【PS3】機動戦士ガンダムUC レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-03-08 |
価格 | 5040円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ロボットアクション ■ プレイ人数:1人 ■ 特装版:7,980円 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 5pt | 4pt | 4pt | 3pt | 4pt |
74pt
GOOD!
完全にファン向けのゲームとなっており、
原作(特にアニメ)を知っている方にはMSの挙動にニヤリとさせる物が在ります。
(例えばシナンジュのプロペラントタンクを放出して敵のロックを外したり)
BGMもとても秀逸で世界観にマッチしています。
アニメの曲とゲームオリジナルの曲を両方使っていますが違和感がありません。
カスタムサウンドも出来ますが原曲が良いのであまり必要性を感じませんでした。
カスタムキャストモードが大変楽しい。
自分だけのMS隊パイロット戦艦等を編成してミッションをこなしていくモードですが、
敵味方の弾幕が飛び交うなか、(敵味方双方の)キャラ達が良く喋るので共闘感が凄くあります。
正にガンダム世界の戦場を再現している感じがします。
そういったガンダム感は過去ガンダムゲーと比べても随一だと思われます。
BAD/REQUEST
(ストーリーモード)のUCモードが微妙。
原作を知っていないと全く話が判らない。
むしろ特装版のダイジェストは通常版にこそ付けるべき内容。
これだけプレイするとクソゲーと評価されてしまいそうです(笑)
ムービーパートと紹介されていますが実際は一枚絵にキャラの独白録みたい仕様です。
話している内容はアニメにない部分ですので良いのですがここに期待していると少々がっかりするかも。
またUCモードは、原作戦闘を再現している為、制約が多く非常に難しいです。
戦闘も少ないです。
操作が複雑、
特殊な操作系なのでアクションが得意な人で無いと難しいと思います。
ロックオンしてもただ撃っただけではまず当たらない。
ゲーム単体としてのボリュームは確かに少ない。(やりこみ要素はある)
コクピットビューが欲しかった。
COMMENT
非常に評価が分かれているゲームですね。
私の総評としては
MSを動かしている感じ、戦場にいる感じが良好なのでとても評価出来ます。
操作が難しいが慣れてくると非常に楽しくなります。
ある意味ではリアル操縦なので、簡単なVS系の操作が好きな人にはウケないでしょう。
例えば武装配置が豊富で、
格闘1つに、主兵装1つ+副兵装4つ×2(射撃モード切り替え)で
11種類もの攻撃が可能です。
これなら未だ再現されていないド―ベンウルフの全武装も再現可能です(笑)
そうった意味でも、
この操作系を磨いていけば更に面白くなっていく期待がもてます。
ボリュームは確かに少なめですが、
ダウンロードで追加していく事が前提のゲームと言う事なので
追加シナリオ、追加機体を心待ちにしています。
過去のガンダムゲームの中では
PS2版ガンダム戦記、バトルユニバースの良二作品と並んで好きです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 2pt | 5pt | 4pt | 4pt | 3pt | 4pt |
75pt
GOOD!
私はガンダムUCのアニメだけを見てからのプレイですが、ファンとしてはとてもよく再現できていると思います。
・機体の動きについて
機体には燃料システムが導入されており、クイックブースト(回避行動)や高速水平移動を行うと燃料が減っていき、使いすぎると回避ができなくなり、敵から猛攻撃を受ける破目にあいます。(燃料は補給ポイントで回復可)なので、使い過ぎに注意しながら回避しますが、ユニコーンガンダムのNT-D発動時には燃料が無限になり、速度も通常の2〜3倍になります。クイックブーストを連続で使いながら敵の弾を回避しつつ接近して切りつけるのはとても気持ちの良いものです。動きが早すぎてアニメ通り、もしくは以上の動きを可能にしています。(※操作にはある程度の慣れが必要です)
・アニメの効果音をそのまま使用
例えば、鍔迫り合いの音、ファンネル、機体同士がぶつかる音、そしてビームマグナムの爽快感。様々な効果音がアニメで使われていたものと同じもので、アニメ中の戦闘を自分が操作している気分になります。特にビームマグナムの音は凄まじく、何発でも撃ってしまいたくなります。
・豊富な武器、アクション
武器によっては発射モードが二つ有り、ビームライフルだったらビーム弾と、ビームサーベルのようにビームが伸びて攻撃する等の種類を戦闘中に切り替えることができます。ただビームやミサイルを撃つだけでなく、近接戦闘では切りつけはもちろん、鍔迫り合い、パリィ、カウンター攻撃、切り抜け等色々なアクションがあります。ただ切りつけ合うのではなく、敵の動きを見て攻撃が当たる瞬間にカウンター!など、豊富なアクションがあります。
・カスタムキャストモード
メインのユニコーンモードの他に、カスタムキャストモードがあります。これは用意されているミッションを、自分の好きな機体・キャラ・戦艦など決めることができます。キャラの組み合わせによってセリフが違います。私はまだメインキャラクターを揃えてはいませんが、連邦とネオ・ジオン同士仲良くミッションを進めていくことができます。アニメでは有り得ないような組み合わせでいくのも楽しみの一つかもしれません。
BAD/REQUEST
・動きに慣れが必要
私はアーマードコアシリーズなどアクションが得意な方なので簡単だろうとは思いましたが、予想の操作とは斜め上を行く操作法で、慣れるには時間がかかりました。
・ユニコーンモードのアニメ再現による縛り
ストーリモードであるユニコーンモードでは、アニメ通りの武器で出撃することがあります。しかし、難易度ハードではこんな貧弱な武器でやってられるか!と言いたくなる場面が少し有り、クリアに一苦労しました。
・コストが高過ぎ
機体をチューンするためのポイント、カスタムキャストで使うキャラや機体の購入に必要なポイントがやたら高いです。なので、最初は同じステージを何度も何度もプレイしてポイントを貯めていたときは苦痛でした。
・ムービーのグラフィックが・・・
制作がフロムソフトウエアなので実写と間違えるんじゃないかというものを期待しましたが、期待外れにも程がありました。アニメの再現として使われる戦闘シーンのムービーのグラフィックが見るに耐えられない、スピード感が無いと感じました。プレイ中のグラフィックの方が綺麗かも・・・?
COMMENT
まとめとしては、よくアニメ(原作)を再現できているのではないかと思います。また、機体の動きも自由度が高く、慣れると爽快なアクションが可能になります。
しかし、使用されているBGMはあの有名な澤野弘之さんが作曲したもので、このBGMがあってのガンダムユニコーンと言っても過言ではないほどのクオリティですが、ゲームでは曲の重量感が何か薄く感じ、盛り上がりに若干欠けました。
やはり操作に慣れ不慣れはあると思うので、意見が分かれるかもしれません。
アニメを見てからゲームをやった方が楽しみ方が全然変わると思うので、先にアニメを見ることをお勧めします。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 5pt | 4pt | 3pt | 3pt |
80pt
GOOD!
一ガンダムファン(ユニコーンはエピソード4まで観賞済み)としてレビューさせていただきます。
・とにかく雰囲気作りが上手い
ガンダムファンがガンダムのACTに求めることと言えばなんでしょうか?
おそらく多くの方が一番重要視するのは「いかにMSパイロットの気分に浸れるか」ということだと思います。そしてこのゲームの開発者はそれが非常によく分かっていると感じました。
原作に限りなく近いと感じるMSの挙動、豊富な戦闘中の通信、宇宙空間を飛び交うビーム
そして直撃での爆発、接近戦のサーベルでのつばぜり合い、溶断…
数多くのガンダムゲームをプレイしてきましたが、原作の再現度という意味では過去最高の出来だと思います。MSパイロットになりきって睡眠不足になるほど熱中してプレイ出来ました。
よって熱中度は5点をつけさせて頂けます。
・ゲームとしての駆け引きがよく出来ている
武装の切り替えや、近接戦でのパリィ、カウンター、ブーストや回避、シールド、補給などのシステムがきっちり作りこまれていて、普通にゲームとして成り立ってます。
悲しいことに「普通にゲームとして成り立っている」ものが非常に少ないガンダムACTのなかでは異色の出来です。やればやるほど上手くなっていき、思い通りにMSを操れるようになってくるのでACTの楽しみを十二分に味わうことが出来ます。
・モビルスーツ、パイロット、武装のラインナップが豊富
原作ファンも納得のラインナップだと思います。
・ユニコーンモードでのキャラの語り
アニメを見ているだけでは分かりづらいような、場面、場面でのキャラクターの心情を声優さんが語ってくれます。原作アニメを補完するものとしてファンとしては非常に見ごたえがありました。
とにかく開発者の原作への愛がひしひし感じられ、それがうまくプレイヤーの楽しみに繋がっている……いわゆる「キャラゲー」としては理想の形ではないでしょうか。
BAD/REQUEST
・ボリュームがやや少ない
ユニコーンモードはこれ以上やりようがない感じもしますが、カスタムキャストモードのステージ数をもう少し増やして欲しかったです。
分岐を含めればそれなりに数はあるのですが、もう2、3シナリオ欲しかったところです。
・グラフィックが荒いと感じる場面がある
プレイ中は動きが激しいのでそこまで気になりませんが、ジッと眺めるとPS2レベルのテクスチャが貼ってあるような箇所がチラホラ…。
MSはそこそこ納得の出来ですが、大きい戦艦などは粗が目立ちます。
・慣れるまでやや操作が複雑だと感じる
ボタンを全てフルに使うので、慣れるまでは苦労しました。
でもこれは慣れてくると逆に「MSを自由自在に操っている感覚」を味わえるので、一概に悪い所とは言えませんが。
COMMENT
とにかくハズレが多いと感じるガンダムゲームですが、久々の「大当たり」でした。
個人的にはガンダムACTゲーム史上最高傑作と呼んでも良い出来だと思います。
ガンダムUCファンでゲーム好きならプレイしても絶対損はしないと思います。
私は寝る間も惜しんでMSパイロットごっこに夢中になっています(笑
Amazonレビュー
レビュー日: 2012-04-30
過去のACEシリーズの問題点を改善させてあるので、
その面においては非常に評価できます。
ゲーム本体には、ほぼ問題が無いのですが、
それ以外の部分で非常に問題があります。
とにかく全体のボリュームが薄すぎる。
某雑誌でのディレクターの方が、
『収録機体が少なめですが、その分少し価格を下げました』
との趣旨の発言していましたが、
機種はおろか、ミッション数まで少なく、
肝心の価格設定は結局、ほぼフルプライスという仕様に・・・
その上、少なさを補う方法をDLCで追加させる様にしています。
これが全て無料ならまだ良いですが、平均500円ほどの価格設定というのは
いくらなんでも酷すぎるでしょう。
その上、メニュー上で表示されているミッションのアイコンに
購入の有無関係無しにDLC追加ミッションが常時表示されており、
そのアイコンをクリックするとストアが開き購入を促すような仕様にしているのは
あまりにも露骨過ぎやしないかと。
PS2時代のガンダムゲームなら、今作の倍以上のボリュームは普通にしてしていた思いますが、
現行のオンラインがデフォの機種になってから
手を抜くようにボリュームを減らし、もっと遊びたければDLCを買えというような
商売の仕方に変わってきてますね。
DLC追加販売という方法自体は否定はしません。
が、それは本編がユーザーを十分満足させるボリュームで供給した上で、
より遊びの幅を増やすのが本来の姿だと思います。
安易で露骨なDLC商法に対するユーザーの答えが
今作が発売されて2ヶ月あまりで実売が
定価の約半値まで下がっているのでお分かりだと思います。
多分、アニメ本編4〜6話を題材にしたゲーム版の続編を出すと思いますが、
バンナム関係者は現在のこの結果をちゃんと認識して、
次回作はしっかりとした商品を提供して頂きたいです。
GOOD!
※はじめに、本編のみの評価となります。DLCは評価に含めません。
機体を操作することの気持ちよさに特化したゲームと言えます。
以下詳細↓
■多彩なモビルスーツ
アニメの三話までに登場したモビルスーツはほぼ全機使用可能になっています。
ユニコーンガンダムなどの主役機のバージョン違いはもちろん準備されていて
しかもドラッツェやガザDなど、出番の少ない機体も用意されていました。
■機体へのこだわり
変形ギミックやSEをはじめとした機体へのこだわりを感じました。
特に存在感が凄まじいビームマグナムが良い。本当に良い。
また、おそらくガンダムゲーム史上はじめて
艦砲射撃の雨あられを忠実に再現している作品だと思います。
ここに感心しました。ガンダムの戦艦ってかなり死角が多かったんですね。
■カスタムキャストモード(以下CC)
オリジナル部隊を編成してミッションをクリアしていくCCが面白いです。
原作通りの部隊を作ったり、フル改造した弱小機体を揃えて部隊をつくる等
自由にできる部分がプレイヤーの遊び心をうまく刺激していると思いました。
最初は無名の一等兵を使ったジェガンやギラ・ズール中心の部隊編成になりますが
この弱小部隊を育てていく過程が自分のようなファンにはたまらなかったです。
■直撃、溶断
ただビームライフルを撃ちまくるだけではなくて
直撃をうまく使えば追撃を狙えるので戦闘が単調にならないようになっています。
サーベル溶断もかっこいいだけでなく、補給アイテムが得られるので
弾薬制のシステムと上手く噛みあっています。
どちらも戦闘にアクセントをつける面白いシステムです。
■メイン武器換装、武器モード切替
内蔵兵器を持たない機体でも、武器の少なさを補える良いシステムだと思います。
実際に使うまで性能がわかりにくかったり、揃えるのに時間がかかりますが
選択肢が増えることは嬉しいです。
■奥深い機体操作
特別な操作も多く、慣れるまでに時間を要しますが
それ故に自分が上手くなっているのが実感しやすいです。
ガードカウンターからの溶断が決まったときは自機の勇姿に惚れ惚れすることも。
■カスタムサウンドトラック
サントラを持っていると、よりアニメの雰囲気を堪能できるという点で◎です。
同じスタッフが制作したACE:Rよりも選曲がしやすくて好感を持ちました。
BAD/REQUEST
おもちゃがたくさんあるけれど、遊び場に困るゲームと言ったところです。
以下詳細↓
■ボリューム不足
さすがにアニメ三話までだと、メインのユニコーンモードのボリュームが少ないです。
アニメを見た後に紙芝居のモノローグというのは少し味気なく感じました。
また、実質メインになっているCCのシナリオも足りなかったです。
■単調なミッション
護衛と敵機殲滅ばかりで、長時間プレイに堪えられるものではありません。
プレイヤーの予想を裏切るようなハプニングが足りないなと思いました。
IF展開のミッションを用意したり、CCにストーリーをつけると面白くなりそう。
また、舞台の九割が宇宙空間で代わり映えのなさが助長されてる面があります。
■見辛いインターフェース
移動速度を示すものが存在しないので、全機スラスターの噴射が小さいこともあり
自機がダッシュしているのかわからなくなるときが多かったです。
また、ロックした敵機が自機と被ることがよくあるので
クシャトリヤのような大型の機体で格闘をしかけるのが難しく感じました。
■ゲーム進行の遅さ
CCで得られるUCポイントがかなり少なめなので
部隊を少しでも充実させようとなると効率の良いシナリオをSランクルートで
機械的に周回することになってしまう作りが残念でした。
ここが飽きやすさの原因にもなっています。
■裏を感じさせる原作再現
デモシーンのカット割りがアニメそのままなのに
キャラクターがアップで喋るカットだけが抜け落ちてることに違和感を覚えました。
制作側の大人の事情を感じられずにはいられません。
ここがどうにもならないのなら、アニメに似せる必要があるのかなと思います。
COMMENT
全トロフィー取得済み
アップデート1.01適応済み
進化の可能性を感じるゲームでした。
初代ACEのような実験的な試みや荒削りな部分がまだまだ目立つゲームでしたが
機体操作のベースになっているシステムをさらにブラッシュアップすれば
モビルスーツの操作面で右に出るゲームはなかなか出てこないのでは。
ボリュームのある次回作を心待ちしています。
※DLCについて
最後に、現在配信中のDLC第三弾までだと機体やキャラクターがメインで
導入すればUCポイント稼ぎが円滑になったり、敵機に多少変化が起こります。
しかし、肝心のCCに追加シナリオが来ていないので
長期的なプレイに貢献する要素にはなりにくいのかなと思います。
DLCを全て導入し終わったあとにまたはじめから遊ぶといいかも。
今後に期待です。