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GOOD!

ジャングルと化した東京で動物となりサバイバルするゲーム

もうこれだけでも十分すぎるオリジナリティ。人間のサバイバルアクションゲームは何個か知っていますが、動物となって生き延びるというこのスタイルは唯一無二。草食動物・肉食動物のどちらでも違った面白さを見出すことができる。
後半戦からは一撃で死ぬ可能性も多々増え、文字通りの「弱肉強食」の世界をこれでもかと言うほど味わうことができる。

繁殖を繰り返すとステータスが少しずつ上昇し実際の「進化」のごとくちょっとずつ生き延びやすくなるのも面白い。

グラフィックはしっかりと動物の動きや毛づやも描かれている。また、舞台となっている実際の渋谷あたりの地理もしっかりと再現されている。

BGMはまあまあ。平常時はポップで、追われているときは緊迫感のある音楽、それでもおどろおどろしくないちょうどいいバランス。経過年数に応じてBGMが変わるのもよし。

ストーリーに関してはマルチ視点で多角度からそれぞれの心情を知ることができて興味深かった。

BAD/REQUEST

使用できる動物はゲームの進行によって使用権の購入許可がされていき、さらに獲得したポイントでアンロックする仕組み。
1年につき1分で強さにもよるが1ゲームだいたい30年〜80年ぐらいかかり、その1ゲームもかなり濃いので、1ゲーム終わって「さあ、もう1回やるぞ!」というやる気が起きない。
プレーに関してもただサバイバルする（チャレンジミッション要素もあるが、数が少なく単調）だけなので次第に飽きてしまう。
もちろんプレーしないとアンロックするためのポイントが稼げないので、この方法はちと厳しい気がする。

ネコなどは毛色の種類ごとにポイントがかかる。守銭奴すぎやしないか…

天候の変化により大雨や猛暑、スモッグが発生しその分ポイズンゲージがたまっていくが、30年経過ぐらいの中盤戦からほぼ常時何かがかかっているような状況に。さらに食料を食べて回復しようにも汚染されていてさらにゲージが増加するから食べれないという八方ふさがりの状況になることも多々。世紀末な状況にはふさわしいかもしれないが、ゲームバランスとしてはきつい。

ストーリーのアンロック方法は通常モードでアーカイブを拾う→ストーリーを1話クリア→またアーカイブを拾うという繰り返し。世界観を徐々に知っていく感じとしてはいいかもしれないが、一気にやらせてほしかったのも事実。

「TOKYO」と銘打っておきながらエリアが渋谷・原宿・代々木とごくごく一部。海沿いの湾岸エリアも観たかったし、新宿などの官公庁街や秋葉原といった娯楽街がどんな感じに変貌しているかも見たかった。

処理落ちがそこそこあり。ゲームに支障を与えるレベルではないが、やや気になったので。

COMMENT

DLセールで購入

発想的には非常に良かったのですが、いかんせんそれにゲーム性がついてこなかった格好と見ております。

もし「2」を作るのであれば上記の改善点を直して、本当の「TOKYO JUNGLE」を見せてほしいと思います。