【PS4】サイコブレイク レビュー
発売元 | ベセスダ・ソフトワークス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2014-10-23 |
価格 | 7884円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:サバイバル・ホラー ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 48
- (難易度)
- 3.21
- レビュー数
- 19
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 4pt | 2pt | 3pt | 2pt | 2pt | 2pt |
48pt
GOOD!
※難易度サバイバル(≒ノーマル)でプレイ
※同種作品はラストオブアス・アンチャーテッド1~3・RDR・アンデッドナイトメア・ディスオナードなどをプレイ済
※バイオハザードシリーズは未プレイ
ボスの造形がすばらしいです。ステージの小道具の、嫌悪感を誘う造形もすばらしいです。テクスチャは非常に緻密です。PS3版もがんばっているようで、それと比べてPS4だからどうというほどではないですが、PS3時代の凡庸な作品とは格段の差があります。
武器種別が一通り揃っています。それに加えての「マッチによる焼却」という手段があるのが、他作品との大きな違いだと思います。これをするしないで戦略に幅が出てきます(すなわち縛ってもよいということ)
主人公の強化項目が多彩なので自分にあったプレイが楽しめるのではないでしょうか。
BAD/REQUEST
■画面が狭い、暗い
○アス比がおかしい。映画のように2.5:1くらいのバランス。上下に敵がいる場合や探索する場合、まともに観察できない。なのに足元の罠とか卑怯。○主人公の背中が大きすぎ。狭いところから出るとき、部屋に入るときなど、主人公の目に見えているはずのものがプレイヤーには見えない。○ある面では閉鎖空間にいたまま戦闘しなければならず、しかも周囲が炎上するとろくに何も見えない。炎上させてくる敵は高いところにおり、主人公がかがむとそいつは見えない。○機銃を扱う場面ではただでさえ狭い画面の半分が見えなくなり、さらに、照準の先にいる敵は発射時のマズルフラッシュで見えない。○とにかく全般的に暗い。
■主人公の運動性能が低すぎる・理不尽
○ほんのわずかな時間しかダッシュできない。○ローリング回避はない。○近接攻撃がおおぶりで、スカりやすく致命的。○ナイフを持っているにも関わらず、隠密時しか使わない。○斧や松明は雑魚を一撃必殺だが、同時に一撃で消失。○体力回復時に直立する。隠れながらは使わない。○敵のつかみ攻撃のほとんど全部は、モーションの前触れもなく、回避できずに自動的にくらう。ボスの場合はしばしば即死。○体力が一定以下になると走れない。後述するようにボス戦では絶望的。走れる状態になるぎりぎりまではリジェネするが、一切何もしないかせいぜいリロード動作時しか回復しない。「全滅だな、よし探索だ、でも回復するまでじっとしよう」という間抜けな時間が流れる。
■ストーリーがない
○バックグラウンドとして主人公や敵首領に過去何があったかはさまざま描かれるが、それをベースとして何がまきおこっていくかには大して関わってこない。○いろんなことが起こるがそのほとんどは、順番はどうでもいい感じで散発的に起こる。○この手の作品の場合、王道であれば「精神同士の戦い」をテーマにするのだと思うが、敵首領の憎しみの礎はなんとなく分かっても、主人公が勝利するにあたって精神の礎とするものが何かは【一切】描かれない。「武器があったから使った。そしたら勝てたよ俺」、そんな感じ。○その他、ボスとして出るんだろうなというある敵が最後まで姿を現さなかったり、なぜ存在してるのかろくに説明されない強ボスが出てきたり、倒したボスが平然と復活したり・・・。○「あーはいはいそういう面ね、では進もう」「あーはいはいそういう敵ね、じゃぁ殺そう」ばかりの感想が続く。
■ボス戦がつまらない
○基本的に回避は絶望的なので、足止めして弾丸を集中的に撃ち込む戦いになる。それで大体勝てる。一部弾薬は自作できるので、強武器温存するか材料温存するかしとけばOK。○前述のように体力が減ると走れなくなる。従って距離もあけられず、絶望。回復薬もなく、走れるぎりぎりの体力でチェックポイントに入ると、それ以降は即死攻撃でなくても即死寸前に追いやられる、いわゆる「オワタ」式同然になる。○ところがそれでも、何回かやりなおせば勝ててしまう程度。殺される理由は半分は熟知不足・熟練不足だが、半分は初見殺しなだけ。
■チュートリアルがよくない
○「燃やす」の意味がわかりにくい。最初にマッチを拾うのは死体のすぐそばだが、本来、その死体を燃やす意味は【一切】ない。代わりにここでご説明します。敵は疫病感染者ではなく、狂人だとでも思ってください。ならいつ、何故燃やすのか? 絶命してない状態で、早々に再起不能にするためです。敵が転んだとき、マッチに余裕があったらぜひ燃やしましょう。敵が絶命したら、燃やす意味はありません(立ってる敵への燃え種にはなります)
○序盤の面で、ゲーム中の大体の武器、大体の罠、大体のしかけ、大体の敵が出現する。そこでチュートリアル的にゲームの性格を学んでいくわけだが、とにかく大量の敵が出てくるため、とてつもない「死にゲー」になる。はっきり言ってやりすぎ。(デモンズソウルをプレイ済の方は、“操作性の悪い初見城1”を想像していただければいいかと思います)要は死んで覚えろということだが、そこを超えるとマンネリ化していくアンバランスさ。
■その他
○クロスボウのボルトを自作できるが、選択→作成したあとゲームに戻っても、見当違いのボルトを選択してしまっている。結果、使いたくない別のボルトを使ってしまう。今使いたいから作っとんねん。何で「選択」を2回もせなあかんねん。○また、いろんな場面での「選択」がR1/L1(またはスティック・十字キー)なのに、ボルト作成だけは□で選択、R1で作成。ラスアス風に□長押しで作成、とかでいいんでは? なんで誤操作しやすい R1 を割り当てたのか、さっぱりわからない。
COMMENT
オリジナリティ:ゲームシステムはラスアスとよく似てます。ところが近接が絶望的すぎて、概ねぱんぱん打つだけの戦闘になっています。そして銃も大して決定打にならない。敵に近いと何も見えなくなるし、それを解消するためにも、どうせならRDRの「処刑」射撃あたりをパクってよかったんでは? 「サイコブレイクらしさ」はありますが、悪い意味でのオリジナリティ。2点。
グラフィックス:文句なしですが、あまりの暗さで4点どまり。
サウンド:セーブポイントの曲以外、まるで覚えてません。悪くはなかっただけです。「サイコブレイクの音楽」ではなく「よくある音楽」でしかなかったのでしょう。2点。
熱中度:それなりにいろんなことが出来る分、個々の場面では「まずこれ撃ってみようか」「次はこれ行ってみようか」と組み立てていく楽しさはあったのですが、ストーリーにのめりこむ感じはまったくありませんでした。3点。
満足度:ホラーステージとピンチ演出に驚き、「ぎゃーーーwwww」と嬉し怖しの悲鳴を上げ、次の展開にわくわくする感覚は、早々に消え失せてしまいました。そういうゲームだと思って買ったんだけどな。結局どこへいっても化け物たちのパーティタイム。一様にうろうろするモブをばーんどーんどかーん。ラスアスに出てきた生身のハンター達の方がはるかに怖かったです。2点。
快適さ:画面狭い。ロリ回避くらいせい。これだけで低評価決定。2点。
このゲーム、どういう人に勧めたらいいのか分かりません。ラスアスやったことないならラスアスでいいんじゃないかな。
面白いは面白かったんですけどね。名作感はまったくなく、お気に入りにもなりませんでした。やりこみは数年かけてぼちぼちやっていきます。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt | 1pt | 5pt |
46pt
GOOD!
*本編のみ(追加コンテンツ未プレイ)の感想です。
・グラフィック
なかなか雰囲気が出ていると思いました。
敵の気持ち悪さもよくできていると思いました。
・キャラクター
主人公は最初は不愛想なおじさんキャラだが、プレイするうちに彼の過去が分かり、なぜ不愛想な感じになったか分かるようになり、いいキャラだと思います。
・世界観(オリジナリティ)
一言で言ってバイオハザードシリーズの世界観に心霊的な要素を取り入れた感じ。
バイオハザードはどんなに異質でも敵がウィルスや改造手術などで生まれたなどちゃんとそれらに理由を付けるのに対して本作は敵の正体などがウィルスや手術なのか心霊的な何かなのか謎に包まれている存在となっているのが特徴。
プレイ中、多少のヒント(?)みたいのを見る事が出来るが詳しくは明らかにされず、主人公(プレイヤー)が歩くステージも色々な場所をワープしたりと夢か現実か分からない世界観でした。
実際クリアした後も、敵の正体が生物なのか心霊的な何かなのか、主人公が歩んだ場所はなんだったのかよく分からないまま終わってしまい、ミステリアスな雰囲気でした(ちなみにこれらの謎は追加コンテンツ(有料)のシナリオで明らかにされるらしいです)。
・サバイバル感
回復アイテムや武器の弾薬を手に入れたときは心地よさを感じました。
この心地よさはPS1時代のバイオハザードを沸騰させられました。
バイオハザード1~3でアイテムを手に入れた時に安心感を感じる人は、本作でも同じような安心感を共感できると思います。
BAD/REQUEST
・ボス戦の理不尽さ
ボス敵が理不尽に強いのが多い。
強力な武器使っても初見で倒すのはほぼ不可能と言っていいくらい強い敵が多い。
即死(または大ダメージ)を使ってくるのが多い。
そのため攻略サイト(動画)を見ないとクリアするのが困難。
そして厄介なのが人によって攻略方法は違うけどどの攻略動画も強力な武器を『多数』持っているのを前提に紹介していると言う事。
つまり強力な武器を持っていない(または使い果たした)人は積むと言っていい(一応格闘攻撃はできますが、それで倒すのはよほどのやりこみレベルでほぼ不可能)。
しかも近年ではほぼお約束と化しているボス戦の直前に武器や弾薬、回復アイテムが多めに置いてあるという処置が全くされていない・・・。
これに気づいてしまうと雑魚戦で強力な武器を使うのにためらいが生じてしまう。
本作はザコ敵でも集団で来られると結構厄介で強力な武器に頼らないと結構キツイ場面も少なからずあるのでこれは致命的だと思いました。
・快適さ
1点付けた理由はコンテニュー時のロード時間とチェックポイントの少なさ。
このゲーム、仕掛けやボス敵に即死が多い。
即死が多いのはまだいい。それは単に緊張感を高めてくれるものとも見れるから。
しかし死ぬたびに長いロードが入るのは致命的。
何回も死ぬゲームだけにこれは辛い。
そしてもっと致命的なのがチェックポイントが少ない(死んだ場所から結構前に戻される)。
即死が多いのにこれはキツイ。
死ぬたびにロード時間のストレスと前のほうからのやり直しによるストレスとダブルストレスに悩まされる。
本当は快適さ0点にしようかと思ったけど、プレイしているチャプターの最初からのやり直しになるけど難易度を下げれる(比較的死ににくい難度)要素があるので1点。
逆に言えばそれがなければ容赦なく快適さ0点付けられる快適さだと思います。
COMMENT
正直、BADで書いた不満点が良いところの多くを食い殺している感じでした。
最初は自分が殺されるかも知れないという緊張感がありました。
しかし途中から「早く終わらせたい・・・」という感じで、クリアした時の感想は「や・・・やっと終わった・・・」ってな感じでした。
このゲームを買おうとしている方へ。
買うなとは言いません。面白い部分もちゃんとある。
ただ、このゲームを買うと言う事は多大なストレスを『買う』という覚悟はしておいた方がいいと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 1pt | 3pt |
42pt
GOOD!
バイオハザード4をベースに、サイレントヒルの世界観とラストオブアスのスニーキング要素を混ぜ合わせたようなゲーム。
中盤まではなかなか怖く、僅かな弾薬や辺りに落ちている空きビンを使った陽動でいかに敵をやり過ごすかという緊張感が出ていて良かった。
特にチャプター1は近年のホラーゲームでも稀に見る恐ろしさで、チェーンソー男から逃げたり隠れたりとかなりの恐怖感が味わえた。
突如異世界に迷い込み、訳もわからず化け物に襲われるという設定や思わせぶりな登場人物、謎めいた内容のファイルやメモなど、続きが気になるような作りになっている。クリアしても一切伏線が回収されず意味不明なままだが。
この手のゲームにありがちな"終盤は弾薬が余りまくり"といったことがない。本当に最後までほとんど入手できない。
肉塊や死体などが散乱し、グロテスクで不気味な世界観がとても雰囲気が出ている。
時折バイオハザードのオマージュらしきものがあってニヤリと出来る。
BAD/REQUEST
画面に常に表示される黒帯が邪魔すぎる。
それに加えてカメラの位置が主人公に寄りすぎているため非常に見づらい。主人公が妙な走り方をするのでそれにカメラが追従し小刻みに画面が上下に揺れ、カメラのダメっぷりに拍車をかける。
悪すぎる視界のせいでボウガンを構えた時の矢の軌道線が最後まで見えない。カンで敵に当てろとでも言うのか。
ハンドガンの照準はブレすぎて意味不明なところに弾が飛んで行く。改造して命中率を上げてもブレる。リアルさを表現するために手ブレを導入するのはいいがやりすぎ。
操作性が悪く、独特のフワフワモッサリした動きをするので小回りがきかない。スニーク中は細かな位置の調整がやりづらく、向きたい方向に向かないわ旋回が大回りすぎだわとひどい。
敵の様子を確認するだけでもカメラ位置の切り替えがワンボタンで出来ないので苦労する。
怖いのは中盤まででチャプター6からは結局アクションシューティング化。狙撃銃やマシンガンを持った敵が登場した時は落胆した。終盤はほとんどすべての敵が拳銃・マシンガン・狙撃銃・ダイナマイトなどで武装しておりその辺の戦争ゲームとなんら変わらなくなる。
挙句の果てにはロケットランチャーを持つ敵まで出る始末。このゲームの敵は知能が低く扉の開け閉めも出来ないという設定だったはずだが。銃を撃ったりダイナマイトに点火し投げつけたりは出来るのに扉はバンバン叩いて無理矢理こじ開ける姿が不自然すぎる。
主人公が非力で弾薬も少なく、スニーキングするのが前提の作りなのにもかかわらず強制戦闘が非常に多いためバランスの悪さが目立つ。初期状態だと3秒しかダッシュが出来ないのは体力がなさすぎではいか。小学生でももっと長く走れる。
近接攻撃は弱すぎて完全に死んでいる。敵1体を倒すのに15発攻撃する必要があるのに敵はスーパーアーマーで反撃してくるので格闘を挑もうとしたら確実に殺される。
スニーキング要素を推しているのに主人公はしゃがみながら発砲・回復が出来ないというありえない仕様。隠れながら進んでいる場面で銃を正々堂々立って構えるのはあまりにも滑稽である。
ダメージを受けて怯んでいる時やダウンしている時に無敵時間が一切発生しないので敵に囲まれているとそのままボコボコにされて死ぬ。またスニーキングキル中や段差の昇り降り、マッチの使用時など本来無敵時間であってもおかしくないはずの場面でも無防備のままで理不尽な攻撃を何度も喰らう。これは2014年発売のゲームとしてはあまりにもお粗末ではないだろうか。
10年前のバイオハザード4ですらそういった動作の時は無敵だったのだが。
前述した要素に加えボスだけでなくザコも即死攻撃を持っていたり数多く仕掛けられている即死トラップのせいでかなり死亡するがコンティニュー時のロードが15秒程と長い。チェックポイントも少ないので場面によってはかなり戻される。死んで覚えるゲームならこういった部分で受けるストレスを限りなく少なくするのが当たり前。
そもそもホラーゲームと死にゲーは相性が悪い。何回も死ぬうちに恐怖に慣れてしまい作業的にプレイするだけになってしまう。
カメラ内にうまくアイテムを収めないとアイテムアイコンが表示されない。明らかにアイテムが見えているのにいちいちカメラを正面に据えないといけないのが面倒くさすぎる。加えて黒帯と寄り過ぎな視点のせいで注意深く探索しないと高確率で見落とす。
手榴弾を投げるときのモーションが超大振りでスキだらけ。その間に敵が近づいてきて手榴弾の爆破範囲から逃れてしまい、組み付かれてダメージ。
どこかで見たような敵や舞台が多く、チェーンソー男やザコ敵、序盤の村はバイオ4、錆びついた世界観やゴアなオブジェクトはサイレントヒル、キーパーはサイレントヒル2の三角頭(終盤で2体同時に出てくる演出は丸パクリ)、空きビンを敵にぶつける、ナイフでのスニーキングキル、崩壊した都市はラストオブアス、中盤の洋館はバイオ1、ラウラは貞子とこのゲームならではの要素が全くと言っていいほど存在しない。
ストーリーが意味不明。さんざん思わせぶりな設定や伏線を出しておいたくせにそれらを全て放り投げてエンディング。冗談抜きでひとつも真相が明かされず、情報が少なすぎて考察すら出来ない。何か知っていそうなキャラが重要な事を話そうとした瞬間異世界に飛ばされるという展開が多すぎて埒が明かず、終わらない鬼ごっこをしているような気分になってくる。結局それらのキャラは最後まで真相を語ることはなく死ぬか姿をくらます。
またレスリーが突如現れては意味不明なことをつぶやき、プレイヤーを導くような立ち振舞いをしたかと思うと突如発狂、どこかへ走り去るというシーンがあまりにもしつこく繰り返され、もう続きが気になることもなくなりただただレスリーの言動にイライラするだけになる。
縦マルチなので仕方ないとはいえグラフィックが汚すぎる。テクスチャの貼り遅れも目立つ。遠くのビルや序盤のパトカーはPS2レベル。それ以外のシーンでもPS3中期レベルの映像。
ただ生理的嫌悪感を抱く不気味な世界観や気味の悪いオブジェクトは良く出来ていたのでグラフィックはギリギリ3点。
「ゴアDLCを適用しても海外版と同じ表現にならない」ということを発売直前に発表。ユーザーを騙したと言っても過言じゃない。こういうことはもっと早いうちからきっちりと言っておくべき。
センサー爆弾のトラップはいらない。起動させないためにはしゃがみ移動しなければならずテンポが悪くなる。死角に配置されていて気づけるわけもなく爆発させて大ダメージというパターンも多く萎える。解除することも出来るがこのトラップだけは解除に失敗しダメージを受ける場合があり迂闊に出来ない。しかも何故かセンサーは主人公にしか反応せず敵が近づいてもピクリともしないという理不尽仕様。
ボス戦の作りが雑。特にラウラ戦で顕著。また終盤になるに連れてボスのデザインがB級映画の巨大モンスターのような陳腐なものになっていきホラーの欠片もなくなる。
COMMENT
プレイ時間17時間13分。死亡回数75回。
ホラーゲームはバイオ、サイレントヒル、零、クロックタワー、サイレン、デメント、エターナルダークネスとそれなりにプレイしています。よく比較対象に挙がるラストオブアスもクリア済み。
「ホラーの原点」「真のサバイバルホラー」などと謳っておいて蓋を開けたら結局ドンパチシューティング。予告トレイラーでもチェーンソー男から逃げたり、蜘蛛女に為す術なく殺されたりとホラーテイストを前面に押し出ていたのにこの有り様ではプレイヤーが失望するのも当たり前である。
同系統のジャンルのラストオブアスやデッドスペースと比べると作りこみが甘いと言わざるを得ない。いろんなゲームをごちゃ混ぜにしてみたがどれも中途半端になってしまったという印象が強い。ホラーとアクション、どっち付かずになったせいでかなりバランスが悪く、理不尽な死でストレスが溜まる。
バイオ1,4の三上真司ということもあり大変期待していたのだが非常に残念な結果になった。チャプター1の作りを最後まで徹底していれば評価はかなり違ってきたと思う。
中古で1500円位になった時に「ちょっとグロいTPS形式のアドベンチャー」的なノリで買えばそれなりに楽しめるかもしれないが今定価で買うのはおすすめしない。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-07-21
・プレイヤーに対して常に威圧的で挑戦的な作りは僕は好きです。
・操作性はそんなに良くない。あたり判定とかガバガバ。
・セバスチャンの動きがロボットみたい。
顔アップの口パクパクはどうにかならなかったのか。
・アガニボルトは使っていて楽しい。意外な使い方が隠されてます。
・ストーリーが意味不明。ほんとに意味不明。
・場面がコロコロ変わるのは様々なシチュエーションを楽しめるという意味ではアリだけど没入感を削ぐという意味ではダメ。
・クリーチャーのデザインは良い方。
・セバスチャンとレスリーの関係性が理解できない。
なんでレスリーはセバスチャンに懐いているんだ?
・それにしてもなんで罠だらけなんだよ。まずそこだろ。
総評:サバイバルホラーっていうよりミステリアスプラッターといった内容。
アガニボルトがなかったら本当にクソゲー。
あと、このゲームは最高難易度の悪夢を想定して作ってると思います。
一撃死になった途端に、罠に引っかかってもイライラしなくなりましたから。
中途半端に体力ゲージを設けてミスを許すからイライラに繋がってたんだろうなと思います。
一回ミスれば死ぬというルールになると自然と足元にまで気を配りますからね。
フェアに感じます。
なんだかよくわからない謎のゲーム。でも2は買います。
GOOD!
・弾薬が少ない故のサバイバル
⇒最近はなんちゃってサバイバルが多いのでここら辺の調整は素晴らしい。さすがはサバイバルホラーというジャンルを生んだ三上氏です。限られた物資でどうやってクリーチャーを倒していくか、プレイヤーの工夫次第でどうにでもなるバランスは脱帽です。
・音について
⇒ヘッドホンつけてプレイするとかなりゾクゾクしますね。床によって細かく足音が変わるのはリアルでいいです。
・トラップ
⇒目立たないがよく見ると気付ける、絶妙だと思います。
・怖さについて
⇒まあまあですね。じゃあなんでGOODに書いたのって話なのですが、ホラーって化け物が出てこないほうが怖いんですよ(もちろん全く出てこないという意味ではなく)。また戦えないほうが怖いんですよ。得体も知れず、抵抗もできないからこそ怖いんです(映画「呪怨」、ゲーム「CLOCK TOWER」なんかそうですよね)。ですから化け物が出てきて、なおかつ抵抗できるサバイバルホラーというジャンルはそれ自体がホラーと反発してしまうものだと思っています。加えてやり尽されている分野ですし。その中でここまで恐怖を演出できれば及第点ではないか、と思っております。
・格闘攻撃が弱い
⇒化け物相手に拳で果敢に立ち向かうことにならなくて本当によかったです。ただし敵の落とす斧やたいまつは強力です。なのでただ倒すのではなく弾薬を節約するために優先的にそれらを持っている敵を倒す、といったような判断を瞬時にして...!! そんなプレイングもできるので前述したサバイバルの柱の一つだと思います。
・スニークキルについて
⇒発動する範囲が割と広めでやりやすいです。また発動中無敵がないのもいいですね。バイオハザードだとやってる間襲われてもスルーなんで気に食わなかったのですが、サバイバルホラーというジャンルで行くならば、無敵はないほうが私は好きです(しかしこれに関しても気に食わない部分があるのでBADにて)。
BAD/REQUEST
・グラフィック
⇒おそらくこの作品を遊んだ方の全員が指摘するであろう点。PS3も進化したね!!と言われても仕方ない出来です。水の表現や光源など確かにPS3では表現できないものもありますし、PS4初期の作品ということもありますが、それを差し引いてもPS4のグラフィックではないと思います。他所の作品を見てしまうと余計にそう感じますね。あとPS2程度と書かれていた方がいたので一応。さすがにそこまでひどくないと私は思います。ただし前にも書きましたがPS4のグラフィックではないです。
・オリジナリティ
⇒ほぼないですね。といってもバイオハザードを世に送り出した方の作品なのでいわゆる「パクリ」ではありません。が、どこかで見たような場面がごろごろ出てきます。つまるところ二番煎じです。もちろんそれは鉄板と捉えることもできますが、やはりそれに加え「この作品ならでは」の新しい要素は欲しかったです。ただしクリーチャーのデザインが悪夢を絵に描いたようで良かったので1点としています。
・ヒントについて
⇒足りない気がします。この作品で使い方ひとつで劇的に難易度が変わるアイテムはマッチだと思うのですが、単に死体を燃やす為のものなのか、クリーチャーをまとめて焼却するものなのかの認識の違いで集団戦の厳しさは雲泥の差になります。特に初代バイオを経験していると、とにかく死体全部燃やしたくなります。また大型クリーチャーの弱点などもうちょっとヒントが欲しかったですね(少なすぎるというわけではありません)。
・話の内容について
⇒難解ですね。しかしそこは大した問題ではなく、一番の問題は「目的が不明」という点だと思います。おそらくはこのおかしな世界からの脱出なのでしょうが、いつの間にか主人公が迷い込んだ世界の正体を知っていたりなんかしたりでプレイヤーが入っていけないんですよね...。
・主人公セバスチャン・カステヤノス刑事
⇒冷静すぎます。色々と苦労されているようだし、刑事だからそれなりに修羅場をくぐっているのでしょうけど、だからこそやりすぎなくらい慌てふためかせて欲しかったです。淡々と進んでしまって異常な世界観が伝わって来ません。
・スニークキルの気に食わないところ
⇒発動の間隔が長すぎます。固まってきたところにフラッシュボルト打ち込んでスニークキルしようにもとにかくやりずらいです。もっともひとり倒してマッチで燃やせばまとめて火葬できますがそこはMGSPWのようにしてほしかったですね。連続発動の際にはスタミナを消費するようにすればリスクリターンの帳尻も合うと思いますし。
・銃撃ってくるクリーチャー
⇒好きですねホント。しかしこれだけは我慢なりませんね。いらんのですよこういうのは!! どうせ撃ってくるなら「全身から銃身が飛び出てきて血と硝煙をまき散らしながら突っ込んでくる」くらいの新しさでやってほしいですね。普通に引き金引いてるんじゃ異常な世界観ともマッチしません。
・上下の黒帯
⇒画面が見づらいです。ただし私がまだ他のPS4の作品をやっていないこと、テレビがかなり古いものなので、この作品の欠点かどうか判断しかねますが一応。
・しゃがみについて
⇒歩いて移動できるだけです(スニーク行動のことです)。銃撃ったりなどはできないのが結構気になりました。
COMMENT
32型でプレイ
決してクソゲー・駄作の類のものではないと思います。バランス、特にサバイバルに関しては手放しで褒めていいとさえ思います。開発者インタビューにて三上氏は早く死んでくれと思いながら引き金を引かせたいといったようなことを仰っていましたが、そういった部分は表現で来ていると思います。しかし主人公・物話・グラフィック等々鼻につく要素が本作の最大の売りのサバイバルを完全に殺してしまった、といった印象です。
総じて普通の出来であり、好きならやってみれば?の域を出ない惜しい、というより残念な作品だと感じました。