PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

・オリジナリティ
世界観が細部まで作り込まれていて非常に良かった。そういう作り込みは流石FF。
戦闘も従来のものとはかけ離れており、限りなくアクションに近いRPGのバトルという感じで面白かった。

・グラフィックス
FF初のHD画質でキレイでした。

・サウンド
今回、サウンドは非常によかった。
物語の壮大さを出すため、オーケストラを使い、かなり派手な音楽だった。
音楽に関しては今までのFFに遜色ない、むしろそれ以上かもしれない。

・熱中度
バトルに関してはキャラクターを成長させることによってどんどん派手さが増していくので、非常にやり込みがある。

・快適さ
ロードはプレイ開始の時だけ。
あれだけ広大なマップをほとんどローディングせずにやっていけるのはさすがスクエニです。
セーブポイントもこまめにあるので、途中で止めたい時もすぐに止められます。

BAD/REQUEST

・グラフィックス
プリレンダデモは非常に綺麗だが、リアルタイムデモは汚い。
最近のゲームの流れはリアルタイムでもを綺麗に見せることなのに時代に逆行してる。
リアルタイムデモに関して言えば、biohazard5やUnchertedなどのほうが何倍も上。

・熱中度、快適さ
オプティマ編成が非常にめんどくさい。
バトルメンバーを変える度に一から作り直さないといけない。
故に、バトルメンバーを頻繁に変えたくない。
だが、今回は難易度が高いので、製作者側も何度もオプティマやメンバーを変えて挑んでクリアするということをさせいようとしている。
それならもうちょっと快適にしてくれよ！と言いたくなる。
それにより熱中度も下がります。

それと、セーブに関しても不満点が。
セーブポイントでセーブということ自体が古い。
いつでも止められるようにたくさんセーブポイントを置いておくくらいならオートセーブにしてしまえばいいのに。
そっちの方が、快適で、時代に合っている。

・シナリオ
RPGで一番の見せどころのシナリオが一番ダメ。
はっきり言ってキャラクター全員の思いが希薄すぎる。
理解できない点も多いし、もっと先を見た行動をした方がいいんあじゃないのかと思った点も多くあった。
全員が考える前に行動するというような人間で、それでいて何とかなる。
はっきり言ってシナリオは崩壊している。
もっとムービーでそれぞれのキャラクターの過去や思いを見せた方が非常に面白くなったかもしれないのにもったいない。

COMMENT

非常に面白いゲームだった。
オリジナリティもあり、音楽も壮大で、グラフィックはそこそこ綺麗。
だけど、FFナンバリングタイトルとしては不合格点。
三年もかけてスクエニを代表するゲームだから会社側も惜しみなく金を出し、その結果がこれかと思うと、もうFFのゲームスタジオはもう駄目なんじゃないのか。
しかし、スタッフはFF10を作った人達。
そこまで悪いゲームを作る人間ではないはず。

それと、海外ゲーム視点を無理やり日本人スタッフが入れてしまったことも均衡を崩している。
海外ゲームがなぜ、力をつけてきたかというと創造性もあるが、何といってもユーザーにストレスを与えないことに重きを置いている。
確かに、今回はそのような点を重視し、ロード時間の短縮や、リスタート機能を入れたが、オプティマ編成の面倒さなど、抜けがある。
難易度が高いのはストレスには鳴るのではないか、という人もいるが、それはゲームの醍醐味であり、そのストレスは必要悪である。
つまり、言いたいことはもう日本人だけでゲームを作っていく時代は終わったこと。
世界中の開発者と試行錯誤しながら作っていくのは今後のゲームのあり方だ。
スクエニは日本でも数少ない世界を見れている会社だが、看板タイトルがこれだと先が思いやられる。

次の作品はもっと斬新な進化をしてほしい。
もちろん、ユーザー視点というゲーム作りの意味を履き違えないように。