PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

ストーリーは「アルタイルの壮絶な人生」と「彼の真実を追い求めるエツィオ」の２人のアサシンが駆け抜けてきた人生で活躍を描いています。
お互い波乱万丈な人生を駆けながらも、自分自身の思想や信念に忠実に従い、真実を追い求めていき、徐々に革新に迫っていきます。
特にエンディングは、真実の意義とお互い２人が生きた人生の軌跡の集大成となっていて、感動しました。

イベント（ストーリー）の演出が、よりハラハラドキドキする場面が増えました。
馬車でのカーチェイスや崖から滑り落ちるなど、緊張感あふれる場面が続きます。

新武器であるフックブレードは大変便利。
高い所により届いたり、街中に張られているロープにひっかかって滑り降りるなど、移動のバリエーションが増えました。

新要素であるボムクラフト(爆弾作り)もさまざまな爆弾を作れて、面白いです。
爆弾はケース・爆薬・中身の構成から成り立ち、それぞれを組み替えることでさまざまな効果を発揮します。
爆弾作りは基本的に専用の棚で行うのですが、材料が揃っていて手持ちの爆弾を量産するだけなら、その場で作ることも可能です。

グラフィックが従来の作品以上に、さらに綺麗になりました。
服装や建造物などの細部の細かさはもちろん、人物の顔つきや表情も今まで以上に美しい仕上がりになっています。
このシリーズのグラフィックは現ハードの最高レベルで造られながらも、しっかりと進化しています。

BGMも従来の作品のものより、印象深い良曲が多くなりました。
特に戦闘などで、場面を盛り上げる曲調が多いのが良かったです。

アサシンギルドや店舗復興、宝箱探しなどのもの集めなどのやりこみ要素もあり。
それらのクリア特典もしっかりと用意されています。

他にも前作にあったオートセーブ機能もあります。
音声・言語設定（日本語・英語）も有り（イタリア語はなくなりました）。

BAD/REQUEST

相変わらず「フルシンクロ条件」は本当にいらない。
前作もそうでしたが、これのせいでプレイの自由度が下がってしまい、ゲームの面白さを自ら削いでしまっています。

操作方法が従来のものより変わってしまい、慣れるまで使いづらい。
タカの目がL3ボタンになり、武器を選ぶホイールも２つになりました。
遠距離攻撃の武器は△ボタンになりましたが、クロスボウは□ボタンのまま。

敵が従来の作品に比べて強くなり、逃げて撒くのも難しくなりました。
特にイエニチェリという兵士はカウンターを弾いたりするので、倒しにくい。

悪評を下げる方法に、従来の「張り紙はがし」がなくなりました。
基本的に、街中の先触れに賄賂を渡して下げることになるので、先触れ探しに終始してしまう。

一部のステージ（デズモンドの回想）ステージが難しい。
タイミングがシビアで、チェックポイントまで何度もリトライすることに。
クリアしなくても、シナリオクリアには問題はないのですが、ストーリーを深く知りたい人にはかなりの障害になります。

バグがいくらかある。
メニューが開かなかったり、ミッションが開始されなかったりするなど。

デズモンドの顔のモデリングが変わってしまいました。
今までの若々しい顔が、おっさんになってしまった感じがします。

COMMENT

26型液晶TV・HDMI端子使用
アサシンクリードシリーズは１、ブラッドライン、２、ブラザーフッドをプレイ済みです。
（今作を含め、２とブラザーフッドはスペシャルエディション版を購入）
オンラインは未プレイです。

諦めかけていた念願のスペシャルエディション版が発売され、購入しプレイ。
プレイし終えた感想ですが、面白かったものの悪いところがいくらか目立つ印象。

「フルシンクロ条件」に加え、操作方法の変更など、従来のシリーズを通してきた自分にとって、ブラザーフット以降印象が徐々に下がっています。
余計な制限を加えることで「こうすれば面白くなるでしょ？」と言わんばかりの造りは、正直言って開発者側の自己満足にしか思えません。
２のように余計な制限を加えず、本作独自のゲームシステムだけでも充分に満足できるのに、残念です。

とりあえずアサシンクリードシリーズが好きな方なら、今作も楽しめると思います。
ストーリーは１から通して繋がっているので、まずは１からプレイすることを強くオススメします。
これから今作をプレイされる方は、現在発売されているスペシャルエディション版をどうぞ。