PlayStation mk2 :: 白騎士物語 −光と闇の覚醒− レビュー

白騎士物語 −光と闇の覚醒− レビュー

発売元	ソニー・コンピュータエンタテインメント（オフィシャルサイト）
発売日	2010/07/08
価格	6,980（税込）
レーティング	【Ｂ】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon(廉価版)
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：RPG ■ プレイ人数：オフライン：1人／オンライン：1〜6人【廉価版】 ■ 発売日：2011/07/14 ■ 価格：2,980円

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
2pt	4pt	2pt	3pt	1pt	1pt	1pt

総合点
39pt

GOOD!

○アバター作成機能
　グラフィックが自分好み（洋ゲーチックでない）で、手軽に美形キャラを作れる事。

○装備品によってグラフィックが変わる
　ちゃんとイベントシーンでも反映されます。

○中毒性がある
　オフ専ですが、何だかんだでプレイしてしまう魔力みたいなモノがあります。

BAD/REQUEST

●インベントリが少ない
　各キャラ20個までしか持てない。装備品で7枠使うので、実質13個だけ。
　ドラクエでいうところの「ふくろ」も存在するが、アクセス出来るのは街中だけ。
　アイテムの受け渡しや整頓がいちいちめんどくさい。

●ミスやガードが多い
　とにかくミスが多い。しかもこのゲームにはミスの他に、ダメージを半減する「ガード」というシステムがある。
　ミスもガードもせず、まともに攻撃が当たる確率は、まあ体感5〜6割ってとこでしょうか。
　戦闘中のもっさりしたモーションに加えてこの仕打ち、非常にストレスが溜まります。

●防御が出にくい
　R1＋○ボタンで防御体勢になるわけですが、この挙動が安定しない。
　大型モンスターの攻撃モーション中は、防御コマンドを入力しても、何故か防御が出ない。
　そして相手の攻撃をモロに食らった後、思い出したように防御体勢に移行する。意味がわからない。
　説明書には「敵が強力な攻撃を仕掛けてきそうな時は、すかさず防御しよう」と書いてあるのに、嘘っぱちである。
　なので大型モンスターの攻撃を防御したかったら、行動速度を犠牲にして防御体勢をとり続けるしかない。

●マップが広すぎ
　街もダンジョンも無駄にマップが広い。
　街では住人からの依頼でマップの端から端（下手すると他の街）まで何往復もマラソンを強いられるし、
　ダンジョンは広いだけでなく複雑なギミックが組み込まれているので、ゴールまでが長すぎる。
　しかもほとんどの敵が絡んでくる為、そいつらの処理で更にプレイ時間がかさむ。
　敵に見つからないように部屋の端っこをコソコソ歩いても、馬鹿な仲間NPCが部屋の真ん中を走ってくるため、
　結局見つかって絡まれるハメになる。

●仲間AIがお馬鹿すぎ
　基本的に、適当に攻撃してるだけ。AIが防御するところなんて1度も見たことがない。
　ほとんどの敵には弱点と耐性があって、突きに弱い敵、斬撃が効きにくい敵等いるわけですが
　AIはそんなの全く無視。学習能力ゼロ。せっかくいい武器を持たせてもその性能を一切生かそうとしない。
　防御力や行動速度を上げる補助魔法等も、全く使ってくれません。
　あと、1番腹が立ったのが、抜刀状態で無い限り何もしてくれない事。
　戦闘中、操作キャラが睡眠状態になる→AIが敵を倒し納刀→操作キャラが起きるまで棒立ち。
　起きるまでは操作キャラを変更することも出来ないので、ただボーっと待つしかありません。　

●アバターが空気すぎ
　せっかく時間をかけて作っても、イベントシーンで一切喋らないどころか、画面にもほとんど映らない始末。
　主人公がレナードなのはわかってますが、もう少し何とかならなかったんでしょうか。

●ギルドランク上げが苦痛
　やりこみというレベルではありません。韓国製のオンラインゲームのレベル上げよりきついです。
　とにかく単調すぎる。
　獲得ギルドポイントを1.2倍にしてくれる課金アイテムがありますが、気休めにしかなりません。

●外見変更チケットが高すぎ
　アバターの外見を作りなおす課金アイテム、なんと1回500円。性別や名前まで変えるアイテムは1200円。
　作成中の画面とゲーム中の画面では微妙にアバターの見え方が変わるので、どうしても作り直したくなる。
　でも作りなおすアイテムは1回500円。足元見すぎでしょう。

●ストーリーについて
　自分はRPGのストーリーなどあまり気にしない方だが、このゲームには文句を言いたい。
　まず前半。姫がさらわれる→もう一歩で助け出せる→またさらわれる、の繰り返し。
　お前は「影の伝説」のお姫様か。
　そして後半は今まで進んできたマップを逆走させるという手抜き感極まりないシナリオ。
　しかも最初に通った時よりも敵が強くなっているので、進むのに時間がかかる。
　ギルドランク上げといい広いマップといいコレといい、ボリュームを水増しする為の手口がセコすぎる。

●使い回しモンスターが多い
　色違いもたくさんいますが、名前や見た目をそのまま使い回し、ステータスだけ変えたモンスターも普通に出てきます。
　クモやサソリやハチに絡まれるのはもうウンザリです。

●騎士での戦闘がつまらない
　ただでさえ戦略性の薄いゲームですが、騎士に変身すると更にやる事が少なくなります。

●インターフェースがいただけない
　メニュー画面に慣れるのに時間がかかりました。コマンドパレットも、スロット数が少なすぎ。