PlayStation mk2 :: 実況パワフルプロ野球2011 レビュー

実況パワフルプロ野球2011 レビュー

発売元	コナミデジタルエンタテインメント（オフィシャルサイト）
発売日	2011/07/14
価格	6,980（税込）
レーティング	【Ａ】全年齢対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：野球/育成 ■ プレイ人数：1〜2人

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	3pt	3pt	1pt	1pt	3pt	2pt

総合点
38pt

GOOD!

■グラフィック
前作2010から選手それぞれに顔がついた。
似てる似てないなどの不満はあるかもしれないが、同じ顔がズラーッと並ぶ、非常にシュールで不気味なゲームグラフィックだった過去作のことを考えると大きな進化と言える。
欲を言えば、顔の形もそれぞれ違っていても良かったかもしれない。
また、グローブなどの小物も意外に作りこまれていて好印象。

BAD/REQUEST

■ペナントモード
・選手枠が少ない
支配下枠（最大70人）にいる選手はほぼ全て収録しているのに、ペナントで運用出来る選手数は最大44人まで。
最初は何らかのバグ？　とも思ったが、どうもこれが仕様らしい。
まだ成績を残してないけど育てて行きたい若手。終わった感はあるけれども愛着のあるベテラン。大部分を切り捨てなければペナントモードを遊べない。
収録しておいて使えないとか、意味が解らない。

・CPUのAIが粗雑
試合における采配。チーム運営。すべていい加減。
どんなに弱いチームで始めても、CPUが自分から崩れていくので２、３年目には簡単にリーグ制覇が出来てしまう。
弱い相手に将棋やチェスをやってもつまらないのと同じ。
パワプロは10年以上続くシリーズだというのに、こういった基礎部分が全く出来上がっていないというのは、パワプロプロダクションは一体今まで何をやってきたのか？

・金銭トレードが便利過ぎる
金さえ出せばどんな選手も獲れてしまう。
能力も解らない。劣化が早い。すぐ帰ってしまう。そんな外国人を探して契約するより、金銭で他球団の選手買った方がよっぽど効果的。
だけど、効果があり過ぎて面白くない。
ある程度レギュラークラスの選手は金銭で獲れないようにしておくべきだった。

■マイライフ
やることが少なく、単純でつまらない。
全体的にプロ野球スピリッツのスターダムモードに似てきてしまった印象。

■選手作成（サクセス）
相変わらず選手作成の自由度の低さには辟易とさせられた。
・高校野球編
マイナスの特殊能力を狙ってつけられない。
ミートSなのに左投手１。直球は良い（ノビ5）のにコントロールが0。そういった尖った選手を作ることが出来ない。
欠点も選手の個性。ここら辺も自由にエディットさせて欲しい。

・サクサクセス
問題外。
守備専門の捕手を作りたいと思っても、クリア後には走力A、守備関連能力Gの意味不明な捕手が出来上がったりする。
意図して決められるのは選手の守備位置だけ。
これを面白いと思って実装したのなら、ゲームクリエイターとして才能が無いと言わざるを得ない。

一作ごとにお話があるのは結構なことだが、いい加減に選手作成とは切り離すべき。
目的の選手を作るために何度も何度もサクセスモードをやらされるのは純粋に楽しくない。