HEAVY RAIN(ヘビーレイン) −心の軋むとき− レビュー(評価)

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HEAVY RAIN(ヘビーレイン) −心の軋むとき− レビュー

発売元	ソニー・コンピュータエンタテインメント（オフィシャルサイト）
発売日	2010/02/18
価格	5,980円（税込）
レーティング	【Ｄ】17才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon(廉価版)
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：サイコ・サスペンス【廉価版】 ■ 発売日：2011/03/10 ■ 価格：2,980円

スコアボード

中央値: 73
難易度: 1.82
レビュー数: 49

スコアチャート

0-9

10-19

20-29

30-39

8.2%

40-49

10.2%

50-59

20.4%

60-69

30.6%

70-79

22.4%

80-89

90-100

【60点以上】
75.5%
【標準偏差】
16.62

ユーザーレビュー

ソート（デフォルト：ALL）

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　440人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
5pt	4pt	5pt	4pt	4pt	2pt	1pt

総合点
77pt

GOOD!

＜操作感の妙＞
やはり独特な操作感は、一興です。リアルな日常風景にフッと浮かび上がる「アイコン」ですが、表示のセンスが良いので違和感なくゲームとして溶け込んでいます。

最初は「こんなことまで操作するの？」と思うのですが不思議とそういった”ちょっとした”操作・動作を行うのがクセになってきます。次第に、リアルタイムで進行するイベントにあわせて歩調を合わせてみたり、カット割りで格好の良い位置にキャラを座らせてイベントを進めたりと、上手に”演じる”ようにプレイしている自分がいます。この感覚はほかのADVには無いものだと感じました。

＜表情豊かなキャラ・深遠な音響＞
とにかくキャラの感情表現が豊かです。細かい動きから生々しさを巧く表現していると感じました。イベントシーンで見入ってしまう、というのはADVでは重要なポイントだと思います。

降り注ぐ雨音、軋む床、遠くで聞こえる子供の遊び声といった音響づくりがしっかりしており、臨場感たっぷり。BGMもオーケストラで印象に残る物が多く、物哀しいメインテーマはこの作品を象徴する出色の出来映えです。

＜リアルタイムイベントの緊迫感＞
いわゆるQTE（クイックタイムイベント）と呼ばれるボタン押しがイベントであるのですが、緊迫感が常にあり手に汗握りながらプレイすることが出来ました。入力の是非により展開が随時変化していくので見応えもあり、まさに「さわれるドラマ」という表現がぴったりくる作品です。

BAD/REQUEST

＜繰り返しプレイが微妙にしづらいシステム＞
マルチエンディングで、QTEによって展開も分岐するのですが、システムにそういった分岐を俯瞰できるものがなく、どの選択がどこに影響しているかなど、自分で考えて判断するしかありません。複数の章に影響をおよぼす分岐・選択も存在する為、その辺の状態を一覧できるフローが欲しかった。

やりとりのスキップ機能等もない為、分岐の起点となるチャプターをひたすら繰り返すのは中々辛いものがあった。

＜操作性に若干くせあり＞
Ｒ２で前進、Ｌ３アナコンで方向を定めるという仕組み自体はすぐに慣れました。しかし視点が切り替わるときに進行方向を見失い、意図しない方へ右往左往をしてしまう点があり気になりました。

＜追加エピソードの配信がやるきなし＞
この手のADVで、物語を補完する追加エピソードをDLCで配信すること自体は良い試みだと思います。本編が終わった後も、継続的に楽しみが増えるのですから。しかし本タイトルの配信計画はいい加減です。2010年4月に１エピソード（本編とは関連の薄い内容）が1話配信されて依頼、2011年1月現在まで、他のエピソードの配信がありません。ゲーム内には追加エピソードが加わって行くであろう余白のあるメニュー画面があるだけに、非常に残念。売った後のフォローもきちんと行って欲しいと感じました。

COMMENT

ADVの次なる形を垣間見た気になるゲームです。あくまで「ゲームのストーリーを体感できる」というゲーム性ですので、自分で犯人を推理したり、手がかりを見つけたりと言ったゲーム性とは方向性が違うのでご注意を。

40インチ液晶TV・5.1ｃｈサラウンド環境でプレイ

プレイ時間：05時間以上15時間未満(クリア済)
ピポパニクスさん [2011/01/19 掲載]

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　429人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	5pt	4pt	4pt	4pt	3pt	2pt

総合点
78pt

GOOD!

最初に褒めたい所だらけです。

まず主人公４人のキャラクター。
それぞれ置かれてる立場が違う中、一本の深いストーリーを軸に４人それぞれの視点でそれを追って行きます。

他の方も仰る通り、格キャラクターが死亡してしまってもストーリーは続いていきます。
その点を考えると所見プレイでは死への恐怖が伝わってくるほど、スリリングなパートもあり熱中度は相当なものでした。

音楽も相当作りこんでいる感じがします。
ゲームの凸凹を明確に引き立ててくれるような、その場その場で非常にマッチした音楽だと思います。

グラフィックは結構ハイレベルです、場所によっては本物と見間違えるような事もありました。
モーションキャプチャー？体中にセンサーをつけて動きをつけているのですごく自然な動きです。それとタイトルの通りレイン、雨のグラフィックも素晴らしかったです。

キャラクターの声、日本語版、英語版どちらもすごくあっていてすんなり入ってきました。

最後にストーリーですが、結構衝撃的な描写もありましが、すごくイイ！
最後に矛盾するところも出てきますが、そんなに気にならないと思います。
でも、分岐で変わって来るのですが胸に突き刺さりました。

BAD/REQUEST

これはイイポイントでもあるのですが、
キャラクターの心理状態によって、色々選択肢にも演出があるのですが、
見づらい箇所や、画面の外に出てしまって見えない事もありました。

私のＰＳ３はバイオハザードモデル？の８０Ｇですが、２．３回フリーズしました。
でもオートセーブがこまめにされているので、ロードしなおすのが面倒なくらいな物でした。

ムービーカットが無い
いろんな分岐で何度もプレイしたいと思うのですが、途中まで同じムービーを何度も見るのは作業になってつまらないです。

COMMENT

全体的にストーリー、音楽、グラフィックとハイレベルな作品だと思います。
かなり斬新なゲームシステムですが、割と万人に受け入れられるのではないでしょうか。
ゲームというよりは映画を見ているような感じで楽しんでもいいとおもいます。

映画やドラマ化しても絶対に面白い内容だと思います。

プレイ時間：05時間以上15時間未満(クリア済)
するがさん [2010/10/03 掲載]

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　471人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
5pt	5pt	4pt	4pt	4pt	3pt	2pt

総合点
80pt

GOOD!

■グラフィック(5pt)
リアル。
私たちがかつて、優れたゲームをプレイした後で、脳内で補完し、整形して思い出す、「臨場感溢れるシーンと場景」、それが現実になった。そんな出来です。
■オリジナリティ(5pt)
立体的に描画するシーケンス・ゲーム。
そんな感じですが、これを表現する最大の代替品は、今までサウンドノベルに限られていました。
そこに次世代機のパフォーマンスをプラスして、出来る得る最大の結果を提示してくれました。
これがプレイ上、幾度となく極限の状況をプレイヤーに強制しますが、悉く成功していて、たまに心が折れそうなほど、嫌になります。

ストーリー的なところは、多くは語れませんが、ある常軌を逸した事件が起こり、その主役はズバリあなたなのだという、吸引力のあるゲームであることは保証できます。
5ptをつけた項目が、嫌でもその気にさせてくれます。

BAD/REQUEST

操作性でしょうか。
三人称視点で視点の継ぎ目がありますので、敷居を跨ぐ前後で自分の足取りが曖昧になって、左右のオブジェクトを確認するつもりが元の場所に戻っていた。なんてことが多々ありました。
こういうバイオ１的な、古典的な命題がクリアできなかったのは、選択＝多ボタン操作なせいで、要はコントローラと人間の指の限界かもしれません。
もっと簡略な操作系にすれば、と考えてもみるのですが、そうなるとただの紙芝居に墜落しそうなので、なんともいえません。

COMMENT

開発元の国籍はフランスとのことです。
フランスのゲームといえば名作「アウターワールド」を思い出してしまうのですが、プロットはやはり似ている気がします。
暴力の渦中にあるが暴力は一つの選択肢であり、更に上位の次元で物語が結ばれる。表現力も申し分ない。
こういうゲームはなかなかお目にかかれない。秀逸です。

少し脱線しますが、HEAVY RAINのような真面目なタイトルに反して、日本のCEROは権利的で原始的ですね。
表現を怖れるんですから（残念ながら日本語版は重要なストーリーの継ぎ目がカットされています）。
彼らCEROの老人は永久の保育士のつもりでいますが、ゲーム業界の園児たちはとっくに大人になっていたことを、さっさと知るべきです。

プレイ時間：15時間以上30時間未満(クリア済)
choviさん [2010/02/22 掲載]

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　437人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
5pt	4pt	4pt	5pt	4pt	2pt	2pt

総合点
80pt

GOOD!

【グラフィック】
多少の粗は目に付きますが、総じてレベルは高いです。
特に人物の表情は最高水準だと思います。
目の動きまでキャプチャーしているらしく、キャラクターの演技も素晴らしい。

【オリジナリティー】
かなり独特な操作体系です。
例えば車を発進させるだけでも、?キーをまわして?ギアを入れて?アクセルを踏む
といったようなボタン入力を求められます。
最初はこの回りくどい操作方法が面倒だと感じられますが、プレイを続けるうちにこれらすべての操作がプレイヤーとキャラクターの一体感を演出し、没入感を高めるための仕掛けとして用意されているのだと理解できるようになるはずです。
この挑戦的なシステムで、これだけのクオリティー、ボリュームのゲームを作り上げたことには素直に賞賛の拍手を送りたい。

【サウンド】
音楽と効果音は質の高いものばかりで、場面の臨場感を盛り上げるために最小限かつ効果的に使われています。
特に悲しい場面での切なさが漂う音楽は素晴らしかった。

【熱中度」
上記に挙げた高クオリティのグラフィック、感情移入を高める操作方法、場面にあった音楽、そして人間愛をテーマにした重いストーリー。
これらすべてがあいまって、１週目の感情移入度は凄まじかったです。
プレイするごとに開放されるボーナス要素もあります。

BAD/REQUEST

【快適さ】
移動が「左スティックで方向転換、Ｒ２で歩行」という操作方法なのですが、固定視点かつ視点の自動変更で非常にやりづらいです。
これが緊迫感や焦りを演出できている時もあるのですが、そうでないときはただイライラが募るだけでした。

１周半ほどプレイしてバグが１回ありました。

【ストーリー】
ネタバレ回避のために多くは語りませんが、サスペンスや推理ものとして見ると、肩透かし食うかもしれません。
強引な解釈をしないと整合性がとれないシーンが幾多かあります。
人間愛をテーマにしたサスペンス風ヒューマンドラマと言った方がいいかもしれません。

COMMENT

１周目がすべてのゲームです。
初回プレイに限って言えば、その感情移入度は今までのゲームでは味わえないものだと思います。

肝心のストーリーに大きな欠点があり作品としては完璧ではないかもしれませんが、徹底して「大人のために」作られた真面目なゲームです。
製作者がインタビューの中で、「ゲームがおもちゃ以上のものであることを証明したい」と言っていました。
それが達成できたかどうかは置いておいても、その心意気は十分に伝わる出来であったと思います。
個人的には、今作品が商業的に成功して、このような大人向けのゲームがまた世に出て欲しいという思いがありますが…

このゲームは、事前情報を極力排除してからプレイされることをオススメします。
ネタバレはもちろんのこと、どういった種類の感情体験が待っているのかといった情報も入れずに、まっさらな状態で楽しんでもらいたい。
ゲームの性質上、人を選ぶものであることは間違いないですが、ネット動画やレビューでネタバレしてしまい、このゲームを真に体験できないのは非常にもったいないです。
多少の出費と時間を惜しまずに、自分に合うかどうか試してみる価値は十二分にあると思います。

※プレイ環境
４２型フルＨＤプラズマ　ＨＤＭＩ接続

プレイ時間：05時間以上15時間未満(クリア済)
はらささん [2010/02/25 掲載]

このレビューはオススメ？　

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　520人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	3pt	5pt	4pt	3pt	2pt

総合点
80pt

GOOD!

熱中度５点
ここまでゲーム内世界に引き込まれ没頭し緊張感が持続するゲームというのも珍しい。
10時間前後にわたって中だるみを感じさせる事なく結末まで引張り
ED後の重々しい余韻をも強く感じる事が出来る。
１周目における没入感と感情移入度は過去最高クラス。

海外ドラマでよく見られる画面分割したカメラワーク、
感情を揺さぶられる多くの選択肢、
サスペンス映画に欠かせないスリル溢れる演出はオリジナリティも高く
テキストアドベンチャーからの進化で真のインタラクティブドラマ

BAD/REQUEST

ストーリー分岐は期待外れで一本道に近い。
QTEに失敗すると主人公が死ぬかもしれないと真剣にボタンを押したが
実は失敗してもそれほど問題ない事が多いと知った時は騙されたような気分になった。
そのくせ敵との似たようなQTEでの格闘シーンが多く、またこれかと飽き飽き。

操作性と視点の拙さでたどり着きたい場所に到達出来ない事があり、もどかしさを生む。

2週目は色々なシーンを見ようにも、ほぼ歩きしかなく
希望の選択肢の場面までスキップ出来ないので億劫になってしまう。
良くも悪くも1周が全てのゲーム。

COMMENT

ディレクターはICOやワンダを製作した上田文人氏が好きみたいだが
それが頷ける独特の雰囲気を持った斬新なゲーム。
ゲームはシューターだけのものじゃないというアドベンチャー好きには強く薦めたい。
一方でゲーム性命な人や2周目以降を楽しむやり込みユーザー、
ストーリーの整合性を求めるミステリー小説ファンは粗の方が気になってしまうだろう。
特に犯人が分かるシーンは反則でこっちがシーンとなった。
だからこそ次回作はもっとQTEに頼らないアクションや分岐を増やし
謎解きやシナリオも練って欲しい。
そしてSCEJはもっとパッケージを考えてほしい