PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

辛口であることをお詫びいたします。



○人気声優の起用

私ははあまりこだわりはないのですが、今をときめく人気声優の起用で、いろいろな方面の客層にアプローチを仕掛けたことは評価に値すると思います。
もちろん、声優というだけあって、キャラクターのイメージを上手く表現していますし、ＢＡＳＡＲＡというゲームでは無双シリーズと違い、こういう色めき立つ声というのが売りのひとつでもあると思います。


○キャラクターの成長、時間の流れ

今まではただ流されるだけのキャラで、正直共感などもてなかった家康ですが、今作では立派な青年に成長し軍を率いる武将としての威厳を感じました。
石田三成は信長に代わる病んだキャラクターとしての立場がありながら、意外性も十分に感じられ、主人公としておくにふさわしいキャラとなっていると思います。
また、猪突猛進だった幸村も知略と勇気を兼ね備えた猛将へと生まれ変わり、前作からのファンをある意味でがっかりさせながらも共感できた『男性』は多いと思います。

BAD/REQUEST

○キャラクター

続編モノの問題点として、前作からのキャラクターの扱いという点は十分注意が必要な箇所であると思いますが、そこで近作は大きく間違えたように思います。
まず今作登場のモブ（操作不能キャラ）がまったく印象に残らない、使いたい！と思えるようなキャラがいない、色物過ぎてお腹いっぱいになる・・・・と私は思いました。
そして問題の大規模なリストラです。
なぜ人気キャラを削ってまで作る必要があったのか？
一部の人に人気のあるキャラのみが残り、まるで801ゲームを見ているようで気持ちが悪かったです。


○ストーリー、やりこみ度

この部分は皆無ですね。
面白くもないストーリーを何度もやらされて、挙句分岐に何の意味があるのか？
今までは無双と比べながらも、ぶっ飛んだ内容で私も含めファンを喜ばせてくれただけに、近作の「まんま無双」みたいなストーリーは萎えること請負です。
高いステーキから、急にカナダ産のモモ肉になったような味気ない感じです。
これはもう、「たまには違う作風もいいよね」という話ではなく劣化した無双ですよ。
まだ2のほうが面白かったです。
挙句いまだＤＬＣもなく、まさかこんな不完全燃焼のままおわらせるのか？と不安感すらあります。


○戦闘

一番の問題点はココでしょうか。
ただの陣取り合戦で、あげく勝敗になんら関係がない、特定の技で楽々クリア。
棒立ちの敵、味方、同じようなＭＡＰに勝利条件も同じ。
おそらく女性に人気が出たので、アクション苦手な女性にも扱いやすく・・・という心配りなのでしょうが、あまりに簡単、あまりにつまらないという最低の出来になりました。
いっそボタンひとつで敵が全滅したほうがある意味で潔いです。
簡略化とゆとり化は違いますし、購入層全般のことを考えない内容では意味がないと思います。


○音楽

同じ様なものばかりで飽きました。

COMMENT

37型ＨＤＴＶ
すべての作品プレイ済み

辛口ですが、正直ガッカリさせられた作品です。
最近発売の続編モノはすべてで気が微妙ですが、例に漏れずＢＡＳＡＲＡも・・・といった感じでしょうか。

丁寧な作りだけに、余計に一部のファンに特化させてしまったことが惜しまれます。
無双では女性ファンを獲得できず、ＢＡＳＡＲＡで女性のファンを獲得して歴史ブームを導いた・・・というのも事実ですし、そのことについてはなんら問題はありません。
が、それで作品自体が劣化してしまっては元も子もないです。

どうぞ、一部を履き捨てる行為は、次回作ではなくなっていることを願います。