PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

美少女のアーナスとリュリーティスの想いや葛藤などが交差することによって、繰り広げるストーリー。
百合(女性同士の同性愛)要素を前面に出したストーリーは、これまでのRPGにない雰囲気や世界観があってよかったです。
舞台となるロケーションもダークファンタジーの雰囲気や質感を表現していて、より美少女たちの活躍を際立たせてくれる要素になっています。

今作に登場するキャラクターたちの個性やデザインもとても良かったです。
お互いを愛し合いながらも複雑な想いや葛藤を抱いている主人公のアーナスとヒロインのリュリーティス。
イケメンなのにお笑い担当のような感じで陽気な言動を見せるロイドと有角教授。

アーナスについていきながらも、道中でさまざまなしぐさを見せるかわいい従魔たちの存在も必見です。
ビジュアルデザインも素晴らしいだけでなく、戦闘の能力や性格の個性といった特徴もうまく出ていて、愛着が湧いてきます。

戦闘システムは手軽にプレイできるゲームデザインで快適。
戦闘の操作性はコーエーの無想シリーズに近いで分かりやすく操作しやすいので、無想シリーズをプレイされている方なら、馴染みやすいです。。
ゲーム自体の難易度も全体的にあまり高くないので、アクションRPGが初心者の方でもあまり苦戦することなく、プレイできると思います。

変身ゲージを消費して強化形態(フォーム)へ変身できるシステムが大変便利。
変身は強力な攻撃や特殊な効果をもたらす要素があり、使いどころを見極めて使えば、戦闘をより有利に進めることができます。

BGMも聴いていて、とても良いものが多いです。
特にボス戦で流れるBGMはどれも壮大さや迫力さを表した出来栄えなので、とても印象深かった。

BAD/REQUEST

ストーリーですが、雰囲気や世界観は良いものの、そこに登場する個々の要素に関する設定や存在がイマイチ定まってません。
ストーリーが進めば進むほど、解明されないまま通り過ぎてしまう謎(伏線)やキャラ達のあまりパッとしない言動が目立って来ます。
せっかく根幹となる設定やデザインは良いのですから、もう少しいろいろ掘り下げて、より良いストーリーに仕上げてほしかった。

エンディングですが、それほどスッキリした終わり方ではなかったため、少々物足りない感じでした。
ネタバレ防止のため詳しくは書けませんが、続編ありきな描写もあるので、次回作でそうした描写に対するフォローが欲しいところです。

舞台の背景やオブジェクトのグラフィックが、PS2時代のものをHD化したような感じ。
次世代機であるPS4とのマルチプラットフォームの作品であることを考えると、少々物足りない。
逆に、キャラ達のグラフィックはとても精巧で美しいので、あまりに気にならないこともあり、点数は３点といったところ。

ラスボス戦が、これまでのボス戦に比べ、急に難易度が上がる。
不条理とまではいきませんが、厄介な攻撃などを仕掛けてくることが多いので、長期戦になること必須です。

COMMENT

32型液晶TV・HDMI端子使用。
よるのないくにシリーズは今作が初プレイです。

ネット通販でたまたま新品2000円ほどで売られてい今作を購入しプレイ。
以前から今作について興味があり、とりあえず１周分はクリアした状態です。

とりあえずクリアした感想ですが、そこそこ面白かったです。
美少女たちの百合要素を前面に出したストーリー、手軽に操作できるアクション性、かわいいキャラ達など、魅力的な要素が満載でした。

ですが、悪いところもけっこう目立ちます。
そこそこ楽しめる作品ではあるものの、「良作」と呼べるにはまだイマイチという状態の惜しい作品です。

決して悪い作品ではないので、今作のような作品を初めてプレイされる方にはちょうど良い作品です。
百合要素のストーリーが好きな方、手軽にプレイできるアクションRPGをプレイしたい方にもオススメです。