PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

音楽はそれなりに良く出来ていて
トーンを押さえた感じであまり即興的ではないですけど
視聴者に余韻を残すって事で、シーンに合った音的演出も生きてきましたし、上手いと思います。
少なくともFF12に比べれば。

FF7や10-2,12の呆れる程のヌルポっぷりを見ても、FFにもう二度と無いと思われた難易度が戻り戦闘にメリハリあったのはgoodです
久しぶりに難易度が高いとのことだったので半信半疑ながら（せいぜいストーリー一直線で進むとそれなりに苦戦するFF10程度が限界だろうと）友達から借りてプレイしてみました。
9章ボス（バルト1世）でいきなり詰まり、11章のヘカトンケイルとファルシ・ダハーカが強過ぎ、バルト2世もダルガに上手く対処できないと苦戦するし。
12章の道中、ボス、最終章の道中と何より最終章のラスボス第一形態戦に無茶苦茶てこずって、何度も全滅させられてはレベル上げさせられましたが、どうにか成敗しました。（通算25回ぐらい死んだっけ?ロマサガ3のラスボスより死んだ）
PS以降のFFではそこそこ強いと言われている10のシーモア、ユウナレスカ、○○○辺りよりずっと強く感じられました。
（ラスボスでレベル上げなんてFF4以来）
また、12みたいにキャラの無個性化は無く戦闘の駒としてはキャラの存在が生きていました。
以上、熱中度に1点加算します
（従って、本来熱中度に点は無いものと思って下さい）

BAD/REQUEST

FF12の問題点をことごとく引き継いでますね。キャラの外見的内面的魅力の無さに始まり、脈絡の無い引きどころ満載の会話や演出、突拍子の無い展開、ダラダラ長いイベントのシーンなど、なかなかに酷いです。

キャラデザインのダサさは12から全く変わらず、ダサいのを通り越して目を退けたくなるものも多々あったので。個人的にはこのゲームで1,2を争うくらいに不満でした。
デザインの伴わないグラフィックは格好悪さが目立つ分、むしろ醜悪なだけです。
これでは愛着の持ちようがない、まだテイルズのキャラの方がリアルでなくても余程愛着が持てる。
多すぎるムービーはスキップできるようになっているのだが、飛ばしてしまうとイベントが分からなくなってしまい本末転倒の状態です。ここまで来ると、グラフィックを見せびらかしているようで不快感すら感じました。
そのグラフィック自体PS3の中では寧ろかなり下の部類で半分レトロ感が入っている。
まあ、アンチャーテッドやゴッドオブウォーの様な洋ゲーのビジュアル的進歩が著しく置き去りにされた感もあるが、それ抜きにしてもバイオハザード5とかの方が動画としてリアル、躍動感に溢れている。

一にも二にも脚本、進行が低レベル
大体なぜコクーンとパルス、ファルシやルシで構成された造語だらけの世界観を使う必要があったのかわからない。
物語はファルシやら変なクリスタルやら現実離れなファンタジーから始まるが、語られることは人間主体の世界と自然間の殺し合いやら迫害とかいう割と現実的
話については正直いってスカスカ。FF12と全く同じ感想です。
後に残る物は何も無く。起承転結という話のながれすらなく、転々とだらだらと移動させられてお使いを繰り返す。そんな感じの内容でした。

その移動、つまりダンジョンは相当に長い、がFF12の（唯一つの）良い所であった「広さ」つまり冒険してるって感じは今回は無い。
枝葉も無くマップ上にある宝箱の位置も丸わかりで敵も見えるので隅々まで攻略する実感は薄い。
特に謎解きなんかがあるわけではなく、ただただ長すぎるダンジョンをうじゃうじゃ現れる敵を切り捨てて進んでいくだけ。
DQ7の石板システムさながらのお使いぶりであり、雑魚やボスの強さは一人前だが、これでは快適、爽快とは程遠い。他の人も述べてたがまさしく「拷問」である。

そして物語に登場するナバート、ロッシュ、シド、ダイスリー等重要人物はあたかも偉い人物に設定しているがどう見てもその場その場のアドリブ対応しか出来ない凡庸な人物。
シドが騎兵隊を率いて主人公側と色々協力しておきながらとあるダンジョンで一人ポツンと現れ（なんで?）勝負を挑み、これで終わりかと思いきや11章終り〜12章冒頭で主人公達（ルシ達）を誘い出す具にさせられていたのには唖然とさせてもらった。
おそらくFF史上最も惨めなシドだろう、まさしく生き恥。

主人公達についてもひとりとして深く掘り下げられていないので、全く感情移入できなかった。意味不明な空疎な言葉を並べていただけ。
民衆の意志も政治も録すっぱ描かれず、さらに後半では、「ダイスリー法皇というファルシが、神を呼ぶために世界を生贄として歪め、彼を斃すことが正義と平和に繋がる」という、解りやすいというよりはご都合主義の話運びに帰着してしまった。
一貫して「世界を滅ぼすために選ばれた」テーマで持ち続けたと語っていらっしゃいましたから、どう転んでも最終的にはこういう話になっていたのでしょう。
しかしその結果、FF12の主人公達と同じくやってることは世界の平和を乱す自分勝手なテロ行為と化し、
主人公達の変化も、成長というよりは、話の都合による飛躍に近く、ラストの自己正当化っぷり満点な台詞、二転三転ぶりには、こっ恥ずかしくて正直ついていけませんでした。
エンディングのスタッフロールを迎えても「へ?」という感想しかありません・・・。解決したのかこれで?（詳細は省きますが）
この無茶苦茶な不時着ぶりはFF12のラストとほぼ同レベルで、極めて低く評価せざるを得ません。
まだしも納得できたのは、ルシとしての使命と矛盾に苦悩するファングの心理だったので、個人的には彼女を主人公にしてほしかった・・。他の方は何も考えず簡単に結論を出し過ぎです。

近年アニメにしろゲームにしろ、キャラクターの「個性」が元々の「設定」を上回ることは殆どありませんがFF12と13はその典型と言えます。
（アニメの方では某種と00が典型例）
制作サイドは、FF12の失敗から何も学ばなかった。これが、この作品に目を通して実感したことです。

COMMENT

シリーズでは下から僅差で2番目（最下位はFF12）。
映像だけとの声もあるが、自分から言わせれば最早映像ゲーですらない（ハッキリいって他のフルHDDゲーに対し失礼）。
良かったのは戦闘（敵の強さ）と音楽ぐらい、このおかげで目糞鼻糞ながら12より僅か上の点数になったようなもの。
使い古された映像で作った状況判断力と忍耐力を試す只の戦闘ツール以外の何物でもない。
去年発売でプレイしたRPG（洋ゲー除）(SO4・DQ9・ポケモンHGSS・メガテンSJ・TOG・FF13)の中では間違いなく最下位（ブービーはDQ9）。
FFという期待に負けたとかいう感触があるみたいだが、FFという名前がなければ誰もやりそうにない内容ではあった。

実を言うとFF12の失敗が殆ど改善されてないので、クリア後までやり込む価値はないと思い、クリアした時点で返してしまいました。
時間は57時間、FF12で既に見限っているので借りるだけで済ませましたが、ここだけでなく他のレビューでも評判が散々なので、この判断は正しかったようですね。
印象なシーンなんてほとんどないです。ダメな点を纏めるのにさえおぼろげで苦心しました。あと一週間もすればすべて記憶から消え去る自信ありあり。
自分としてはあれ程叩かれていた8や9でさえ裏ボスまでやり込む気力は続いたものの、この12や13は・・・どうしようもありません。
当時FF始まって以来の駄作と謳われたFF10-2ですらFF10の後日談がネタになる意味で12や13に比べれば幾分マシに思えてくるから不思議です。
こうして見るとFFは7,10の次が続かないのは最早諦めの境地。
12のときは5年も待って裏切られた絶望感に打ちひしがれていたけど13ではまたか・・・という感想しか湧いてきませんでしたから。

総合的に見ると非常に出来が悪い。もうFFシリーズは駄作の部類しか出ない気がします。
多分、世代交代や合併でノウハウがすっかり失われてしまったんだろうと思われるし
これからもずっと響くと思うので今後みんなの思う感動したFFやDQ（自分の場合FF4,7,10とDQ3,5,6ね）は出てこないと思うな。