オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 3pt | 2pt | 1pt | 1pt | 3pt | 2pt |
35pt
GOOD!
■値段相応の内容
3DSの移植作と言うこともあり、価格は安く、内容に見合っている。
■船内の暗いステージ
船内の暗いステージに関しては、そこそこ緊張感がある。
BAD/REQUEST
■味方NPC
COOPがある訳でもなく、大した協力プレイパートがある訳でもなく、前作(バイオ5)の流れを引き継いで、ただただ、なんとなく存在するだけのAI。奇怪な行動と状況判断(及びそれに伴う言動)で、雰囲気をぶち壊すだけでは飽き足らず、戦闘に関しても途方も無い程にアホなAIで、何の役にも立たない。加えて「俺はここでゆっくり機械の解析するから、お前は威力偵察にさっさと行って来いよ(笑)」とおつかいの命令をさせられる。これでは、一人プレイになっても孤独感や緊張感なんてちっとも沸いて来ない。
■フィールドステージ
何の面白みも雰囲気もない。やることと言えば、マップ通り前進して、敵を倒すことだけ。ネタバレになる可能性があるので詳細な言及は避けるが、登場人物の過去ステージにも全く同様のことが言える。
■雑魚敵の湧きイベント+雑魚敵大量配置
それが実際に恐怖を生み出しているのなら文句はないが、実際はただプレイヤーをゲーム的に(機能的に)殺しに来てるだけ。アクションとしての緩急を付けているだけでしかなく、プレイヤーの心理的な焦燥感を煽る様には機能していない。
■中ボス
硬かったりよく移動すると言うだけで、他はその辺の雑魚敵と同じ。(大雑把な背景や経歴しか知らされてない正体不明のクリーチャーでしかない。)
■巨大ボス
ホラーゲームでド派手な怪獣退治をやらされる。
■ミニゲーム
一人称視点の機銃掃射ガンシューティングが相変わらず退屈極まりない。
COMMENT
評判も良く、また自分自身、デモ版をやった時に「このゲームは面白いかも」と思ったので購入しました。が、その期待はすぐに失望に変わりました。ゲームをやり始め、程よい緊張感のある船内ステージが終わったのもつかの間、直後にご覧あれとばかりにフィールドステージ+軍用装備全開のキャラが早速出現、、、、冗談抜きにがっくりきました。また、味気ない雰囲気の中、凡百のシューターやらされるんだな、と
その後も、どのステージや場所にも特に恐怖も緊張感も感じず、あくびしながら適当に進めていくと、「短銃もうあんま役に立たねーから」と言う雰囲気がひしひしと伝わってくる様になる。実際短銃だけではきついので、マシンガンやショットガンを多用する戦闘へ移行。硬いだけの敵やら、無駄に沸いてくるありがたみの無いクリーチャー相手に、ランボーな戦闘を展開せざるを得なくなり、より一層、味気なさを覚える様になり、そうして、そのままゲーム終了と言った感じでした。
正直、全編を通して、ほとんど全く恐怖を感じませんでした。恐怖の対象として良く言及されるメーデーやレイチェルに関しても、自分の場合は同様でした。演出が弱いです。レイチェルであれば「なんで”あの”レイチェルがこんなことに、、、」と言う部分の”あの”の演出や印象付けが貧弱なせいで、何の感情移入も恐怖も背徳感も嫌悪感も沸いてきません。ただ取って付けた様に日記を記され、それっぽいことを戦闘中に叫び散らされても、単なるうるさいクリーチャー以上になりようがありません。
バイオにしろなんにしろ最近のホラーゲーム全般に言えるのですが、「閉塞的な空間」「暗闇」「孤独感」「手持ち不足感」(可能であれば「裏切り」や「背徳感」も)をもっと全面的に押し出すべきだと思います。また、武器にしても、ショットガンやマシンガン、ライフルはここぞと言う時に使う特殊武器扱いでいいでしょう。初心者から上級者まで、最初から最後まで短銃と回避メインの戦闘をさせる様にゲームデザインした方が、もっと緊張感が出てくると思います。
と言うか、原点回帰と言うのならば、全編を通してほぼ全て暗い室内+最初から最後まで短銃メインの戦闘だけでもいいのでは、と思った位でした。ラスボス手前の2〜3の部屋は敵は一切出てこないただの通り抜ける部屋ですが、ここの部屋の暗闇の雰囲気が非常に良かった。この暗闇には安易に足を踏み入れたくないと言う「躊躇」を少しだろうと、やっと感じることが出来ました。しかし、同時にゲーム全編を通して感じた、恐怖に連なる躊躇は、その2〜3のただの通り抜け部屋だけでした。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-03-30
GOOD!
原点回帰がテーマなだけに暗い雰囲気の船内は洋館を思い起こします
弾の入手には上限があり常に弾不足になるように調整して緊張感を持たせています
また体術が弱体化したことと敵を倒しても弾が入手できないので物資の希少性を高め同時に緊張感も高めています
ボリュームも本家バイオと同じくらいあります
おまけのレイドモードはこれまでのバイオにはなかった新しいルールで
戦いがメインとなりますがマーセと違うのは目的は戦いながらステージ内のゴールを目指すというものです
ミッションクリア式でソロでも遊べますがオンラインに繋ぐことで最大二人でプレイできます
BAD/REQUEST
原点回帰というには程遠い内容でした
今作は物資不足や行動の制限で高い緊張感の維持を目指したのだと思いますが
・機会が減ったとはいえ体術は強力
・またナイフも強力
・出てくる敵の数が少なく多くて2〜3体なのでいくらでも乗り切れる
・人型クリーチャーなどもHSは有効で一発当てれば怯むのでそのままHSだけで簡単に倒せる
・武器にスキルをつけることができ後半に行くほど質の高いスキルが手に入る
・緊急回避システムがあるのでいざとなれば回避ゲーで乗り切れる
・Co-op対応でもないのにずっといるパートナー
など様々な要因によりその緊張感は早い段階で維持されなくなっていきます
また敵から逃れにくくするためなのでしょうが移動スピードが遅く5以降のバイオをプレイした人にはダッシュ操作がないことに驚くかと思います
これも初代バイオを倣ってか同じ場所を行ったりきたりすることも多いので見知った場所をノロノロと移動するのはストレス以外のなにものでもありません
というよりダッシュ操作のないバイオってこれが初じゃないでしょうか
バイオ6のレオン編冒頭で歩くことを強要されたストレスと似ています
元が携帯向けの操作性に合わせたためか基本的に動きの鈍いクリーチャーが多いです
人型はもとより犬やおなじみのハンターも登場しますがまるで「撃ってくれ」といわんばかりの動作と鈍さです
馴れれば銃なんか使わなくてもナイフ一本で倒せます
救済処置のためなのかナイフが意外と強いんです
ジェネレーションシステムというのがあり銃の要領で敵をロックすると解析することができ、解析率を100%にすると回復アイテムが貰えるんですが
敵を見つけたり倒した後で一々解析する作業が増えただけでなんのために導入したのかがわかりません
ストーリーや演出は中盤までは特に気になりませんが終盤からラストが打ち切りかと思えるような展開でした
特にEDのご都合主義感とある二人に関する立ち振る舞いには疑問符が尽きません
最近の本家バイオではCo-opプレイに対応するためにパートナーがいるのはわかりますが
Co-opプレイに対応していないリベレーションズにパートナーがつけることも理解できません
1人だったらまだ怖く感じられたかもしれないのに
グラフィックも元が携帯機なので期待はしていませんでしたが
人物もクリーチャーもカクカクしてるのがよくわかります
4と5の中間くらいでしょうか
COMMENT
敵の姿が確認できない
敵を倒す手段に乏しい
これはSIRENシリーズなどもそうですがホラーゲーの重要なファクターだと思います
初代バイオもカメラアングルとアクションの乏しさから恐怖感を生み出していたと製作者は語ります
その原点を目指した本作はステージの狭さ、敵の少なさ、対クリーチャーアクションの豊富さでこの条件を満たせず
4以降のアクションベースなバイオとして考えると退化の一言
敵を強く怖く演出するために行動に制限を加え、物資不足にすることをデザインの根幹に置きながら
「回避アクションでノーダメージ」
「ナイフは強い」
「HSなら大ダメージを与えられる」
「体術もオミットしない」
というのはアクション性を高めていることに気づいていないのか
4以降のバイオから変化させすぎることで反発を生むことを恐れたのか実に半端モノという一言に尽きます
操作キャラが変わっても常に存在するパートナーの存在感のなさがこのゲームの
または左にも右にも振り切れなかった製作者の半端な志を象徴しているともいえるでしょう