PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

戦闘が非常に面白いです。

軍人将棋のように得手、不得手を持つユニットを、社費物や高低差のある擬似空間で動かしていき、敵陣地に攻め込む感じです。

感覚的に言うと、サバゲーを疑似体験している感じかもしれません。
絵柄が優しめなイメージで統一されているので、土嚢の後ろに座って撃ったり、手榴弾を投げたり、という行為が遊んでいるようにも見えるからなのかも。

偵察兵で強行突破を狙うのもよし、突撃兵で殲滅するのもよし、評価Sを狙いさえしなければ、自分のプレイスタイルや気分で戦略をいくらでも変更できるというのも良かったです。

機銃掃射を掻い潜り装填の隙をみて銃撃、防衛線に穴を開けて、突破が成功すると達成感がありますね。

アクションゲームが苦手で、なかなかFPS等をプレイできないワタシでも、そういった面を感じられるというのは嬉しかったです。
このゲームの楽しい部分はそこに集約されていました。

BAD/REQUEST

多数言及されているとおり、ワタシも脚本に赤面させられてしまいました…。

ライトノベルやキャラクター小説のような、テンプレどおりの登場人物というのは、作成するうえでは楽なのですが、結果を間違えると悲惨なことになりがちです。
そういった構築のされ方をしたキャラクターというのは、人物ではなく「記号」になりがちだからです。

小隊のメンバーは「記号」でいいのかもしれませんが、主要キャラクターまでもが「記号」では、あまりにも寂しいと思います。
全編を通して感じられる無味乾燥とした不思議な流れは、ここに原因があるような気がしています。

台詞も言葉の選択を誤っているように感じられました。全てが説明台詞のように感じられると、見ている側としては、違和感を抱かざるをえません。
全体的に、シナリオや設定よりも、台詞や登場人物そのものに原因があったような気がします。

まず、キャラクターありきで話の流れを作っているのに、そのキャラクターに魅力がなければ、全てがアウトです。

ブリーフィングで地形の高低差を確認できない部分はきつかったですね
MAPの読み込みなど、小隊長が戦車に乗り込む場面を見せるなど工夫してロードしてはいたと思うのですが。
メモリ別枠で多少時間がかかってももいいので、MAPを事前に確認できれば良かったかと。

COMMENT

非常に楽しめました。
PSPのほうで続編が出ているようなので、これから購入するつもりです。

シナリオ、世界観等の設定、キャラクターに関しては、個人でツボが違うと思いますので、良いと感じられる方もいるはずです。

個人的に、この戦闘システムのままシナリオ一切なしで、延々と将棋のように戦うだけのゲームがあればいいなと思ったりしてます。
バランスが難しそうですが、兵種も沢山あれば面白そうですね。

とりあえず、子供時代に玩具の銃で決闘ごっこをしたりしていた男の子な人には絶対オススメです。