【PS4】ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN レビュー
発売元 | バンダイナムコエンターテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2019-01-17 |
価格 | 8208円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ PlayStationVR対応 ■ ジャンル:フライトシューティング ■ プレイ人数:1人(オンライン:2~8人) 【PS Plus加入必須】オンラインマルチプレイを楽しむにはPlayStation®Plus(有料)への加入が必要です。 |
- 総合ポイント
- 55
- (難易度)
- 2.60
- レビュー数
- 5
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 2pt | 3pt | 2pt | 2pt | 2pt |
55pt
GOOD!
・唯一無二のオリジナリティ
フライトシミュはなくもないのですが実はフライトシミュをベースにしたSTGとなると他になく、唯一のタイトルとなっています。
一応過去には同ジャンルのタイトルもなくはなかったのですが、継続されることもなくこれだけ長期にわたるものはありません。
アーケード(エアーコンバット)が1993年、エースコンバットが1995年ですから他のジャンルの有名タイトルと比較しても
非常に長いシリーズといえます。
フライトシミュ拠りとかSTG拠りとかならなくもないのですが、フライトシューティングと呼べるタイトルとなると現時点ではエースコンバットシリーズ以外にありません。
HUDなんかもゲームとして成立するようにバランスがとられており、リアリティを感じさせる(=リアルではない)レベルで成立しています。
・実写と間違えるかのような美しい描写
現実味のないミサイルの搭載数等フライトシミュとしての常識をあえて無視してSTGとして成立させています。
今作は前作(AHやAC6)からハードウェアも進歩したものとなったため、非常に美しいグラフィックを見せてくれます。
特に、今までの霧がかかる程度の雲とことなり、天候の要素が明確となったてめか航空写真と見間違えるような
美しい描写となっています。
・ストーリーは良い
ストーリーのベースそのものは非常に良いです。
ただ、主人公の立ち位置は歴史の年表に乗ることもないようなその他大勢に過ぎず、その中で目立った一人でしかありません。
年表にでたとしても冤罪をかけられたパイロットがいたで終わっちゃうような話です。
過去のシリーズのシナリオを補完していますので過去作品のここにつながるとか、エンディング時点での混乱した状況から
AC3のエレクトロスフィアが構築されて多国籍企業が台頭するのかとか想像する余地がありシリーズ通してプレイしていると
楽しめる内容となっています。
AC3はシミュレーターの中の世界ですが動機からして世界観はAC3になっているはずなのでいろいろと想像が膨らみます。
個人的にはファンサービスの空母の名前がそう来たか!とちょっと楽しくなりました。
Zeroは名ばかりエースを撃墜して延々とエースと言われる食あたり気味の演出でしたが、
エースと持ち上げられ続けるのは大差なくても懲罰部隊を挟んだことにより胃もたれしなくなったのも高評価です。
・天候
今回は天候が組み込まれたのでいろいろ変化が楽しめます。
突っ込みどころもなくもないのですがそこはゲームということで。
ゲーム的には難易度を上げる要素になっていたり、ミサイルを乱す要因となっていたりで
ゲームを楽しむためのギミックとなっています。
ですが、その真価は逆行や雷光、雲の質感といった描画面にあるかと思います。
・システム面や操作性
ナンバリングでの前作(AC6)との比較でシステム的なバランスは改善されてると思います。
HighGは6の時は初心者モードの印象しかなく、百害あって一利なしの印象しかありませんでした。
今回は単純に使えば強いってほどでもなくシステム的に熟れてなじんだ気がします。
フレアも追加されましたし、システム的には順当かつ正当に進化しています。
これ以上となると思いつくのはVTOLくらいなのでひとまずの完成形ともいえると思います。
・対空火器が仕事している
これはBadでもでくる問題なのですが対地ミッションを押し出した爆撃ゲームに半ばなっています。
それに合わせたのか対空火器がしっかり仕事しています。
ちょっと軸をずらせば避けられるようないい加減な対空火器ではなく、きちんと照準あわせて弾幕とんできますね。
地味ですけどこれはいいです。
実のところ難易度的に劇的になにかが変わるってわけでもないのですが演出面では敵地って雰囲気がでます。
BAD/REQUEST
・ストーリー
ストーリーは非常にいいです・・が演出面が泣き所。
個人的な感想なので賛否われるとは思いますが、問題点を2点あげると
1.ビジュアルシーンでのメインストーリーが主人公そっちのけ
04や6でもそうなんですが主人公ほぼ関わらないんですよね。
ブリーフィングのみで展開するのが主人公にとってのメインストーリー。
結果として主人公はサイドストーリーの人物に成り下がります。
メインのストーリーから外れているって点では過去最高なのではないかと思います。
ここはがっちり、メインストーリーに絡んだ3や5のほうが好きです。
今回の主人公は最後の最後まで状況に流され続けた撃墜王でしかありません。
戦局では活躍しても大局では状況を変えることはありません。
最終戦ですらその場に居合わせただけです。
正直もったいないとしか言い様がありません。
素性は良さそうなストーリーなので今のストーリーを生かしたまま主人公掘り下げていればと思えます。
2.クローズアップされる人物はラスボスでもなく、かつゲーム中では印象に残らない
一応ネタバレしすぎないように固有名伏せます。
登場人物は科学者、敵パイロット、王女、整備工で語られるストーリー。
パイロットに関しては04の黄13の悪夢復活です。
黄13と一緒で敵側がクローズアップされます。
そこまではいいのですが、個人的に最悪としか言い様がないのが
黄13と一緒でストーリーの都合上の無敵モードは勘弁してくれと言いたいです。
当てても落ちない、落ちないので白ける、白けるからストーリーで持ち上げてるのが白々しいと悪循環です。
白けた中で音声聞いてる時間消化とか苦痛なのでここは着弾したら強制イベントで先に進んでくれた方がいいです。
3.味方が空気
ほとんと空気ですね。小隊とか意識する場面はまったくありません。
このあたりは先に述べたサイドストーリーに成り下がった結果で主人公周りはさらに一段成り下がったことが原因です。
3,5のように良くも悪くも印象に残る味方のためには主人公がメインでストーリーを立てないと難しいですね。
結局最後のころでやっとこカウントがチームらしさを出してきたくらいです。
・ゲームバランス
ゲームバランスみると悪いところが多いですね。
1.爆撃ゲーム
04の悪いところ復活ですね。
ステージ構成的に爆撃重視ゲームとなっています。
空戦を期待していると肩すかしです。
タイトルに偽りありで「エース」コンバットではないですね。
2.ターゲットの数と時間制限
爆撃が多い割にターゲットが多く、かつ結構厳しい時間制限とクリアスコアが設定されています。
結果としてスコアを稼ぐには搭載量の多い機体が圧倒的に有利です。
上手、下手でひっくり返せるレベルではないのでかなり残念なポイントとなっています。
対地持ってない機体とかありますしね。
個人的には初期機体、初期装備、無補給の前提でバランスをとってほしいところです。
時間縛り、スコア縛りで難易度上げられるのはちょっと違うきがします。
3.バランス調整が数の暴力
時間制限、スコア以外で難易度調整、バランス調整と思われる部分は基本数の暴力です。
それでも撃墜できる余裕があれば不満はないのですが時間制限と組み合わさったりすると
正直うんざりします。
全機撃墜orターゲットに集中みたいな選択肢はほしいところで
数の暴力するステージなら時間制限ゆるやかにしてほしいところです。
4.レーダーが不便
後半のやたらとUnkown表示で縛られたり、トンネルの位置がレーダー表示されなかったりと使い勝手が良くない。
レーダーのレンジと近距離にすると谷の形もわからない。
このあたりの使い勝手は正直かなり悪いです。
5.天候を強調しすぎ
天候の要素を入れたのはいいですがそれを活用させるためか雲の位置が低く結果として空が低い印象を受けます。
思うように空を飛ぶって印象が持ちにくい部分ですね。
使い勝手の悪いレーダーがさらに制限されるため、初心者向けにEasyだとエフェクトは有るけど効果はないとかすると良かったかもしれません。
天候による縛りのあるステージもあるのでシリーズに慣れがないとちょっと厳しいかもですね。
6.撃墜できない敵機がいる
ストーリーのところで述べましたがメインストーリーで語られるあの人ですね。
このシリーズに関して言えば撃墜できない敵機がマップに居座るっていうのは
バランスを崩していると思います。
7.1シナリオの時間が長い
1シナリオが長いです。
しかも、ブリーフィングにない追加が多いのです。
これで制約になっているというとそうでもなく、チェックポイントがもうけてあり、
弾がなくなった場合はミスして再開すればフル装弾となるある種の救済策になっています。
こんなことするならシナリオ分割すればいいのにと思いました。
8.無駄に補給がある
大量搭載機のほうが有利というのはすでに述べた通り。
補給があるからといって補給にもどるとそれはそれでスコアを制限します。
しかも、ライン超え補給でゲームの流れも問答無用に断たれます。
一方で大量搭載機ならどうにでもなるよね?ってことでバランス悪いです。
ここは6のマップ内着陸、補給から大幅に退化して04に先祖返りした部分です。
先に述べたチェックポイントで再開するとフル回復することもあり
正直いって劣化した補給はなくてもいいんじゃないかと。
・音楽
印象に残った曲がまったくありません。
良くも悪くも無難であり、ベストマッチな選曲はありません。
印象に残らないのでこれについてはこれ以上感想ないですね。
COMMENT
シリーズはINFおよび、DS/GB、iPhoneを除きプレイしています。
コンシュマー機での個人的な評価は思い出補正もあるもののプレイ時点での満足度を並べると
3 = 5 > 2 > 1 > Zero > 04 > 6 > AH
となり、このうち論外がAHですね。
3はリアルと思いたい層には不評のようですが仮想戦記物とみてるので私は高評価です。
同様に仮想物とみていた友人にも軒並み高評価でした。
基本エースって祭り上げられると評価を落とす傾向があるので私の感想は
その点を念頭に置いて読んで貰えたらと思います。
7についてですがとりあえずハード一周したので総評としてまとめると
システム面で大幅に進化、進歩、ただし、ゲームとしては04に先祖返り
となります。
04までもどらず5の塩梅だったらよかったのにと思えます。
時間制限、スコア制限、天候によるデメリットが目立つので
このゲームがシリーズ初というとちょっと厳しいように思えます。
また、そのため、所見殺しと言えるようシナリオがあります。
無人機ですが一見すると動きがトリッキーに見えつつも所謂棒立ちのタイミングがあるのでかなり雑魚です。
ただ、数が多いのとタイミング見極める必要もあるので手応えがまったくないとまではいかないといった感じです。
AC6の垂直移動みたいないくらなんでもな動きもないですしね。
クリア条件の窮屈さはありますが結局いつもの難易度と大差ないかなと。
一方で比較的初期から無人機がでるので初心者にはちょっと厳しいかもとは思います。
このシリーズ、EasyからAceで数や威力が変わるはあるものの劇的になにかが変わるってような変化はないので
ここが初心者取り込みのネックになるかと思います。
今回はAC6のなんとも言えない手応えの無さからは大幅に改善されています。
ただ、爆撃より空戦のほうが好きなので空戦たのしめるミッションがもう少し多めだとよかったと思います。
爆撃重視なのが残念です。
マップ数もそこそこ充実していましたし、その点では満足できます。
おまけ要素としては早期特典のAC5、ベタ移植とのことでですが映画に例えるならデジタルリマスター版。
ビジュアルシーンなんかは解像度の荒さも見えますがゲームとしては綺麗に描画されているため
画面が4:3ってことを新作でも通用するクオリティでこれだけでも一本分の価値があります。
個人的な評価としては正当に進化したナンバリングタイトルにふさわしいゲームでした。
このシリーズのファンなら十分に買う価値あるようには思えます。
ただ、自分が主役といったシナリオを重視するならやめた方がいいです。
ただし、AC5がバンドルの期間であれば問答無用で買いでいいと思います。
といった感じです。
最後に本音の話。
AC7は十分に満足しています。
でも・・・
AC7の基盤の上にAC5やAC3が乗っていたら簡単にAC7以上の作品になっていただろうなとは思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt | 2pt |
54pt
GOOD!
〇美しく激しい空戦
多くのプレイヤーが待ち望んだナンバリング作品。
まずプレイしていて驚くのがグラフィックの美麗さ。
戦闘機の質感はもちろん、刻々と変化する天候なども表現されており、コクピットにつく雨粒や遠景の美しさなど、確かな進化を遂げている。
操作性も向上しており、ハイGターンやフレアの放出など、ゲーム性とリアリティを上手く落とし込んだ作りになっている。
ストーリーはオーシア連邦とエルジア王国との戦争を描いており、過去作同様、骨太なストーリーになっている。
特にオーシア(5のプレイヤー国)とエルジア(4の敵国)という過去作の国が登場する通り、4や5のストーリーとは密接に繋がっている。
そういう訳で過去作をプレイ済みの人には嬉しい要素もあり、まさかあのキャラが!?という展開もある。
また主人公はとある戦争犯罪の罪によって懲罰部隊に送られ、罪を償う為に戦うとい今までにない設定になっている。
この辺は「エリア88」とかが好きな人にはたまらん設定だろう。いっそ「エリア88」でゲーム作ってもいいんじゃないですか、バンナムさん。
〇天候変化
今作では「天候」が大きな要素を占めており、それらがミッションにも関わってくる。
例えば「雲」はほとんどのミッションに影響を与えているが、雲の中では視界が遮られるだけでなく、レーダー反射も一時的に遮る為、ミサイルの誘導性が落ちたりもする。
だからと言ってずっと雲の中に隠れていると、今度は機体に「着氷」がつき、運動性が落ちる為、必ずしも雲の中が安全という訳でもない。
他にも「雷雨」によってHUDが一時的に使用不可になったり、「砂煙」によって視界が防がれたりと、天候によるミッションが様々用意されている。
BAD/REQUEST
×制限付きのミッションが多い
今作のミッションの大部分が何らかの制限が課せられており、素直に空戦を楽しむ、というものがほとんどない。
制限は主に「時間制限」と「視界」に分けられる。
「時間制限」に関しては全てのミッションに制限時間が設けられているのだが、極端にギリギリに設定されているものが多い。
特に制限時間内にスコアを稼がないといけないような殲滅系のミッションは、悠長にやっているとクリアできないだろう。
また明確に時間が区切られていないが一定の時間経過でミッション失敗になるものも多い。
例えば護衛ミッションなんかがそれで、敵機に襲われている味方を助けるミッションがちょいちょい登場するが、これも素早くやらないと助ける事が出来ない。
さらにミッション中に爆撃機が飛来するまでに破壊しろ、などといきなり言われて、現れた爆撃機をすぐさま片づけないといけない。
しかしタイミング悪く違う戦域で戦っていた場合は爆撃機のところまで移動しないといけず、ようやく辿り着いたらギリギリ、なんてことも多い。もし少しでも撃ち漏らしたら即失敗となる。
この場合の対処法は「前もって爆撃機の登場場所に移動しておく」という身も蓋も無い解決法となる。
「視界」の制限は主にGODDで述べた「天候の変化」が影響してくる。
雲や砂煙のせいでとにかく見えず、果てはレーダーまで無効化されるというミッションもあり、ただただ飛び回って見つける、という地道な作業を強いられる。
ここに制限時間も加えられる訳だから、足の遅い機体は総じて使いにくくなっており、とにかく速い重要となる。
こちらの解決法も割と単純で「前もって目標の位置を知っておく」というトライ&エラー的な方法が求められる。
そういう訳で本作は初見殺し的な要素が非常に強く、様々な制限下の中でのミッションが数多く存在する。
普通にプレイヤーが空戦で撃墜されてミッション失敗、という事は割と少なく、ほとんどは時間超過か視界不良による墜落が多くなる。
雷に打たれると一瞬機体が制御できなくなるが、その瞬間に墜落、なんていう理不尽なものもある。
じゃあ雷が当たらないところを飛べばいいのだが、しかしここは味方機の護衛という制限と組み合わせられており、雷雲の中に飛び込まないと助けられないようになっているという二重苦である。
こういったミッションが悪いとは言わないし、そもそも過去作にもあった要素ではある。しかし本作ではこれらの制限付きミッションが多すぎて、何度もやりたい、という事より、もうやりたくない、と思わせるミッションが多くなってしまっている。
×過去作ありきのシナリオ
GOODでは過去作のプレイヤーが楽しめると書いたものの、逆に本作からの新規プレイヤーが分からない展開が多いのではないか。
例えばベルカ人は技術に長け、陰謀好き、という話が唐突に出てくるが、この辺は5や0をやってないと意味不明すぎる展開だと思う。
ミッションの難易度も含めて、今作はどちらかと言うと経験者向けのゲーム、というのを強く感じた。
×エース感はやや薄め
「エースコンバット」シリーズの醍醐味と言えば手軽にエース気分を味わえる事だろうが、本作はやや薄めである。
というのも、敵機は割と無人機が多く、敵エースとの撃墜、というのがあまりない。
一応敵エースとの戦闘もあるものの、ミッションの多くは無人機を撃墜する機会が多い。
まあこの無人機も一般パイロットでは敵わない、という設定なので「無人機を相手するアイツすげぇ」というのが随所に存在しており、序盤から味方はエース気分を出してくれる。
しかしプレイヤーは全然仕事しない味方を救出して、無茶苦茶な機動で飛び回る無人機を倒して、時間やら何やらの制限をクリアして……と色々とやっているのだ。「すげぇ」とか言ってる前にお前らも仕事しろと言いたくなる。
やっている作業の大変さの割りに、味方からの賞賛が軽く、「プレイヤーが凄い」というよりは「他の味方が何もしてない」という気分になってしまう。
COMMENT
決して面白くない訳ではないし、グラフィックやらを含めて洗練されている。
しかし肝心要のキャンペーンがやっててストレスが溜まる仕様なのである。
天候による影響は面白いし、十分なアクセントになっているのだが、現状では制限の方が強く感じてしまう。
敵を破壊するのが面白いのであって、敵を探し回るのは面白くない。
この辺の匙加減が今作はやや悪かったように感じる。
最後にマルチプレイについて触れておく。
私自身はあまりエースコンバットの対戦が好きではないので、あえてGOODにもBADにも入れていない。
ルールは二種類でチーム戦と個人戦となっている。
最大で8人対戦となっており、そこまで大規模な戦闘ではない。
またコスト制限もある為、強機体じゃないと対戦できない、なんて事もなく、好きな機体での戦闘も可能となっている。
ただルール的に爆撃機はやや不利なので、その辺の格差はどうしても生じてしまうが。
個人的にはPvPよりもPvEがあった方が良かったのだが、まあそれは人それぞれだろう。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 5pt | 4pt | 2pt | 3pt | 2pt | 3pt |
57pt
GOOD!
・圧倒的なグラフィックから描かれる迫力の空戦
グラフィックスに5点を付けましたが、本作品の最も重要な要素です。
戦場となる市街地や兵器がリアルなのは当たり前ですが、雲に入ればコックピットのガラスが濡れ、ミサイルが当たれば破壊された敵機が文字通り空へ四散します。作中に再生されるムービーは実写とCGをうまく調和させ、見るものを感動させます。本作品はエースコンバットのナンバリングタイトルに恥じない、リアルで迫力のあるグラフィックを実現出来ています。音楽の部分に関しても過去作に一切引けをとらない素晴らしい出来栄えです。
・過去作に準拠した骨太のストーリーと魅力的なキャラクター
ネタバレ防止のため多くは記載しませんが、過去に登場したオリジナルの世界を舞台に、魅力的なキャラクター達が戦争を生き抜きます。無人兵器の有効性や民族間の紛争、戦争犯罪などのシリアスな部分も表現されており、大人向けの内容となっています。海外ウケを狙った謎のどんでん返しなどもなく、主人公視点で紡がれる王道ストーリーですので、安心してプレイできます。
BAD/REQUEST
・条件の厳しすぎるミッション
本作品の最大の敵はエースパイロットではなく、制限時間と味方です。
制限時間までに誰々を倒せ、味方を逃がせなどのミッションが多く、余計な事をしていると敗北扱いになるため自由度が極めて低いです。
特に無人機は通常では考えられえない機動をするため、普通にミサイルを撃っても当たりません。そうこうしているうちに制限時間が切れたり、味方がやられたりして敗北になります。自分がやられるのならともかく、全く関係内部分で敗北になるのでストレスが非常に溜まります。
・お粗末なオンライン要素
過去作にあった拠点防衛などが廃止され戦闘機同士の空戦のみとなっており、最大参加人数も16人から8人に減っています。空戦のみなので攻撃機はもちろんマルチロール機に関しても居場所はありません。また、オンラインゲームでは当たり前の初心者狩り防止のサーバ分けなどもありません。
COMMENT
エースコンバットのナンバリングタイトルとして一定のクオリティと面白さはありますが、もう少しどうにか出来たのではないかと感じてなりません。素晴らしいグラフィックスや音楽など素材は一級品ですが、それをうまく扱えていないように感じます。
キャンペーンに関しては、いかにプレイヤーにストレスを与えるかを試している内容となっており、難しいというよりムカつくといった感じです。子供だったら間違いなくコントローラーをぶん投げていると思います。
オンラインに関しては、単調なミサイルの打ち合いしかルールがないため、数ヶ月しない内にマッチングが成立しなくなり破綻すると思います。ゲーム内マネーで買えるオンライン向けの兵装を持っているかで強さ大きくも変わるため、キャンペーンが基本のプレイヤーは面白く感じないと思います。
個人的に期待していただけにショックも大きいです。何年後になるのかはわかりませんが次回作に期待します。
GOOD!
シリーズは2~zeroまでプレイしています。インフィニットはちょこっとだけ、課金しようか迷ってやめました。
良かった点
1.PS4でナンバリングタイトルのエースコンバットが出来る。しかも5が付いてくる!
これだけでこの作品は一定以上の評価が出来ます。それくらいPSでのナンバリングタイトルを待っていました。
さらにストレンジリアルで重要な作品と言える5がPS4でプレイ出来る。最高です。
2,空の表現が素晴らしい
フリーフライトでぼーっと飛んでいられるゲームです。それくらい空の見せた方が良い。青っていいですね。
3.操作性がそこそこ良い
舵の利きが良いと感じました。ちょっとフワフワすると感じることもあります。
4.ストーリーにファンサービスが多い
エンディングまでの演出はグッときました。彼女は宇宙への憧れを持ち続けていたんだね。
BAD/REQUEST
悪かった点
全体的に、エースコンバットマニアが勘違いして作った作品だということ。プレイヤーにストレスを強いる場面が非常に多いです。
発売前にインタビュー記事とかをかなり読み漁って、今回の作品に関わった人の多くがシリーズファンだという事は知っていました。
ただ、シリーズファンにとってはお約束の縛りプレイもどきをゲーム側が強制しちゃダメです。
1.視界不良の場面が多すぎる
HUDが使えなくなる場面、視界が悪くなったり無くなったりする場面があまりにも多すぎます。
爽快感0で1回やったらもうやりたくないステージが半分くらいあります。
また、護衛ミッションも何個もあり爽快感を感じられるステージが数えるほどしかありません。
2.AIがとんでもなくアホ
敵AIは基本的にプレイヤーか護衛対象を優先して狙ってくるのですが、味方が沢山いるのにそれを無視して
敵が10機くらいプレイヤーのケツにずっとくっついてくるような場面が多々あります。極端過ぎです。
ミサイルを撃たれているのに、回避せずにプレイヤーを追っかけ回すのに夢中になっている敵を何度か見かけました。馬鹿すぎ。
味方AIもアホなので、ターゲットがいない場所を延々と飛んでいたり、こちらの射線を邪魔したりします。
5やると7の味方のお馬鹿さ加減に呆れて物も言えなくなります。
3.ミッション達成条件が異常にキツイ
時間制限のあるミッションがほとんどなのですが、設定されている時間が常にギリギリです。
シリーズファンならこれくらい出来るでしょ?っていう難易度設定にしか思えない。
常に時間に追われながらのプレイなんて爽快感なくてつまんないんですけど。何考えてるんでしょう。
4.難易度が過去作に比べて高い
上記の1~3の結果、難易度がかなり高いです。過去作はACEまでやっていましたが、今回はHARDでお腹いっぱい。
無人機が多いのでUFO機動が多発してウンザリします。まぁ、プレイヤーも同じような動きが出来るのでイーブンなのですが。
ずっとミサイルアラートが鳴り続けるようなステージもあってストレスマッハでした。
5.対地ミッションが多すぎる
ほんと多いんです。というかほとんどずっと対地攻撃しています。
6.ストーリーがダメ
グッドポイントにもストーリーを上げているのですが、ストーリーで良かったのは最初と最後だけです。
序盤~終盤までの流れは何も良いところが無いと言ってもいいほどです。
何名かの視点で物語が進むのですが、とにかくプレイヤーと関係無いところで話が進みまくるので途中で興味がなくなりました。
プレイヤーはミッションを淡々とこなしていくだけ。自分と関係ないところであーだこーだ盛り上がっていって白けます。
04も似ているのですが、あっちはストーリーで拾いきれない部分をミッション中の無線で拾ってくれていたのに
こっちはミッション中の無線も居酒屋のおっさんみたいな会話ばかりでプレイヤーを置いてきぼりにします。
また、何度か所属部隊が変わるのですが、懲罰部隊以降は所属が変わる必要は無かったと感じました。
懲罰部隊はそれなりにキャラが立っているので、そのまま最後までいった方が絶対に良かった。
5つくらいミッションやる度に所属変えられて、部隊の人員も変わったら仲間に思い入れが出ないでしょ。
ライバルキャラのミハイも設定盛っただけで全然良いキャラクターじゃなかった。がっかりです。
7.無線がダメ
6.でも書いたのですが、とにかく無線でのやりとりがダメ。センス無い。白ける。
ずーっと無駄話が多すぎるんですよ。チョッパーみたいな仲間内での無駄話ではなく、他人の無駄話なんです。
友達とは言えない顔見知り程度の奴ら複数人の無駄話なんて聞きたいですか?聞きたくないでしょ。
プレイヤーに密接に関わる人が少ないから、全部他人の会話にしか聞こえないんですよ。演出の問題です。
COMMENT
そろそろDLCが来そうなので感想。
シリーズ新規層を取り込むことが難しいのではないか、という感じました。それくらい突き放した難易度です。
これまでの作品はスコアアタック、タイムアタック、縛りプレイなどユーザー側で色々楽しんでいた印象ですが
今回は作品側から強制されるようなゲームになっています。これって駄目な作品の典型例ですよ
遊びの部分をかなりそぎ落としてしまっているので、何度もやりたくならない。エスコンとしては致命的です。
ストーリーもがっかりでした。プレイヤーを置いてきぼりにしすぎです。身内で盛り上がってんじゃねーよ、と。
今回はナンバリングタイトル発売が嬉しくて限定版買いましたが、次回は買わないです。がっかりしたくないので。
早期購入特典の5が懐かしく、素晴らしく、とても面白いので、そっちはガッツリやり込んでいます。