PlayStation mk2 :: ファイナルファンタジーXIV レビュー

ファイナルファンタジーXIV レビュー

発売元	スクウェア・エニックス（オフィシャルサイト）
発売日	2015/06/23
価格	6,264（税込）
レーティング	【Ｃ】15才以上対象セクシャル犯罪 (CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	■ オンライン専用 ■ ジャンル：MMORPG ■ プレイ人数：1人【蒼天のイシュガルド】 ■ 発売日：2015/06/23 └ 価格：6,264円【新生エオルゼア】 ■ 発売日：2013/08/27 └ 価格：3,300円蒼天のイシュガルドは新生エオルゼアの拡張パックです。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
2pt	4pt	4pt	4pt	3pt	3pt	2pt

総合点
66pt

GOOD!

完全に新作と言っていいと思います。
前バージョンの歴史的失敗があったからなのか、作り直しての再登板となりました。

ＭＭＯＲＰＧは、クライアントだけ無料で配布しアイテム課金しながら、それを元手にアップデートを重ねるということが多いジャンルです。
事業としてのリスクを分散させる為のビジネスモデルだとは思うのですが、どうしても未完成のゲームをやっているというイメージが強かったのは事実です。

前バーションのＦＦ14は、企業イメージに大きなダメージを与えるほどのものであった為に、新生で失敗はできないという思いが強かったのでしょう、少なくともコンテンツ不足を感じるような面はありません。
現段階で、かなり作りこんでいるなという印象です。
システムの根幹にかかわるものは、ほぼ実装されており、何もすることが無いという状態に陥ることはないでしょう。

2013年の現在、年間単位のレベリングに耐えられるユーザーが少なくなっているというのもありますが、このジャンルにありがちな「狩り」をしてレベリングという面もかなり緩和されています。
クエストと、ＦＡＴＥと呼ばれる（突発的な野良レイド）システムだけでも、レベルがどんどんあがっていくのは嬉しい限りです。

グラフィック自体は、近年のＰＣ作品に触れている方にしてみれば、これくらいは当然だと思うのではないでしょうか。
それよりも、雨が降り出す前に、さっとあたりが微妙に暗くなる等、天候変化時の空気感が出ていると思いました。

また、11での度重なる調整という積み上げがあった為か、バランスも悪くない気がします。
特定のジョブでは、ＰＴに入ることも、クリアすらも困難であるということが、現状は無さそうです。

コンテンツファインダーという自動でＰＴを組むシステムがあり、ソロの人がＰＴを組めず、進められないということも無さそうではあります。
また、そのＰＴ時に拾った希少なアイテムもランダムで振り分けられるので、運がよければ誰でも入手は可能ですね。
ソロである為に、強力な武器防具に縁が無いという状況ではないということです。

BAD/REQUEST

キャラクリエイトが幅広いという触れ込みでしたが、実際は非常に狭いと思いました。
どう製作しても美形にしかならないので、それはそれで多様性が無いのではないでしょうか。
さすがに、どこを見ても美形しかいないのはゾっとします。

ＭＭＯ黎明期から一切代わり映えしないクエスト、バトル。

ＭＯＢを選択し、スキルボタンを連打しているだけ。
○○を○個持ってこい・・・。××を×個持ってこい・・・。

これだけ、月日が経ってもこのシステムから逃れられないということは、これ以上進化は無いと判断したほうがいいのかもしれませんね。

マクロ必須の雑なＰＴバトル。
ソロ時は感じませんが、ＰＴバトルやＦＡＴＥになった時の雑さが凄まじいです。

2013年9月2日現在、鯖の人数制限でインがほぼできません。半日待っても無理です。インされている方は24時間繋ぎっぱなしのようです。
これに関しては、ゲーム以前の問題だとは思いますが、9月4日以降に改善されるとのことです。

COMMENT

既存のＭＭＯＲＰＧのアッパーバージョンだと思ってください。
戦闘、製作、システム、様々なタイトルで積み重ねられてきた物が、ほどよく詰まっているという感じです。
それが2013年バージョンのグラフィックで遊べるといえば、いいのかも。

仮に、この新生ＦＦ14がＭＭＯＲＰＧ初体験となるならば、一生思い出に残る素晴らしい一時を与えてくれるでしょう。
世界のどこかの人間との冒険、触れ合いは、人生を変えてしまうほどの体験になるに違いありません。

いままでに、大作と呼ばれるＭＭＯＲＰＧを何度も体験してきている方、常日頃からクライアントをダウンロードし続け「黎明期の楽しい体験よ、もう一度」とＭＭＯＲＰＧ難民になられている方には、あまりオススメはできません。
そういった方には「既に体験された世界」だからです。

ＭＭＯＲＰＧに何を求めているのか？　明確な人ほど粗が目立つのかも？
ＦＦ14は、他人よりも良い装備、強さ等だけを求め作業に没頭してしまうと、つまらなくなってしまうような気がしないでもありません。
様々な景色を楽しんで、ふとした瞬間に空を見上げて「今日は晴れていて良かった」なんて何気ない瞬間を楽しむことができる人向けかもしれないです。

しかしながら、ＵＯで家を持ち続けている人、ディアブロで耳を集め続けた人、ＲＯで0.001％の可能性にかけた人、リネージュ2で苦楽を共にしたメンバーとヴァラカスと戦った人達にも、なんらかの印象を与えるポテンシャルがあるゲームだとは思いました。

とりあえず、始動して幾許も経ってない状態でも雑感です。
暫くして観想が変われば、変更を加えていくつもりです。