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GOOD!

PS3ダウンロード販売の「囚われし」シリーズ2作をセット売りしたものです。
ダンジョン探索とアイテム収集がメインの古き良き時代を彷彿させる伝統のスルメゲーです。
2作の基本システムは同じ物ですが、第一作目の囚われし魂の迷宮では主人公という概念があり、ダンジョン内で全滅しても街に強制転移されます。
第二作目の囚われし亡霊の街では主人公という概念が無くなった為、従来のWIZと同じ様になっています。

【客観的に見た良い点？】
キャラクターにフェイス画像があり、フェイスに連動して声も付きますが、これは賛否が分かれるところでしょう（個人的にはキャラが綺麗なのでありです）

WIZとしては若干ぬるめの難易度です。更に何処でもセーブができてしまう為、緊張感がありませんがこれは昨今のゲーム事情なら仕方が無いところかもしれません。初代からのファンというコアな層（私含む）には若干難易度的に物足りない部分が出てくるかもしれませんが、新規さんにはとっつき易いのではないでしょうか？

経験値をお金で買えます。これは個人的にはあまり好きではないのですが、従来WIZの所持金の意味の無さを解消したという点では良いと思います。まぁこのシステムを使わなくても、アイテム集めでダンジョン探索を繰り返せば、コンプリート前にLVはカンストしてしまいますが。

基本的に雰囲気は初代を彷彿とさせるのでWIZファンには好感がもたれると思います。
戦闘音楽もWIZらしくて気に入っています。

BAD/REQUEST

【バグについて】
・セーブバグ：セーブができなくなる致命的バグ、一度ゲームを終了し再ロードすると直る
・壁消失バグ：何処までも続くダークゾーン・・・その階層から一度出ると直る？
・処理落ち：何処にそれだけの負荷が掛かってるんだ？と頭を捻るほど処理が重たくなることがある
・とある新職業ですが桁溢れしているのか、レベルが上がっていくと命中率が0になります

というようなシステム上のバグがありますが、メーカーサイトからの返答は無く絶賛放置中となっています。

【シナリオについて】
シナリオは最終的に3つに別れ、それぞれにエンディングがあるのですが
セーブデータが1つしかもてない為、最終シナリオでセーブしてしまうと、別のシナリオを見るために「最初から」やり直さなくてはいけなくなります。
これはシナリオ分岐型のRPGとしては致命的なシステムの欠陥ではないでしょうか？
また、将来的にDLCで追加シナリオが出る予定なので原状入れない場所などがあります

【システム・データについて】
明らかに装備可能者のデータ間違ってない？っていうような装備がちらほら見受けられます。
DLCで作成できる種族が増えるらしいのですが、完成したPTに対して新規キャラを入れるかは疑問が残るところです。どうせなら最初から種族追加して出してくれれば・・・

【仕方が無いことですが・・・】
FC版初代のように常時セーブされているわけでも無いので、死んだらリセット
箱の罠に引っかかったらリセット、キャラがロストしたらリセット・・・と
いつでもやり直せるのでダンジョン探索に緊張感がありません。
また最強装備が最初の村で店売りしてる＆ぶっ壊れ性能というのは激しく萎えます。
メインターゲットがファン層なら、もっとシビアな調整でも良かった気がします

COMMENT

良くも悪くもWIZらしさは出ているのではないかと思います。
オリジナリティーは従来WIZを継承した作品なので無いに等しいです。
グラフィックは綺麗ですが、PS3の性能を考えると、なんでWIZなんて固定画像しか使ってない様な作品でこれだけ処理落ちするのか、不思議でなりません。
音楽は基本的に戦闘音以外は無音なので、戦闘音に特化した話になりますが、個人的には気に入っています。
熱中度は伝統のスルメゲーということで◎
しかしバグ放置など残念な部分が目立つので満足度は低いです。
ダンジョン移動などが処理落ちしなくても重く快適さの点でももう少し改良の余地はあるのではないかと思ってしまいます。

WIZとしては難易度は低めですが、WIZという作品自体が従来のRPGと比べると難易度が高いので、難易度は難しいにしています。
辛めのレビューですが、WIZ自体は大好きなシリーズなので布教活動のルネサンスにはもっと頑張ってもらいたいと思っています。
バグが無ければ十分に遊べるレベルの作品ですから。