PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

■グラフィック
期待を裏切らないです。個人的にクリスタルの湖、雲を眼下に眺めながらの巨大戦艦のマップ、
11章の広いフィールドがびっくりしました。人物も目や口の動きまで本当に細かく動く。電車内から始まる一番最初のムービーはゲームをやらない人も思わず見入ってしまうでしょう。海外のゲームと比べればこれより凄いものもあるのかもしれませんが、それでもグラフィックでがっかりすることはないでしょう。

■音楽
いままでFFで使われていた音楽が皆無。それでも今回はそこそこ良い曲が揃ってます。他の方も言ってますが、特に通常戦闘曲がいい。かっこいい。飽きない。この戦闘曲があったからこそ、あの時間がかかりがちな戦闘を乗り越えられたと言っても過言ではないです。ボーカル付の音楽もいくつかありましたが、どれも悪くないです。

■戦闘
正直最初のうちはちっとも面白くないです。ただただ単調。しかし、仲間が3人固定になり、やれることが増えると一気に面白くなります。画面は目まぐるしく動き（自分で視点も移動できるのも○）、キャラも派手に飛び回ります。爽快感は抜群です。自分で操るキャラは1人だけですが、仲間には瞬時に命令を出てます。この仲間のAIもなかなか賢い（ライブラ後）。あと個人的にバトル画面に移行するときの見せ方が好き。

■11章
普段あまりゲームはやらないのですが、この11章には驚きました。青空の下、ひろ〜いフィールドに野生のモンスターがうようよ野放し状態になってる。モンスターは飛び回ってたり、走り回ってたり、超巨大なものだっり・・・まるで自分がアフリカのサバンナのど真ん中にポツンと立っている感覚。ちょっと感動しました。

BAD/REQUEST

■究極の一本道ＲＰＧ
一部を除き、基本的に一本道が続きます。ＲＰＧなんて大半が一本道だろと思われる人もいるかもしれませんが、そんな比ではないです。文字通り一本道しかない。分岐さえない道をひたすら奥へ奥へと進んでいくだけ。街？村？そんなものはありません。いわゆるダンジョンでさえ一本の道を進むだけ。もちろんＲＰＧですから敵もいます。「前進→雑魚と数回バトル→ムービー→前進」の繰り返し。何十時間も。なんでこんな仕様にしたのか理解に苦しみます。作り手はこんな仕様にして何とも思わなかったのでしょうか。この一本道が酷すぎて、他のBADがかすむくらい酷い。

■エンカウント
敵はあらかじ見えてて接触すると戦闘になります。もちろん回避したり、後ろから接触することにより奇襲攻撃ができますが、上記の一本道のため、これらはほぼ不可能。狭い通路でなかなか動かない敵、回避も奇襲もこれじゃ意味ありません。

■シナリオ
まず最初から専門用語のオンパレード。パージ？ファルシ？ルシ？なにがなんやら…まあメニューからこれら用語の確認はできるのですが、なんかあざとい。そんな小難しい専門用語で固められたシナリオ自体は結局のところ浅く広いだけ。この浅く広い感じはＦＦの中でもトップレベルだと思います。物語の大半はずっと逃亡するだけです。おいおい。キャラの考えや動作にも疑問に思うことがいくつもありました。

■グラフィツク
グラフィックが良いと書きましたが、一部これはないなと思う部分がありました。特に主要キャラじゃない人物のグラフィックは酷いです。明らかに手を抜いたと思われる部分があって残念！

■戦闘
これも良いと書きましたが、悪い部分もあります。まず仲間に命令を出すと、わずかですが操作不能になりテンポが悪いです。あと敵が固すぎ。特に後半。時間があまりにもかかりすぎです。
あと作戦はメニュー画面で設定するのですが、一度パーティーを変更すると作戦がリセットされれてまた設定し直さなくてはならない。保存くらいさせておくれ・・・

■金・改造
このゲーム、装備品は武器とサクセサリだけ。やはり少し物足りないです。別にキャラのグラフィックは武器以外変わらなくていいんで、もう少し増やしてほしかった。武器の改造はわかりづらい上、改造に必要なアイテムを購入しなくてはならないのに、金が全然たまらないのはいただけない。これもどうしてこんな仕様にしたのか謎。

COMMENT

一本道が全てをダメにしたと言っても過言ではないゲーム。なんでこんな仕様にしたのか。これがもっと違う形なら、他はそのままでも評価は全然違ったものになっていたと思います。もったいない。しかし、それでもＰＳ３の大作ＲＰＧには違いなく、最高の映像が味わえます。最近はこのゲームの評価も固まってきたと思うので、最初からあまり期待しなければけっこう楽しめるかも！？

まあそんなゲームです。