【PS2】エルミナージュ〜闇の巫女と神々の指輪〜レビュー(評価)

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エルミナージュ〜闇の巫女と神々の指輪〜レビュー

発売元	スターフィッシュ・エスディ（オフィシャルサイト）
発売日	2008/03/27
価格	7,140円（税込）
レーティング	【Ｂ】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：ダンジョン探索型RPG ■ プレイ人数：1人

スコアボード

中央値: 70
難易度: 3.10
レビュー数: 10

スコアチャート

0-9

10-19

10%

20-29

30-39

10%

40-49

50-59

30%

60-69

40%

70-79

10%

80-89

90-100

【60点以上】
80%
【標準偏差】
16.36

ユーザーレビュー

ソート（デフォルト：ALL）

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　437人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	3pt	4pt	3pt	1pt	1pt	4pt

総合点
42pt

GOOD!

練金によってアイテムのクラフト的加工が可能な為
こり始めるときりがなく、やりこめる。
　　　　
システムが旧wiz準拠で、昨今のムービーだらけで
子供じみたRPGに飽きた人に。

ベイシスケープの音楽は今までに無い感じで
かなり良かったです。　　　　　　　

BAD/REQUEST

フリーズ。スターフィッシュ伝統でしょうか。

異様に長いロード時間。気軽にソフトリセットできません。

異常に高い奇襲率（自分、敵ＰＴ共に）
とにかくこの奇襲につきます。
伝統wizでは奇襲の場合魔法は使ってきませんが、
エルミだと魔法をバンバン使ってくるのでＰＴが簡単に
半壊、もしくは全壊します。
しかも今作で灰を経ないで死体から直接ロストするので
ダンジョンで蘇生することは危険が伴うので、町に戻ってセーブが必要です。
そしてその戻るときに前述の長いロードが伴います。

goodで練金が楽しめるとありましたが
それにはアルケミストと盗賊が必須です。
逆に練金が出来なければ理不尽な戦闘に苦しむでしょう。

町で装備品の性能を確認するのが面倒くさい。
アイテムデータに呪いの有無が表示されない

COMMENT

wiz好きでエルミナージュの噂を聞いて購入しましたが
やはりスターフィッシュは駄目です。ゲームボーイの時から
進歩していません。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
n8さん [2009/12/30 掲載]

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　436人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	3pt	3pt	4pt	4pt	2pt	3pt

総合点
69pt

GOOD!

・最近の主流の乗らず、古き良きＷＩＺシリーズらしい
　昔ながらの硬派な難易度に豊富なやり込み要素、追及されたゲーム性
　そこにアイテム合成や新職業、シナリオアイテムのランダム配置などの
　最近はよく見かける新しいエッセンスが加わり、丁度よく融合された感じ

・各職業の特徴がしっかりしており、上級職＝有利というワケでもため
　ついつい色んな職業を育ててみたくなりパーティ構成に悩む
　そこに種族の特性や転職要素が加わるので非常に奥が深い

・レベルを上げてもまださらに強くなれる
　レアアイテムを探したり、錬金術で装備を強化したり、
　スキルも徐々に強化されたり…
　そして、自分的にこれでもかって強くなったつもりでもあっさり全滅したり
　工夫してやっと勝てるくらいの強敵がいるため、目標もなくならない

・多くのダンジョンがあり、さらに重要アイテムはどこに配置されるか
　ランダム設定のために自分の手で地道に探索している感がある
　ランダム配置システムは地味な感じしてたが、これが意外と楽しめた

・錬金術が単純でありながら自分なりに装備を改造できて奥が深い
　アイテムの種類も豊富で、組み合わせや錬金まで考慮すると
　いつまでたってもどうしようか悩むハメになり、気づくと熱中してる

・上記のどの内容もまとめると大した事なさそうになってしまうが、
　全てがいい具合に絡み合い、プレイ中にしたい事がどんどん出てきて
　それを達成するために気づいたら数時間経過していることがザラにある

・適度な難易度、油断したり敵の特性などを考えないでいるとヤバいが
　ちゃんと対策していると十分対処できるようになっている（例外もあり）

・クエストも多種多様にあり、アクセントには丁度いい

BAD/REQUEST

・呪文名称変更システムが中途半端
　わかりやすいように変更しても、敵の呪文はデフォルトのままなので
　余計に混乱してしまうハメになる、敵のも変えてほしかった

・装備品の多くは盗む限定の上に呪われているのが多すぎる
　さらに錬金しないと状態異常ですらほとんど防ぐ事ができないため
　錬金術師と盗賊がいないと本作を十分に楽しめなくなる

・敵の奇襲率がけっこう高く、奇襲しても呪文は可のため
　奇襲→全体魔法連発→全滅というパターンが中盤以降けっこうある

・フリーズがけっこうな頻度である（特に戦闘開始時）

・ＢＡＤなのは多分自分ぐらいだと思うけど、ライバルパーティの存在
　ランダムの超低確率で遭遇し、戦うたびに少しずつ強くなっていくのだが
　そうとは知らずに序盤で連続で遭遇してしまったため
　中盤以降ライバル出現＝パーティ全滅となってしまった
　上記のフリーズと重なり、何度心が折れそうになった事か…
　攻略情報によるとエンカウント確率は１/４０９６らしいが
　２連続で遭遇した事もある自分は強運なのか不運なのか…

・アイテム整理などのシステム関連が不便だったり
　ロードが時間かかったりと、細かな部分で快適さが悪く感じる事がある

COMMENT

ＷＩＺ系のゲームとしてＢＵＳＩＮとエクスもプレイ済みです
どれもハマりましたが、自分はその中でもエルミナージュが一番でした
ＢＡＤも多くなってしまいましたが、それを大きく上回るほどに
ＧＯＯＤな部分が魅力的で購入して正解、大満足です

シンプルでいながら奥が深いゲーム内容は中毒性が高く
ムービーやフルボイスでなくても楽しめるんだという好例だと思います
ただ、短時間では楽しめないし、そこそこシビアな内容なために
気軽に挑戦はしづらいし、万人にはお薦めできないかと思います

個人的には、今後もこういうゲームが増え続けてほしいです
もしＤＳをお持ちで興味がありましたら、バランスなどが改良されたらしい
ＤＳ版が発売されてるみたいなので、そちらを調べるのもいいと思います

プレイ時間：わからない(クリア済)
youさん [2009/07/04 掲載]

このレビューはオススメ？

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　410人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	3pt	4pt	4pt	3pt	2pt	3pt

総合点
63pt

GOOD!

次々に起こるイベントでユーザーを引き込み、
単発のように見えて思わぬところでつながるストーリー。
イベントは女神転生シリーズに近い感じになりました。
キャラクターの外見と個性が強調され、今まで機械的だったやりとりが
かなり緩和されたと思います。
これは従来のファンには賛否両論でしょうが、自分は有りかなって思いました。
お使い感や飽きが来る事も無く、次々と楽しませてくれます。

これまでのスターフィッシュ製のウィザードリィの曲は、
なんか妙な気だるさがありましたが、本作でのＢＧＭはかなり気に入りました。
世界観にあった音楽を、いかに聞かせるかという点の気配りが十分あります。
気にせずプレイしていれば気付きませんが、
最も多く聞くであろう戦闘や街頭の音楽を、
気持ち良く何度も聞かせるための気配りがゲームを影で盛り上げています。　

モンスターの一枚絵の迫力は良いですね。
自分がプレイしたウィザードリィ（外伝含む）の中では
ディンギルの次に迫力のある巨大な敵グラフィックだと思います。
怪獣みたいなモンスターは良いですね、興奮します。

洞窟や城の中だけではなく、森や湖、山岳も探索できます。
（それ普通だろとか言わない）

BAD/REQUEST

ロード時間は長めですね。
大陸間の移動、町の中でも常に読み込みが付きまといます。
ソフトリセットもできますが、これまた読み込むのであまり意味がありません。

バグが多いです。
実際何度かフリーズしましたし、
ニベーヌのカウントダウンにも間に合ったのに死亡しました。
（なんか街に戻ったら死亡と表示されて、ニベーヌの入り口に死体が…？）
「スターフィッシュだから仕方が無い」で妥協して良いとは思いません。
これが大手のゲームメーカーだったら非難の嵐でしょうね。

敵勢力でプレイヤーの行く手を阻む母親と姉妹がいるのですが、これが弱いです。
しかも単体でしか出現しないのでさらに一方的に。
正直そこらを歩いている雑魚敵の方が断然強いです。
なぜ、こんなゲームバランスにしたかが謎です。

ホビット族の顔グラフィックが酷いです。
個人的にホビットは明るく陽気なイメージがあるので、
本作の怒り顔、いじけ顔には感情移入できません。
まぁ顔グラを使用しない人は大丈夫でしょうが…

ネタなのかバグなのかわかりませんが、
レッサーデーモンの仲間呼びは、もう少しどうにかしてほしいです。

COMMENT

どうしても「古き良き」という言葉で締め括りたくなりますが、
その表現では、昔（ＦＣ〜ＳＦＣ）のドラゴンクエストやファイナルファンタジーを
思い浮かべて購入し、泣きを見る人がいるかもしれないので書かせて頂きます。
「昔風のＲＰＧがやりたい。これがそうらしい、買ってみた。
…なんて面倒臭く不親切なゲームなんだ」
プレイヤーによっては、ムービーやパーティ同士の会話以上に
ゲームの軽快さを損ねるシステムに思えます。
「それがウィザードリィの常識だから」で片付けてはいけない気がしました。

例えば、敵を倒して宝箱が出現します。
しかし、十中八九、罠が仕掛けられていますので、ここで罠を外します。
（盗賊技能のある仲間が必須）
宝箱の中身を空けると、？マークの付いたアイテムが出現します。
このままでは装備できないので、
ショップか鑑定できる仲間（司祭）で鑑定してもらって
初めてアイテムが使用可能になります。
パーティが全滅しました。
仲間の死体は教会に戻っていません。
別のパーティで死んだ場所まで行って死体を持ってこなくてはいけません。
３人の仲間を救いに行くのなら、パーティ枠を３人分空けなくては
仲間の死体を運んでこられません。
ですので、救出に行くパーティは死んだパーティより強く、
しかも少ない人数で行かなければならないために難易度も上がります。
(この事を補助できるアイテムは存在します、消耗品ですが)

この一連の操作がウィザードリィの流れで常識でもあるので、
ドラゴンクエストなどを基準に置いている人にとっては快適なゲームとか、
ゲームらしい爽快なゲームとは言えない気がしました。

このゲームはクリアするだけでも、やりこみゲーム並みの時間が必要になります。
軽めのＲＰＧがやりたい人はやめた方が良いです。
（いや、ジャケットからしてライト層は買わないから）
時間と色々な意味で忍耐がある人に薦めます。
自分はＤＳ版も持っていますが、ＤＳではロードの長さが緩和されていますが、
やはりグラフィック（巨大な敵の迫力）や音源は劣ります。
（自分にとって大事な所だったりする）
…なので、雰囲気重視の人はＰＳ２版を、
システム重視の人はＤＳ版の購入をオススメします。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
朝凪ツインターボさん [2009/05/18 掲載]

このレビューはオススメ？

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　408人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	3pt	3pt	4pt	5pt	1pt	2pt

総合点
70pt

GOOD!

以下のレビューは過去のWizと比較するという前提で行います。

オリジナリティー3点
主に攻撃面での専用装備の充実や、種族・職業特性の調整によって
終盤になっても職業格差が過去作ほど無く、パーティ構成の幅が広がりました。
Ex:)盗賊技能(当然、盗賊職優遇)、レベルによる攻撃回数の増加(戦士>>拳闘士>>侍=君主=忍者)Etc.

グラフィックス3点
良くも悪くもWizです。大型モンスターなど過去作よりも良いものも多数あります。

熱中度4点
平均4階層ほどのダンジョンが十数か所あってなかなかのボリュームです。

熱中度5点
感覚としてですが、ディンギルとXTH2を足して2で割ったような内容です。
本家Wizと違い、様々な依頼をこなしてゲームを進めていくわけですが
その順番も方法も自由です。全く無視するもよし、小さな事からコツコツとやるもよし。
錬金を覚え、盗賊が「盗む」を覚えてからがこのゲームのスタート地点
といっても過言でないほど中盤以降のボリュームがあります。

BAD/REQUEST

快適さ1点
ゲーム開始時、ダンジョン突入・帰還時のロードが長いです。
おかげで一度潜れば限界まで居座るというクセがつきます。
DS版ではかなり改善されているようですが、多くの人は慣れるまで苦痛でしょう。

COMMENT

本作はWizシリーズの外伝というべきRPGです。
戦闘システムやグラフィックス他、昨今のRPGとは一線を画す出来でしょう。
良い意味で古き良きRPG、悪く言えば一枚絵の地味なRPGです。
しかし職業特性、錬金システムなど大作RPGに勝るとも劣らないゲームシステムも備えています。
間違いなくWizファン向けのRPGで、決してWiz入門用という出来ではありません。

個人的に次回作がPS3・XBOX360・PC等で出るならMAP移動も含めてオブリビオンのような
旅をしつつ潜るというWizもやってみたいと思わせる作品でした

プレイ時間：100時間以上(クリア済)
MSN-04さん [2009/01/31 掲載]

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　416人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	4pt	4pt	5pt	5pt	3pt	4pt

総合点
85pt

GOOD!

○オリジナリティ　

明らかにＷＩＺシリーズの伝統を引き継いでおりオリジナリティに関しては特筆すべき点はなさそうです。ただ、WIZシリーズをプレイしたことのない人は、見慣れない点が多いと感じるかもしれません。

○グラフィックス

「今時のゲーム」の水準には達していないかも
しれない。でも、抑え目の色調の一枚絵で描かれた世界は、いかにも中世風ファンタジーらしいですし、非常に見やすいです。
それからモンスターデザインは、非常にセンスがいいと思います。アイテム図鑑に掲載される武器・防具やアイテムのデザインも秀逸です。
『エルミナージュ』にはムービーもないけれど、私はムービーの有無がゲームの良し悪しを左右するとは考えていません。以上の点を考慮し、グラフィックスは４点とします。

○サウンド　作品の世界観並びに各場面と見事にマッチした曲が、揃っています。（例えば、探険気分を掻き立てる洞窟の曲、気分を聞いているだけで一息つける宿屋の曲、厳かな城の曲、哀愁漂う夕暮れの廃墟の曲など）。旋律も覚えやすく耳に残りやすいです。もしサントラが出たら、買いたいです。

○思わず５をつけたくなる熱中度。『エルミナージュ』をプレイしていると、時間の経過を忘れてしまいます。
　　　　　　↓　　　　
・キャラ育成面の自由度が極めて高いこと。訓練場でキャラを作成するとき、名前、性別、種族、性格、顔グラを選んでいるだけでも、わくわくします。一定の条件を満たすと転職することもできます。こうしたキャラ育成システムにより、
プレイヤーがそれぞれの育成計画を練る楽しみが生まれます。

・錬金で武器・防具を強化できること。錬金術師と錬金用素材を活用して武器・防具に回復効果や特殊効果を付加すると、プレイがぐっと楽になります。錬金を活用する・しないで、難易度はかなり変わってくると思います。

・盗賊が「盗む」のスキルを習得すると、熱中度はさらに上がります。

・この作品にはストーリーらしいストーリーはありません。プレイヤーが文字通り冒険者になりきって、未知の世界を探検します。ストーリーやパーティメンバーの個性、並びにパーティメンバー同士の会話は、ゲームから与えてもらうのではなく、プレイヤーが自由に想像して頭の中で作り出すことができるのです。

○難易度（難易度については美点と欠点が入り混じっていると思います）。
　　　↓
・ダンジョンの奥、または下の階層に行くと、途端に敵が強くなります。レベルが低いうちに、うかつにダンジョンに深入りすると、たちまち全滅してリセットの世話になる羽目に…。この意味で、『エルミナージュ』は慎重さを要求するゲームです。

・プレイヤーは最初のイベントをクリアした後、いきなり作中の世界に放り出されます。全体的にプレイヤーを「突き放す」タイプで、「あっちへ行って○○をしなさい」「こっちへ行って××をしなさい」と、手取り足取り教えてはくれません。故に、次にどんな行動を取るべきか、迷う人もいるでしょう。でも、この点は『エルミナージュ』の醍醐味の一つでもあります。

・この作品で高性能の武器や防具を入手する方法は、基本的に「戦闘後に出現する宝箱を開けること」、もしくは「盗賊のスキルを活用して敵から奪うこと」です。アイテム収集に関しては、運に左右される部分が多いです。レアアイテムを集め
ようと思ったら、粘り強く戦闘を繰り返す必要があります。

○快適さ

　戦闘シーンではモンスターがカクカク動かないし、無駄に派手で時間のかかるエフェクトもないので、戦闘は非常にテンポがいいです。目も疲れないです。
　ダンジョン探索時に移動速度が調節できることと、どこでもセーブ可能なことは、非常にありがたいです。余分なアクション要素がないため、反射神経の鈍い私でも苦痛を感じません。BADの項に記すような欠点がなければ、快適さをもっと高く評価できたかもしれません。

○満足度

幾つかの欠点は目につきますが、期待を大きく上回る作品で買って損したとは露ほども思いません。欠点を補って余りある魅力も沢山あります。
よって５をつけます。（詳しくはCOMMENTで）。

BAD/REQUEST

・ロードが長過ぎること。この作品では、ダンジョン探索中にリセットしたくなる（というか強いられる）局面が驚くほど多いせいか、尚更ロードの長さが気になってしまいます。

・WIZシリーズの特徴と言えば特徴ですが、戦闘不能のキャラの蘇生に失敗すると、キャラがロスト（消滅）してしまうことがあります。（お気に入りのキャラがロストした場合は、リセット必須かも…。）

・文字がつぶれたようになっていて、少々読みにくいこと。

・アイテムのソートができないこと。

・買い物やアイテムの交換、及び武器や防具の性能確認の際、不便を感じることがあります。

・イベントをクリアしたときの報酬が、少ない気がします。（人によっては、特に気にならないかもしれませんが）。

・次のレベルまでに必要な経験値を、ステータス画面上でも確認できるようにしてほしかったです。

COMMENT

○『エルミナージュ』は、DQやFFとは明らかに趣が違い、癖の強い部分も多いです。加えて、（グラフィックを含め）あらゆる点で「今風のRPG」とも一線を画していて、至ってシンプルな作品に仕上がっています。
「リアルなグラフィックや凄いムービー」があるわけでもない。およそフルボイスではない。（パーティメンバーが敵にやられた時、「ウォォ」という声を上げるくらいです）。「壮大なストーリー」や「ドラマチックな演出」があるわけでもない。プレイヤーはダンジョンと町を行き来しつつ、キャラを育成したり様々なアイテムを収集したりするだけ。
それでも、私は『エルミナージュ』の世界に魅せられました。何故なら『エルミナージュ』がRPGの本質をよく弁えており、「作業感」や「（ゲームを）やらされてる感」と無縁だからです。（ちなみに、私の頭の中ではRPGの本質とは、「何になろう？」「どこに行こう？」「何をしよう？」と常に頭を悩ませ、様々な局面で各プレイヤーが自由に工夫を凝らせることです）。私の期待に応えるだけではなく、ゲームの面白さを改めて教えてくれた…そんな『エルミナージュ』との出会いは、私のゲーム人生の貴重な体験となりました。ですから、満足度５をつけずにはいられません。

○「隠れた名作」と呼びたい『エルミナージュ』ですが、癖が強いためやはり「万人向け」とは言い難いです。各プレイヤーがRPGに何を求めるかによって、向き・不向きが分かれると思います。

『エルミナージュ』に不向きだと思われるのは…
　　　　↓
・ロードの長さに耐えられない人。
・高画質のグラフィック＆ムービーや派手なエフェクトを見たい人。
・一本道型RPGを好み、尚且つストーリーを追って感動し涙を流したい人。
・フルボイスを求める人。
・今までにない、斬新なシステムを期待する人。
・作品の地味な雰囲気に馴染めない人。
・プレイヤーを「突き放した」ような感じに馴染めない人。
・短時間でエンディングに辿りつけるゲームをプレイしたい人。

逆に、こんなタイプの人には是非プレイしてほしいです。
　　　　↓
・グラフィックを重視しない人。
・「RPGといえば自由度」と思う人。
・「ゲーム中のキャラが声付きで喋ったら、うっとうしい」と思う人。
・純粋な中世ヨーロッパ風RPGが好きな人。
・じっくりと腰を据えてプレイするRPGに抵抗を感じない人。
・今時の映画風のRPGに違和感を覚える人。
・ゲームの単純な面白さに特化したRPGを求める人。