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GOOD!

以下は、オフのストーリーモードについての評価。

システムに関しては、部分的にみると革新的なところはあまりない。ただ、色々なゲームの良い所を詰め込んでいるのに全体をバランスよくまとめているところがすごい。ストーリーはありがちと言えばありがちだが、ゲームプレイとストーリー進行が渾然一体となっていて物語に否応無く引き込まれる。

グラフィックについては、決して今までのゲームと異次元の細かさ、というわけではない。単純なポリゴン数の多さやテクスチャの精細さに加え、美しく見せるための演出が非常に優れていると感じた。なお、ゲーム後半になるにつれてグラフィックの質がどんどん高まっていくようで、前半でグラフィックのすごさに慣れてきていたのに、後半のいくつかのステージではあまりの美しさに心を打たれた。

サウンドは、戦闘が始まると音楽が始まり、敵を全滅させると自然にフェードアウトしてゆき、戦闘時、非戦闘時のメリハリがついてよい。
もしインディージョーンズ並みにキャッチーなメインテーマがあったりしたら、最高だった。他の要素がほぼパーフェクトなだけに、高望みしてしまう。
また、登場人物たちのセリフが非常によくできており、特に主人公たちの軽妙な掛け合いには時々本当に笑ってしまう。日本語版声優陣の吹き替えが非常に素晴しい。

熱中度は、部分的には同じくらい熱中できるゲームは今まであったが、ここまで全編熱中しっぱなし、というゲームはプレイした記憶がない。クライミングアクション部分とシューティング部分が絶妙なバランスで織り交ぜられており、また、前作で弱点に感じたシューティング部分の単調さがなくなり、様々なバリエーションが用意されている。本作から追加されたステルス要素も楽しく、シューティングが苦手な私にはとても役に立った。シューティングとクライミングが渾然一体となったような箇所もあり、これはこのゲームのオリジナリティとして評価したい（例えば電車パートです。他に似たようなゲームありますかね？私が知らないだけかも知れない）。クライミングのルート探し自体も楽しい。あんなところにどうやってたどり着けばいいのか？と思うような場所へ手探りで進んでゆくのが冒険心をそそる。

満足感は、文句なし。お腹いっぱい。
単調な引き伸ばし部分がほとんどなく、プレイ中は常に濃密な冒険を楽しめる。本作を形容するのに「B級映画的」という言葉がよく使われるが、もはやハリウッドの超大作に引けを取らない演出だと感じた。しかもゲームなので、自分が主人公を操作しているわけで、没入感は映画以上といえる。

快適さは、ゲーム開始時のロードが少し長いけれど、後は一切ロード待ちなし。これ以上の快適さを求めるのは無理に近いだろう。

BAD/REQUEST

・個人的な好みの問題だが、主人公の良き相棒サリーの出番が少なかったのが残念だった。

・ボーナスムービーにはデフォルトで日本語字幕を表示して欲しかった。最初は字幕が存在しないかと思った。

・ある敵の造形が、本当は恐ろしくあるべきなのだが、見ようによっては可愛らしくもあること。

・発売前に公開されているプレイ映像に、クライマックスシーンがいくつか入っていたため、「何も知らずにこのシーンをプレイしたかった！」と感じた箇所があった。

COMMENT

良い所をあげだすときりがないほどの傑作。
そして傑作といえども往々にして悪いところは存在するものだが、もはや揚げ足取りをするしかないくらい（私にとっては、ですよ）、欠点という欠点がみつからない。

ラストシーンには本当に感動した。

難易度について。
ちなみに私はアクションが苦手なので1週目上級で16時間45分かかった。
中盤まではわりとスムーズに進められたが、走る電車のシーンあたりから徐々に苦戦しはじめた。
ラストのボスには心が折れそうになったが、なんとかクリアできた。
他のゲームで上級でクリアできたためしがないので、本作はわりと簡単な方なのではないかと思う。

HDTV37型使用。