PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

内政は施設を建設して、年を発展させることで富国強兵を実現していくシステム。
特定の施設を建設・増築し、そこに武将を配置することで様々な効果を得ることで、内政をやっていきます。
都市が発展していく様子は達成感や充実感があり、これだけでもとても楽しく感じました。

グラフィックが従来の作品に比べて良くなりました。
都市や戦場の風景はとても綺麗で、三国志の世界観をよく表しています。
一番良かったのは武将のグラフィックで、従来の顔だけの描写から上半身を写した大きな描写になり、武将たちの個性がより際立つようになりました。

ゲーム中のBGMも良い曲ばかり。
シリーズを通して中華楽器を用いた音色で奏でられるBGMはとても印象に残りやすい。

ゲーム設定で、金収入・兵糧収入・募兵量についての設定項目があるところ。
「標準／自勢力のみ多め／他勢力のみ多め／多め」の４項目を設定することが出来ます。
「自勢力のみ多め」を設定してプレイすれば、後々自勢力の金・兵糧・兵力が他勢力よりも圧倒的に大きくなります。

BAD/REQUEST

GOODであげた内政のシステムですが、悪く言えば何をするんでも施設の建設が必要であるところ。
城壁の補修など、「これくらい普通のコマンドの命令でやってくれよ」と思うようなことでも、特定の施設が必要なので面倒。

ある程度施設を建設すると、そこに配置できる武将がいなくて、終始人材不足になりやすい。
内政では何をするのでも武将の人出が必要なので、やりたい内政や配属したい施設に必要な武将がいないという事態がかなり起きやすい。

戦闘の出来が悪いので、イマイチやる気になれない。
リアルタイム制の戦闘なので戦闘中は終始忙しいというのと、自軍・敵軍ともに軍団の表示が小さくて見えづらい。
混戦状態になると、軍団同士が集まってゴチャゴチャして分かりづらくなるので、指示を出すためのマウスカーソルに合わせるのが億劫になってきます。
戦闘には制限時間があるので、自軍が圧倒的に優勢でもタイムオーバーで敗北になったりします。
リアルタイム制なのは良いとしても、制限時間を設けたのは正直不要でした。

武将のグラフィックですが、武将の中では個性がありすぎて、作中の場面にあってない描写がいくつかあります。
戦闘中でもないのに雄叫びを上げる武官、変におびえている文官など、内政や戦闘中のグラフィックとして合ってない内容になっていて変です。

COMMENT

32型液晶TV・HDMI端子使用
三國志シリーズはPSP版７、８withPK、11withPKをプレイ済みです。
オンライン対戦は未プレイです。

始めに断っておきますと、残念ながら今作はクリアできませんでした。
三國志シリーズについては「下手の横好き」でプレイしているので、普段はPKのエディタ機能を使ってプレイしています。
「エディタ機能なしでもクリアしたい」と思い、中古950円で売られていた今作を購入しプレイしましたが、ダメでした。

しかし、クリアはできなかったものの、それなりに楽しめました。
戦闘の出来は悪かったですが、内政に関してはけっこうイイ感じにハマりました。
無印版なので仕方ないのですが、これでエディタ機能が入っていれば最高でした。

現在はPK版が出ているので、今作を購入する必要性はあまりありません。
ですが、「とりあえず三國志12をプレイしたい」という名目でプレイするなら価値があると思います。