PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

■壮大かつ丁寧な世界観
洋ＲＰＧといえばとにかく「圧倒的なスケールの世界観」や「ぶっ飛んだ設定」のイメージが強いのですが、本作はもの凄く壮大でありながら分かりやすい、万人向けと言える世界観の設定が魅力的でした。
他作品と比べて翻訳が素晴らしい仕事をしている点が非常に大きいのですが、スターウォーズ等で我々日本人にとってもお馴染みの王道ＳＦストーリーなので安心して物語を見ていられるのもポイントでしょう。
創作なのか現実のものなのか良く分からない、聞きなれない神話のお話とかはほとんど出てきません。

専門用語や造語がかなり多いので最初のうちはワケが分からない事もありますが、ゲーム性の良さが導入部分をカバーしてくれているおかげで、最初からキチンと楽しみながらマスエフェクトの世界に入っていけました。

■程よい難度の戦闘シーン
戦闘は基本的にリアルタイムのＦＰＳアクションですが、どちらかというとＦＰＳに慣れていない人向けの出来だと思います。
もちろん敵集団に向かって特攻していけば即蜂の巣ですが、遮蔽物の配置がプレイヤー有利になっていますし、味方ＡＩが頼もしいので自分の獲物に集中できます。弾薬もいっぱい落ちてて、多少無駄撃ちしても詰むような事はありません。「そんなもん楽勝すぎてやる気でねー」っていう猛者には１周目から難易度「インセイン（狂気！）」が用意されているのでご安心を。

■洋ゲーにしてはキャラが魅力的
ストーリーの大筋は、人類を狙う謎の敵対的生命体から宇宙を救うため、異星人を含めた仲間を集め、敵の拠点に特攻するというものです。
仲間になってもらう為に脱獄を手助けしたり、たった一人の篭城戦を助太刀したり、謎の疫病から人々を救ったりするのですが、それぞれのバックグラウンドがとても丁寧に作られていて非常に好感が持てました。
集めた仲間にはそれぞれに信頼を得る為のミッションもあるのですが、それがまた秀逸。選択肢によって結末が変化する事もありますし、作りこみが素晴らしいです。

洋ゲーにありがちな、
・ボブがトムをボコボコにするのを手伝った。ボブは仲間になった。
・トムが復讐に来た。更にボコボコにしてボブを助けた。ボブは俺を信頼した。
みたいなやっつけ感はどこにもありません。

BAD/REQUEST

■ロードが長い
グラフィックのレベルを考えれば仕方ないのは分かりますが、長い上に多いです。
自分の戦艦の中をウロウロするにも長いロードが入るのは苦痛でした。

■敵の情報が少め
ミッションに挑む前にパーティを編成するのですが、そのミッションでどんな敵が出るのか分からない事が時々あります。
せっかく機械の敵に滅法強いキャラを連れて行ったのに機械が全然出てこないとか…。
敵のＨＰ回復を阻止できる仲間がいないばかりに苦戦を強いられたりとか…。
まぁある程度想定外の事態が発生してくれないと緊張感も無くなってしまいますが、やり直すには上記の長いロードが待っているわけで…。


この作品がかなり気に入ったので甘くなっているかも知れませんが、
ちょっと他にコレっていう欠点が見当たらないです。すみません。

COMMENT

前情報ほぼ無しで、繋ぎのつもりで購入しましたが予想外の傑作でした。
洋ゲーはクソゲも多いですが、たまーにこういうもの凄い作品が混じってるのでついついよく調べもせずに買ってしまいます。
今回は正解でした。