PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

（１）物語

　・秀逸。
　　ありがちといえばありがちだが、登場人物がそれぞれ個性があって、
　　感情移入できた。
　　また、戦争はあくまで有事であり、平時は復員するという思想が
　　貫かれているのは、大変素晴らしいと思った。
　　ある意味、非常に日本人らしい物語だと感じた。

（２）映像

　・とにかく非常に美しい。
　　登場人物は、日本人が得意とする２次元が基本だが、
　　見やすく親しみやすい絵柄で、最後まで飽きなかった。

（３）戦闘システム

　・新しい。まずはそれが言える。
　　アクション性とじっくり考える思考性を組み合わせた、
　　見事なシステムだ。感動した。

　　ただし、慣れれば完全に惰性。力押しとなる。
　　まあ、慣れたころにゲームが終わるので、こんなものかもしれない。

（４）音楽

　・可もなく不可もないが、十分臨場感はあったので良かった部類に入ると思う。

（５）難易度

　・攻略本、インターネットの攻略情報無しでクリアできた。
　　攻略情報が無いと全然先に進めない、アイテム等が全然取れない、
　　最終的にクリアできない、そんな昨今のゲームを思うと、
　　非常に親切で単純な作りになっていて良いと思う。

BAD/REQUEST

（１）快適性

　・とにかくディスクの読み込みが多い。
　　ゲームの性質上、リセットゲーム（ステージ頭からやりなおし、弾が外れてやりなおし　など）
　　であるのはやむを得ないはず。
　　にもかかわらず、毎回毎回セーブ＆ロード画面で読み込みが入る。

　　また、イベント間でもロードが入りまくりなので、
　　せっかくの臨場感がそがれる原因となっている。

（２）兵科の偏重

　・戦車４割、斥候４割、対戦車１．５割、突撃１割、狙撃０割。
　　上記は、私が感じた兵科の使用割合だが、
　　正直なところ、あまり兵科の特性を生かせるゲームとは言えなかった。

（３）育成と成長システム

　・一応レベルは各兵科に経験値を割り振れることになっているが、
　　使う兵科は限られているため、正直あまり意味がない。

　　自由度は無く、ほぼ一本線だと言ってよい。

（４）装備システム

　・装備と戦車の開発には、選択肢があるとはいえ、実際はほぼ一本線。
　　また強い装備は謁見イベントで手に入ることもあって、開発自由度の
　　無意味化を推進している。

　　育成同様、開発も自由度は無く、ほぼ一本線だと言ってよい。

COMMENT

まず、ＳＥＧＡの心意気に胸を打たれた。
続編ならまだしも、リメイクばかりで創造性の無いゲームが溢れる中、
新しい世界観、新しいゲームシステムで作品を作った姿勢に拍手を送りたい。

非常に市井の評判が高いゲームで、かなり期待してプレイした。
正直途中でその評判に疑問も持ったが、クリアしてみて、それに合点がいった。

理由は、非常にやりきった感があるためだ。
おそらく、その物語、演出、そして戦闘システムが大きな理由だと思う。

戦略ゲームを期待して買うと、肩透かしを食らうかもしれないが、
娯楽としては非常に高い完成度であることは間違いない。
まだやっていない人は、是非一度、プレイしてみることをお勧めする。