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GOOD!

公式サイトの人物紹介を見て「主人公ヨークは自分の中の別人格ザックと会話する」みたいな
事が書いてあったので、これはまた随分とストレートに少年漫画的な設定だな、、と
不安でした。ところがゲーム開始して一番最初にする動作（あれもQTE?）で、
「主人公の中の別人格ザック＝ゲームをプレイする自分」という事がわかります。
このおかげで今まで味わった事が無いほど主人公に感情移入できるようになります。
かっこよくて頭脳明晰なFBI捜査官ヨークが、都度ザックを気遣いリスペクトし、
理解してくれる。そのためこちらもヨークを気遣い、理解し、愛着が沸く。
よく考えられてるなぁと思いました。

サイドクエストが多くあり、そのリストを埋めるのがやりこみ要素のひとつであるのですが、
そのクエストが発生するチャプターが最初からリストに載っていたり、
もしクエスト発生させられず物語が進んでしまっても、後からチャプター選んで
戻る事ができる（武器・消耗品や物語のフラグもちゃんと同期取られている）ので、
気の向くままメインストーリーに没頭したり、逆にサイドクエストに固執したり、
気の済むまで町を散策したりできます。
（ひとつだけクリアする順番によって発生しないサイドクエストがあります。
コンプしたい場合は要注意です）

会話がとにかく面白いんです。ヨークとザックの会話はもちろん、
どのキャラクターとの会話もやたら引き込まれます。
主人公ヨークの魅力の為でもありますし、町の人一人ひとりが個性的な為でもあります。
クリアした後、（この人誰だっけ？）って思う人物が一人もいません。

ストーリーについても言いたい点ありますが、人によってネタバレと感じるレベルも
あいまいですから「とにかく面白かった」とだけ。

BAD/REQUEST

題名にプロファイルとありますが、ザック（プレイする自分）がするわけではなく
全てヨークがします。なので、ストーリーは一本道です。

通常の箱庭散策アドベンチャーモードと、バイオハザードのようなバトルのある常世モード
の2種類あるのですが、後者のバトルの要素がことごとくつまらなく煩わしく退屈です。
バトルのパートいらないから、その分散策アドベンチャー要素を濃くして欲しかったです。
序盤に発生させる事ができるサブクエストで無限サブマシンガンを手に入れられれば
「ことごとくつまらなく煩わしく退屈」な常世モードを「めんどくさくて退屈な作業」に
することができます。

階段など、急に3人称視点になる場所があります。その場所だけスティック操作が
クセのあるものに変わるのですが、最後まで慣れることなくあっちこっちグルグル回り、
ぶつかり続けました。普通の上下左右で統一しなかった意味がわかりません。

MAPがとにかく見づらいです。普通のゲームの地図であればおそらく
一番拡大されている状態のものがこのゲームでは一番の広域です。
なので行きたい場所を地図で探すとき、
ずーーーーーーーーっとスクロールし続け、やっと目的地見つけたときには
「はて、、、現在地からどうやって行くんだっけ？」とまた
ずーーーーーーーーっとスクロールし続け戻す事になります。
（散策ドライブが心地いいので、序盤には自然にMAPが頭に入りましたし、
ドライブがめんどくさい人にはとある救済アイテムも中盤サイドクエストで手に入ります）

COMMENT

デモを見て、真っ先にグラフィックの汚さが目立ちます。アイテムを入手したときに
出る３DグラフィックなどはPS2どころかPS1レベルだと思います。音楽の種類も少ないので
この場面でこの音楽・・・？ｗみたいな事もたまにあります。
アイテムボックスから直接モノを捨てられない、なんていうのはそんなの期待してませんし
期待できませんっていう位ダメダメなシステムやインターフェイスです。
が！主人公ヨークの魅力と会話の面白さ、口笛ソング（Life is Beautiful）の
心地よさ、ストーリーの謎やその回収がとにかく素晴らしいので全てチャラです。
見た目で大きく損していますが、実際やってみたら大満足でした。

ちなみに自分は、カード集め（海外フォーラム参照）やサイドクエストコンプ、武器集めなど
全てやった状態で30時間弱でした。長いかどうかは人それぞれですが、
釣りやダーツのお遊び要素はそんなにやり込める程深いものではありませんでした。
どうでもいい事ですが、ヨークはとにかくやたらと旨そうにタバコを吸います。禁煙中の私には辛いものでしたｗ