スターオーシャン4　─ＴＨＥＬＡＳＴＨＯＰＥ─ INTERNATIONAL レビュー(評価)

PS3 FAN最新ニュース

発売元	スクウェア・エニックス（オフィシャルサイト）
発売日	2010/02/04
価格	8,190円（税込）
レーティング	【Ｂ】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon(廉価版)
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：RPG ■ プレイ人数：1人【廉価版】 ■ 発売日：2011/04/21 ■ 価格：3,990円

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
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Music & Lyrics Analysis

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James Lee

GOOD!

世界観がとても壮大
テイルズなんかもそうですが
リアルタイムで操作キャラ以外も動いて、戦ってくれて
操作キャラもすぐに変更できるので
戦い方を状況によって自分で変えられるのがいいです

BAD/REQUEST

移動中は常にダッシュです
ボタンを連打しないとやってられません
ダッシュゲームです。あまりに多用するので一周回って
RPGではない、これは意外と楽しいダッシュゲームだと思えてきます
経験値稼ぎ等にボードを利用すると思いますが
理不尽な攻撃を食らって崩壊するととてもイラッときます
キャラクターも媚びがキツかったりマネキンみたいだったり
頻繁に入る人形劇ムービーには心が折れそうになりました

COMMENT

いわゆるJRPG
の恥部がたくさん埋め込まれたゲーム
ゲーマーは映画を見たいわけではありません
ゲームがしたいのです
グラフィックが進化すればするほど
リアル系のゲームは特に、アニメ的な動作やギャグが寒くなります
業界の方々はそろそろ気づいて下さい

まずネタバレはなるべく避けたレビューにします。

・やり込み要素が満載で長く遊べる。
グラフィックばかりの底の浅いps３ソフトが多い中、本作はかなりゲーム寿命は長いほうだと思います。

・面白い戦闘
シームレスではありませんが、リアルタイムで味方勢vs敵勢で乱闘！みたいな感じです。後半はゴッチャゴチャになるかと思いますが、これが好きな方はハマると思います。
また、全キャラ操作可能なので、誰かしらお気に入りのキャラを見つけて操作するとまた違った感触になり、マンネリを防いでいます。日本ゲームならではです、正直ここまで丁寧に作られているのには感心しました。

・ディスクチェンジがない
僕はx箱から入ったので、その快適さは段違いでした。ps３版を買い直した理由でもあります。

・隠しイベント、隠しアイテムが多い
自分で見つけるワクワク感がありました。これってRPGの醍醐味でもあるので、大切だと思います。僕は攻略サイトはプライベートアクション以外見ていません。勿体無いので、是非攻略サイト無しをおすすめします。

・死にキャラがいない
スキルの関係もありますが、結構キャラが多いにもかかわらずそれぞれ活躍の場があるのは、スタッフのキャラに対する愛情を感じました。

・キャラ描写が丁寧
前項と若干かぶりますが、エンディング含め、キャラとのやりとりやイベントも豊富です。最初はどうでもいいキャラだと思っていても、キャラの性格や信念が一貫していて会話が面白いためどんどん惹き込まれ愛着が沸きます。ただ他の方も言っている通りクセのあるキャラもいます。一部の女性キャラは僕も苦手です。

・フィールドの移動
基本□ボタン連打です。ボタンが潰れるかと思ってしまいます。もうちょっとなんとかならなかったのか。ダッシュ速度下げて押しっぱなしでダッシュし続けるとか・・・

・ムービー
ちょっとくどい。もうちょっとコンパクトにできるだろって内容が多いです。余裕で１０分超えるのもたくさんあります。ダラダラムービーなので、そのあいだは食事をするなりタバコを吸うなり割り切るのをおすすめします。

・中盤の欝展開
見ててこっちが欝になります。男ならシャキっとしろ！と何千人が心の中で叫んだことでしょう。僕は途中でギャグだと割り切ったため、ある意味楽しめましたが。

・アイテム所持数
２０はちょっと少なすぎです。２０に抑える意味はなに？

・ちょっとストーリーが子供っぽすぎる。
良くも悪くも「王道」です。
逆に小学生のお子様でも楽しめる作品に仕上がっています。

本作はトライエース作品ということもあって、ヴァルキリープロファイルやエンドオブエタニティの味が好きな方はすんなり馴染めるのではと思います。

最近はここまで丁寧に作られているRPGってあまり見かけなくなったと思います。その点本作は随所にこれでもかとスタッフのゲームに対する愛情が感じられました。

僕は結構辛口な方ですが、このゲームはかなり完成度が高く長く楽しめると思います。ps３のRPGの中では間違いなく傑作の王道RPGです。

・難易度選択が可能

・爽快感のある戦闘が面白い

・やりこみ要素あり

・イベントスキップ機能あり

・プラチナトロフィー取得が超困難

・長いイベントムービーが多すぎる

・フィールド移動に時間がかかる

・セーブポイントが少ない

・3Dキャラが気持ち悪い

戦闘が楽しいRPGで難易度設定もできるため初心者にもお勧めできる作品。
ただ、フィールド移動に時間がかかる点と長めのイベントムービーが多く挿入されるため、攻略進行の快適さには不満が残る。
また、ゲーム中には全体的にセーブポイントが少ないが、隠しダンジョンにセーブポイントがないのは致命的で一回攻略するのに最低でも３〜４時間程度かかるのは厳しい設定だと感じた。
一番問題なのは一部のやりこみ要素（アーツコレクション）が度を越しているため、プラチナトロフィー取得はほぼ不可能なこと（1000時間かかるらしい）
150時間プレイでトロフィー取得率9割程度（アーツコレクション以外コンプリート）

・王道ストーリー、王道キャラクター。
ここは私的には悪くなかったです。最近のRPGは専門用語やいきなりの説明不足で置いて行かれる感が多いのですが、これはそんなこともなく、ちゃんと最初から最後まで安心して楽しむことができます。

舞台が宇宙ということもあり、突っ込みどころは満載かもしれませんが、細かいことを気にせず、話だけでみれば浮き沈みありの展開になっていて、飽きさせない感じは伝わってきます。
おちゃらけたキャラクターや、まっすぐすぎる主人公には少々恥ずかしさは感じますが、話の展開に浮き沈みを持たせることで緊張感や、落胆などの感情が伝わり不思議と入り込めてしまいます。
ウツ気味になってしまう主人公には「こんな主人公どうなの・・・」とあきれてしまう面もありますが、そういったことをプレイヤーに思わせることで物語としてのメリハリがついていたように感じました。

EDが各キャラクターに用意しているところは非常に良かった。少々長すぎる感じはありますが、EDは満足度に大きくかかわってくると思いますし、あれだけ入れてくれるのは素直に嬉しかったですね。あっさりと終わってしまうのは少しさみしいので・・ｗ

・戦闘
戦闘はサイトアウトという敵が攻撃モーションになったときにうまく操作すればクリティカルヒットになる要素がありますが、今となっては目新しいものではないかもしれませんね。

あとはだいたい覚えた技や魔法でガンガン押していく感じの戦闘。戦闘中でも操作キャラを次々と変えることができますし（参加しているメンバー内のみ）キャラに個性もあるのでいろいろ使ってみると楽しいと思います。スピード感ある派手な戦闘は熱中こそしませんが嫌いではありませんでした。スピード感はあっても初心者の方でも少しすればやりこなせるレベルだと思います。

・キャラクター
キャラクターの個性を変わった語尾などで表現するのは確かに抵抗ある方にはつらいですね・・ｗ
そういう表現をしなくても一人一人の性格がはっきりしているため必要なかったのでは・・と考えてしまいますが、あれでインパクトがあるといえばそうですし・・・。意見が分かれるところですね。キャラクターそのものが嫌だったわけではありません。それぞれいい個性はでています。

・宇宙という壮大な舞台なのに狭い世界。
宇宙を周り、様々な星を巡るというせっかくの良い舞台を生かしきれていないところは感じました。これだけ大きな世界なのでサブイベントなどでその星々をもっと感じられるような要素がほしかったのですが、ストーリー以外のところではほとんどイベントが起こらず、クエストもお使いのみなのはもったいない・・・。星を巡るといっても指で数えられるほどしかありません。

宇宙といえば未知の世界であり、真っ黒な宇宙にきらめく星々・・・そういったロマンをかんじさせる演出がもう少しあればな・・と。船（カルナス）に乗って星から星へ移動するのですが、その間はキャラクターとの話でだいたい到着するようになっています。それはそれで面白かったのですが、宇宙を旅している演出がほしかったですね。

オープニングのムービーシーンからキャラクター登場シーンにはグラフィックのギャップにショックを受けるかもしれませんｗ

快適さではほかの方と同じように、広すぎるマップを短いダッシュ連打というのは楽しいものではなかったので、2ptとしました。ロードの長さは平均的ではないでしょうか・・・。

ストーリーによるイベントシーンの長さや、サブイベントなど意外と自由度のない点からストーリー、キャラクター、戦闘を重視したRPGかなっという印象です。
従ってキャラクターに抵抗のある方や、重厚なストーリーを求める方には向かないでしょう。
購入する前にHPなどのムービーなどを一度見ることをおすすめします。

しかし、細かいことを気にしなければなかなか楽しめるストーリー内容だったと思いますよ。
ほかにもレベルが200まで上がるところや、困難な実績（ほとんど不可能？）といったやりこみ要素もあるのでそういったことが好きな方にもおすすめ。

スターオーシャン（以下ＳＯ）シリーズはＳＯ１、ＳＯ２、ＳＯ３プレイ済み。ＰＳＰリメイクのＳＯ１、ＳＯ２は未プレイ。

●オリジナリティー
アイテムクリエイション（以下ＩＣ）、プライベートアクション（以下ＰＡ）、クエスト、闘技場など過去作にあった要素は一通り揃っているが、昨今のＲＰＧを見渡せば別に珍しいわけではなくオリジナリティーとしては弱い。
唯一、戦闘システムのサイトアウトが新鮮に感じたぐらい。

●グラフィック
ムービーだけはそれなりに綺麗、ムービーだけは・・・ね。

●サウンド
特に記憶に残らないが別に邪魔というわけでもない、そんな可もなく不可もなくな無難な音楽。

●快適さ
初回起動時にデータインストールを自動で行ってくれる為、ロードに関しては不満は無い。

●熱中度
最初のうちはそれなりに楽しめました。
アーツコレクション（以下ＡＣ）を意識した闘い方をしたり、ボーナスボードを崩さないように気を付けながら戦闘したり、漫然とした戦闘にならないような工夫は評価できます。
あと、クリア後の隠しダンジョンや隠しボス、各種コレクション要素などやり込み要素も豊富です。

●グラフィック
とにかくキャラのグラフィック、モーション全てが人形臭い。
このゲームでは冗長と言ってもいいくらいに無駄に長いイベントシーンが挿入されるのだが、その度にマネキンの人形劇を十数分に渡り見せられるのは辛い。
イベントスキップがあるのが救い。

●快適さ
ここに関してはかなり不満が多いです。箇条書きにした後それぞれ解説します。

１・移動がとてつもなく面倒。
２・ＩＣが母艦でしか出来ない。
３・アイテムのスタック数の最大値がたったの２０個。
４・採集ポイントが母艦に帰らないと復活しない。
５・闘技場で連戦が出来ない。
６・セーブポイントが少なすぎ。
７・カメラワークが最悪。

このゲームでは一つのマップが非常に広い。それなのにドラクエで言うところのルーラやリレミトのような移動手段がほぼ無いのだ。出来る事といえば１〜２秒ほど移動速度が上がるダッシュのみ。このダッシュの仕様も意味不明で、数秒しか走る事が出来ないため移動の際にはひたすらダッシュボタン連打する事になる。どうしてボタン一つでダッシュのＯＮ／ＯＦＦを切り替えれるようにしなかったのだろうか？
ちなみにＲ２ボタンを押す事で移動がゆっくりになる機能が搭載されているが全くもって意味不明である。
一応ラスダン到着後に今まで訪れた街を行き来できる魔法陣が設置されるが、それをもってしても移動が快適になったと感じる事は出来ない。その理由はこの先の解説を読む事で理解してもらえるだろう。
２，３，４の不満点は連動している。そして１とも密接に関係している。
まずアイテムには戦闘中に使用できるユーズアイテムとＩＣに使う素材とがある。素材はＩＣでしか消費しない為マップを探索していれば敵のドロップアイテムなどですぐにカンストしてしまう。それ以降はカンストした素材は全て破棄されてしまうのである。
それなのにＩＣでは１つのアイテムを作るのに５〜１０個の素材を消費する場合もある。さらにはシナリオ進行で入手不可の素材があり消費する事自体が出来ない事もある。ようやく消費できるようになるまでに一体どれほど素材を無駄にしたことか。
次に採集に関してだが当然採集でしか入手できない素材というものが存在する。しかも採集ポイントには入手できるアイテムにパーセンテージが設定されており必ずしも目当ての物が取れるわけではない。当然２０個以上は全て破棄となり目当ての物が取れるまでそれ以外の素材が破棄されることにもなる。母艦に瞬時に戻る方法は一切無い為不快指数は高まるばかりだ。
せめて素材くらいはスタック数の上限を９９個にしてくれても良かったんじゃないだろうか？
５の闘技場だが一戦するたびに受付に話しかけ、対戦相手を選び、持ち込むアイテムセットを決める、の工程を踏まないといけない。しかも対戦前と後にそれぞれ１種類しかないアナウンスまで聞かされる。ランキング１位に辿り着くまでに一体どれほど無駄な工程を踏まされるのだろうか？
６、７に関しては移植前から散々言われているようなので今更語る事もないでしょう。

○ストーリー
前作が壊滅的に酷かったので全く期待などしてませんでしたが、予想以上に酷かったというのが感想ですね。
伏線の未回収や何の解説も無いままうやむやで終わる事柄など、読み物として考えれば完全に問題外。

○登場キャラクターがウザすぎる。
キャラに個性が必要なのは重々承知していますが度が過ぎると不快でしかないという具体例ですね。
特に中盤の主人公の鬱陶しさは他に類を見ないレベルだし、ＩＣを補助するキャラはウザい上にセリフもモーションも片手で数えられるほどしかないためはっきり言って邪魔。

○ＡＣの難易度。
９キャラ×１００項目の全９００項目を考えた開発者に半日くらいかけて説教してやりたい気分。
某書の開発者インタビューにて「ＡＣはプレイヤーへの挑戦状の様な物」との記述があったが完全に嫌がらせと言っていいレベル。
例えば「撃破数３００００体」という項目があるのですが、自分がストーリークリアまでに倒した敵の総数が１８００体に満たなかったと言えばどれほど狂気じみた内容か分かってもらえるでしょうか？
ちなみに３００００体にカウントされるのはプレイヤーが該当キャラを操作して倒した敵のみです。仲間が倒した敵はカウントされません。
「隠しボスの短時間撃破」とかなら挑戦状として納得も出来ます。ですが、このような数十時間もの反復作業を強いるような内容を挑戦状と呼ぶ事はどうにも納得できません。

●熱中度
ここまで読んで頂けたならＧＯＯＤ覧で「最初は楽しめた」と言った理由が分かってもらえたかと思います。
このゲームはやり込もうとすればするほどゲームの仕様がプレイヤーの心を折りに来るのです。

◆トロフィー関連◆
トロフィーコンプに掛かる時間は１０００時間に上ると言われています。最初から攻略サイトを参考にして効率重視でプレイしても７００時間を割る事は不可能とも言われています。
ＲＰＧのジャンルの中では間違いなくトロフィーコンプ最高難度です。
よほど暇な人でもない限りトロフィー目的の人はスルーを推奨します。

◆総評・感想◆
一応最初は楽しめたという事もあり満足度は３点とします。

開発者の方々には是非ともプレイヤーが快適に感じるユーザーインターフェースというものを一から考え直していただきたい。

やり込む気に全くならないような現実味の無いやり込み要素も考え直してほしいものです。

トロフィーに固執せず軽い気持ちで楽しむ事ができ、尚且つ萌えキャラに対して高い寛容性を持つ人ならそれなりに楽しむ事が出来るかもしれません。