テイルズ オブ グレイセス エフ レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス(オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2010/12/02 |
価格 | 8,379円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象(CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 (?) | |
タイトル概要 | ■ ジャンル:守る強さを知るRPG ■ プレイ人数:1人(戦闘時最大4人) 【廉価版】 ■ 発売日:2012/08/02 ■ 価格:3,800円 |
スコアボード
ユーザーレビュー
ソート(デフォルト:ALL)
443人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt |
71pt
GOOD!
・「爽快感」と「思考」を上手く合わせた戦闘システム
従来のTP(MP)ではなく戦闘中時間経過や各種行動で増減するCCを用いたシステム
基本的に技は撃ち放題で(厳密に言うと通常攻撃は無い)一戦一戦を全力で戦えます
しかし、ただのボタン連打では難易度を下げない限り進めません
フロント、サイド、バックの各種ステップから3種の効果があるガードを使い分け、
CCが溜まったところで怒涛のコンボを叩き込む!
しかし本作は、被ダメージ硬直、気絶(ピヨり)が割りとキツイので
立ち位置なども考えないと、囲まれて袋叩きにされあっさり戦闘不能です
・やりこみ要素てんこ盛り
攻略Wikiをしてオールコンプリートは苦行とまで言わしめるほど
100時間程度じゃ全然足りませんね
・戦闘時のSE
主人公アスベルの帯刀、抜刀術など音が重く鋭い印象
ヘッドホンをつけるとよくわかります
従来のテイルズでは何だか紙が擦れるような打撃音をよく聴いたので、
こういうのは新鮮に感じました
BAD/REQUEST
・感じない世界の広さ
一般的なRPGにおけるフィールドマップというものがありません
簡単に言うなら世界全体がダンジョンのようで道で繋がっています
乗り物要素もありますが、自由に世界を操作し飛び回るというのではなく地点選択式です
要するに冒険している感が無いのです
・アワーグラスがボスにも効く
敵を数秒停止させるアイテムですが、何とラスボス級にも効きます
しかもアイテム再使用可能まで効きます
15個持てるので・・・もう言うまでもないですね
もしかしたら難易度を上げたら効果時間が短くなったりするのかもしれませんが、
セカンド(ノーマルの1個上)ではずっと止まりっぱなしでした
せめてボスは効かないようにした方が
・アニメーション
個人的なものなので一概には言えませんが、全体的に手抜き感が漂ってます
正直、自分はゲーム内グラの方が良いです・・・
COMMENT
本編、未来への系譜編をクリア、二週目及び隠しダンジョンは手付かずです
全体的に満足してます
ライトユーザーは難易度を落として爽快にサックリと、
ヘビーユーザーは難易度は上げたり、果て無きやり込み要素をじっくりと、
そんな感じでプレイをしてはどうでしょうか
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 2pt | 2pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt |
70pt
GOOD!
【オリジナリティー・満足度】
今回導入されたCCシステムの個人的な評価はあるにしろ、MPの概念のないシステムの構築は、アクションRPGの醍醐味である戦闘におけるスキル連打やコンボの使用感を充分に感じられる。
モンスターの属性や技の属性についても、より戦略、戦術を考えなければならず、難易度を上げれば上げるほど、アクション戦闘の面白味は増してくる。
鋼体と弱点属性を突いた時のダメージ幅が、高難易度がより多くダメージを与えられるのも(逆を言うと弱点を突けないとなかなかダメージは与えられない。特にボス戦)それに一役を買っている。全6段階、最高難易度の”カオス”では、回避及び術の阻止、コンボや連携、弱点属性をしっかりと行わないと、即全滅させられる程。
いつでも難易度を変更できるシステムは健在なので、無理と思ったら難易度を下げ、いけると思えば、経験値やSP、アイテムなどの恩恵の多い高難易度で挑むといった楽しみ方もできる。
【ストーリー】
PS3版では、wii版(未プレイ)では明かされなかった本編後の世界を、未来への系譜編としてプレイできる。
制作会社が「本編制作時点から、設定としてあったものを導入したもので、決して後付ではない」と公言しているだけあって、本編終了時には、曖昧になっていた点や疑問点は未来編でほぼ解決されている。
これまでのシリーズでは、”勧善懲悪ではない”としながらも、結局のところ”主人公側が絶対的正義である”だったり、”都合の悪いところは忘却”といった内容になってしまっていたが、今回は主人公達やラスボスのジレンマについてもしっかりと描かれており、多少青臭い表現が使われているにしろ、個人的にはしっかりとしたストーリーであると感じた。
【熱中度】
今回もグレードショップシステムは存在するが、今までよりグレードショップのハードルが高い項目もある。取得スキルや成長度を引き継ぎする「マスタリースキル引き継ぎ」は、まず1周目での取得は不可能と思えるほど高い。
またMOBとのレベル差による、取得経験値・SP補正が存在する為、これまでの作品よりも「経験値n倍」「SP取得n倍」の恩恵はあまり感じられなくなった。
料理や魔導書、グレードショップの項目等をフル活用し工夫すれば、これまでのようなクリア特典は存在するので、その工夫なども含めてやりこみ要素はある。
他にもサブイベントの回収やミニゲーム、コスプレ称号などこれまでのシリーズに合ったやりこみ要素で、ないものはないといってもいい。が、特に真新しさは感じないため、マンネリ感と作業感は否めないかもしれない。
BAD/REQUEST
【メインストーリー】
基本的にはしっかりとしたストーリーなのはGOODでもあげてはいるが、ボリュームの関係上、本来の展開から削除されている、或いは簡略化されている部分が多少感じられる。未来編で回収、補足しているにしろ、少しダッシュな展開で進む部分がある。ネタバレを含むので詳細は割愛。
クリア後、少年編はカットできるが、トロフィーやグレードの取得の為、少年編をプレイせざるを得ない。少年編とストーリーの大きな要である箇所のボリュームバランスが今回の問題点。
【スキット及びサブストーリー】
このシリーズの代名詞とも言える”寒いギャグ”や”スキット”(今回はグル―ヴィーチャットと呼ばれている)は、ふんだんに使われている。
ストーリー上シリアスな場面であるにも関わらず、戦闘終了時のチャットの内容がギャグ展開で興が覚めるといった事がしばしばあった。私のプレイしたシリーズの中では(D,S,D2,A,V)ストーリーのしっかりとした作品であっただけに残念。
と、同時にこれらはこのシリーズのいわゆる”お約束”と言ったものであるから、制作側としては、妥協案として、シリーズ全てにおいて「チャットのカットやスキップ機能で勘弁してください」といった形で受け取ることもできる。
【戦闘】
GOODで挙げたCCシステムに慣れるまでは、少々時間がかかる点、チュートリアル戦闘はあるにしろわかりにくい点が非常にネック。ともすると、チュートリアルのセリフを見逃してしまう。
また、フリーランのシステムが削除されてはいないが、今回はデメリットが大きく事実上使用できなくなった。それを補うステップはあるにしろ、あまり多用できない。(スキル使用時に消費するCCを消費してしまう)
それによって、最奥に布陣するターゲットの術の詠唱を防ごうと試みても、近づいた時にはスキルを充分に使えず、阻止できないといった場面もしばしばある。
更に”鋼体システム”が拍車をかけており、攻撃しても反撃コンボで即戦闘不能といった事にもなりかねない。
難易度を上げれば上げるほど、それは顕著になり、最高難易度でのモンスターの詠唱速度など強力な範囲術でも驚くほど速いので、爽快な戦闘をしたい場合はノーマル以下に設定することを推奨する。
また、突然雑魚モンスターが強力になる個所があり、ストーリー上わかりにくい。(ネタバレにもなるので詳しく書かないが、ストーリー上”雑魚の一部に強いのが混じっている”事は解るのだが、それとは無関係なフィールドの道の途中で突然”雑魚全体の強さが跳ね上がる”)
セーブポイントが事前にあるのだが、特にボス戦でもなく、ただの移動途中であり、人によってはスルーしてもおかしくない。(事実、私は全滅しかけて、アワーグラス等のレア消費アイテムを使わなければ1時間以上前のデータに戻されるとこだった。)
また戦闘中のエフェクトでは、モンスターが点滅やサークルに囲まれているといったように、状態(のけ反り中・鋼体・弱点発動中等々)を視認できるようにはなっているが、実際戦闘中はスキルエフェクト等で見辛く、確認することもしばしば必要になる。
COMMENT
人気シリーズの有名税とも言うべきマンネリ感は否めませんが、ある種テイルズの特徴がよく出た作品だと思います。
Wii版だけプレイした方も、是非今作の未来編をすることで、本編では語られなかった部分を垣間見ることができ、それだけでも十分楽しめるかと思います。(価格次第ですが。)
初見本編終了時に私はいろいろと疑問点が残っていましたが、未来編があってこそなのだと納得することもできました。
また、ヴェスペリアをプレイ後に抱かざるを得なかった”主人公達のご都合主義”が、今作では大幅に削られただけでも私は満足でした。
スキットや寒いギャグはレビュー中にも書きましたが、この作品の良くも悪くも特徴であると思います。
今後の期待値もある為、文句なしとは言えませんがこのシリーズでは久々に面白いという感想です。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 1pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt |
69pt
GOOD!
○戦闘
リメDのCC制をより洗練した形で採用されています。
序盤は窮屈に感じますが、中盤以降CCが上がってくれば非常に自由な動きが出来ます。
弱点属性の豊富さ、またはそれを突いた際のダメージ、のけぞり時間のボーナスなど、
とにかく出来る事が多いのが特徴です。
故に、ライトユーザー(ストーリーだけ楽しめればいいという様な)方々には不満かもしれません。
雑魚敵も状態異常攻撃を豊富に放ってきますし、アラウンドステップでの回避が推奨されているので
こちらののけぞり時間も非常に長く、レベル最大だろうが難易度次第では雑魚敵に捕まってすぐ死亡なんてのもザラです。
上記のステップありきの調整なので、敵の攻撃力が難易度により異常に上がっていき防御力が少し軽視されています。
しかし、しっかりとしたチュートリアルがあり、1度ハマれば近年のテイルズでは類を見ないような戦闘を楽しめるでしょう。
○豊富なやりこみ要素
称号集め、アイテム集め、ディスカバリー、終わりのないデュアライズでの武器強化etc・・・
やろうと思えばどこまででもやれるような仕様かなと思います。
しかし、引継ぎ要素を得るためのポイントに上記のやりこみが直結しており、
これもまたライトユーザーの方には厳しいと思われる部分でしょう。
引継ぎ要素を得るために、面倒な作業をやらされる。そう思われても仕方のない仕様ですね。
BAD/REQUEST
○グラフィック
元がWiiなので仕方がないかな、で済ませれるレベルではあります。
しかしもう少し頑張ってほしかった。
○ストーリー、キャラなど
ある意味テイルズらしい王道とでも言いましょうか。
しかし青臭さが多く、正直こっ恥ずかしい場面も。
最後の最後に怒涛の説明ラッシュがあり、もう少し上手く纏めれたのでは?と思いました。
キャラに関しては、家族の様なイメージを持って頂ければよろしいかと。
非常に仲が良く(中盤以降)、嫌な気分にさせられる事は無かったです。恥ずかしいと思うようになったのは、自分が年をとったからでしょうか?
仲は良いのですが、もう少しそれぞれを掘り下げてほしかったと思う部分と、
系譜編でのラブコメへのシフトチェンジは唖然とさせられましたね。
戦闘のあるギャルゲーやってる気分でした。選択肢とか無いけど。
COMMENT
総じて人を選ぶゲームかなと思われます。
やり込みたいと思う方は買いでしょう。
ストーリーを楽しみたいという方は、前作であるヴェスペリアと比べてみるのもいいかと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 2pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 2pt |
68pt
GOOD!
■簡単操作で爽快な戦闘
これこそテイルズの醍醐味ですよね。
今作は上下左右の設定が変わっていて少し戸惑いましたが、これも悪くないですね。
D2のCCを改良した感じのシステムですが、回避が重要なポイントになっています。
敵からの攻撃はほぼ全て(全部かな?)ステップにより回避でき、回避に成功すると
CCが回復して即座に反撃に移れるのですが、これは決まればとても爽快でした。
ボスの鋼体付き連続攻撃(こちらからの攻撃によって中断できない技)を
すべて避けきって、鋼体の切れ目に反撃を叩き込んだりできると脳汁垂れ流しです。
回避のエフェクトもヒュンヒュンと小気味良い音を出してくれて気持ちいい。
こう書くと、上手に避けなきゃいけない難しいアクションのように思われるかも
知れませんが、主人公は数発殴られたくらいじゃ怯まないド根性の持ち主なので、
何も考えずごり押ししてれば十分強かったりもします。
■やりこみ要素
お馴染みのブックコンプリートですが、Wii版に比べて若干緩くなっているそうです。
私は2周目で問題なくコンプリートできました。
取り逃がすと次の周に持ち越しなものはほとんど無いので、熱中しやすかったです。
サブイベントとチャットだけはストーリー上期間限定なものがいくつかありますが、
それはさすがに仕方ありませんね。
■ストーリー
実はあんまり期待してなかった部分だったりしますが、意外とまともでした。
アビスからストーリーがしっかりしてきた気がしてるのは私だけでしょうか?
主人公が全く活躍しなかったのは私もちょっと気になりましたが。
戦闘中は万能で最強といって良い強さなのに、ストーリー上の描写では
間違いなく最弱…というかそもそもこいつ要るか?ってレベルだった気が。
BAD/REQUEST
■アニメーション
Wiiからの移植とはいえこれは…ちょっとね。
PS2の頃の作品と大差ない気がします。クオリティ低めで量も少ないです。
■テンポ
兎に角戦闘が面白いグレイセスですが、会話イベントが冗長だったり
ダンジョンの仕掛けが頭ではなく時間を使うものだったりと、
いまいちテンポが悪いのがマイナスです。
特に動く床に乗って移動する遺跡とか、穴に落ちたり吸い上げられたりする
孤島なんかは3周した今でも迷います。
正解ルートを進めば割と短いのですが、迷い始めるとひどい事になりますね。
今いる場所がどこなのか、目的地はどっちなのか、何も分からなくなります。
ひとつのダンジョン内で景色がほぼ一緒なのが迷わせる大きな要因でしょう。
そんなダンジョンばっかりでした。さすがにちょっとうんざりしてしまいます。
■ピヨチェックが無い!?
高難易度では凄まじい頻度でピヨります。
なのにピヨチェックが無いです。
ピヨピヨする度に左スティックグリグリです。
まぁ、かわせって話なんでしょうけど…。
COMMENT
キャラクターの好き嫌いはあれど、それさえ受け入れられれば非常に安定感のあるシリーズです。どの作品もほどよい難易度とやり込み度で、RPGが苦手でないならまず問題なく楽しめるでしょう。ファン向けの小ネタが結構ありますが、本当に些細な小ネタにとどめてあるので安心して手を出せるのもシリーズ共通ですね。迷っているなら買いだと思いますよ。
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テイルズ オブ ゼスティリア(2件)
GOOD!
【オリジナリティ】
なかなか評価しにくい項目ではあるが、新しい要素がかなり増えたにもかかわらずちゃんとテイルズシリーズだということが確認できる。王道路線のRPGではあるが、他のメーカーがグラフィックス重視で中身が希薄なRPGに走るなか、テイルズシリーズとして良いアイデンティティを維持していると感じた。
今回のテーマは「守る強さを知るRPG」であり、友情中心に人と人との繋がりを描く、一本綺麗な芯が通ったRPGとなっている。
エリスポットが初めて登場した。これはエナジー(街中で簡単に補充できる)を消費して戦闘中に料理を使用したり(エナジーを消費するだけで、従来作のようなアイテム減少はない)、様々な効果を得ることができたり、移動中にアイテムが飛び出たりするものだ。このポットは成長することで使い道が増える。攻略に無くてはならない存在、とまでは行かないがこのゲームの自由度を高めてくれる良いシステムだ。
【グラフィックス】
圧倒的な映像美ではないが、アニメチックで見やすく、あちこちの場面でテイルズをプレイしているという気になれる。
加点した要素は激しい戦闘シーンでもフレームレート落ちを感じなかったことだ。どんな技を出そうが、どんな視点を使おうがヌルヌルとキャラクターが動いてくれる。
【サウンド】
特に加点はしなかったが、いつも通りのテイルズの雰囲気だ。変に荘厳さがなくグラフィックのアニメっぽい感じに良く合っていて親しみやすく描写力にも問題は無い。効果音やCVは戦闘中でも聞きとりやすい。
【熱中度】
これほど面白い戦闘ができるRPGは初めて経験した。
従来のテイルズシリーズと比べて戦闘システムは複雑化していて、さらに装備やステータス周りのシステムもかなり複雑化している。それにも関わらず戦闘は操作性、難易度バランス、爽快感、自由度どれを取ってもパーフェクトな出来だ。複雑化したシステムを有している中で、ここまで戦闘シーンを高いレベルまで昇華したゲームはなかったのではないだろうか。
戦闘のお陰でゲーム全体が素晴らしい熱中度に仕上がっている。
【快適さ】
マップロード時間、戦闘ロード時間が少なく快適。(HDDインストール済み)
ユーザーインターフェースも洗練されていて直感的な操作性や見やすさに優れている。
以下箇条書き
○やり込み要素は非常に多い。ストーリー中で強制されるものも少なく自由に楽しむことができる。
○戦闘後のキャラ同士の会話が楽しい。(後述のスキットチャットより面白い)
○街多い。やっぱりRPGは街多い方が良いです。新しい街に到着してお財布と相談しながら装備強化する楽しみがやっぱりRPGには必要だと思います。
○フィールドが廃止されたが、世界地図がちゃんとあり世界観がある。街やダンジョンの間はフィールドに代わる街道マップのようなもので繋がっている。
BAD/REQUEST
【満足感】
▲ストーリとそのテンポ、キャラクターがいまいち
ストーリーに大きな伏線やフラグ、そしてそれらの回収がなく、全体的にどこかありきたりで抑揚がない。プレイ中想像した通りに物事が進んでしまう。過去作にあるような、どんでん返しの様な展開が欲しい。
ストーリのテンポが悪さというのは「爆弾設置した犯人は懲らしめたが、その犯人に御託を並べている間に爆弾が爆発しちゃう」という様なことだ。「おいおいそんなことしている場合じゃないだろ」と感じる展開が多い。そういうテンポの中にこのゲームのテーマである「守る強さ」や「友情」が絡んでくるのでイマイチ没頭できない。
キャラにも伏線が少なすぎる。そこそこ個性的ではあるが、初めに各キャラクターに対して持った印象のままエンディングを迎えることになる。TOAのアニスや、TOSのクラトスの様な物語進行したときに立場や態度が急変するキャラがいない。これがストーリーの抑揚の無さに拍車をかけている。
テイルズシリーズには伝統的にキャラクターがおしゃべりするスキットがあるが、本作のスキットは面白み(笑える要素)が少なくシリアスで長いものが多い。これも前述したストーリーのテンポの悪さに繋がっている。キャラの伏線が少ないために、癖や趣味、嗜好と思想に関する話題がほとんどでてこないので、この点でもキャラに対する愛着がわかない。
以下箇条書き
▲街マップ広すぎ・・・無駄に長い時間歩いている印象を受ける。
▲戦闘BGMがあんまり耳に残らなった。プレイ中数回通常戦闘BGMが変わったと思われるが、その違いがハッキリとわからなかった。個人的な感覚によるものだと思われるのでサウンドの減点要素にはしていない。ストーリーに劇的な変化がないので、BGMの印象を変えるチャンスが無いと言えば無い。
COMMENT
画面は42型の1920*1080
テイルズシリーズはTOD、TOE、TOP(以上PS)、TOS、TOR、TOD2、TOA(以上PS2)、TOV(xbox360)プレイ済み。TOG(wii)は未プレイ。特に好きなシリーズはTOAとTOS。
プレイ直後の印象としては、良い点と悪い点がハッキリしているテイルズだという印象を受けた。
繰り返しになるが、良い点は戦闘。悪い点はストーリー。
率直な感想としてはストーリーの出来がいまいちなために、万人向けではないかなぁという印象を持った。それはテイルズシリーズ経験者にも同じことが言えるので、闇雲に勧めることは控えたい。
だが、戦闘の面白さがピカイチでありRPGとしては王道の部類なので、全体的には良いゲームだと思う。
テイルズ15周年として2010/12/15にテイルズ オブ エクシリア(Tales of XILLIA、発売予定日:2011年)が発表されました。戦闘の雰囲気そのままに、練りに練られた驚くべきストーリー展開を期待しています。