PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

○グラフィック
今までの中では一番良かった。

○乗り物
カスタマイズしたバイクを乗り回しているだけで楽しい。

○飛行機
いろいろなアクロバットができて良かった。

BAD/REQUEST

○警察
過去最強とまで言われる今回の警察。SG持ちの警察はもはや死神である。
手配の基準は今までと変わらない。
にもかかわらず一回手配されたら万事うまく行っても1、2分、一回見付かる毎にプラス2分ほど時間を取られる。
とにかく、しつこいしウザい。
コイツらを避けようとするなら、勿論犯罪を犯さずに行儀よくするしかなく、クライム・アクション(笑)になる。

サバイバルホラーで大切なのが爽快感と恐怖のバランスなら、クライム・アクションで大切なのは警察と主人公の強さのバランス。今作はその調整が上手く出来ているとは言い難い。

○体力
主人公の体力が少なすぎる。
一回の事故で死ぬこともよくあり、その度に長いロードや$5000の治療費を取られるのでは洒落にならない。
一応、防弾チョッキで体力を拡張させることが出来るが、それでも交通事故による即死はある上、値段が$2500と高い(物は$500からあるが紙装甲)。
ストーリーをクリアすれば大金持ちになれるが、ストーリー中の金欠状態ではそう何度も買えるものではない。
(参考までに、タクシー業務で稼げるのが所要時間3分程で$200程度、警察沙汰ならコンビニ強盗が$500、現金輸送車が$7000)
よって、防弾チョッキを着ずに生身のままプレイする事が殆どで、体力の少さへの苛立ちを加速させる。

○車が消える

ガレージを買うと消える。
ガレージに入れると消える。
ミッションをクリアすると消える。
スイッチ中以外のキャラを長時間放置すると消える。

お金と時間を費したものを理不尽に消去されるというのは怒りを通り越して呆然とさせられる。


○都合の悪い時だけ『ゲームですから』の言い逃れ

・ガソリンスタンドは地球上で最も安全な建築物の一つである。
車が突っ込んだ程度で爆発などしない。

・このゲームの自動車は人工ダイヤモンドで出来ているのではないかと疑うくらい硬い。

・潜水艦のハッチを水中で開けられるのはおかしい。

・携帯で電話している時口が動いていない。

・フルチューンアップしたスポーツバイクを、パトカーや、チンピラの泥まみれのバンでさえ普通に追えている。そういう奴らから逃げる為に何万ドルもつぎ込んだのに。

・マップには表示されない軍基地の所在地が序盤の登場人物でさえ普通にバレてる。

・山に木が殆ど無い。北の将軍は身を持って知っているが、森の無い山は雨が降っても貯水する事が出来無いため、大洪水の最たる原因となる。都市の排水機能など軽く凌駕するだろう。

・水は貼っているテクスチャ自体は非常に良いものの、水上バイクで走った時などの水飛沫などの表現は並である。
そもそも激流はカオス的な振る舞い(ごく僅かな初期条件の差で結果に劇的な変化が生じてしまう)をする為、再現が非常に難しいものではある。
乱流の振る舞いを表したナヴィエ・ストークス方程式は未だに近似解を用いるしか無いが、水流の振る舞いに限りなく近い再現は多くのソフトウェア開発陣(ゲームとは無関係だが)が成功しており、リアリティを追求するなら乗り物の種類を幾つか減らしてでも挑戦すべきものである。

・ビルの屋上からスナイパーライフルで一般人を狙撃しても、なぜか警察に手配されるなど、目撃者のいない犯罪も感知される。

・交通ルールを無視する一般車両。
後方確認無しで車線変更したり、など。

○モーション
無駄なリアリティ追求として良くあるダッシュの後の慣性付け。
バイオ6でも止まりたい場所に止まれず、大してリアルとも思わず、鬱陶しいだけだったが、このGTA5はその上を行く。
各モーションにプレイヤーを苛立たせる謎の待機時間や失神時間などがあり、プレイヤーとしてはやはり鬱陶しいだけ。
挙げるとキリがないくらい殆ど全てのモーションに存在する。
スムーズという言葉はこのゲームに存在しない。

○スイッチ
キャラ間で共有できるものが殆ど無い。
買った施設は買ったキャラしか使えない。
よって、結局一人のキャラしか使わなくなる。意味なし。

COMMENT

警察は目の前にテレポートしてくるし、透視でもしているかのようにこちらの隠れている場所を探しに来る。

ロックスターはこちらのイライラの原因となるものばかり『リアリティ』と言って追加している。

相変わらずお使いばかりで、サブミッションとメインミッションの違いがよく解らず、自分が今何を進めているのか見失ってストーリーは放置。

テイクツーも一度発売したものに、アップデートで更に規制を加えるという暴挙に出ている。このゲームは相変わらず日本版に恵まれない。
まあ、テイクツーはそろそろロックスターに見切られてくれると嬉しい。そして代わりがディスオナードで人体欠損などの表現すら規制しなかったゼニマックスとかだと更に嬉しい。

日本の政治家は二次元と三次元の区別も着かないばかりか、ゲームと現実の区別も着かないようなのでローカライズ担当が変わっても望みは薄いかもしれない。



さて、GTA5だけの何かがあるかと言えば別に無い。
買っても買わなくても大して変わらない程度の体験しか与えてくれなかった。

都合が悪いと『ゲーム』、プレイヤーが嫌がることは『リアリティ』と言っている限りグランド・セフト・オートというゲームがこれから劇的に面白くなることは無いだろう。

これだけ売れたGTA5より、レッドデッドリデンプションの方が長く楽しめたのには理由があるのだ。

あとはオンラインを適当に遊んでトロフィー取ったら、さっさと売ろうと思う。