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GOOD!

メインであるＵＣモードのシナリオが良いです。
ガンダムＵＣのストーリーを主要キャラ達の視点から多角的に語り直しているのですが、テキストが各キャラの心情を的確な言葉で表現しています。
また、それを支える声優さん達の演技も素晴らしいです。

その他のセールスポイントなんですが。
俺は特装版を買ったんですが、付録の福井晴敏書き下ろし小説が流石、と思える出来でした。
もう一つの付録、コレクターズディスクに収録されているFilm＆Liveも、池田秀一さんのリルケの詩の朗読からはじまり、ＵＣのサントラを映像に合わせて生演奏するオーケストラ、てな感じで、これだけでも特装版を買った甲斐があるというもんです。

って、これらってＵＣの作品としての骨格ばっかりがGOOD!で、ゲームとしての評価じゃないじゃないですか、全然。

BAD/REQUEST

グラフィックについてですが。
俺はあまりゲームにグラフィックの善し悪しを求めないクチなんですが。
この作品はあまりに酷い。
１点です。
なんですか？あの塗装しないで荒組みだけしたプラモデルみたいな（ていうかまんまプラモデル）ＭＳは。
妙にテカテカした装甲、のっぺりとした質感。
やる気を著しくそがれること必至です。
更に、ＣＧムービー部分に登場するキャラの全てはノーマルスーツのサンバイザーで完全にで顔が見えません。
シラけること大なるものがあります。

快適さもかなりな出来です。（悪い意味で。）
このゲーム、ＭＳの操作がどうにも妙ちくりんです。
左スティックだけでＭＳの操作が出来るように配慮したつもりなんでしょうが、左右へのシフト移動（要はカニ歩き）が出来ず、左右方向にスティックを倒すとＭＳがクルクル回ってしまいます。
アレです。
ＰＳ２の「アヌビス」を思い出してもらえればこのゲームの操作がどういうものか、判ると思います。（アヌビスの操作と全く同じです。）
この点は人の好みにもよるでしょうが、やっぱロボットゲームは左スティックで前進・後退・左右シフト移動、右スティックで照準等の操作＋機体の方向修正、とするのが感覚的にわかりやすいと思います。
まぁ、左スティックのはじき入力で横っ飛びが出来るんで、左右方向へのシフト移動も可能と言えば可能です。
しかし、横っ飛びは「←or→＋ダッシュボタン」とでもしたほうが、やっぱり直感的ではないでしょうか。

あと、戦闘中のロックオン機能ですが。
照準の移動が滅茶苦茶遅く、一般パイロットが搭乗するギラ・ドーガに命中させるのも困難、フル・フロンタルなどの主役級キャラに対しては、射撃はまず命中しないと思って差し支えないです。
その割には相手は的確に当ててくるのがイラつかせるじゃないですか。
勢い、近接戦闘に持ち込んでひたすらビームサーベルを振り回すばかりのゲームとなってしまいます。
（しかし、この接近戦はスピード感があり、つばぜり合いがしたりして、大味なんですがなかなか熱中する部分でもあります。）

ミッションをクリアすることで入手するポイントでキャラの能力やＭＳの性能を向上させることが出来るので、射撃能力を育てることでより快適になるのかもしれないのですが、
? 必要となるポイントが大量なこと
? 成長に要するポイント入手はミッションクリア時の一度のみ
? ポイントを投入しても微々たる成長しか望めない
などの理由から、あまり積極的にキャラを育てよう、という気持ちになりません。

COMMENT

ＵＣモードを一応クリアしただけですが、このゲームの評価としてはあまり的外れではない、と考えています。
折角購入したんだから、もう一つのモードであるカスタムモードをプレイしていくこととします。
しかし、こっちも恐らくビームサーベルのごり押しでシナリオを進めていくんだろうなぁ。

このゲーム、開発はなんとFROM SOFTWAREが当たっています。
お前ら、ＡＣ５とガンダムの二足草鞋で両方とも中途半端な代物に仕上げやがったのか？
ゲーム起動時に表示される開発メーカー等のテロップに「FROM SOFTWARE」の名前を見たとき、一瞬でも期待した俺がバカでした。
どうしちまったんだよ最近のFROMはよ。

ベースであるガンダムＵＣという作品が骨太なんで、シナリオ部分はそれに助けられてなかなかの出来なんですが、ゲーム部分はなんとも微妙な出来です。
これでも結構ファン補正をかけた評価をしていますんで、その点を踏まえて評価の参考としてください。