【PS3】NO MORE HEROES RED ZONE Edition(ノーモア★ヒーローズ レッドゾーン エディション) レビュー
発売元 | マーベラスエンターテイメント (オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2011-07-21 |
価格 | 3990円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:殺し屋アクション ■ プレイ人数:1人 ■ PlayStation Move:対応 【廉価版】 ■ 発売日:2012/08/23 ■ 価格:2,800円 重要:40Gモデルの純正コントローラ(SIXIAXIS)は、プレイできない可能性あり。 オンライン状態の本体でゲームを起動すると、自動的にアップデートが開始され改善されます。 http://www.mmv.co.jp/special/game/ps3/nomoreheroesrz/notice.html |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 0pt | 0pt | 0pt | 4pt |
18pt
GOOD!
本物のZ指定
これまでもそこそこのタイトルでZ指定が掛かったゲームが出てきたが、そのほぼすべてが「日本仕様」のZ指定。ただちょろっと血が出てお人形さんがぱったり倒れただけで「残酷でしょ!これは駄目でしょ!」と薄っぺらい表現に逃げて世界仕様と日本仕様…というみっともないゲームが氾濫したが(グラフィックの質は置いといて)雑魚からボス踏破時のデモまでこれでもかと言わんばかりのざく切り表現。他のメーカーも見習え。
がいかんせん、このゲームで本当に褒めてる点はこの一点のみ。
後はサウンドも結構ノリが良く、SUDAゲー特有のトチ狂った世界観&シナリオはすでに発売されてるWii版・前回移植版で言われてるので今作で改めて褒めることはない。
(後は違法改造ビームカタナが無かったら連射コン使えなかったわけでこれも良かった点かも。ただ、初回特典・PSN別売りのプロダクトコードが必要だったかもしれませんが)
BAD/REQUEST
120%技術力不足
こう書くと他機種を誹謗中傷してることになるのかもしれないが、Wiiはマシンスペック自体がそこまで高くないわけで、その点を踏まえてこのぐらいのグラフィックで、このぐらいの処理落ちもまぁしょうが無いとして、敵(主にボス)のパターンもこれが限界かな?とWii版は良かったと評価してたが、PS3でこれ?と愕然。まじでWiiのベタ移植レベルでしかできないのならWiiで良くない?と思った。以下その欠点について羅列。
1:雑魚思考パターンの貧素さ
違法改造版というリーチの短いカタナを使ってたからというのもあるが、それでも最初から最後までカタナが届かない位置からのチクチクと胸糞悪い攻撃(特に銃系はPS3ぶっ壊してやろうかと思ったぐらいむかつく)が続き、電源切るまでイライラしか残らない。
2:ボスの調整放棄
一番の不満点だが、これで本気でオモシロイと思ってる人いるの?
ボスは最初からラスボスまで無敵状態で隙の少ない連続攻撃を隙ありまくりの回避行動で最後まで避け続けて、極々一瞬の無敵解除の際に1〜3撃程度のチクチク攻撃を繰り返すだけ。(たまに気絶モーションに入り投げ技でちょっと大きめなダメージを与えられるが、気絶モーションは必ず入るわけじゃないので、せっかくの大チャンスを弱攻撃で打ち消すことが多すぎるのでチクチク攻撃すら躊躇してしまいがち)
基本的にこの隙以外で攻撃をしかけると敵は完全ノーダメージでそのまま攻撃モーションが続きこちらのダメージになるのでゴリ押しすらもできない。
にもかかわらず終盤のボスには一撃死攻撃が用意されてるので、運悪くこれ食らった時はただただウンザリ。
3:(悪い意味での)完璧な処理落ち
最近のゲームだと特にシューティングゲームでわざと処理落ちさせて、それも踏まえてのバランス調整を施すが、これは完全片手間のやっつけ仕事から来る処理落ちなので、一番驚いたのが「連射コントローラーで連射してるはずなのになぜかタメ行動に入ってる」点。
最初本当に連射コントローラーが故障してて、他のゲーム引っ張り出してテストしたぐらい。
HORIパッド3の3段階切り替え連射で全て「処理落ち中は連射がまともに働かない」という出来の悪さ。
これが最初から連射が効かないよう施されてたりしてたら別だが、通常時はちゃんと連射が効いてる。あくまで処理落ち中(特にトドメ後の大量出血&コインがトラヴィスに集まってくるエフェクト時)にのみ連射が働かなくなるのでこれは完全にソフト側の出来の悪さ。
4:金稼ぎがつまらない
とにかく全てにおいて変な間が多いため、短い時間でそんなに動けずまともな稼ぎにならない。
が、バイトを経験すれば殺し屋ミッションがでてもうちょっと多めの稼ぎができるが、上記に書いたとおりアクション部分は糞過ぎるので本当にどちらにおいても苦痛以外何物でもない。
これら4項目でシナリオの面白さ等の楽しい気分を完全にぶち壊してくれた。熱中・満足・快適の3項目において0点をつけたのはこの理由です。
正直、自分の自己満足のブログとかでもっと好き勝手書けるのなら0点どころか点数表記すら拒否したいぐらいです。
COMMENT
このレビューを書いてる時点で「90%のプレイヤーはYouTubeでビデオクリップを見る以外にゲームのエンディングを見ることができない」なんて記事が出て賛否両論出ているがこのゲームに関しては本当にムービー部分のみ繋いだ物を見れば十分だと思う。
シナリオやキャラクターの狂いっぷりなどはSUDAゲーファンからしたら「またやってくれた♪」と楽しめるものになっているが、それ以外の部分は本当に「○○専門学校 文化祭出展作品をそのままパッケージ化しました」と言われても納得するぐらいの出来の悪さ。
個人的にこのゲームをテキストアドベンチャー化して再販してくれないかなぁ…と切に願う。(こんな考え持ってるのは自分一人だけかもしれないが)
難易度4(かなり難しい)の理由はBADのボス部分についてで決めました。
タギングは「ストーリー」はSUDA51「ファン向け」のイカレぐらいがサイコーの出来。しかしアクション部分の恐ろしいまでの出来の悪さがあるので、そういったクソゲーをねじ伏せるのが好きな人向け(人を選ぶ)だと思ってつけてます。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-05-15
なにがむずかしいって、ゲームの評価がむずかしい。
良く作りこんでると思う。開発者の苦労もやりたいことも分かる気がする。
「スゲーな」と思うところもあるが、その「スゲーな」は楽しいのか?という感じ。
懲りすぎちゃって、サクサク感がなくなっちゃったアクションゲーム。
GOOD!
今作が初プレイ、ワイヤレスコントローラー操作での評価です。
・オリジナリティ
殺し屋の主人公でランキング上位を目指していくストーリー。
プロレス技やカタナによるトドメの演出や、
スロットを使用したダークサイドモードなどなど、
独特の世界観はいくつかあるものの、
驚くほど斬新なものではなく、それほど真新しさなどは感じなかった。
・サウンド
いくつかはカッコイイ感じの曲がある。
クサいセリフ回しやチープでシュールな笑いが多様に含まれていたり、
ほんの少しだけシリアスが混じっていたりとB級アクション映画が好きなら楽しめる。
BAD/REQUEST
・グラフィックス
色彩などは世界観と雰囲気にマッチしていると思う。
ただポリゴンのレベルがPS中期〜程度に感じる。
自由に散策できる町も四角い箱が乱立しているだけで、車もカクカクした形のものばかり。
種類が少ないのか、まったく同じ見た目の人が3人並んで歩いていることもあった。
そもそも町に存在する車や人がいくつかのアクションやリアクションをするわけでもなく、
(人はバイクでぶつかっていくと避けたあと走って逃げるけどただそれだけ)
町から生きている感じがまったくし伝わらない。
散策する気持ちが湧かないので、町の存在が必要だったのか疑問。
・サウンド
ステージ曲がアレンジばかり。
聞き返したいと感じるほどの曲がない。
戦闘中のザコやボスのセリフパターンが少ない。
前作には日本語吹き替えがあり、英語字幕と選択できたらいが今作は英語字幕しかない。
世界観からすると英語のほうが断然良いが、魅力的な声優陣の吹き替えも聞きたかった。
・熱中度
アルバイトは色々な操作が要求されるが、基本は単調作業で、労力の割りに稼ぎが少ない。
フリーファイトミッションは一撃喰らったら終了の厳しい条件の割りに稼ぎが少ない。
敵の種類が少なく、見た目変わっても体力と攻撃力が増えてるだけでモーション同じなので
敵をおびき出してできるだけ一対一にする→
敵の攻撃が出たのを確認して攻撃をしかける→
ボタン連打→(何回か繰り返す)→とどめ
の繰り返し。ボスも大体同じ。
プロレス技など色々あるが、任意で出せないから表示された指示に従うだけ。
トレーニングはランカー戦後などに何回か受けれるが、
重ねるごとに難しくなるとかはなく、まったく同じ操作を何回も繰り返すだけ。
難易度変わっても敵の体力、攻撃力、攻撃頻度が上がっているだけだから
とにかく単調作業をずっと繰り返している感覚。
・快適さ
細かいロードが何回も入る。マップ移動が多いため一回が短くてもかなり気になる。
初めて受けるバイトや殺しミッションは自分でその場所まで行かなければならない。
二回目以降は現場まで飛べるが、
ミッションから抜けても請負場所に戻らないから何度も往復させられる。
フリーファイトミッションのリザルトが自宅MAPからしか確認できないので
クリア済のミッションなのかどうかなど判断しづらい。
ミッション発生場所が偏ってる割に町がそこそこ広い。
しかも発生場所が全部自宅から遠いところ。最後のランカー戦とか特に面倒。
クリアしてしまったランカー戦はボス戦以外再挑戦できないので
カードの回収やランクS挑戦を失敗してセーブしてしまったら周回するしかない。
探索したりコレクション集めたり、やりこみ要素があるのに再挑戦なしは面倒。
そのうえ、町でのセーブポイントが自宅にしかない。
装備画面で表示されないので、武器の性能の違いが実際に使ってみないと分からない。
道具など説明で流れてくる文字が遅くて小さめ。
COMMENT
色々な要素を詰め込みすぎて全体でまとまっていない印象。
要所要所は面白そうなものも多いのにどれも中途半端でもったいないと思った。
いらないところは削ぎ落とし、中途半端なところに手を込めれば
良い作品になるのではないかと思った。