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【PS4】サイコブレイク

発売元 ベセスダ・ソフトワークスオフィシャルサイト
発売日 2014-10-23
価格 7884円(税込)
レーティング 【D】17才以上対象 暴力 犯罪 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:サバイバル・ホラー
■ プレイ人数:1人



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
2pt 4pt 2pt 3pt 2pt 2pt 2pt
総合点
48pt

GOOD!

※難易度サバイバル(≒ノーマル)でプレイ
※同種作品はラストオブアス・アンチャーテッド1~3・RDR・アンデッドナイトメア・ディスオナードなどをプレイ済
※バイオハザードシリーズは未プレイ

ボスの造形がすばらしいです。ステージの小道具の、嫌悪感を誘う造形もすばらしいです。テクスチャは非常に緻密です。PS3版もがんばっているようで、それと比べてPS4だからどうというほどではないですが、PS3時代の凡庸な作品とは格段の差があります。
武器種別が一通り揃っています。それに加えての「マッチによる焼却」という手段があるのが、他作品との大きな違いだと思います。これをするしないで戦略に幅が出てきます(すなわち縛ってもよいということ)
主人公の強化項目が多彩なので自分にあったプレイが楽しめるのではないでしょうか。

BAD/REQUEST

■画面が狭い、暗い
○アス比がおかしい。映画のように2.5:1くらいのバランス。上下に敵がいる場合や探索する場合、まともに観察できない。なのに足元の罠とか卑怯。○主人公の背中が大きすぎ。狭いところから出るとき、部屋に入るときなど、主人公の目に見えているはずのものがプレイヤーには見えない。○ある面では閉鎖空間にいたまま戦闘しなければならず、しかも周囲が炎上するとろくに何も見えない。炎上させてくる敵は高いところにおり、主人公がかがむとそいつは見えない。○機銃を扱う場面ではただでさえ狭い画面の半分が見えなくなり、さらに、照準の先にいる敵は発射時のマズルフラッシュで見えない。○とにかく全般的に暗い。
■主人公の運動性能が低すぎる・理不尽
○ほんのわずかな時間しかダッシュできない。○ローリング回避はない。○近接攻撃がおおぶりで、スカりやすく致命的。○ナイフを持っているにも関わらず、隠密時しか使わない。○斧や松明は雑魚を一撃必殺だが、同時に一撃で消失。○体力回復時に直立する。隠れながらは使わない。○敵のつかみ攻撃のほとんど全部は、モーションの前触れもなく、回避できずに自動的にくらう。ボスの場合はしばしば即死。○体力が一定以下になると走れない。後述するようにボス戦では絶望的。走れる状態になるぎりぎりまではリジェネするが、一切何もしないかせいぜいリロード動作時しか回復しない。「全滅だな、よし探索だ、でも回復するまでじっとしよう」という間抜けな時間が流れる。
■ストーリーがない
○バックグラウンドとして主人公や敵首領に過去何があったかはさまざま描かれるが、それをベースとして何がまきおこっていくかには大して関わってこない。○いろんなことが起こるがそのほとんどは、順番はどうでもいい感じで散発的に起こる。○この手の作品の場合、王道であれば「精神同士の戦い」をテーマにするのだと思うが、敵首領の憎しみの礎はなんとなく分かっても、主人公が勝利するにあたって精神の礎とするものが何かは【一切】描かれない。「武器があったから使った。そしたら勝てたよ俺」、そんな感じ。○その他、ボスとして出るんだろうなというある敵が最後まで姿を現さなかったり、なぜ存在してるのかろくに説明されない強ボスが出てきたり、倒したボスが平然と復活したり・・・。○「あーはいはいそういう面ね、では進もう」「あーはいはいそういう敵ね、じゃぁ殺そう」ばかりの感想が続く。
■ボス戦がつまらない
○基本的に回避は絶望的なので、足止めして弾丸を集中的に撃ち込む戦いになる。それで大体勝てる。一部弾薬は自作できるので、強武器温存するか材料温存するかしとけばOK。○前述のように体力が減ると走れなくなる。従って距離もあけられず、絶望。回復薬もなく、走れるぎりぎりの体力でチェックポイントに入ると、それ以降は即死攻撃でなくても即死寸前に追いやられる、いわゆる「オワタ」式同然になる。○ところがそれでも、何回かやりなおせば勝ててしまう程度。殺される理由は半分は熟知不足・熟練不足だが、半分は初見殺しなだけ。
■チュートリアルがよくない
○「燃やす」の意味がわかりにくい。最初にマッチを拾うのは死体のすぐそばだが、本来、その死体を燃やす意味は【一切】ない。代わりにここでご説明します。敵は疫病感染者ではなく、狂人だとでも思ってください。ならいつ、何故燃やすのか? 絶命してない状態で、早々に再起不能にするためです。敵が転んだとき、マッチに余裕があったらぜひ燃やしましょう。敵が絶命したら、燃やす意味はありません(立ってる敵への燃え種にはなります)
○序盤の面で、ゲーム中の大体の武器、大体の罠、大体のしかけ、大体の敵が出現する。そこでチュートリアル的にゲームの性格を学んでいくわけだが、とにかく大量の敵が出てくるため、とてつもない「死にゲー」になる。はっきり言ってやりすぎ。(デモンズソウルをプレイ済の方は、“操作性の悪い初見城1”を想像していただければいいかと思います)要は死んで覚えろということだが、そこを超えるとマンネリ化していくアンバランスさ。
■その他
○クロスボウのボルトを自作できるが、選択→作成したあとゲームに戻っても、見当違いのボルトを選択してしまっている。結果、使いたくない別のボルトを使ってしまう。今使いたいから作っとんねん。何で「選択」を2回もせなあかんねん。○また、いろんな場面での「選択」がR1/L1(またはスティック・十字キー)なのに、ボルト作成だけは□で選択、R1で作成。ラスアス風に□長押しで作成、とかでいいんでは? なんで誤操作しやすい R1 を割り当てたのか、さっぱりわからない。

COMMENT

オリジナリティ:ゲームシステムはラスアスとよく似てます。ところが近接が絶望的すぎて、概ねぱんぱん打つだけの戦闘になっています。そして銃も大して決定打にならない。敵に近いと何も見えなくなるし、それを解消するためにも、どうせならRDRの「処刑」射撃あたりをパクってよかったんでは? 「サイコブレイクらしさ」はありますが、悪い意味でのオリジナリティ。2点。
グラフィックス:文句なしですが、あまりの暗さで4点どまり。
サウンド:セーブポイントの曲以外、まるで覚えてません。悪くはなかっただけです。「サイコブレイクの音楽」ではなく「よくある音楽」でしかなかったのでしょう。2点。
熱中度:それなりにいろんなことが出来る分、個々の場面では「まずこれ撃ってみようか」「次はこれ行ってみようか」と組み立てていく楽しさはあったのですが、ストーリーにのめりこむ感じはまったくありませんでした。3点。
満足度:ホラーステージとピンチ演出に驚き、「ぎゃーーーwwww」と嬉し怖しの悲鳴を上げ、次の展開にわくわくする感覚は、早々に消え失せてしまいました。そういうゲームだと思って買ったんだけどな。結局どこへいっても化け物たちのパーティタイム。一様にうろうろするモブをばーんどーんどかーん。ラスアスに出てきた生身のハンター達の方がはるかに怖かったです。2点。
快適さ:画面狭い。ロリ回避くらいせい。これだけで低評価決定。2点。

このゲーム、どういう人に勧めたらいいのか分かりません。ラスアスやったことないならラスアスでいいんじゃないかな。
面白いは面白かったんですけどね。名作感はまったくなく、お気に入りにもなりませんでした。やりこみは数年かけてぼちぼちやっていきます。

 
プレイ時間:15時間以上30時間未満(クリア済)
ての字さん  [2015-02-07 掲載]

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総合ポイント
48
(難易度)
3.21
レビュー数
19
スコアチャート サイコブレイクレビューチャート


15.8%
0-9
10.5%
10-19
5.3%
20-29
5.3%
30-39
15.8%
40-49
15.8%
50-59
10.5%
60-69
10.5%
70-79
10.5%
80-89
0%
90-100
【60点以上】
31.6%
【標準偏差】
25.87