PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

【オリジナリティー】
アクション戦闘は、このシリーズ最大の強み。更に、スキル・技・術の充実、今回から導入されたフェイタルストライクシステムにより、戦闘の幅が広がっており戦闘の爽快感や手応えは今作でパワーアップしたとも言えます。戦闘システムがマンネリ化してくるシリーズや、無意味な新システム導入で面白さが半減するシリーズも多い中、この辺りはさすがとしか言いようがありません。
と、高得点をつけたいところですが、ストーリーの部分でかなり下方に修正せざるを得ない部分が目立つ為　２ｐｔとさせて頂きました。

【グラフィック】
ムービーシーンは総アニメーション、ＰＳ３であれば容易に実現できるレベルです。ですが、このシリーズはアニメーションではないと…と考える方も多いでしょう。
その他背景なども、特に特出するべきものは見当たりませんが、３ｐｔとしたのは、装備（武器）、アタッチメントや紋章によるキャラのコスチューム変更点から。自分だけの組み合わせによってオンラインゲームなどにみられるアバター感覚で楽しむことも出来ます。
熱中度にも関わりますがそれらを収集するというサブイベントや合成なども豊富に用意されており、やりこみ要素としても楽しめます。

【熱中度】
サブイベントが多く用意され、隠しダンジョンも一部作業化する場面も出ますが、充分やり応えのあるものに仕上がっています。レベルも最高が200に設定され、クリアデータ引継ぎや難易度設定も各種ありますし、取り逃したアイテムやイベントをこなすためだけに１周を費やすなどといった楽しみ方も。終盤になるとミニゲームもかなりの数用意されていますし、それに伴ったアイテムや称号といった目的もしっかり用意されています。

BAD/REQUEST

【ストーリー】
オリジナリティーの点数を低くつけざるを得なかったのがストーリーの稚拙さと幼稚さ。
恐らくは、ユーザーのほとんどが感じることですが、もはや無視できないレベルになってきています。
シリーズ全体を通して世界を救うというテーマは王道です。剣と魔法のファンタジーは、主軸となるのは世界の安寧、切っても切れないテーマであることは前提で、各ＲＰＧは登場人物の立場や思想、環境や変化といったことを付加していくことで独自の世界観を表現してきたわけですが、この作品は実に薄く一貫性がない。
キャラクターは立っています。ですが、それだけです。ただ特徴や性格があるのみ。
主人公と友人の確執、ラスボスとの対話は、この物語で核とも言うべき部分ですが、ぼんやりとぼかしてストーリーの終了。サブストーリーで多角的な本編へのアプローチを期待していたのですが、まったくと言っていいほどノータッチ。
そのあたりを鑑みると、１点を付けたい所ですが、テイルズファンにとってこの程度は予想の範疇であろうこと、前述の戦闘システムの評価を考えて２ｐｔとしました。

【スキット】
このシリーズの特長ともいえるスキットですが、これを見て、面白いと感じる方は多いのでしょうか。前述のストーリーに関わってくるような内容があるのかと期待しながら見ていましたが、結局のところ疲れが残っただけで…
本編、サブストーリーに加えてスキットもほぼフルボイスのようですが、ちょっともったいないような。スキット非表示、カット機能をフル活用すれば問題ありませんが、トロフィー獲得の為に全スキットを見なければなりませんので、トロフィー収集される方は膨大な数のスキットを永遠見なければならないことは覚悟しておいた方が良いかもしれません。

COMMENT

シリーズはTOD・TOS・TOAプレイ済。
大抵このシリーズに手を出すときは、頭を使わなくても適当に楽しめるRPGが他にないなぁって言うときですので、散々書きましたがストーリーが稚拙でもまあいいかなと言ったところです。対象年齢も低く設定されているでしょうからストーリーに茶々を入れるのは幾分か大人気ないかなとも思いますが。
シリーズファンの方でしたら是非。初見の方でしたら、重く辛い欝ゲームの後の箸休めといった具合が宜しいかと思います。ストーリーに期待するのではなく、”レベルを上げて敵を倒す”という要素だけでも充分楽しめる内容となっていると思います。


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