PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

・グラフィック
アニメーションや背景などが前作までに比べて、かなり向上してます。
イル・ファンなどは雰囲気も良いです。
OPアニメを筆頭に、アニメーションは全体的に良い出来です。
店頭などでPVを見て衝動買い（予約）したような人がいても不思議ではないですね。

・戦闘
共鳴術技などで序盤から割と派手に立ち回れるので、爽快感はなかなかのもの。
技を連発できたりするので、好きなようにコンボを組んで暴れられるというのもなかなか楽しいです。

・快適さ
ロードが早いです。ボタン一発で街やダンジョンから移動できるという親切設計で、快適性はなかなかのもの。

BAD/REQUEST

・マップ全般の作り
街やダンジョン、フィールドなどすべてに言える事ですが、探索したいと思わせるような作りではないです。
街は確かに綺麗ですが、入れる場所が少なく、いまいち印象が薄いです。
海停（港）に至ってはコピーしたのか、どこも同じような作り。さすがにこれはどうかと思います。
フィールドもやたらと単調で、マップアクションが上手く活用されているとは言い難いです。
今までの作品と違うのは、壁に穴がなぜかそこら中に開いていて、それを探すことくらいかと。
しかし、その穴を抜けたら未開の地が広がってるとか、そういう事はなく、小部屋に宝箱があったりするだけという…。

・シナリオ
まず、主人公を二人に分けた意味があまり感じられません。
わざわざ二人に分けているくらいだから、しばらく別行動だろうと思い、いつ合流するのかなぁ…と楽しみにしていたところ、1時間も経たずして合流。
それ以降は基本的に一緒に行動しているので、がっかりしました。
たまに思い出したように別行動になりますけど、どうも無理に捻じ込んだ感が否めないです。
そもそも、シナリオの出来そのものが酷いです。
キャラクターの言葉と行動がイマイチ伴っておらず、最終的に主人公たちが自力で何か成し遂げたというより、「状況が好転したのでそれに乗っかっただけ」という印象が拭えません。
世界がどうこうってレベルの問題になっているのに、「信念」だとか「責任」だとか、最後の最後までやたらと話題が内向きな方向に行きがちなのも、個人的には違和感あり。

・ボリューム
ボタン一発移動等の快適性の向上を差し引いても、グレイセスやヴェスペリアよりダウンしているのでは…。
クリア後に出来ることは明らかに減っていますし、テイルズシリーズを何作かやったことがある方なら、「これ無いの？」と思うものが一つや二つは出てくるのでは…。
二周が前提になっているからかもしれませんが、前述のようにシナリオに難があるため、わざわざ二周したいと多くの人が思えるものかどうか、疑問符が付きます。
レベル上限が99だったり、最終的にはウリだったリリアルオーブがあまり意味がないものになったりするのも、やりこみたい方には残念なのでは。

・秘奥義
グレイセスの秘奥義の演出が好きだったのですが、あちらより明らかに劣っています。
まず技のテンポそのものが悪いですし、カメラワークの問題もあってビジュアル的にも「必殺技」感が乏しく、効果音もどうも締まらない。
共鳴術技はなかなか派手なんですけれども…。

COMMENT

15周年記念と銘打った作品ですが…どうも不出来なところの方が目につきます。
特に単調極まるマップやシナリオは「失敗」と言っても過言ではないかと思います。
戦闘も面白いと言えば面白いのですが、個人的にはグレイセスのシステムの方が好みでした。
料理などの恒例要素も何だか味気なくなってしまったり、コスチュームがほぼ完全にDLC専用のモノになってしまったりと、BADで挙げた以外でも細かなところで個人的には不満が残る作品でしたので、満足度、熱中度は低めに設定しました。

最後に難易度ですが、ノーマルならばそんなに難しくはないと思います。
料理を使えば大抵はどうにかなりますし、武器や防具も手間さえかければ強力なものを早期入手できたりしますので、詰まることは少ないかと。