【PS3】戦国無双3 Empires レビュー
発売元 | コーエーテクモゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-08-25 |
価格 | 6090円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:タクティカルアクション ■ プレイ人数:1〜2人 ■ プレミアムBOX版:9,240円 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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2pt | 1pt | 3pt | 0pt | 0pt | 0pt | 3pt |
11pt
GOOD!
■無双シリーズ初の『箱庭内政システム』。
今までのカードによる内政と違って、見た目による楽しみが増し、
自分で好きな様に形作れる事により、大人数による派手な戦闘が売りの
無双シリーズに、もう1つ楽しめる要素をプラスさせたのは好評価かと
思います。
■イベントの豊富さ。
今までは基本、メインの武将だけが目立った位置で話が進んでいましたが、
今回はそれ以外の武将達にも着目し、物語の随所に意味のある配置をして
いるので、物語を進めるのが楽しくなります。
史実を基に再現してあるので、特に戦国史が好きな方にはお奨めです。
■個性的なキャラクター。
無双シリーズでは、1人1人の個性的なキャラと、そのキャラが使う
独特の武器が売りの1つ。
戦国無双も、三国無双に負けず劣らず個性的で味のあるキャラが
多々揃っており、選ぶ楽しみ、操る楽しみがあります。
まぁだからと言って、福島正則のリーゼントはいかがなものかとは
思いますが…(-ω-;)
賛否両論あるかとは思いますが、史実を楽しいキャラでなぞっていく
楽しさはあるかと思います。
■ロード時間の短さ。
無双シリーズはどの作も多少ロード時間が長い様に感じていましたが、
今作は比較的短く、さほど苦になりません。
細かい所ですが長く続けていくには重要な所でもあるので、
この点は高評価かと思います。
BAD/REQUEST
■エディットの劣悪さと扱い方。
前作でもそうでしたが、今作もまったく同じで選べるパーツが
極端に少ないです。
無印や猛将伝ならともかく、エンパイヤーズはシリーズ通して
エディット及び好きなキャラでif要素を楽しむ作りだったはず。
それなのにわずか数種類しか用意していないというのは、手抜きと
しか言えません。
これなら最初からない方が諦めがつきます。
また、PS2まではエディット武将も味方・敵に分かれてCOM
として参戦してきていましたが、今回は自キャラとして操作する
時しか使い道がありません。
これでは何体もキャラを作る意味がまったくありません。
三国5エンパイアーズではその点が秀逸だったのに、戦国では一気に
劣悪になるとは、同じ会社が出した商品とは思えない程です。
■戦闘システムのバランスの劣悪さ。
今作には大筒・兵糧・祈祷所等の拠点があり、それを奪い合って
戦況を有利にしていくというものですが、前作同様味方武将が弱すぎて
奪われまくりです。
更にどんな条件・どんな状況であっても、まず大砲の大筒拠点を占拠
しないと味方武将や拠点に膨大な被害が出る為、まずここを奪いに
行かないと話にならないというバランスの悪さ。
味方への指示も以前は個別指示で効率良く攻略できていたのに、
今作は全軍突撃と防御という、馬鹿の一つ覚えとも言える作戦しかなく、
防御していても大筒の前にあっけなく占拠され…の負のループ。
更に復活するとは言え、すぐに弱音を吐いてやられていく味方達に囲まれ、
一体そんなメンバーでどうやって天下をとれと言うのか…。
そもそもこれを作ったスタッフは、一度でもちゃんとテストしてバランス
調整したのでしょうか?
そう疑問に思ってしまう程、ストレスが溜まる戦闘です。
迫力・爽快感が売りの無双シリーズにこの欠陥は致命的です。
■箱庭内政のバランスの劣悪さ
箱庭という着眼点だけは素晴らしいものがありましたが、それだけ。
どんなに他国を攻め落としても、設定できる箱庭は最初のだけしかなく、
また、どれも狭い上に最終的には味方の兵力を上げる『道場』を大量に
作っておかないと、毎度大幅に兵力が上回っている敵国に対向出来ません。
勿論普通に農地・商業地・住宅地等作っても構いませんが、戦争する度に
こちらは住民の『幸福値』という値が下がり、掘っ立て小屋なる迷惑な物が
立ち並びます。
しかし敵国はオールデー・エブリデー準備万端で大軍率いて攻めてくる
なんて、一体どんな嫌がらせなんでしょうか。
とにかくこのバランスの悪さには閉口です。
せっかく良い試みである箱庭内政も、まったく活かされない結果となってます。
■グラフィックの陳腐さ。
同期間に近いくらいに三国無双6・猛将伝が出ているというのもありますが、
比べて見てしまうとグラフィックの差が開きすぎて、何ともお粗末な状態です。
勿論戦国自体綺麗ではありますし、ちゃんと書き込まれてもいます。
が、同無双でもある三国無双があれだけ美麗に書き込まれていて、
なおかつメインの戦闘モードもしっかりしているのに、戦国無双の方は
一体何やってるんだと言いたい所です。
開発スタッフが違ったりと色々あるのかもしれませんが、顧客からしたら
同社から出ている以上は、現段階で一番良い作品と比べてしまいます。
そういう意味では、三国と戦国の差のひらきは手抜きと言わざるをえません。
COMMENT
無双シリーズは全作プレイ済みで、自分で好きな様に作って
名を馳せるエディットモードが充実しているエンパイアーズシリーズが
特にお気に入りだったのですが、これは980円でも買う価値は
ありません。
もちろん好き好きですから中には満足する方もいるでしょうし
私の意見を鵜呑みにする必要はありませんが、
ここまでゲームとしての全体的なバランスが悪く、やる気が
おきない無双は初めてです。
もう翌日には中古行きになったソフトも初めてです。
ただ、個人的には無双シリーズ特有の味のあるキャラはどれも好きだし
箱庭内政等の新システムも着眼点だけは良いと思いますので、
今後も今までみたいな良作には期待したいと思います。
それでも、今作に限っては買う価値ゼロです。
今までの流れを汲んだエンパイアーズシリーズと思って購入すると、
120%裏切られる形になりますので、買う場合はその点だけは
覚悟して買う事をお奨めします。
キャラや設定が良いだけに、残念すぎる作品です。
Amazonレビュー
レビュー日: 2015-08-10
三国・戦国共に「自由度」が高く、エディット武将の活躍の場が多い「エンパイア」シリーズは無双本編以上に好きであったのですが、今作には、ひかれる点がありませんでした。
*「印象が少しは変わっているのでは」と、発売から時間をおいて今回再度プレイしてみましたが、感想は変わらず。
「内政」は、明確な指針が示される訳でないためチュートリアルは十分に役割を果たせていないと感じます。また、開戦前は自勢力が数倍の戦力を揃えていたにも関わらず、いざ対戦となると相手方の戦力が大幅にうわまわっていたり、配置したはずの武将が戦列から外されていたりと不明な点も多く、興をそがれます。
戦闘は「無駄に忙しい」印象。「武将を育てる」楽しさを奪う「毎回レベル1からスタート」する方式も疑問ですが、レベル5の敵陣・10の陣と段階を踏んで強化しつつ敵を倒そうとしても、味方NPCは「全く役にたたない」ため、結果的にありとあらゆる陣に救援に向かわざるを得ず、たとえ敵を倒し味方を救ったとしても、相手は「本陣に限らず、様々な陣から再登場」するため、無駄に戦場を北へ南へと移動し続けねばならず、「主体的に戦うことができない」点において、もはや「評価すべき点がない」のが正直な感想でしょうか。
ため息をつきつつ、9月発売の新作を待つ、といった具合です。
GOOD!
良いところも悪いと事もある作品です。
?箱庭内政
・幾つかの種類から選んだ箱庭に施設を設置し
その配置で強化がなされ国力を強めていくシステム。
・支配都市により施設を置けるスペースが上がり
城の見た目も変化する。
?戦史モード
・大名ごとに用意されたストーリーモード。
・一人クリアするごとに設置できる施設が増える。
?新武将
・幾つかのパーツを選択しカラーを設定、
無双武将、モブ武将の武器からアクションを選択。
大きく分けてこの3つは楽しめる要素だったが
同時に悪いところも目立つ。続きはBADへ。。。
BAD/REQUEST
?箱庭内政
・同社信長の野望のように国ごとに箱庭が用意されているわけではなく
何処まで行っても箱庭マップは1つ。そのマップのみを強化していく。
不満が溜まるほどでもないがこのせいで攻め落とした国への愛着はなくなる。
?戦史モード
・結局のところifストーリー。戦国無双3zもifストーリーなのだし
攻め込める国は固定で期限付き。これだけ自由度もないのだから
Empiresではもう少し史実に近いストーリー展開ができなかったものかと。
・なんなら箱庭内政めんどくさい。
そんなに長くはないストーリーで内政を整えるのは逆に手間。
次ぎの大名を始めたら最初からだと思うと内政やる意味を見つけられない。
?新武将
・キャラクターパーツがなさすぎる。これはエディット好きには大問題。
同社三国無双5Empiresのエディットパーツ豊富さと比べてしまうと
エディット機能は搭載されていないと言ってしまえるほど少ない。
モブ武将の使いまわしパーツ。戦国無双3zから全く増えていません。
・とにかく使い道がない。
大名と新武将は操作キャラでなければ戦に出られません。つまり信長で初めて
信長と新武将は一緒の合戦には出られません。新武将と新武将ももちろん
一緒の合戦には出られません。20人エディットできますがこの機能のせいで
邪魔な存在になってしまいます。
◆その他
・グラフィック:三国無双6と比べて明らかに劣る。
・カラー変更、新武将の武器の解放、など最初から使えないことが多すぎる。
またその解除のためのコストも高く感じる。
・難易度によって手に入るものが違う。ゲームとしてはそれで当たり前かもしれないが
爽快感を感じられる戦闘はこれによって失われる。
・残念なことに仲間が邪魔。死にすぎるくせにボーナスアイテムをもらえる敵を
勝手に殺してしまったりとにかく邪魔しかしない。
COMMENT
価格設定も考慮し、一風変わった兼価版としてとらえれば遊べるゲーム。
最近のゲームはクリエイターの自己満足であったり、すぐに中古に回されないよう
無駄に時間をかけさせたりするものが多い中、”箱庭内政”や”戦史モード”等
ユーザーを楽しませようとゆう意欲は感じられました。
時間が足りなかったのか開発費が足りなかったのか不完全なのが残念ですが
次回作、あるいは三国無双6Empiresが出るならそちらが楽しみです。