、やはり悪い部分がどうしても気になってしまいます。
新しいことに挑戦するのはいいのですが、このゲームをバイオハザードのナンバリングとして発売する以上は、「バイオハザードとは何か？」ということをもっと考えて作って欲しいと思います。
5のようにそれが全く無かったというわけではなく、レオン編の序盤にはそれを忘れていないことが伺えたため、次回作には期待したいと思います。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
バイオブロリーさん [2012/10/09 掲載]

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　515人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
5pt	5pt	5pt	5pt	5pt	3pt	3pt

総合点
93pt

GOOD!

★グラフィックや演出が凄く、「遊べる映画」としては最高峰。
　アンチャーテッド３、ＣｏＤＭＷ３、ゴッドオブウォー３辺りが現状の同ジャンルの最高峰だと思うが、演出の派手さやグラフィック、音響の凄さがそれらを凌駕している。そういう映画の世界を体感できるゲームが好きな人には間違いなく満足できる。

★圧倒的ボリューム
　通常のＴＰＳのプレイ時間は大体１０時間前後だがこれはどうやっても２０時間以上、ちょっとしたＲＰＧ並にクリアまでに時間がかかるのでボリュームに関しては文句なし、マーセナリーズ等のミニゲームも面白いのですぐにクリアしてやることがなくなる、なんて心配はない。

★クリーチャーのデザインが凄くキモい、怖い
　ホラーゲームとして一番重要な部分だと思う。　最近のバイオシリーズはどうもその点において「サイレントヒル」「SIREN」「デッドスペース」辺りに負けているように感じていたが、今回のバイオはクリーチャーのデザインに関しては逸品なグロさを誇っていると思う。

★７人のキャラクターの群像劇ストーリー
　それぞれ全く別の立場で追体験ができるので、色々な楽しみ方ができる。　特にクリス編の終盤や、エイダ編の終盤は、過去のバイオシリーズと比べてもかなり感動的だった。今作はメタルギアシリーズのようなクスリと笑えるネタがあるのもポイント。

★やりごたえのある難易度
　初見だとノーマルでも死にまくるという歯ごたえのある難易度。かといって絶望的なほどでもない、そこは流石にカプコン、ちょうどいい難易度調整がされていると思う。

★進化したマーセナリーズ
　５と比べて初心者向けになったと思う。割と簡単に高得点が出せるようになったので、今までの上級者の人にとっては物足りないかもしれないが、爽快感やキャラクターの個性は増した。　自分は初めてマーセナリーズにハマった。

★直感的で動かしやすい操作感
　慣れるまでが少し大変だが、慣れるとシリーズでも一番爽快に動かせることが分かる。　ダッシュはＦＰＳに近い直感的な操作が可能だし、方向転換も容易。　何より歩きながら銃を撃てるようになったことでエイミングが楽しくなった。

BAD/REQUEST

★ＱＴＥや乗り物イベント
　初見だとあまりに多すぎるという文句がありつつもそれなりに楽しめたが、周回プレイとなるとこれのせいでムービーは飛ばせないし面倒だしでストレスのほうが多くなる。　乗り物系の強制スクロールイベントも同じで、周回プレイだと単調な作業以外の何者でもなく、これのせいで即死してしまうのもダルい。

★１チャプターのボリュームが多すぎる
　これは良いポイントでもあるのだが、１チャプターに１時間程度かかるので途中のシチュエーションをプレイしたいと思っても気軽に遊べない。COOPでプレイするなら尚更である。

★スキルポイントが高価すぎる
　なかなか購入できないので、色んなスキルを試す機会もない。もっと細かく購入できて、強化が楽しめるよう増やして欲しかった。難易度調整が難しいからスキルシステムをこれだけ雑にしたと推測するけど、それは手抜きだと思う。

★ジェアヴォ
　いわば銃を持てる雑魚敵なのだが、いまいち知性があるのかないのか中途半端な感じであまり魅力的な敵では無く、ガナードよりバイオらしくないなと思った。

COMMENT

　個人的にはシリーズで一番好きなバイオハザードだった。

　とにかく映像の演出や音響がド派手で常にクライマックスの状態で２０時間遊べるので、物量の凄さだけ言っても凡百のゲームを圧倒していると思う。

　クリーチャーのデザインや恐怖感・嫌悪感を煽る演出も逸品で常に緊張感の中で遊ぶことができるので、ホラーゲームとしてのレベルが高い。(それだけに遊ぶとかなり疲れるのは困りものだが)

　新キャラクターのピアーズやジェイクもかなり好感が持てる人物。レギュラーキャラクターのレオンやクリスはかっこいいしエイダも可愛いしでキャラクター描写も良かったと思う。

　全体的に不満が全く無いわけではないが、これだけの物量と映像によるホラー体験は初体験だったし、今後もこれほどの大迫力のホラーＴＰＳは中々出てこない気がするので「オリジナリティー」「グラフィックス」「音楽」に最高点をつけさせてもらった。「熱中度」もクリアまで２０時間ほぼぶっ通しで楽しませてもらったので最高点をつけた。

　カプコンが３年以上かけて開発した、バイオハザードのナンバリングタイトルとしての名に恥じない超大作だと思う。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
狼男さん [2012/10/13 掲載]

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　501人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	4pt	2pt	3pt	3pt	3pt	2pt

総合点
60pt

GOOD!

４以降同様のTPS視点で意見は分かれるかとは思いますが、自分はアクション性が重視されたシステムで３以前のシステムと比較は出来ないが、これはこれで面白いと思います。今回から体術がいつでも繰り出せる事が出来スタイリッシュに拍車を掛けていてとても良かったです。

今回ストーリーもマルチでそれぞれ作られており、
またキャラクター毎に戦闘スタイルが異なる為に毎シナリオ新鮮な気持ちで取り組む事が出来、従来のシリーズに比べてシナリオはかなり長めになってますが最後まで飽きは無かったです。

BAD/REQUEST

☆スキルが一度に三個までしかつけられない。
縛りの為の制限かとは思いますが、自分はアマチュアプレイヤーなので購入したスキル全部適用する仕様が良かったです。

☆自由度の低さ。
やはり１~３に比べると自由度の低さはかなり顕著に出てると思います。ただ前進するだけでストーリーが進むただ一本道一方通行のマップしかないため、探索の面白味がかなり薄まってます。

☆アイテムの所持限界数が少ない。
これはアマチュアプレイヤーの一意見ですが、従来のシリーズの中でストーリー中にバックパックを手に入れると所持できる最大値が増えたりしてましたけど、あんな仕様が良かったです。ボス戦なんかで撃ちまくってたら弾切れして結局体術で挑んで行ったりする場面もあったので(笑)

☆敵がゾンビっぽくない。
これは皆さん言われる事ですが、敵の大半がゾンビっぽくないゾンビゲームというのはどうなんでしょうか(笑)銃器を持ったりヘリに乗ったりあり得ません。これは他の方も書かれてましたが、再考すべき部分です。

COMMENT

全体的に可もなく不可もなくといった印象です。システムとしてはフィジカルコンバットゲージ等の新システムの採用は面白いと思いましたが、銃を撃つゾンビは非常に残念でした。ナンバリングタイトルとしては方向性を間違えてしまっている感が否めませんでした。

プレイ時間：15時間以上30時間未満(未クリア)
螺旋さん [2013/11/29 掲載]

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　450人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
2pt	5pt	2pt	4pt	4pt	3pt	2pt

総合点
70pt

GOOD!

いいね、暗い、暗いよ、グラフィックが暗くて雰囲気出ててよかった。
あと1つある専門メーカとも絶対タメをはれる。最高ランクの評価だ。
作中の中国が怪しすぎ！！なんというか、新しい中国のイメージができた感じ。
あんなとこに1か月もいたら、何にもなくてもゾンビになってそうで何ともいえない味がある。

アメリカのストリート、大学構内、地下鉄、墓地、怪しげな研究施設。
全部違うシーンだけど、どれもよく考えられている。
とても丁寧に背景を作りこんだのだと感じる。
本当にこんなところがあるなら行って冒険してみたくなる。
光の加減、登場する敵も雰囲気に合っていて場を壊さない。
最高だよ、何てゲームを作ってしまったんだ、くらいは言っても問題ない。

爽快感、あるねぇ。とりあえず全弾ぶっぱなしておこう。
どんどんドロップするから安心安心。
どうしてゾンビがショットガンの弾持ち歩いているのかって？
HA!HA!HA!それはアメリカだからさ！！あ、中国もかｗ

永久に同じ画面で敵を倒し続けるだけになったら、キーになる敵を探そう。
最初からそいつだけ倒せばよかったわけね・・・ハーブ全部使っちゃったよ。
くらいのノリは当たり前で。

でも大丈夫！
とりあえずアクションで急場をしのいで慎重に避けていけば立て直せる。
難易度は少し低めなのかも知れない。だが、それがいい。
スーパーマリオなんて、CPUルイージが模範演技を見せてクリアしてくれる。
・・・だけじゃなくて、クリアしたことにしてくれるモードまであるじゃまいか。
弾薬なんて心配してたら、人間が小さくなるってもんさ。HA!HA!HA!
いいね、アメリカ！まさにこのノリだよ！！

BAD/REQUEST

レオンがただの疲れたオヤジになっちまった。
無精ひげ剃れよ。ほうれい線消えるくらいには太れ。

クリスなんて、もう引退したくてしょうがない。
本人が戦闘中に引退宣言始めるし・・・おいおいそれはまずいだろ？
誰か止めてやれよ、とコントローラ握りながら思った。
今回もある事情で引退強制撤回キタコレになってしまうが・・・

なんというか、初代作品から20年にもなるシリーズで、
登場人物たちも疲れてしまったようだ。
無理に続編でなくてもよかった気がする。

あと、敵がマシンガン撃ってくるなら、無理にBOWである必要もない気がする。
もう人間直接撃てばいいじゃん？え？大人の事情でダメなの？そりゃまたどうも。

音楽が印象に残らない。完全に自然音だけにしてもいいくらいな感じ。
つーか多分その方がいいわ。その方が場面に合うかも知れない。

なんつーか、作品全体に開発している側の疲れのようなものを感じた。
色々と期待されてしまっているんだろうか？
続きなんてハリウッド映画に任せておけばいいのにさ。HA!HA!HA!

COMMENT

うん、面白い。面白いよ。面白いんだけど・・・という面白さ。
ホラーが面白くちゃいかんような気がしないでもない。
もうホラーじゃないよね？

なんだろう、その、圧倒的な絶望感がないかな。
拳銃握ってる手首だけになっちまった死体を見つけて、
わけ分かんない犬に追いかけられて、知らない洋館に迷い込んで、
入ってきた玄関のドアを開けて戻ることができない状況なのに、
ちょっとその辺偵察したらゾンビは出るし仲間までいなくなって・・・

そして、ゾンビがうじゃうじゃいる館内を、限られた弾薬で1人だけで歩き回る。
何の助けもない、どこに行けばいいのかすら分からない。
そんな圧倒的な絶望感があるからこそ、初代はあそこまでヒットしたのではないかな。
最高のホラーを期待したかった。ちょっと残念。

あと、クリス編の最後。
タイムアップ時間をもっと伸ばして！！
0.1秒遅れたらゲームオーバー的なアレは何とかしてほしかった。
200回以上死んだ・・・違う意味の絶望感が満ち溢れた。
違うよ、それじゃない、それじゃないんだカプコン。

クロニクル、3DSのやつもやったけど、感想は同じかな。
昔みたいにわくわくしなくなった。何となく義務感でクリアしてる。
え？え？という間に絶望的な状況に追い込まれて、
その状況を全く変えられないまま先に進んでいく感じがいいかも。

とても好きなシリーズなので、本当はヒットしてほしいんだけど、多分動きは鈍いんだろうと思う。
でもシナリオはいつかいいものができる、必ずできると思うよ。
なので評価は少し高めで。
まだ見ぬ最高傑作に期待を込めた評価にさせていただいた。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(未クリア)
いけにえmarkIIさん [2013/03/02 掲載]

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　490人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	3pt	3pt	2pt	3pt	1pt	3pt

総合点
50pt

GOOD!

・ストーリーのボリューム
今回は計７人の主人公で４編のシナリオを攻略していくことになります
それぞれのシナリオはひとつの筋道に繋がり、また一部ではシナリオ同士が交差するポイントが存在し、簡単には飽きさせない仕掛けになっています
複数シナリオ自体はこれまでも何度かあったとは思いますが、今回はそれが一挙に４編分なのでそれぞれのお話をそれぞれの視点から体験出来て良いと思いました
BADの最後であげてるところに行き着くまでは…ですが

・演出面での進化
まずゲーム開始冒頭に強制でレオン本編後半をダイジェストしたプロローグがあります
プレイヤー誰もが「一体どうしてそうなった！？」という疑問にかられたでしょう
従来には無かった要素ですしシナリオに惹き付ける要素として描かれているのでこれは良いと思います
さらにはバイオテロリズムが世界的な規模で描かれる本作の特性上、過激な戦闘シーンや派手なアクションシーン、ヒューマンドラマ等がこれまで以上に多数含まれていてゲームをプレイしながら軽くそういう映画を見ているような不思議な感覚に陥って見入ってしまいます

・アクション面の強化
体術攻撃が任意かつ状況別に出せたり、様々な回避が可能になったり、クイックショットと言った相手を瞬時によろめかせる銃撃があったりと…アクション面の拡張が前作からかなり目覚しくプレイヤーの思うがままにキャラを動かせるのが特徴的です
そしてそれらほぼ全てにスタミナゲージを導入し管理することで「体術ばかり出してたら良いや」なんて安直な考えを生み出しにくい仕様になってるのも良いです

・クリーチャー気分を味わえる
いずれかの本編クリア後に追加されるこの「エージェントハントモード」(以下AH)は、これまで敵として戦ってきたゾンビやBOWなどのクリーチャーを自ら操作し、オンライン環境にあるシナリオ攻略中のプレイヤーに襲いかかることが出来るという夢のようなモード
モード中は好きなだけ自殺したり復活出来るのでストレスなく純粋にモードを楽しむことが出来ます
ちょっとした息抜きなんかに最適なおまけモードです

・バイオらしさ
ゾンビ等の再登場もあってか、５や４に比べると旧来からのいわゆる「バイオハザードらしさ」が一部復活している場面が見受けられます
絶望感や闇の中で安心して恐怖する(？)事が出来るので、ほぼ真昼間や灯りの下進んでいくだけだった５に比べてホラー要素が戻ってきました
例えば地下鉄の線路上を進行しているとライトに照らされたゾンビの歩く影が壁に映し出されたり、見えない脅威に一人また一人仲間がやられていくといったようなホラーにおける王道パターンまであったり

・COOPプレイ
クロスオーバーという新たな協力要素の追加で、各シナリオの一部では最大四人によるオンラインプレイが楽しめます
さらにはマーセナリーズにもデュオというモードが追加されオフラインはもちろんオンラインでも強力が可能になっています
一人でやるよりはやっぱりオンラインで誰かと進行するのが楽しいだろうし、今の時代のゲームなんだから例えバイオハザードでももう機能として無くてはなりませんね

BAD/REQUEST

・セーブ
シナリオの１チャプター自体が大体どれも一時間以上かかり、中断して再開する場合は進行中エリアが切り替わった時ぐらいのたまにしか来ない自動セーブされたポイントからなので気軽なタイミングで一息つけないのが残念
COOPだって当然長引く事になるし、ここは５や４のように１つのチャプターを３つくらいに区切るべきだったのではないでしょうか

・アイテム周り
十字キーの上下でスプレーや手榴弾
左右で武器を切り替える仕様に変更されました
アイテムボックス等も今回は存在しないので終盤はよくアイテムがいっぱいになり、回復用のハーブを取るのにも何かを捨てなければならない場面が多いです
並び順も変更などが出来ないので、５の時みたく上下左右にセットした武器やアイテムのショートカットからとっさに素早く目的の武器等に切り替えることが不可能で不便に思います
ここはどうしてオミットしたのかただただ疑問です

・QTEが過剰
今回はこれによる即死イベントが割合多いので初見プレイでノーミスクリア出来る人はまずいないでしょう
量自体もこれまでのシリーズと比べるとダントツでこの６では用意されており、緊迫感なんかを出したいが為にこれだけ詰め込んだんでしょうけど…昨今よく言われておりますようにこのシステムがプレイヤー間で好評を得た事はほぼ皆無です
過剰に盛り込みすぎた受付時間の短い突発的なボタン押しやコントローラーを消耗させるスティック入力は、例え開発者がどれだけゲームに真剣でこれもおもしろさの一つとして採用していたとしてもプレイヤーにとってはストレス極まりない部分です
「全く無くせ」とは言いませんけど、例えばボス戦のトドメイベントだけならともかく戦いの最中にまで用意しなくてもいいと思うし、ノーミスで順調に進んできたのにこれを失敗した時の理不尽な即死のせいでやる気を削がれてしまうプレイヤーの気持ちもよく考えてください
特に逃走・脱出イベントは入力やタイミングがシビアだとほぼ成功しないし何度も何度もやらされてウンザリしてもしょうがないです

特に腹が立ったのがとあるカーチェイスのシーン
きちんとテストプレイしてあの難易度なら、「きっと開発者はプレイヤーの目線に立てない無能な方の集まりなのだなぁ」と強く憤りを感じずにはいられませんでした
そもそもバイオハザードでまさかレースゲームやらされるとは夢にも思わないので出来れば金輪際このようなイベントを設けるのはやめていただきたい

・終盤のストーリー
雑魚敵がまるでSFもののミュータントです
今のバイオハザード知らない人に言っても「え！これバイオハザードなの！？」って突っ込まれること間違いなしです(実際にうちのプレイを見ていた家人がそんな感じでした)
スナイパーやロケットランチャーで狙ってくるのは当たり前で、しかも撃ったら変異して化物になって回復して襲ってくるなんてプレイヤーに振り過ぎます
終盤敵が大量に出てくるのは難易度的にしょうがないとしてもこの上でそいつらに多様な変異までされたら対応がめんどくさくて嫌気が差してきます

そして同じボスが何度も何度も出てきます
一番気になったのはレオン編のラスボスです
しかもこのラスボスは「バイオハザードのボス」というよりはロストプラネットやモンスターハンター辺りに出てきそうな容姿を様々に使い分け、その様子はさながらトランスフォーマーです
ウィルスの作用だかなんだか知りませんがデタラメ過ぎて「これバイオハザードでいいんだよなぁ？」と首をかしげる始末
正直まだ５がマシに思えてくるぐらい二編のラスボスはデタラメ過ぎると思います
ていうかボスをただ使い回してるだけな気も…
バイオハザードブランドをもはや開発が私物化しているも同然です

・カバーアクション
シナリオといい操作性といい本格的にTPSの様相を呈してきた今作です
いっちょ前に同ジャンルじゃお馴染みのカバーアクションまで用意されており、遮蔽物の近くで隠れることが出来ますが気に入らないのがその操作性
敵が壁際にいたとして、急いで武器を構えて攻撃しようとボタンを押しますが暴発して近くの壁に張り付いてしまいてんやわんやになったりが結構あります
しかも今作のカバーは“ボタンを押してる間だけはカバーする”という謎仕様なのでギアーズオブウォーのような一般的なTPSに慣れてる人でもちょっと戸惑ってしまう可能性「大」です
これで今作特有の照準ブレブレなスナイパーなんて使ったらスゴいやりにくいったらありゃしません

・スキルポイント
今作からはお金やトレジャーと言った従来からの要素がオミットされ、その代わりにスキルポイントという自身のステータスを拡張するスキル獲得に必要なポイントが採用されています
大体１万〜多いもので７万以上の額でスキルは購入出来ますが普通にシナリオやってて集まる量が微妙過ぎです
額に対して明らかに入手総量の釣り合いが悪く「これはバランス考えてないな」と断じてしまいます
さらにはAHやマーセナリーズにまで専用のスキルを用意しているので全て集めるには相当な労力と時間を要する事になるのは必定でしょう
ですがまさか、プレイヤーがこんなものを稼ぐ為にプレイ時間のほとんどをバイオ６に捧げたい訳ないじゃないですか
ここでも「調整不足」という開発の失態が透けて見えるようで誠にもどかしい限り

・事件の真相
最後までシナリオをクリアすれば分かることですが「人の恨みって恐ろしいね」って言ってるようなだけじゃないですか
初期バイオにおけるアンブレラの異様な本性や実験の不気味さ、目的の恐ろしさに比べたら今回の事件におけるこの２大敵組織を率いる黒幕二人(特に男の方)が絡んだ事件の根本原因は「酷い」の一言に尽きます
そんな理由で引き起こされた同時多発バイオテロの世界を舞台とした、そんな「バイオハザード６」をカプコンが必死こいて宣伝して、プレイヤーはまさかそんなしょうもない理由でこんな事件になるなんて思わずにゲームを期待して予約して…なんだか馬鹿馬鹿しいし陳腐ですよこのゲーム

COMMENT

こうして見ると自分の中では悪点の方ががちょっと印象強かったかもです

マーセナリーズは元々シリーズ通して好きではないのでほとんどやってません
AHモードもあくまでおまけで、これでプレイヤーを狩ったらスキルポイントボーナスが出るとかはないので一瞬で飽きます…

５までならコスチュームチェンジでシナリオをCOOP等で周回する楽しみもありましたが、結局今回はコスチュームも取らずCOOPも全然せず、さらに言えば「RE.NET」なる６の特設オンラインサービスも魅力を感じなかったので一切利用登録すること無く、ノーマルでシナリオを全クリした上で本日を以て売却しました
シナリオ攻略の途中から薄々このゲームの限界に気づいてしまったせいかもしれません
「飽きた…」というよりは「もうお腹いっぱい」ですね

たしかにボリュームは過去最高クラスで、これからも様々なDLC等でゲームの楽しみが拡張されていくのでしょうが開発にシナリオやゲーミング共に私物化されすぎてる「バイオハザード」は私の手元に置くのも腹立たしいので高値買取のうちにこの判断です
５まではまだ許せました

どうせ出るであろう完全版を除いた次回作にこそ期待したいところ
それでダメならもうこのシリーズは知らない