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GOOD!

ガンダムではなくガンプラを主軸に置いたゲームであるということがまず第一に良い。塗装、パーツ組み換え、デカール貼り、パーツ収集と、ガンプラ好きにはわくわく感いっぱいの要素が組み込まれたアクションゲームとなっているのは、これまでありそうでなかった。ような気がする。

　パーツ収集の熱中度。敵機体を破壊して、パーツを収集、組み立てて自分の機体に装着。この一連の流れに、奇妙な中毒性があります。組み立てれば組み立てるほど組み立てのレベルが上がり、より出来の良いプラモ（高性能のパーツ）が作れるようになるので、収集から組み立てまで楽しい。

BAD/REQUEST

　・収録機体の種類が超絶少ない。ほんとにめたくそ少ない。今までに発売されたガンプラはちょっと膨大な数なんで、その数分の一も収録はされないだろうと思っていましたが、発売されてみればあら吃驚、たったの、たったの三、四十種類くらいです。それも、カラーバリエーションなど（シャア専用ザクと普通のザク、みたいな）含めて。
　このため、最初数時間は熱中できたパーツ収集も、すぐに何一つ面白くなくなります。収集すべきパーツがそもそもあほみたいに少ないので。また、少ない収録機体、その選定もかなり謎で、たとえば、００８３からはジムカスタムとドム二種類のみ参戦。フルバーニアン？二号機？なにそれ状態。ポケットの中の戦争からは、ケンプファーはでません。かろうじてチェーンマイン（ケンプファーの武器）はでます。意味不明です。ＺＺもＶもＸもいませんよ。ＳＥＥＤはストライク系のみ。逆Ａもいませんし、００一期からはヴァーチェの足だけ出ます。

　・そうした極小の機体種数を誤魔化したいのか、敵機体の中には『それっぽく塗装したコレじゃない機体』がでます。緑と白でガンダムで狙撃してくる（もしや狙い撃つぜの･･･？）→残念それっぽく塗ってライフル持たせた００でしたー
　なめてんのかと。そんなのが結構あるものだから、尚更萎えます。

　・塗装表現の雑さ。ガンプラで戦うということで、機体は塗装し、汚しを入れたり影をつけたりと、プラモっぽい楽しみ方が出来るようになっています。が、塗装は関節などには施せず、汚し表現は雑すぎてただ汚いだけ（牛乳かけたみたいになるだけです）、傷表現は虫が群がってるようにしか見えず、プラモっぽさなんて全然ありません。ちなみに武器は塗装できません（なぜ……）。
　色変えるだけならもうＡＣでいいよって感じの出来です。

　・アクション。単調。がちゃがちゃやるだけ。

　・グラフィック。ＰＳ２にしては凄く頑張ってい……ああ、もう。

　・音楽。いつものガンダムゲー通り、毒にも薬にもならない。ああ、ＢＧＭ，あるね、そういえば、という感じ。

　・世界観、キャラクター。適当で痛々しいだけ。

　・有料アイテム。初日から、パーツドロップ確率アップアイテムを有料配信しています。それどころか説明書に堂々と説明が載ってます。フルプライスのゲームである事を忘れそうになる、いつものバンナムゲーです。機体もこれから追加されていくそうです。本編の出来、スカスカ具合とセットで考えると、ほんとうに、100％を120％にするためではなく、70％を90％にするためのＤＬＣにしか思えないほどのひどさ。

COMMENT

　私はガンプラ好きですので、「ガンプラ」が主役のゲームと聞いて楽しみにしていたのですが、大変残念で仕方ありません。
　製作した方々は、少しでもガンプラに興味関心のある人たちだったのかどうか、疑ってしまいます。プラモのカスタマイズに関する雑さは、やっつけ感、どうでもいいんじゃね感が満載で呆れ果てる。ＰＧという枠組みで発売されていないキットが「敵ＰＧ機体」として出ているのは何故なのか、ＨＧＭＧＰＧでディテールが変わっていないように見えるのは何故なのか。

　購入を考えている方は、よっぽど特殊な考えでも無い限り、中古がワゴンに溢れるまで待つか、即買い即売りをしたほうが良いと、個人的にそう思います。

　ジェガンもリガズィもデスティニーもエピオン（ヒートロッドだけはなぜかでるよ！やったね！）もいない、ゲルググもリックディアスもＥｚ８もいない、そんなガンプラバトルゲーが好きだ！という方には、お勧めです。