PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

・オリジナリティ
一本道のストーリーをほぼ完全に真っ直ぐ追いかけながら進むというのは珍しいＲＰＧ、という点では斬新ではあると思いました。
ジャンルで言うならばＲＰＧではなく「FF13」というジャンルです。
選択の幅や自由度を徹底して削って遊び方を一通りに絞った分、このゲームがツボにハマった人はものすごく楽しめるというピンポイントを狙ったゲームだと思います。

・グラフィック
綺麗です。とくに戦闘のエフェクトなどは綺麗です。

・音楽
通常戦闘音楽はけっこう格好良いです。

・快適さ、難易度
ゲームをはじめる最初以外はほとんどロード無しなのは快適です。
全滅してもすぐ手前からやり直せるのも、難易度の高さもあってありがたいシステムでした。
戦闘はコマンドを選んで指示するというよりは、戦闘の先を考えタイミングよく作戦を変えていくというかなりＳＬＧ的というかＲＰＧにしては変わった戦闘ですが歯ごたえもありハマる人は大好きなタイプだと思います。

BAD/REQUEST

・オリジナリティ
一本道で一方的なストーリーを、一本道にひたすら追いかけて、ほぼ一通りしか成長のさせ方が無いキャラクターを育てて、ひたすら戦闘のみで進んでいく。
この遊び方がツボにハマれる方はすごく楽しめると思いますが、ゆったりのったりドラクエのようなＲＰＧを望んでる方にはきつい仕様というか、狙いがピンポイントすぎて間口が狭すぎると思いました。

・グラフィック
ＣＧは綺麗なのですが見ていて凄くないです。壮大な世界ではなくいかにもＣＧで作ったコンピュータの世界というのがはっきり見えすぎてしまって風景などを見ても感動しません。
キャラクターなどの作り込みは凄いのですが、キャラクターの演技やカメラワークがつまらないのでやはりあまり感動しません。
綺麗、だけど面白みが無い。という印象でした。

・音楽
ＢＧＭとして悪くないのですが、だからといって胸に残るとかあの音楽がかかったシーンが忘れられないとかは無いです。
というか感動っぽいシーンで毎回同じ曲を何度も流すというのはちょっとひどいと思いました。
そのシーンに合わせた曲を演出として合わせた方がＦＦらしいと思います。
とても手抜きに感じました。

・快適さ
ロードは早いのですが、それ以外の操作性やプレイヤーへの配慮は昨今でもめずらしいと思うほど考えられてないという印象でした。
カメラの動きはどれを選んでも動かしにくいですし、キャラを歩かせるにもカメラや動きがいまいちしっくり来ない気がします。
文字も小さく見づらいですし、クリスタリウムもただ面倒で、戦闘も自分でキャラの配置を選べないなどプレイヤーのイライラが募る要素が多すぎます。
あとイベント戦で勝手にＰＴが変わってそのまま戦闘になったり、なのにオプティマを変えることができなかったりと不親切な上にプレイヤーをバカにしているとすら思いました。
この快適さにおいては本当に制作者の怠慢が一番はっきり見えていると思います。

・ストーリー、キャラクター
専門用語が多いのはプレイしていれば理解できてくるのでＲＰＧ慣れしてる方は大丈夫だと思います。
ただオリジナリティにも書きましたがストーリー展開やキャラクターやテーマ・雰囲気みたいなものが万民向けではなくものすごくピンポイントな人向けで人によっては感情移入できません。
あと本当にビックリするくらいツッコミどころが多いのでそういうのが気になる方は耐えられないのじゃないかと思います。
（例：恋人と空飛ぶバイクで花火を眺めて愛を語っていて、そのまま花火の真ん中を突っ切る。もちろん危ないのに笑顔で突っ切ろうとしたら当然花火が爆発して事故りそうになる）

COMMENT

本当の意味で一本道という言葉がしっくりくるゲームです。
遊び方、楽しみ方が一通りしか無いのじゃないかな、と個人的に感じました。
なのでその一通りの遊び方にハマれる人はものすごく楽しめ、ハマれない人はつまらなかったりビックリしたり呆れたりというようなゲームだろうと思います。

FF10にとても似ている（ストーリー、キャラ、ゲーム性）ので
ああいったゲームが好きな方にはオススメできると思います。
ドラクエや昔のＦＦののようなオーソドックスなＲＰＧが好きな方は辛いかもしれません。

中古１９８０円だったので買ってみたのですが
グランパルス（１１章）までたどり着いたところでギブアップしました。
個人的にグラフィック以外では昨今の他のＲＰＧを作るのの１／１０くらいの手間で作られたようなとても小規模で手間のかかっていないＲＰＧだと思いました。