PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

一番良かった点は、アクションゲーム内に多ジャンルゲーム要素を盛り込んでみた挑戦。
カーアクション・3rdパーソンシューティング・音（＆リズム）ゲー・スポーツ（野球）などが、サブストーリー扱い（けっこう大きな分量）で、しかも適度に気軽に楽しめる。
お遣いだけでのサブストーリーから卒業した（そういうサブもあるが）点が新しかった。

狩猟（シューティング）はサブストーリーの信条に反し、必要以上に狩ってしまったり（汗）

他にも

・箱庭（街）が５つに増加。最初は散策だけで楽しめる。

・前作に引き続き主人公４（＋１）人というのも各主人公毎のアクションが楽しめる。
　各主人公のバトルスタイルが差別化されているので章を進めてもある程度飽きが来ない。
　新キャラクターの個性も４までの主要キャラクターに負けていない。

・ストーリーの広げ方は良かった。
　最終章まで全貌が分からず、各章ごとに伏線が増えまたはつながり、話が広がって行って謎を楽しむ事が出来た。

・キャバ嬢を声優化・ほぼフルボイス化した点は良かった。
　今までがスカウトなり声優でなかったりで棒読みが多く感情移入しづらかった。
　フルボイス化で臨場感がアップした。

BAD/REQUEST

書いてある方も多いですが、

・箱庭上で主人公が人とすれ違うとよろけて歩行が阻害される点。
　狭い歩道などで無駄に多く、横に広がる一般人は正直鬱陶しい。

・上記も影響するがエンカウントを避けづらくなった。


他に

・このシリーズで一番培ってきた東京の箱庭を今回はほとんど探索する要素がない。
　主に最終章で移動することになるが、メインストーリーもサブストーリーもあまり歩き回る必要が全然ない。
　せっかくの一番広い箱庭がもったいない。

・全体的にゲームバランスがあまり良くないように感じた。バトルが簡単になった。
　各主人公の能力に新要素を加えた結果、彼らが強くなり過ぎた。
　必殺技の上の真・必殺技みたいなインフレはあまりしない方がよいかと。
　まぁそれで個性がより強調されているのだが。

・ストーリーのしまい方がイマイチだった。
　広げた伏線に対し回収がなされているが個人的に数キャラクターの活動がイマイチに感じた。

・設定的にシリーズを重ねてだいぶ前から限界がある。
　３以降同様ラスボスの正体が小物オチ。
　ラスボスが最強ではなく、すでに主人公が開始前から（物語上）最強であることが原因か。

・全要素コンプリートするには多種にわたるミニゲーム（あと一部都市の食事）に苦労します。
　ま、手間をかける時間と忍耐力があれば難易度が必ずしもどうしようもなく高いわけではありませんが。

COMMENT

Good、Bad兼ね備えているがPS3の現ソフトの中では良作の部類と思われる。
某メジャーRPGとか目も当てられないので。


ただシリーズ５作品目、主人公が同じであることに限界を感じる。
１作目で所属組織内最強となり、２作目で全国最強となった主人公に、物語的強さ、魅力と個性で対抗できる敵キャラクターがほとんどいなくなってしまった。
新しく登場させても見劣りしかしない、というか新興のキャラクターでは設定的に彼に対抗できないのではないか。

続けるのならそろそろ世代交代の時か。
新主人公を迎えて現主人公をラスボスにする、とかでないと成長要素がある今シリーズではもうストーリーに無理が生じたり、ラスト（ラスボス）への盛り上げ方に限界があるように思われる。
ま、現主人公をラスボスにするのも結構無理しないとストーリーを作れないように思われるけれど。