PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

・ドッグタグシステム
オンラインでプレイする時に、他のプレイヤーに差し出す名刺みたいなもの。
やり込むと色々な称号(ヘッドショットの達人など)をもらえ、名刺に書き込むことで、他のプレイヤーに対してのアピールになる。

・マーセナリーズの難易度が上がった
今回のマーセナリーズは死亡すると、そこで終了になる。
また、5に比べキャラクターの装備も貧弱で、敵の動きが速くて耐久力も高い。
ごり押しが効かないため、戦略的に立ち回る必要がある。
既に、ステージにあるアイテム(ドラム缶や手榴弾)を上手く活用しなければならない場面が多いため、緊張感や頭を使う楽しさがある。

・ストーリー
レオン編で描かれたエイダとの絆や、クリス編。最後に解禁され、全ての謎が明らかになるエイダ編の組み立て方は良かった。

・武器の取り逃がしがない
武器のある場所がわからず、初見で取り逃がしても、シナリオ終了時にきちんと手に入る。
ここはすごく良心的。

・タブレットシステム
今回はハーブを調合すると、錠剤になり、L2ボタンで簡単に飲める。
まとめて飲むことで一気に回復することもでき、ここもすごく良心的。

・やり込み要素
前述の称号や、獲得スキルなど、ボリュームはある。

BAD/REQUEST

・カメラワーク
敵の動きが速く、大量に出現する敵に対応するため、視点をぐるぐると回転させることになる。
個人差や慣れはあるだろうが、かなり酔った。
敵の動きは5ぐらいのスピードでちょうど良い。

・戦闘がぐだぐだし過ぎ
大量の敵が銃を持って出現する。
5と違って、物陰に隠れて遠くから狙撃する場面は少なく、正面きっての撃ち合い。
銃弾を何発受けても、HPが減るだけで倒れない主人公はあまりにも不自然だ。

・演出が不自然
大量の人間がゾンビ化する中、いくらガスを吸ってもゾンビにならない主人公。
その他、吹っ飛ばされてもちょうど足場のある場所に落下する、脱出するのと同時に前いた部屋が崩れるなどの場面が頻繁にあり、他の大勢の人間がムシケラにように簡単に死んでく中、「どれだけ幸運なんだよ！？」と突っ込みたくなる。

・QTEが多過ぎ
また、突然やってくるため、いわゆる初見殺し状態になっている。
あと、敵に掴まれた場合、脱出までに時間がかかり過ぎ。
脱出するために必要なボタン連打もかなりの回数が必要で、失敗すると大ダメージなものばっかり。しかも、雑魚敵が普通にやってくる。

・無敵時間の消失
倒れた後の起き上がり際など、普通に攻撃が当たるため、下手するとハメ殺しに会う。

・処理のタイムラグ
飛びかかったきた敵を撃ち落としたのに、そのまま掴まれたりする。
振りほどいた瞬間、そのまま敵が砂になったり・・・

・細かい点でのシナリオの不自然さ
ゾンビが何の説明もなしに、武器を使ってくる姿には正直萎えた。
レオン編のラスボスが何度も襲ってきて、かなりうざい。
黒幕組織にあっけなく見限られ、その上で、何度も襲ってくるなど小物臭がハンパない。
新たに登場した黒幕組織やウィルス名がチープで安っぽく感じる。
ジェイクが周りの傭兵仲間が化け物になっても、そのことに全く突っ込まない。
その他、多数。

・ミニゲームが多過ぎる
しかも、クリス編のカーチェイス、
ジェイク編のジェットスキー、バイクなど似た内容のものばかり。
いずれも初見殺し。
あと、長過ぎ。もはやミニゲームじゃない。
また、高所からジャンプで無事着地など、都合良く助かる場面があまりにも多く、これも不自然だ。

・オンラインの繋がりにくさ
参入しようとしても、「締切ました」の返事がほとんど。
プレイ中に混雑で回線が落ちたりする。
マーセナリーズをDUOでやってて、終盤で起きたりすると目も当てられない。
特典で、ステージ配布とかもやめて欲しい。
特典ステージはやってる人が少ないせいか、全くマッチングできない。

・武器の改造ができなくなった
また、キャラクターごとに使える武器も固定されている。

・アイテム所持数が少ない
すぐに満杯になってしまう。
預けることもできないため、捨てるしかない。

・武器の切り替えがすぐにできない
5のように指定したボタンに、目当ての武器を登録しておくことができないため、たくさんあるリストの中から探さねばならず、持ち替えに時間がかかる。

COMMENT

一言で言えば、ユーザーの意見を聞き過ぎたの原因だと思う。
初期のようにホラー性を高めていくのか、それともTPSとして完成度を高めていくのか。
コンセプトやポリシーがなく、ユーザーの意見をそのまま全部詰め込んだため、収拾が付いていない。
例えるなら、手でバットを振りながら、足でサッカーボールを転がしている状態とでも言えばいいだろうか。野球ゲームなのか、サッカーゲームなのかわからないといった感じだ。
正直、初期に代表されるホラー性というのは、操作性の悪さやアイテムの少なさといった緊張感に支えられる部分が大きく、TPSとは相性が悪いと思う。
初期やサイレントヒルシリーズのようなホラーを目指すのなら、極限状態の中でユーザー側に上手く立ち回ることを求めるようなシステムにすべきだし、TPSとして突き詰めていくのなら、4や5の流れをそのまま素直に継承し、発展していくべきだ。
正直、今の日本のメーカーに欠けているのは、自分の意志だと思う。
すなわち、自分で決め、そのことに対し、自ら責任を持つということだ。
この「自分の決める」という部分が致命的に欠けているため、相手の意見に振り回され、ぐらぐらと揺れてしまう。
ユーザーは5をもはやバイオではない、と言ったが、それは安易にゾンビをまた登場させろという意ではない。
ホラーなのか、TPSなのか、
「この作品はこうだ！」と言い切れるコンセプトを出して欲しい、と言ってるのだ。
そこを取り違えてはならない。