Dragon Age: Origins(ドラゴンエイジ：オリジンズ) レビュー(評価)

PS3 FAN最新ニュース

発売元	スパイク（オフィシャルサイト）
発売日	2011/01/27
価格	8,190円（税込）
レーティング	【Ｄ】17才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon(廉価版) ／改訂版の設置基準について
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：RPG ■ プレイ人数：1人【廉価版】 ■ 発売日：2011/12/01 ■ 価格：3,990円

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
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Turn Instagram Reels into Downloadable GIFs in Seconds (2025 Guide)

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Music & Lyrics Analysis

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James Lee

GOOD!

■グラフィックス
○普通に綺麗ですし、キャラクリでは比較的短時間で美男・美女を作成する事も可能です。

■満足感・熱中度
○テキスト量が膨大で設定が練り込まれているため、歴史の厚みを感じられる世界になっています。
選択肢も、ごく単純なものから「本当にこれで良かったのか？」と考えさせられるものまで数多く用意されています。

○６種類の生まれによって異なる冒頭ストーリーが展開されます。
別の生まれで始めると「お前はあの時の！」と話が繋がったする事があり、面白かったです。

○移動中に仲間同士で会話をする事がありますが、殺伐とした皮肉の応酬から恋の相談までバリエーションに富んでおり、笑えます。
難点はバックログに残らないため、彼らが喋りだすたびに慌てて振り返って字幕を読まなければならなかった事。

○上手く味方を避けて範囲魔法で敵を一掃したり、「これは難易度を下げないとダメかな」と思った強敵をメンバー全員で一丸となって倒せた時などは、それなりの達成感が味わえます。

○６つのＤＬＣが同梱。

■快適さ
○□ボタンでムービーやテキストがスキップ可能。

○パーティキャンプに居る仲間も、主人公と同程度のＸＰが得られます。

■難易度
○難易度はカジュアル、ノーマル、ハード、ナイトメアの４種類で、オプションでいつでも変更可能です。
カジュアルでもシステムに慣れない間は難しく感じますが、慣れればサクサク進めます。

○攻略情報は見なくてもクリア可能でしたが、ストレス無くプレイするためにバックパックの購入場所と倉庫の入手方法は調べておいた方が良いかと思います。

BAD/REQUEST

■音楽
●ＥＤの歌は、雰囲気がゲーム内容と合っていないような気がします。

■熱中度
●仲間キャラを操作する事も出来ますが、戦闘中に取るべき行動は役割（盾役・攻撃役など）ごとに大体決まっています。ポイントの振り直しが出来ないため、使用アビリティをガラリと変える事も出来ません。
なので終盤になると、同じ事を繰り返すだけの戦闘だと感じてしまう時もありました。

■快適さ
●所持可能なアイテム数が少ない＆アイテムボックスの入手がＤＬＣクリア後。
罠や薬草を製造するために生産アイテムは売りたくないと思っても、いつかエンチャント出来る（ルーンを埋め込んで性能を向上させる）武器を入手した時のためにルーンは売りたくないと思っても、シリーズで揃えるために防具は売りたくないと思っても、所持数の関係で売らざるを得なくなります。

バックパックを購入すれば容量を増やせますが、初見ではいつ・どこで購入できるのか不明ですし、充分な数を購入出来ていないと“回復薬以外のアイテムを全て売り払ってダンジョンに入ったにも関わらず途中で所持数がオーバー”なんて事になりかねません。

２周目以降は大丈夫でしたが、「ＤＬＣは本編クリア後に」と思ってプレイした１周目はかなりのストレスを感じました。

●ロードが長い＆頻発。
長い時だと２０秒近くかかるうえ、建物に出入りする度にロードが入ります。

●処理落ち＆バグ＆フリーズ。
魔法を使用すると画面がカクカクしたり、会話中にボイスが出なくなったり（大抵は字幕が変わるとボイスも復活しましたが）、フリーズしたり。
フリーズの回数は洋ゲーにしては少ない（私の場合、１６０時間で４回）ものの、ＰＳボタンが効かず本体の電源を切るしかなかったので冷や冷やしました。

以下は細かい点
・たまに翻訳が硬すぎて意味不明だったり、思っていたのとニュアンスが違ったりする事があります。

・レスポンスはイマイチで、使用頻度の高いメニュー画面の切り替えがワンテンポ遅い。

・作戦のプリセット画面でアビリティの説明が見れません。

・イベントでアイテムを貰った時やスリを働いた時に「アイテム獲得」としか表示されません。

COMMENT

１周目カジュアルで６０時間、２周目以降は攻略情報を見ながらいろんな難易度でプレイして、トロフィーコンプまでは約１６０時間でした。

マイナス部分を完全に補えるほどではないものの、世界観・ストーリーは良いです。指輪物語のような世界で、仲間や援軍を求めて旅をするのが楽しかったです。

膨大な量のテキストをローカライズして下さったスパイクに感謝したいと思います。

・奥床しくも古きよき、洋風ファンタジーゲームの集大成とでも言えるシナリオ。
・シンプルながらに味のある戦闘システム。単純だが、しっかりと戦略を立てて常に気を配らなければ簡単に全滅してしまう。
・幾重にも重なる重厚な会話システム。他の人のレビューでも多大な評価を受けている点なのであえて多くは書かないが、ここまで作りこまれているのは珍しい。

・キャラクターが全体的に無機質。会話のボリュームは豊富にしろ、会話していて楽しいと感じる場面が比較的少なく思えた。場面が場面なのにやたら冷静なキャラクターや、自分の預かり知らぬところでいきなり仲間たちが内輪もめしてたり、所々おいて行かれる場面も。
会話は、”選んでいる”というより”選ばされている”という感覚。私にとってはとても楽しめる代物ではなかった。
・頻繁な処理落ち。せっかく戦闘が面白いのに、敵が多くなってくるとカクカクして、素直に戦闘を楽しめない。たまにフリーズする。
・ロードが長い。ボリュームを売りとしているゲームで、こういう点を低評価するのはいささか野暮に思えるが、処理落ちとかフリーズとかねて、不親切・不自由・不配慮な部分には我慢ならなかった。
・メニューとかも不親切。アイテム所持数のキャパシティーも乏しいため、冒険していて不自由な点が目立った。
・敵が復活しない。ＲＰＧといえば、レベル上げというのも重大な要素の一つだがこのゲームにはその楽しさは、ない。レベルの上限も決まっているので、気兼ねなくＲＰＧを楽しみたいという人にはあまりに不向き。
・グラフィックは近年のゲームの中だと粗い。グラフィックスで勝負しているゲームではないので仕方ないが、戦闘シーンのものは少し気になる。

作品として完成しすぎているというか、たとえばキャラクターへの感情移入とか、快適な中でのプレイとか、単純にシナリオを楽しむという点をどこかに置き去りにしてしまったという感じの作品。
戦闘や会話含め、一秒たりとも気を抜けないゲームなので、一日一時間やるだけでも疲れてしまう。その分達成感はあるのだろうが、私には合わなかった。
ただ、こうした世界観が好きな人にとっては最高の作品であることは間違いないと思う。良くも悪くも人を選ぶゲーム。

・独特で重厚な世界観
これはこのゲーム最大の強みの一つと言えるでしょう。
全くのフィクションの世界なはずなのに、まるで本当に存在しているのかと錯覚してしまうほど、
丁寧で奥深い世界設定になっています。細かな部分は、沢山の書物によって補完してくれていて、それを読んで理解を深めるのも面白いです。

・グラフィック
近代の、目が痛くなるほどの美しいグラフィックではありませんが、ゲームの要になる人物の表情描写がとても丁寧で、素晴らしい声の演技にピッタリ合い、細かく変化する相手の感情がひしひしと伝わってくるのが凄い。
たいていのゲームは、能面のような顔のまま演技に力の入った声で喋るので違和感を覚えますが、
このゲームについてはとても自然で表情豊かです。

・熱中度
5点満点を付けた理由は、何度でも繰り返しプレイしたくなる壮大なストーリーにあります。
まず、ハイクオリティなキャラクターカスタマイズシステムで、自分好みの分身を作る事が出来るので、すっかり感情移入してしまいます(会話シーン、イベントシーンで声を宛てられる事が無いのですが、変に喋られるよりもずっと親近感がわきます)
そして、主人公が選択した行動や会話により、周りの反応が逐一変化し、沢山の重要な選択肢では、選択次第で敵味方が大きく変化します。
また、はっきりと「悪者」と「正義の味方」という風に分けられてはおらず、皆それぞれ最もな言い分を持っている為、選択にいちいち迷い、悩むんでしまうのがリアルです。
「正解が無いストーリー」「自分だけの物語を紡げる」この二点が、がっつりのめり込んでしまう理由です。

・満足感
こちらも満点を付けさせて頂きました。
上記のような理由に加え、高い戦略性や適度な難易度、魅力的な仲間達・・・等など、挙げたらきりが無いほどです。
面白い長編ファンタジー映画を観終わった後のような気分にさせてくれます。

・たまにカックカクになる
処理が重たくなるのか、カクカクが頻発するのが気になりました。

・音飛びが・・・
処理が重くなった際、BGMが飛ぶのはまだ分かりますが、たまに、会話シーンで音声が飛ぶことがあります。シリアスなシーンでこれが起きると、ちょっとがっかりしてしまいます。

・ロードがえらく長い
コンテイニュー時、街に出入りする時、特定の扉に入る時等に、背景で血がじんわり滲んでいくロード画面に入りますが、この時のロードが長い長い。
このゲームは、難易度ノーマルでも割と死ぬので、コンテイニューも頻繁に行うことになりますが、いちいちロードが長いのが気になりました。

オブリやトゥーワールド2等もそうですが、ダンジョンの規模が大きいと仕方ない事なのかもしれませんね。

総評としては、個人的には最高峰のRPGだと思っています。
こんなに夢中になれるゲームって久しぶりです。
古き良きRPGの伝統と、独自の新しい進化とが程良くマッチングしているのがお見事！
確かに人を選ぶとは思いますが、システム、世界観が自分にハマれば、どっぷり浸かる事ができるでしょう。

・重厚なストーリーと世界観……剣、魔法、竜に中世程度の文明進歩度と王道というよりも使い古したといってもいい世界背景ながら、それを感じさせないくらいに作りこまれた世界観とキャラクターは非常に優れています。オリジナリティーと問われれば困ってしまいますが（作りこまれていますし、ああまたかなどと感じるような陳腐さはありません）すばらしいです。

・ゴア表現の規制なし……奇妙な表現規制を入れて、せっかくのフィニッシュモーションが意味なしということがないというのは、Folloutシリーズで味わっているので単純にうれしいです。

・ほとんど聞くことは無いが作りこまれて、ゲームを邪魔しないBGM……時々ある、BGMが前面に出すぎてゲームの雰囲気をこわすというのがありますが、今作は一切ありません。さりげなく掛かるBGMはどれもしっかりとゲームの雰囲気を深めるのに役立っています。

・高い戦略性を求められる、やりがいのある戦闘……ただ単に戦士を並べて後ろで回復役を控えさせるという方法では詰まるくらいの難易度がありますが。適切なタイミングで回復や魔法を切り替えて指示したりすることで、高難易度の敵を倒すのも容易にできます。私は、その「考えて実効して、それで無理ならば再度考える」というのが苦になりませんでしたし、楽しめたので５の評価を付けさせていただきました。

・十分すぎるボリューム……ただメインクエストをクリアしていくだけでも十分なボリュームがありますが、それ以外にもサブクエストや同梱されたDLCクエスト、外伝ストーリーを進めることも考えると、破格のボリュームといっていいのではないでしょうか。

・一部恐ろしい理不尽さの敵布陣……このゲームの敵魔法使いは序盤から最強クラスの魔法であるファイアーボールを連発してきます。この魔法は着弾点から広範囲に大ダメージと炎の追加ダメージを与える魔法ですが、これがとにかくいやらしいです。こちらの倍どころか3倍の敵が出てくる場所で、障害物に阻まれた状態で放たれた場合全滅を覚悟する必要があります。考えて戦略を組み立てるのは好きですが、これはそういう次元の問題ではありません。リアル志向といえばそれまでなのですが。

・インターフェイスが少々不親切……元々ＰＣでプレイすることを前提に作られたゲームをコンシューマ化したためか、少々インターフェイスが扱いづらいです。特に、スキルやアイテムのショートカットが６つしかないので、中盤から一々メニューを開かなければならないため、煩雑さが増えます。拡張コマンドがガラガラだったのだから、そこに追加というわけにはいかなかったのでしょうか……

・処理落ちとフリーズしたのではないかというストップがたびたびある……プログラムの問題なのかＰＳ３のスペックの問題なのかは分かりませんが、少々画面がかくついたり、とまることがあります。たいてい十秒戦後で直りますが、結構焦ります。

ブラウン管テレビ使用

いわゆる洋ゲーはいくつかプレイしていますが、その中でも特にオススメのソフトです。自由度が高すぎるゲームは好きではない。戦略性の高い戦闘が好きと言う方ならば熱中できるでしょう。三月には追加コンテンツディスクawekningが発売されるので、今以上に熱中できる要素がふえることと思います。

・圧倒的な会話と選択肢によって生まれる没入感
ここまでファンタジー映画の主人公になった気分になれるゲームは他にありませんでした。主人公のさまざまな決断をプレイヤーの意志で行えるのは最高です。ロードオブザリングのDVDを何度も見てしまうような自分には、たまらない世界観と会話の自由度でした。

・最初は地味に見えるが、慣れてくると戦略性が非常におもしろい戦闘
戦闘にアクション要素は少なく、一見すると地味なだけに見えますが、難易度をハード以上でプレイすると非常に戦略性の溢れるバトルが楽しくなってきます。一度戦って負けても、再度戦うときにポーズをかけ、じっくり作戦を考え、キャラをこまめに個別に操作して戦闘に勝利できると、脳汁が出まくります。

・個性豊かなキャラクター
仲間の性格や個性がとても豊かです。仲間同士の掛け合いや、仲間とのコミュニケーションが非常におもしろく、シリアスなだけはなくてお笑い要素もたくさん含まれています。正直、このゲームほどNPCが作り込まれているゲームを他に知りません。

・フレームレートが低く、所々でカクつくことがある
どうやらPS3版だけのようですが、比較的処理が重く感じる部分が多く、戦闘中にカクつくこともあります。ただフリーズするかというとそうではなく、プレイする上で実害はありません。

・グラフィックは標準的なレベルだが、2009年のゲームとしては普通
このゲームの売りはあくまでその圧倒的なボリュームだと思います。グラフィックは少々残念な部分もありますが、2009年のゲームですしこんなもんでしょう。

・戦闘が地味に見える
このゲームの戦闘にアクション性はありませんが、上記のとおりそれを補ってあまりある戦略性があるので、大きなマイナスポイントではありません。

このゲームに目新しい要素やド派手なアクションはありませんが、昔からのPC洋RPGの要素を極限まで高めた、クラシックな洋RPGの究極系と言えると思います。

最後にローカライズについてですが、翻訳の品質はずば抜けて良いわけではありませんが、コンシューマーゲーム機でおそらくトップクラスにテキストボリュームが大きいことを考えると、十分及第点と言えるでしょう。プレイする上で致命的な誤訳や変な用語（雪上車など）はありませんでした。海外版からの規制や変更もありませんし、スパイクは今回良い仕事をしたと言えると思います。