【PS3】El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON(エルシャダイ) レビュー
発売元 | イグニッション・エンターテイメント・リミテッド (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-04-28 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクション ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 5pt | 2pt | 1pt | 3pt | 2pt |
50pt
GOOD!
【王道アクションゲームのイイトコどりがオリジナリティ抜群!】
よくあるアクションゲームといった感じです。が、ビジュアル、アクションゲームの王道形式を全て一度に遊ぶことが出来るという部分重点を置いた作品なので、その部分によってオリジナリティはかなり高いと思います。
【様々な表情を魅せるグラフィック】
ステージの変化が素晴らしいです。人間が喜怒哀楽を持つように、世界がまた感情を持っているかのように自然に、そして多種多様に変化します。驚きと優しさをうまく表現できていると思います。
【耳によく残る素晴らしいBGM】
背景のBGMはほんとうに凄い。堕天使とのボス戦の曲はめちゃくちゃカッコイイですし、パズルステージや横スクロールステージの音楽も耳によく残ります。特にこのゲームはアクション部分よりも移動が多いので、このBGMがダレるのを抑えるのにかなり機能してくれていると思います。
【キャラクターのインパクトがものすごい。】
某動画サイトで、ルシフェルとイーノックのお二人にお世話になった方も多いのではないでしょうか。
彼らは本当にインパクトが凄い。イーノックにいたっては、「大丈夫だ、問題ない」と「一番いいのを頼む」、後はむせる程で、殆どしゃべることはないのにものすごい存在感。ルシフェルは逆に饒舌で、言い回しがいちいちプレイヤーをニヤリとさせてくれる。
BAD/REQUEST
【アクションゲーム部分の爽快感が余り無い】
攻撃のヒット音がまずあまり爽快感がないです。鋭い音なのですが、何処か軽すぎる感じがします。
演出も、もう少し派手にしてよかったのではないかと思います。攻撃をしているという気分にあまりなれません。
【移動が多い】
本当に移動が多いです。また、演出の面で仕方が無いことだとは思いますが、長い道のりを走らずに歩き続けなければいけないステージが有ります。ここがかなりストレスポイントとなりました。
【2Dの方がつまらない】
2Dアクションはいらないと思いました。横スクロールアクションの王道、スーパーマリオブラザーズを上手くこじらせた感じの作品となっています。
【冥界がいらない】
冥界という場所があるのですが、存在意義が分からない。
ただひたすらジャンプして上を目指すのですが、クリアしたからと言って殆どストーリーには変化なしです。
また、ミスをして踏み外すと最後、冥界の闇に飲まれる演出の後、強制ED。その後「もしも貴方が諦めなければ・・・」という文字のあとに物語の続きを少しだけ見ることが出来る映像が挟まれるのですが、これが本当に素晴らしいストレス源です。
ただミスしただけなのに強制的にタイトルに戻され、さらに諦めたという扱いを受ける。これほどまでに理不尽な事って、ゲームに存在して良いのでしょうか?
【売りである演出が終盤で投げやりに】
中盤までは素晴らしいステージの変化に能動的にゲームに手が伸びる感覚で非常に楽しめたのですが、終盤のなればなるほど演出がひどくなっていきます。一番最後なんtね、長方形の物体が暗闇にたくさん浮いているだけ。美しさの欠片も感じられなくなります。
【ストーリーが・・・EDが・・・】
ストーリーに期待して購入する方は、物語の最後で口をあんぐり開けたまましばらく動けなくなることでしょう。
ストーリーは、まるで枝を全て切り落とした一本の大木のよう。伏線は沢山存在するのに、そのすべてを謎で終わらせるため、壮大なペラペラストーリーという、今までにないカオスを生み出しています。
そしてEDは酷い。ネタバレになるので書き込まないですが・・・ここでEDの内容をバラしても悲しむ人はおそらく居ないだろうと思うほど。それほど期待してはいけないEDです。
COMMENT
話題性はおそらくピカイチだったのに、とても惜しいゲーム。
つまらなくはないです。中盤までは。
一言で表現すると、何に期待して購入してよいのか分からないゲーム、というのが一番適適切な表現なのではないかと思います。
アクションに期待して購入してはいけません。爽快感はありませんし、コンボも非常に少ない。横スクロールアクションはつまらないです。
ビジュアルに期待してはいけません。終盤で痛い目を見ます。中盤までは素晴らしいですが。
ストーリーに期待してはいけません。エンディングで怒りを覚えるかもしれません。
色々詰め込んで、全てのイイトコどりをしようとして、すべてが中途半端になってしまった感じの作品。
人を選びます。自分はあまり合わなかったと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 5pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt | 2pt |
58pt
GOOD!
ネット上で発売前からかつてない程盛り上がったゲーム。(ネタとして)
大神スタッフが多く関わっているとのことで購入しました。
●オリジナリティ
旧約聖書などを元にしたゲームは数多くありますが、天界から地上界へと堕天使達を捕縛するという、それらとはまた違ったものとなっています。
●グラフィック
リアルさや生々しさではなく、画面全体が一枚の絵画のような見せ方。
テクスチャを多用した画面は好みこそ分かれそうですが、非常に綺麗でした。
淡い色合いの世界であったり、毒々しい世界であったり、他のゲームにはない雰囲気は素晴らしかったです。
●BGM
曲数は多くなかったですが、その一曲一曲が耳に残りました。
壮大なものから可愛らしいものまで。
●キャラクター
主人公のイーノックは基本的にしゃべりませんが、代わりにしゃべりまくるあいつ。
声優さんの効果が絶大で、ルシフェルやアークエンジェル共に聞いていて心地よいです。
登場したキャラクターは皆濃くて存在感がありました。
媚びないデザインには好感がもてます。
●操作
難しいものではなく、単純で分かりやすいボタン配置。
ガードや二段ジャンプ、攻撃の種類もあります。
ただこのゲームは無双できるものではなく、敵の武器を見てこちらの装備を変えたり浄化しなくてはならなかったりと戦略も多少は必要です。
レベルという概念も武器強化もないので、プレイヤーの腕次第。
BAD/REQUEST
●ストーリー
壮大さは伝わりますが、実にあっけなかった。
気になっていたあのキャラクター投げっぱなし。結局どうなったのか不明。非常にモヤモヤの残った最後となりました。
あるキャラクターが中盤とても不憫な扱いを受けますが、それを促したキャラクターには何もないという。不快で仕方がない。
私は聖書にもエノク書にも詳しくなく、ごく一般的な用語しか解りません。
もしそちらに明るかったなら評価は変わっていたかも知れません。
●ダンジョン
移動が長く、決められた位置にいる敵を倒して進むだけ。完全に一本道です。
ジャンプアクションが基本必要なのですが、これがまた酷い。アクションが苦手な自分にとって苦行でした。
カメラ固定なため足場が見え辛かったり遠近感が掴めなかったりで散々。しかもそれが延々と続きます。
直前でリトライできますが、如何せん楽しくないのでマイナス。
●戦闘
受身、キャンセルがなく来ると分かっている攻撃が避けられない。
ガーレなど連続攻撃中に、敵が構えたので「逃げたい。」と思っても食らいます。十中八九食らいます。個人の責任もありますが。
体力が尽きてもボタン連打で問題ないのでよっぽどでない限りゲームオーバーにはなりません。
このシステムのため緊張感が薄れ、戦略よりもごり押しになってしまいます。
ロックオンもないので思い通りの敵に攻撃できないこともあり(主に遠距離攻撃)、検討違いのところを空振る…問題です。
COMMENT
寄り道せずに10時間少しでクリアしました。
過度に期待をしていた訳でもありませんが、全体的に薄い仕上がりになってしまっていると思います。
ムービーや演出は笑えたり唖然とさせられたり、面白味のあるものもありました。
ただキャラクターにしろ世界観にしろ、ゲーム上での掘り下げが浅いです。
山場がどこなのかよく分からないまま終わりました。材料は揃っていたのに勿体ない。
追加要素もあるので、元ネタを勉強してから2周目いきたいと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt | 3pt | 2pt |
53pt
GOOD!
発売前、PVで公開されたシーンが有名になり過ぎたゆえ、
その”ネタ”が鼻についてゲームの本質が損なわれているのではないか?という心配はあったが、
ゲーム中の神々しいグラフィック、独特の世界観、スピーディーなバトルなどなど、
中味が完成されたものとなっていて驚かされた。
旧約聖書などの設定が元となっているゲームとあって、やや難しそうなイメージを受けるが、
実際にゲームを始めてみるとすんなりと受け入れることができ、気づけば一心にコントローラーを操作している自分に気づく。
『”単純”ながら”奥深い”操作性』、『”スピーディー”かつ”戦略性”の高いバトル』といったように、
相反する要素をひとつにまとめ上げてしまっているところが非常にレベルが高い。
ゲーム内には、昔なつかしの横スクロールのステージもあるので、
「最近のゲームはちょっと苦手だ」という世代のプレイヤーにも親しみが持てる。
オーバーブースト発動中は、フィニッシュコンボを時間切れ寸前までとっておこうか、
それとも、敵の死角に入ったらすぐに使おうか……、というジレンマが非常に面白い。
また、世界観やシネマティックな雰囲気を保つためか、ライフゲージや敵の撃破数、スコア、コンボ数など、
ゲーム的な数値表示をあえてしなかったところも評価できる。
BAD/REQUEST
現時点で難点を挙げるとあらば……。
このゲームはプレイヤーが任意にカメラを操作することができないので、
狭い足場を跳んで渡っていくという状況において、距離感がつかみにくく何度も落下してしまうというところもあるため、
もう少しゲーム的に親切なカメラワークを意識しても良いのではないか?という場面も多々ある。
あと、個人的なこだわりとして、メリットは少ないと思われるが、素手で戦うために
”武器を捨てる”というシステムもあればもっと面白かったかも知れない。
COMMENT
これはゲームの進捗が半分を過ぎた時点でのレビューだが、
このゲームは、”深く、どっぷりと” というよりは、”浅く、さらりと” といった印象を受けるので、長期の暇つぶしを求めて購入した人にとっては、物足りないという思いをするかもしれない。
しかしそれでも、総合的に見れば、ライトユーザーからコアユーザーまで、プレイヤーのジャンルの好みはさておき、最初から最後までプレイしてみても損はない作品かと。
このゲームの最大の訴求点ともいえる神々しいグラフィックをフルに堪能するためにも、
ぜひとも、大きなスクリーンやHDML端子などの環境を用いてプレイしたい。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-04-05
打ち切り感があるゲームですね。
ステージやBGM。キャラが1人1人魅力的なのに、ギュッと終わりにした感じがあります。
七人の堕天使を倒し幽閉するつもりが、たった4人だけ倒して終わり。なのには少々ネタ切れだったのかな?と、思いますが。ステージ1つ1つにとてもワクワクしました。
サリエルのステージでは沢山のネフェリム達に癒されたし、次のステージのバイク走行はハラハラして面白かったし、アルマロスの歓迎ダンスには思わす口に出してツッコミ入れましたねw
さて、最後に言いたいことは、イーノック、お前幾ら何でもセリフが使い回しすぎる。全部ニコ動で聞いた事あるセリフだった。大天使達や堕天使達だってあんなにセリフあったのに。
イーノックのセリフは二種類しかありません。
疑うのであれば是非手に取り、プレイしてみることをオススメします。
GOOD!
●オリジナリティー
エノク書を現代風にアレンジした独特の世界観。アレンジ元と比較してみるのも面白い。
●サウンド
ボス戦のBGMは聞き応えがあるし、各ステージのBGMもそれぞれの雰囲気に合っていて良いと思う。
●快適さ
オートセーブはトロフィーコンプの際に役に立った。
BAD/REQUEST
●オリジナリティー
アクションゲームとしてのオリジナリティーは皆無と言っていい。3Dパート、2Dパート共に目を引くような目新しい要素は無く、3Dパートに至っては昔の作品よりはるかに低品質。
●グラフィックス
グラ自体は大したクオリティじゃないが鮮やかな色彩表現には目を奪われる。しかしその色彩表現がアクションゲームとして致命的なほど距離感、高低差、水平軸を分かり辛くしている。見た目よりも他に拘るべきところがあったのではなかろうか。
●快適さ
ロード時間は少々長め。イベントスキップがもたつく。一番最悪なのはカメラの視点変更不可な事。上で述べた距離感等が分かり辛い事と相まって多くの落下死を招く原因となっている。
次に操作性だが、ガード崩しやカウンター攻撃の操作法が□ボタンを押すタイミングを遅らせる、□ボタン長押しといった曖昧なものであり暴発が異常に多い。基本Lスティックとボタン4つしか使わないのだから他のボタンに割り振ればいいのになぜこんな操作にしたのか意味が分からない。
○ストーリー
ルシフェルが喋ってばかりで肝心のイーノックはほとんど喋らない為、主人公の心情が一切プレイヤーに伝わってこない。
7人の堕天使も結局4人しか登場せず少々拍子抜け。
○ロックオン機能無し
ガーレ装備の遠距離攻撃は明後日の方向に撃ったり、狙ったのと違う敵に撃ったりと散々。
○高難度モード
完全にプレイヤーに対するいじめ。ただでさえ薄いゲーム性を全否定するような難易度設定に絶句。
全ての武器が使えるようになるチャプター3以降、湧いてくる敵は8割がたプレイヤーの所持武器に対して相性の悪い武器を持って現れる。さらに相性の悪い敵に対しては攻撃の気絶値がかなり低く設定されるらしく武器奪いすらままならない。
敵の攻撃はハイパーアーマー完備で、ジャストガードも意味無し。さらに異常なまでの攻撃頻度で武器を浄化するのにも苦労する。こちらに残された戦い方はガーレで遠距離からチクチク削るか、敵の攻撃の後に1発放り込んで逃げるを繰り返すヒット&アウェイの2択。
正直ボスより雑魚戦の方がはるかに厳しい。
●熱中度
ひたすらストレスばかりが溜まるストレスゲー。とても熱中できる代物じゃない。
COMMENT
◆トロフィー関連◆
トロフィーコンプに要する時間は大体30〜40時間ほど。「超越者」のトロフィーが最難関で時間の半分はこれに費やすことになる。折れない心を胸にひたすら何度もプレイすればいつかは取れるはず。
◆総評・感想など◆
無双シリーズに慣れすぎたせいか視点変更不可のアクションゲームが凄く不便に感じた。それに敵も少なくプレイヤーばっかりぶっ飛ばされるので爽快感も無い。高難度は技術でカバーできる余地が一切無いという有様。
はっきり言って自分には合いませんでした。
最後にトロフィーコンプまでやり込もうとするとマッハでストレスが溜まるので、やるならEASYでストーリーを楽しむ位に留めた方が無難です。