PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

・操作性の向上
前作は構え移動が出来ない等の旧来の操作性のままで、敵の攻撃が思うように避けられないなど、イライラすることがありました。
本作はよりアクション性が広がったことで操作性が向上し、不自由な操作性によるイライラは大分減りました。

ただ後述しますが、BAD項目もあります。

・グラフィック
人物の質感は前作よりもさらに向上しており、汚れの質感などはよりリアルになったと思います。
クリーチャーも前作よりも良い意味で気持ち悪い質感、デザインのものが多めで、若干ファンタジーすぎる奴も居ますが、総合的には前作よりも良いと思います。
ただし暗所が暗すぎるという点をグラフィック面でマイナスにしているので、このレビューでの点数は3点となっています。

・マーセナリーズ
本作もマーセナリーズが楽しく、本編そっちのけでやっています（笑）。
ルールは5のマーセナリーズリユニオンとほぼ同じですが、操作性の向上でソロのイライラが格段に減りました。
また敵の湧きが前作ほどシビアではなくなったのは良かったです
ただしこれもBAD項目があります・・・。

BAD/REQUEST

皆さんが挙げているQTE等の頻出点は、私もほぼ同様の意見なので割愛します。

・方向転換のもたつき
停止状態から移動する際、キャラがもたつきます（旋回に少し時間が掛かる）。
アンチャーテッドが同様の操作性なので恐らくこれを模倣したのでしょう。
しかしアンチャーテッドはマップが広く走り回ることが多いのに対し、バイオは狭い場所が多く、単純に小回りが効きづらくストレスになってます。
さらに本作は「キャラクターの向く方向」で出せるアクションが変わります。
例えばフィニッシュブロー（強力な体術）を仕掛けようとしても、キャラの向きがプレイヤーの方向転換に追いつかず、別の体術が出て仕留められない、といったことが発生します。
武器を構えることですぐに任意の方向に向くので慣れれば何とかなりますが、普通に手早く方向転換できるようにした方が良かったのではないでしょうか。

・無敵時間がなさすぎる
攻撃を食らったりダウンしても無敵時間がほとんどなく、状況によって抵抗できずにハメ殺されます。
それだけならまだしも、無敵時間のなさが原因で1度の攻撃で2回分のダメージを受けることがあります（無敵時間より敵の攻撃判定が長いため）。
特にナパドゥと呼ばれる敵は上記のような状況が高確率で発生するので、ナパドゥを残す必要があるマーセナリーズでは理不尽なやられ方が多いです。

連続で攻撃を受けて一瞬でやられるのは百歩譲って許せますが、1撃で2発分のダメージは長年アクションゲームを作り続けてきた会社のやることだとは思えません。
ちょっとチェック不足過ぎやしませんかね・・・？

・ダイイング時＆ギミック発動時の演出
パートナーがダイイングになると、画面が強制的にパートナー視点で映されます。
このせいで一瞬画面が見えなくなり、相手にしていた敵から攻撃を受けたり、助けに行こうにも方向がわからなくなって手間取ってしまうことがあります。

またステージギミックなどが発動している際、プレイヤーは無敵状態になりますが、敵は行動を停止すること無くプレイヤーに攻撃を加えてきます。
そのため、演出明けに回避不可能なタイミングで攻撃を加えられることがあります。
ゾンビのような一撃が大したことない敵ならまだしも、一撃死持ちの敵にやられることもあり、かなり理不尽です。

この2点は前作では問題のなかった点なのですが、どうして改悪したのでしょうか・・・。

・RESIDENTEVIL.NET（以下RE.NET）
公式が運営しているゲームと関連した情報やイベントが行われるRE.NETというサイトがあります。
発売前はゲームと連動したイベントや進行に応じて得られるポイントを消費して手に入るDLCなど、よりゲームが楽しくなるサイトとして宣伝していました。
が、蓋を開けてみれば肝心のイベントは本編やマーセナリーズの記録や敵を倒した数を集計してランキングにするようなしょっぱいものばかり。
連動要素としてゲーム内に反映されるDLCはあるものの、マーセナリーズの色違いキャラのみで、ポイントも得られる量に対し無駄に高く、やる気が起きません。


〜以下はマーセナリーズに対するBAD項目になります、少々長いです〜

・カウンター
前作では体術で敵を仕留めると制限時間が5秒増えましたが、本作はさらにフィニッシュブローで仕留めると7秒、カウンターで仕留めると10秒増えます。
よってハイスコアを目指すには必然的にカウンターを多く狙う必要があるのですが、この点に問題があります。
カウンターはその名の通り、敵の攻撃を受け流して反撃します。
しかし敵のすべての攻撃がカウンターできるわけではなく、おまけに攻撃がやたら遅かったり、わざわざ遠回りしてこっちに来るのが遅かったり、一対一でも挑発して攻撃してこないような奴も居ます。
ですので敵に「カウンターの出来ない行動」を連続して取られると大幅なタイムロスになり、結果最初からやり直した方が良いという状況が発生します。

ハイスコアを目指す上で最も重要な要素は当然プレイヤースキルです。
しかし「敵が気前よく攻撃してくれる」という意味不明な運要素も、現状のシステムでは必要になってきます。

私は体術、フィニッシュブロー、カウンター全部5秒（モーションの長いカウンターのみ10秒）で良いと思っています。
そのほうが遊びの幅が広がると思うし、少なくとも敵が攻撃してこないことにイライラしなくなるだけでもずっと良いと思いますから。

・スタート地点を任意で設定できない
このゲームは2人で出来るゲームなので、マーセナリーズではスタート地点が2つ用意されています。
2つのうちどちらから始まるかで立ち回りが大幅に変わってくるのですが、これがランダムなので、プレイヤーが望むスタート地点を選べません。
なので運が悪いといつまで経ってもゲームを始められないことがあります。
私は最高で15回連続で望まないスタート地点になり、ゲームのやり直しを繰り返したことがあります（笑）

素直にスタート地点を選択できるようにするか、やり直せば交互にスタート地点が変わるような工夫をすれば良かったのでは？

・キャラバランス
前作のウェスカーほど酷くはありませんが、ジェイク（ノーマルのことでEXは別）が完全に優遇されています。
武器バランスの良さ、回復薬大量所持はもちろんですが、ジェイクでないと体術キルが難しい敵キャラが存在するのが特に大きな要因となっています。
他キャラでもその敵を体術キルできますが、状況が限定的だったり、使い所が難しかったり、ジェイクほど使い勝手が良くありません。
前述したように体術キルで制限時間が5秒追加されるので、他キャラとジェイクでは突き詰めると埋めるのが難しい溝があります。

ゾンビステージは他キャラでも頑張ればそこまでアドバンテージはない、むしろクリスの方が強いのでまだ良いです。
しかしジュアヴォステージはジェイクでないとどうしようもない部分があり、もう少しキャラバランスを見なおして欲しかったです。

・複数ボス残し
本作はコンボ数が増えるにつれてボス撃破時の得点が上がるので、高いスコアを目指すにはボスを最後まで残す「ボス残し」が必要になります。
ボス残し自体は賛否ありますが、私はそこまで問題無いと思っています。

しかし、本作のボスとして扱われる敵は「サナギから出現する敵全て」という仕様になっており、ボス判定を持つ敵が複数登場するステージも存在します。
それを残せば残すほど高得点を得られるわけですが、ゲームの仕様上、1ステージに出現する敵の数には限度があります。

つまりボスを残せば残すほど雑魚の湧きが悪くなり、「ボスを介護しながら少ない敵を倒す」というプレイ内容になってきます。
これはかなりストレスが溜まり、そして楽しくありません。
もっとシンプルなプレイヤースキルで上を目指せるシステムのほうが単純に楽しめたと思うのですが・・・。

COMMENT

バイオはGCで出たものとガンサバ2、ORC以外は全てプレイ。
珍作GAIDENもやりました（笑）

基本的なフォーマットは悪くないゲームです。
しかし調整不足とスタッフの見当違いで、非常にストレスの溜まる部分が多いゲームでもあります。
現在はアップデートによっていくらかは遊びやすくなりましたが、発売時にもうちょっと何とかできなかったんでしょうか・・・。

このまま「バイオハザード」というブランドに胡座をかいていると、数年後には消えてなくなってしまいそうで不安です。
カプコンさんは最近、ゲームに関する粗が目立ちます。
開発、経営ともに1つ1つのタイトルをもっと大事にして欲しいと思いました。

液晶ディスプレイ23型HDMI接続でプレイしました。

※事実誤認がありましたので、再度レビュー改訂＆大幅修正をしました。