PlayStation mk2 :: Another Century's Episode：R(アナザーセンチュリーズエピソード R) レビュー

Another Century's Episode：R(アナザーセンチュリーズエピソード R) レビュー

発売元	バンダイナムコゲームス（オフィシャルサイト）
発売日	2010/08/19
価格	8,379（税込）
レーティング	【Ｂ】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon ／ニュース
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：ロボットアクション ■ プレイ人数：1人 ■ 限定版：9,240円

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	3pt	4pt	3pt	1pt	3pt

総合点
62pt

GOOD!

ACEシリーズ１〜３をプレイ済みです。

・グラフィック
特に背景がすごく、従来シリーズののっぺりとした背景から格段の向上が見られます。
綺麗な空に残るマイクロミサイルの弾道は最高でしたね。
機体グラはそこまですごくはないのですが、機体数や処理の事を考えるとこれぐらいになるのかな？という感じです。

・ストーリー
ACEシリーズというと淡々ストーリーを追っていくものばかりでしたが
今回はスパロボ風に調整され、キャラ同士の掛け合いやクロスオーバー等が多く見られました。
僕個人としてはこちらの方が好みですが、これによって台詞数が従来よりどんと増えたためフルボイスという利点を失ってしまいました。
これを良しとできるかどうかでも評価は分かれると思います。
ですが各作品のキャラの特徴はしっかり捉えられていて、ルルーシュの知性やギアスの取り扱い
宗助のミリオタっぷり等々いい具合に描かれていましたよ。

・音楽
マクロスFのラストステージでは例のメドレーが歌つきで入っていました。
そのほかにもシェリル・ランカはボーカル入りの曲が多く入っていてマクロスF好きはこれだけである程度満足できると思います。
カスタムサントラは今のところ使用していません。

・テンションシステム
いちいちキャラクターのテンションを上げていかないと強力な攻撃ができないというシステムなのですが
キャラクターの経験値をテンションが上がりやすくする項目に多く振ると
逆に強力な攻撃を撃ちまくれる状況になるので、そこは爽快感があります。
ラムダドライバなんかはイメージ的にもぴったりですね。

BAD/REQUEST

・操作性
これがこのゲームの評価を著しく下げている要因です。
皆さんおっしゃるとおり「ロックオン」の理不尽さが半端ではないです。
例えば近くにいる正面の敵をロックしようとすると逆方向の空中にいる雑魚をロックしたり
ボスの弱点を攻撃したいのにロックオンをすることすらできないとかですね。
とにかくこのせいで快適さの一切が奪われます。
かといってアナログで攻撃しようにも、視点移動が無いに等しいので結局ロックオンしないとまともに攻撃ができないんですよね。
どうしてこんな仕様のまま発売まで行ってしまったのか・・・

・ムービー
なぜか飛ばせないムービーがいくつかあります。
周回プレイ前提の作りなのでこれはいただけませんね。
それもマクロスF関連ばかりが飛ばせないのですが、これでは原作ファンもげんなりです。
そういう契約でもしてるのかは知りませんが、なんとなく飛ばせない仕様にしたというのなら
すぐにでも修正を掛けて欲しいものです。

・バグ
裏技としての要素なのか、それともただのバグなのかわかりませんが
ACEポイントとキャラクターの経験値が無限に増やせます。
ですがこういったものは周回プレイをして地道に増やしていくのが楽しいのであって、いきなりMAXでは楽しみ半減です。
自分は使用しないでプレイを続けていくつもりですが、もしもバグなのであれば
早急に対処してほしいものですね。

・完全一人用
今作は完全に一人用です。
小隊VS小隊とかできればオンラインも盛り上がると思うのですが・・・
COOPモードとかも欲しかったですね。

COMMENT

ダメな部分が決定的な所にあって、そのせいで評価が下がりますが
良い部分も多く見られる作品です。

でもお勧めできるのかと言われると・・・難しいですね。
理不尽な操作を使いこなしていく事に苦を感じないゲーマーや
原作愛の強い方にはお勧めできるのですが
単純に「面白いロボットゲーあるよー」と誰かに紹介できるレベルではありません。

今作のダメな部分を上手く切り落とした次回作が出ることに期待します。