PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

■PS3で初のサウンドノベル。
■携帯の音がリアルです。

BAD/REQUEST

■オリジナリティ
◇フルボイスはこのゲームに始まったものではないし、ノベルゲーにボイスが付いているのは今時めずらしいものではない。フルボイスをウリにしていた様ですが、何で？と思いました。
◇画面のエフェクトも宣伝文句の割りに大した事が無い。というか無い方がよかった。あってもほぼ無意味過ぎる。
◇シナリオがとにかくありきたり。すぐオチが分かった。何かの二番煎じとしか思えない。映画の「リング」が浮かんだのですが…。曜日表示の所なんて音楽のあたりで更に「リング」を彷彿させられました。

■グラフィックス
◇全体的に暗すぎる雰囲気のグラフィック。
“怖い雰囲気”じゃなくて、“湿っぽく陰気くさい雰囲気”を感じました。
オマケに色味が無い。全体的にじめじめした青っぽい色味のみ…な感じで、ただただ気分が暗くなる。
◇全てが実写ではない。
ほぼ実写だと期待していたのですが、CGで加工されまくってたりと、期待はずれ。CGでの加工も、人間の皮膚の部分や目の部分なんかの加工がかなり作り物感が出ていた。リアリティが逆に無い。そんなに加工するなら実写じゃなくてもよかったと思う。

■音楽
◇「かまいたちの夜」の様に、とても耳に残る様な印象深いBGMは無かった。
◇画面の文章を読み始めているのに、勝手に違う台詞で声が流れる場面が多過ぎでした。画面の文章と同じ台詞を喋るのなら全然いいのですが、全く別の台詞ばっかだったので落ち着いてプレイ出来なかった。目で見ているものと違うものが流れる事が多過ぎて疲れました。
◇声優さんの演技がわざとっぽい。棒読みな部分が多い。演技くさい。劇団のお芝居を見ている様だった。リアリティがなさすぎる。

■熱中度
◇「月曜日」と出て来た瞬間、後先そんな短いんだ…と出だしから萎えました。メインシナリオはかなり短い。ほんの何時間でクリア出来る。そんなに熱中する程の要素は無いように感じました。

■満足感＆快適さ
◇無いです。高い値段出して買ったのに、全体的に見てボリューム不足な気がしました。かまいたちシリーズと比べてしまうのですが、選択肢が今回は少ない気がしましたし、合ってもどーでもいい様な選択肢ばっか。シナリオもかま２の様にかなり飛び抜けたものっぽいのが無く、残念。
◇フルボイスは飛ばせない。フラグ立ての為とはいえ、のろのろと何回も聞いた台詞を飛ばせずまだ聞かされるのは苦痛です。
やフラグ立てのせいで進めるのが恐ろしく長く困難で快適さが皆無なのに、全シナリオを出す気も失せます。フローチャートも見づら過ぎる。

COMMENT

■まず値段が高い。
追加配信とかパスとかそういう面倒な事は要らないので、全部含めて発売してほしかった。ボリュームもないのにあの値段設定はおかしすぎる。

■実写＆フルボイスにしたのはどうかと思う。
実写の役者さんが実際喋っているわけではないので、実写と声の違和感が消えない。実写でも声は別人なんて意味不明すぎる。それならいっそ、一部分だけムービー入れたりすればよかったんじゃないか。

■人物設定が…
◇かまいたちシリーズ全部やってますが、主人公とヒロインの設定がいつまでたっても同じ感じがした。またか…みたいな。
◇人物設定が古い。今時あんな大学生いないと思う。一昔の大学生という設定なら分かるけど、声も喋り方もビジュアルも古臭い。今風な感じがしない。
年上のオトナな男と付き合う女子大生って…設定がありきたりというか…でも実際そんな人そうそう居ないって。

■怖くない
ちょっとの暗闇や怖い話でもキャーキャーわめく様な、怖いものがとことん苦手な人にはオススメするゲームです。
逆に、コテコテのホラー好きには全く合いません。幽霊系は合わないという人にも全く合いません。最初から最後までどこで怖いのかが全く分かりませんでした。
比べるのもあれなのですが、初代かまいたちが一番面白かったし、一番怖かったです。かま３でかなり萎えた人にはオススメできません。

忌火起草、PS3で出す意味があったのでしょうか…