PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

☆雰囲気抜群！
　一つのステージに使われている色はとても少ないのに、無機質な感じは全くしません。絵本の世界のやわらかさや、温かさが伝わってきました。癒されます。
　初めのステージで今まで辿ってきた道を高台から見下ろせるマップ構成と演出は思わず声が出るほど感動しました。捕まえられそうで捕まえられない白鳥も憎たらしいような可愛いようなで愛嬌があって良かったです。


☆ゲーム性
　ボールを投げると壁に色がついたり、音が鳴ったりと常にゲームから何らかの反応があるのが楽しいです。
　
　ゲームだから当然なのかもしれませんが、特にこのゲームにはプレイヤーの感受性や好奇心を大切にしている印象を受けました。
　


☆風船集め
　ステージに点在する風船を集めることでアイテムと交換できます。
　この風船を探すのがなかなか難しいです。アイテムの風船レーダーはほぼ必須です。

　ただ風船を探しながらプレイすることでステージの中でちょっとこっちも見てみようかなという気持ちになるので、ただ真っ直ぐクリアを目指すよりも世界を冒険している気分を味わえたと思います。
　

BAD/REQUEST

☆ギミックが単調
　ボールを当てることでステージに橋を作るなどの仕掛けがあるのですが、パズルというほど凝ったものではなく、ボールを当てる場所さえ見つければ進めてしまうのが味気なく感じました。


☆ゲーム酔い
　普段ゲーム酔いをほとんどしないのですが、このゲームでは風船集めなどでカメラを回していると、くらっとくることがありました。ゲーム酔いしやすい方は一度プレイデモなどを見て確認した方がいいと思います。
　　


☆終盤失速気味？
　詳しくは書きませんが、終盤は雰囲気ががらりと変わります。同時にゲーム性もそれまでのものとは変わってしまったので戸惑いました。決してゲームがつまらなくなるわけではないです。ただそれまでプレイしながら自分なりに感じていた魅力と離れてしまったのが残念でした。

COMMENT

　Ｅ３の動画を見てこのゲームを知りました。多くのゲームがグラッフィクの美麗さを競う中で、真っ白な画面から始まるゲームというのはとても衝撃的で、日本での配信をずっと待っていました。

　芸術的でおしゃれなゲームですが、絵本という形で表現されているので親しみやすさを感じました。特に前半の雰囲気は本当に良かったので、その部分を生かした続編または後継作を出してほしいです。

　ゲーム酔いの問題さえクリアできれば、年齢、性別問わずに楽しめると思います。操作も非常に簡単なので普段ゲームをしない方でも大丈夫です。
　殺伐としたゲームに疲れたときの気分転換としてもおすすめです。