PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

[グラフィックス]4点
３年以上前から作り始めているので正直、期待していませんでしたが…
一見の価値ありだと思います。
プリレンダリングムービー時の髪の毛の描写は素晴らしい。
表情に関してはフェイス（顔）のキャプチャーを使用していないのか？
ボーン（骨）が少く感じ、リアルという程ではなかったと思う。
クールなキャラクターが多いということと、ファンタジーという設定があるのでそこまで気にしなくてもいいのかもしれない。

[世界観]
とにかく独特な世界観を構築しているだけあって、専門用語が沢山。
最初は混乱するかもしれません。
しかし物語を進行させていく中で理解は可能。メニューの中に解説がある部分も親切。

[ストーリー]
主要キャラクター達が次々に理不尽な設定に追い込まれていくのには、ゲームを忘れて同情した。何が正解なのかが分からない立場で、不安を抱きながらも突き進んでいくという物語には自然と感情移入ができました。

[サウンド]4点
耳に残る楽曲というのはなかったが、あくまでもＢＧＭに徹していたと思う。
雰囲気をぶち壊すような場違いな曲もなかった。
あくまでも物語やシチュエーションを盛り上げる影の立役者だったと思う。


[快適さ]4点
全てシームレスという訳にはいかなかったものの、このロード時間の短さは素晴らしい。
ストレスは全くありませんでした。
メディアインストールもなしに、このロード時間の短さは最高！
今作品はマップの上下差をかなり利用しているので、簡易マップの表示が非常に見難くかった。
エリアマップの表示時に自動的に北側が上にできるような設定があって欲しかった。
回転さえできないので、しばしば自分の向かうべき方向を見失った。

BAD/REQUEST

[オリジナリティー]3点
前作 ”FF12”でコマンドバトルという旧来のシステムから不完全ながらも進化したと解釈していたのですが、唯一操作できる先頭キャラクターにATBバーを分割して用意し、コマンドラインに必要数を割り振ったという出来。前作からそれほど進化があったとは思えませんでした。
仲間もガンビットシステムという完成度の高いシステムから、やや不自由なオプティマシステムに切り替えたのも疑問が残るところ。
プレイヤー側に自由度を与えようとするならば、行動設定を細かくできるような戦略性まで追求して欲しい。
中途半端は良くなかったと思います。
スコアという概念もそれほど必要性を感じませんでした。
それでもFFというブランドがあったからこそ、最後まで遊べたのではないかと…

[熱中度]2点
ムービーの合間にゲーム、セーブポイントがあったらセーブしてムービー鑑賞。そして戦闘。
この繰り返し。
どのタイミングでムービーイベントがあるかというのがみえみえ。
個人的にゲームのテンポが嫌いでした。
これだけムービーに力を入れているならば、長くじっくり見せて欲しかった。
（どうせキャンセルの設定はあるのだし）
あれだけ細かくイベントムービーが区切られてしまうと、せっかくのクオリティーが台無しだと感じました。
正直、「またムービーか…」と感じることがしばしばでした。
そして皆さんが指摘している自由度のなさ。
これはキャラクターのレベリングにあたる、CPポイント、所持金に大きく影響を与えていたと思います。
所持金の少なさは前半にかなり負担となり、集中的な所持金集めを余儀なくされます。
所持金のインフレもいかがなものかと思いますが、今回は非常にバランスが悪かったと思います。数少ない”稼ぎポイント”での作業的な操作はうんざりさせられました。
しかしクリア後の”やり込み要素”などがあるので、熱中度を支える要素が皆無なわけではないようです。

[満足感]3点
ゲームの中身だけどうしても不満が残っています。
映像、音楽、物語、これだけ素晴らしい材料があったにも関わらず、この出来。
悲しいです。
一つ一つの素材は美味しいのに”不味いカレー”といったところでしょうか…
RPGというジャンル、行きついた先の”墓場”を見た思いでした。

COMMENT

長い開発期間をかけて発売された今作品。
製作費も恐ろしくかかっていると思う。
それをお手軽な値段で楽しめるというのは嬉しい。
短所も多く見える作品ではあると思うが、時間とお金が許すならば購入をお勧めしたい。
繰り返すが「惜しい作品」。
私はFFというブランド名になんとか支えられてエンディングまで辿り着けました。

23インチ液晶ディスプレイ使用（HDMI接続）